政府は27日、2020年版の自殺対策白書を閣議決定した。19年までの10年は景気回復を背景に中高年の自殺が大きく減少したが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が経済に影響を与えており、雇用維持などの支援の取り組みを「着実に進めていくことが必要」と指摘した。 20年版では近年、大幅に減少している中高年や高齢者の自殺を中心に分析した。40~64歳の中高年の自殺は、景気回復を背景に09年からの10年で45・2%減少した。原因別では経済・生活問題が6割超減少し、失業者の自殺も7割減となった。65~74歳は経済・生活問題のほか、家庭問題の減少幅も大きかった。 75歳以上は、19年までの自殺理由で「孤独感」が上位にあることが特徴だとした。特に90歳以上では理由の2位になっている。 一方、コロナ禍で今年の自殺者… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
茨城の住宅で親子切りつけられる 父親が死亡、男は出頭
27日午前8時前、茨城県常陸太田市町屋町の根本昇さん(89)宅から「男に切りつけられた」と消防に通報があった。昇さんと息子の邦雄さん(59)に刃物で切りつけられた複数の傷があり、昇さんの死亡が確認された。根本さんの会社の従業員を名乗る男が県警太田署に出頭。「自分がやった」という趣旨の説明をしており、署が殺人未遂容疑で調べている。 署によると、邦雄さんは重傷だが、搬送時は意識があったという。隣家の住民女性によると、事件の発生直後、邦雄さんが血だらけで助けを求めに来た。背中を数カ所切られていたといい、「職場の従業員にやられた」と話していたという。 現場は市中心部にある市役所から約8キロ北に位置する山あいの農村地帯。根本さん方は集落から少し離れた道路沿いにある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
戦後米作成の航空図、竹島を日本領に 米公文書館で発見
竹島を日本領と記載した、1953~54年の米国政府作製の航空図2点が見つかった。外交・安全保障に関するシンクタンク、公益財団法人「日本国際問題研究所」(東京都)が23日発表した。調査を担当した島根大の舩杉(ふなすぎ)力修(りきのぶ)・准教授(50)は「戦後の日本領土を規定したサンフランシスコ講和条約の起草国・米国の当時の地理的認識を示す重要な資料だ」と語る。 研究所は2018年から、舩杉准教授に依頼して竹島関係の古地図の調査を進めてきた。19年度に民間調査会社に依頼し、米国国立公文書館で地図の調査を開始。今年、計約100点の地図を舩杉准教授が分析し、竹島を日本領として記載した航空図2点を発見したという。 航空図はいずれも、米国空軍作製で米国国立公文書館が所蔵。1953年作製の50万分の1と、54年作製の200万分の1の2点で、いずれも竹島(西洋名はLiancourt Rock)と鬱陵島(ウルルンド)の間に日韓の国境線を引いている。 一方、2点とも竹島と隠岐諸島… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
供託金800万円使い込む 横領容疑で大阪の弁護士逮捕(共同通信)
訴訟の手続きをするため依頼人から預かった供託金800万円を着服したとして、大阪府警は27日、業務上横領容疑で、大阪市北区西天満、弁護士吉村卓輝容疑者(38)を逮捕した。府警によると「お金を使い込んでしまったことに間違いありません」と容疑を認めている。 逮捕容疑は昨年2月12日、兵庫県西宮市の自営業の70代女性が神戸地裁尼崎支部に仮処分の申し立てをする手続きのために預かった供託金800万円を着服した疑い。 府警によると、女性は不動産会社に貸し付けた約1億5千万円を巡る仮処分を2017年9月に同支部に申し立てていた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
逃げた警察犬、リード絡まった状態で発見 兵庫県警(産経新聞)
兵庫県警は27日、兵庫県福崎町田口の七種(なぐさ)山(683メートル)で25日午後に行方不明者の捜索中に逃走した警察犬「クレバ号」を発見したと発表した。 県警によると、27日午前9時40分ごろ、逃走場所から南西約100メートルの山中で、リードが木に絡まり動けない状態のクレバ号を県警の捜査員が発見。うなり声を上げていたが、捜査員が食べ物を与えて落ち着かせた。けがなどはなく、元気な様子という。 クレバ号は昨年7月に警察犬として登録され、今年1月から本格的に活動しており、これまでに行方不明者を4人見つけた。今後活動を続けさせるかは検討するという。 クレバ号は25日午後1時半ごろ、家族から行方不明の届け出があった同県明石市の女性(54)の捜索に参加していた際に突然走り出した。リードをつかんでいた鑑識課員は強く引っ張られたため手を離し、行方が分からなくなっていた。県警は27日朝から41人態勢で捜索していた。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
文化功労者、文化勲章発表 西川きよしさんらを選出(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 今年度の文化功労者に漫才師の西川きよしさん(74)や人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の音楽を手掛けた作曲家・すぎやまこういちさん(89)ら20人が選ばれました。 漫才師・西川きよしさん:「今回、本当にうれしい。(横山やすしさんが)『お前一人でもろたんか』と言っているような気持ち。(やすしさんが)いる時に2人でもらいたかったな」 文化功労者にはこのほか、ゲームソフト「ドラゴンクエスト」の音楽を手掛けた作曲家のすぎやまこういちさん、郷ひろみさんや山口百恵さんなどを育てた音楽プロデューサーの酒井政利さん(84)らが選ばれました。 作曲家・すぎやまこういちさん:「これから先もドラゴンクエストを通じて、一生懸命作品を皆さんにお届けしたいと思っております。オーケストラ音楽が認められたということがとてもうれしいですね」 音楽プロデューサー・酒井政利さん:「日常生活をやり直しの時代に入ったと思うんですね。そこにきっとね、新鮮な言葉があると思うんですね。その言葉を生かしたい」 また、文化勲章に選ばれた橋田壽賀子さん(95)は「まだ書きたいことがあり、いつか作品になってお目に掛けられるよう精進したい」とコメントしています。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
総理の任命拒否「想定外」 政府文書に加藤長官反論(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 日本学術会議の任命問題を巡って、政府が推薦方法を変えた2004年に総理大臣の任命拒否は想定外だと内部資料にまとめていたことが分かりました。 野党議員が入手した説明資料には、「学術会議から推薦された会員の候補者につき内閣総理大臣が任命を拒否することは想定されていない」と明記されていました。2004年に会員選出は、学術会議の会員による推薦制に変わりました。政府側は過去の答弁との整合性について、推薦方式が変わったことを強調していました。野党側は、明確な法律違反だと批判を強めています。一方、加藤官房長官は記者会見で反論し、推薦した通りに任命しなければならないと規定しているわけではないと強調しました。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「刃物で切られた」1人重体1人大けが 男が出頭(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 茨城県常陸太田市の住宅で男性2人が切り付けられ、89歳男性が意識不明の重体、59歳の男性も大けがをしました。警察は出頭してきた男から話を聞いています。 27日午前8時前、常陸太田市の住宅で「刃物で切られた」と119番通報がありました。警察が駆け付けると、この家に住む根本昇さんと根本邦雄さんが複数カ所を刃物で切り付けられていました。昇さんは意識不明の重体で、邦雄さんも大けがをしました。警察によりますと、通報から約30分後、警察署に男が出頭してきました。警察は現在、殺人未遂の疑いで男から詳しく話を聞いています。現場は山林や畑で囲まれたエリアです。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
絶滅危惧種ニホンウナギの稚魚 不正輸出図った男に判決 懲役2年、執行猶予5年、罰金200万円(読売テレビ)
読売テレビ 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」を不正に輸出しようとしたとされる男に対し、大阪地裁は27日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。 判決によると、無職の坪田利昭被告は今年1月、シラスウナギ約58キロをスーツケースに隠し、関西空港から香港へ不正に持ち出そうとした。 坪田被告は起訴内容を認め、検察側は「計画的、かつ組織的な犯行で悪質」として、懲役2年、罰金200万円を求刑していた。 この日の判決で、大阪地裁は「密輸出を継続的に行い、報酬を得る職業的犯行」とする一方、前科がないことなどから、懲役2年、執行猶予5年、罰金200万円を言い渡した。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
最新研究が切り拓くがん治療 日本癌学会が市民公開講座
市民公開講座「研究が切り拓(ひら)くがん治療最前線」(日本癌学会、日本対がん協会主催、朝日新聞社など後援)が3日、広島市内のホテルで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、講演はウェブ配信され、600人以上が視聴。5人の専門家が登壇し、ゲノム医療などがんの最新治療について講演した。 増える治療の選択肢 吉田和弘・岐阜大学大学院教授 拡大する講演する吉田和弘・岐阜大学大学院教授=2020年10月3日、広島市中区、上田潤撮影 日本人のがん発症者は増えています。国民の3分の1ががんで亡くなり、2分の1が生涯のうちで何らかのがんにかかります。がんにかかる人の数で見ると、胃がん、大腸がん、肺がんが多く、死亡数が多いのは肺がん、大腸がん、胃がんというのが現状です。 がんの治療には大きく分けて、手術、抗がん剤治療、放射線治療があります。ほとんどが抗がん剤治療や放射線治療だと思っていませんか? 実は大腸がんの95・7%、胃がんの83・6%、乳がんの85・5%が何らかの外科的治療をしています。 胃がんの場合、早期で胃の粘膜の中だけにあるがんは、内視鏡で切り取ります。がんが少し深くまで潜っている場合は、腹腔(ふくくう)鏡で胃切除をしています。5ミリから1センチの穴を腹部に4~5カ所開ける手術で、傷が小さく出血もほとんど10ミリリットル以内、回復が早くなります。進行がんになると、胃切除や開腹手術をすることが基本です。 手術ロボット「ダビンチ」は、アームの先端が人間の手以上に回転するため、転移の可能性がある周りの組織も取り除きやすく、出血量も非常に少なくてすみます。 転移があり手術ができない場合は、薬物療法が主になります。今は、抗がん剤治療でがんを小さくして切除できる大きさになったら手術をする「コンバージョン手術」という方法もあります。元々は大腸がんで多く実施されていました。全ての人ができるわけではありませんが、胃がん、食道がん、膵臓(すいぞう)がんなどでも可能になってきました。 胃がんでは早期がんと進行がんだと生存率に12倍の差があり、早期の発見が大切です。新型コロナウイルスの感染拡大で患者さんの受診控えや検診の延期があり、治療をしなくてはならない人が受けられない状況にあります。ぜひ定期的な検診を受けてください。 進化する肺がんの薬物治療 矢野聖二・金沢大学教授 拡大する講演する矢野聖二・金沢大学がん進展制御研究所教授=2020年10月3日、広島市中区、上田潤撮影 肺がんは日本のがん死亡原因で最も多く、毎年7万人以上の人が亡くなり、がんで亡くなる人の5人に1人が肺がんという状況が20~30年続いています。 一番の原因はたばこです。肺がん男性の70%、女性の20%はたばこが原因です。禁煙すると5~9年でリスクが下がり始め、何歳で禁煙してもリスクは下がるのでぜひやめてください。間接喫煙、受動喫煙の影響も大きく、たばこを吸っている人と一緒に住んでいると、肺がんで死亡する危険性が20~30%も増えてしまいます。 肺がん治療で特に進化を遂げているのは薬物治療です。2010年ごろまでは抗がん剤が主でしたが、最近では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の開発が主流になっています。 免疫細胞に作用してがんへの攻撃を促す免疫チェックポイント阻害剤は、いったん効くと数年間効果が続く患者がいて注目されています。いつまで治療を続けるのかについては定まった見解がありません。私が担当している70代の男性患者では、1種類目、2種類目の抗がん剤を使ったが全く効きませんでした。3番目の治療として免疫チェックポイント阻害剤を使い、ほとんど腫瘍(しゅよう)がない状態で4年目にさしかかりましたが、元気に治療を続けています。 ただ、このような効果が見られるのは患者の2割程度。打率を上げるために、他の治療と免疫チェックポイント阻害剤を併用する試みがされています。 肺がんのうち半分ぐらいは、たばこを吸っていなくても発生する腺がん。腺がんにはEGFRやALKなどの遺伝子異常が見つかっていて、分子標的薬で治療するのが基本です。がん細胞を調べ、遺伝子異常ごとに整理をして一番適した薬で治療することで、薬の効き(奏功率)を8割ぐらいまでに高めています。 薬が効かなくなって再発した後に使う新しい世代の分子標的薬も開発が進みました。新たな薬によって、進行期の肺がん患者の治療成績も改善しています。ただ、重篤な副作用が出ることもあり、専門医による治療が必要です。 乳がん治療、多様な選択肢 佐伯俊昭・埼玉医科大学教授 拡大する講演する佐伯俊昭・埼玉医科大学国際医療センター教授=2020年10月3日、広島市中区、上田潤撮影 乳がんはどのくらいの年齢になると多くなるのでしょうか。まず、若いうちにできる乳房のしこりはほとんどが良性です。30~40代になると、乳腺症という良性の病気が多い。60代以上では乳房にしこりができると、けっこう乳がんの割合が多い。疫学研究でわかってきました。 年間約9万人以上の人が乳がんと診断されています。そのうちの90%は手術ができます。残念ながら10%はステージ4で、乳房以外にもがんが広がっています。手術の前後に抗がん剤の治療をして、がんを小さくしてから手術をするということもあります。 乳がんは今まで、ホルモン剤が効くか、HER2というたんぱく質があるかで、四つに分けて治療薬を選択してきました。今はBRCAという遺伝子を調べ、遺伝子に傷がついていれば分子標的薬のPARP阻害剤、PD―L1という分子を見て陽性であれば免疫チェックポイント阻害剤が効くということで、個人のがんごとに薬を選択する方向に向かっています。 血液中のがんのDNAを調べる研究も進んでいます。再発を早く見つけて的確な薬を使えるようにし、再発がんを治そうという動きもあります。 乳がんと診断されたときから、患者さんのこころの支援、治療による後遺症、副作用の予防や軽減と、様々なニーズに答える研究も進んでいます。治療のつらさをサポートする「支持療法」です。 在宅でも、患者がスマートフォンを使って自分に起きている異常や副作用について病院に知らせることができる仕組みも作っています。チームでしっかり支えていくので、一緒に頑張っていただきたいと思っています。 ゲノム医療の現状、そして期待は 田村研治・島根大教授 拡大する講演する田村研治・島根大学医学部付属病院教授=2020年10月3日、広島市中区、上田潤撮影 がんゲノム医療についてお話します。ゲノムは遺伝子全体を表す言葉です。 技術の進歩で遺伝子解析が早くできるようになり、100~500のがんに関連する遺伝子の異常(変異)を一度に調べられるようになりました。これを「がんゲノムパネル検査」と呼びます。昨年、二つのパネル検査に公的医療保険が適用されました。パネル検査に基づいて、専門家会議で患者さんに合う治療法を検討します。 パネル検査の対象になるのは、がんの再発などで抗がん剤が効かなくなった患者さんです。見つかった遺伝子異常に対応する治療は、治験や臨床研究として実施されていることがあります。多くの場合、研究に登録して治療を受けるには、十分な体力があり肝臓や腎臓など臓器の働きが保たれていることが条件です。 2016~17年にパネル検査を受けた187人について調べると、遺伝子の異常が見つかったのは83%。その遺伝子異常に対して抗がん剤が見つかった人は59%。しかし、想定された治療を受けられた人は13%にすぎませんでした。抗がん剤治療を受ける十分な体力があるか、すでに治験が行われているかといった問題があるからです。 がんゲノム医療への期待は大きいですが、始まったばかりです。現在は、昔の携帯電話のイメージでしょうか。今後発展して、スマートフォンの時代になるでしょう。血液の中にこぼれている非常に小さながん細胞を見つけて調べる「リキッドバイオプシー」と呼ばれる技術が進み、もっと簡単に検査を受けられるようになると思います。 遺伝情報、血縁者の健康管理にも 檜井孝夫・広島大学病院特任教授 拡大する講演する檜井孝夫・広島大学病院特任教授=2020年10月3日、広島市中区、上田潤撮影 がんゲノム医療について、よく聞かれることについて話します。まず対象ですが、がんゲノムパネル検査が公的保険の適用となるのは、「標準治療」がないか、終了あるいは終了見込みの患者さんです。標準治療は、平均的な治療という意味ではなく、科学的根拠に基づいて、現在できる最良の治療です。血液のがんではない固形がんで、検査後に抗がん剤の治療を受ける体力が残っていることも条件になります。 検査はがんゲノム医療の中核拠点病院と拠点病院、連携病院で受けることができます。誰に相談すればいいのかと悩む人もいますが、治療中であれば、まず主治医に相談して下さい。疑問に思うことや詳しく知りたいことがあれば、「がん相談支援センター」に相談窓口があります。各地の窓口は国立がん研究センターのホームページで探すことができます。 「個人情報は守られるのですか」と心配されることがありますが、個人情報は院外に出ないように匿名化し、担当者以外は情報にアクセスできないようになっています。 パネル検査で、親から子に遺伝する「遺伝性腫瘍(しゅよう)」が意図せずに見つかることがあります。遺伝性腫瘍の情報は患者さんだけでなく、血縁者の健康管理に生かしていくことが大事です。遺伝情報は生涯変化せず、将来の病気の発生を予想でき、家系内で同じ情報を共有している可能性があります。がん検診による早期発見や予防を勧め、がんによる死亡を防ぐという意味で、遺伝性腫瘍にもしっかりと対応していくことが重要です。 ◆構成は月舘彩子と瀬川茂子、写真は上田潤が担当しました。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル