「サケが遡上(そじょう)する川」として知られる盛岡市の中津川で、サケが見られない。この数年激減し、昨年もほとんど確認されなかったが、この秋はついに遡上が「0」の可能性も指摘されている。 中津川は北上川の支流。サケは例年9月下旬~11月ごろ、宮城県石巻市の北上川河口から約200キロもの距離を遡上し、生まれ故郷の中津川に戻り産卵してきた。海から遠く離れた内陸の盛岡で見られるサケの遡上は人々を魅了し、橋から川を眺める人たちの姿がこの季節の風物詩だった。 だが、この数年は遡上が激減している。 商店街の本町振興会が毎年3月に稚魚を放流しているが、昨年は数匹の遡上が確認されたのみだった。市観光課によると、今年は1匹も確認されていない。テレビニュースではサケの遡上が伝えられたが、盛岡河川漁協によると、サクラマスの可能性が高いという。 中津川でサケの遡上数を調べている機関はないが、中津川の南を流れる簗(やな)川のデータが参考になる。 放流、中止になるかも… 簗川も北上川の支流で、盛岡… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交際相手の男の車に血痕、18歳女性のDNA型と一致 山梨死体遺棄
東京都江戸川区の会社員野本結梨香さん(当時18)が6月から行方不明になり、山梨県内の山林で今月27日に遺体で見つかった事件で、野本さんの交際相手の男(31)が使っていた車に血痕があり、そのDNA型が野本さんのDNA型とほぼ一致したことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は男が事件について事情を知っているとみて調べる方針。 警視庁は28日、野本さんの遺体を遺棄したとして会社員の堀俊哉容疑者(30)=千葉県八千代市=を死体遺棄容疑で逮捕した。捜査1課によると、堀容疑者は6月上旬ごろ、山梨県北都留郡の山林に野本さんの遺体を遺棄した疑いがある。 捜査関係者によると、野本さんの交際相手の男は車を借りていたが、返却せずに江戸川区内の路上に乗り捨てていた。警視庁が7月にこの車を調べたところ、後部座席に血痕があったという。男は車を横領した疑いで警視庁に逮捕されている。 11月に野本さんの父親から行方不明届が出された。車はすでに廃車となっていたが、警視庁は当時採取していた血痕のDNA型を鑑定し、野本さんのDNA型と矛盾しないことが判明したという。 野本さんの周囲から話を聞く中で堀容疑者が浮上。供述に沿って捜索したところ、野本さんは山梨県内の山林で11月27日、一部白骨化した状態で見つかった。歯型の鑑定で身元が確認されたという。(増山祐史、遠藤美波、長妻昭明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「取り締まり表彰で小遣い」背景と検察指摘、交通違反書類偽造事件
交通違反取り締まりで偽った書類を作ったなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた福岡県警柳川署の元警部補、於保貴昭被告(58)の初公判が28日、福岡地裁(岡本康博裁判長)で開かれ、於保被告は起訴内容を認めた。 起訴状などによると、於保被告は2021年8月~23年2月、8件の違反処理で検挙書類を偽造したとされる。 事件の背景について検察側は冒頭陳述で、於保被告が15年3月、中央署の内勤から春日署の交番勤務となったのに伴って給料と小遣いが減った中、取り締まりの表彰1回につき、小遣い1千円を妻から得るようになったことを指摘した。 動機について検察側から問わ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
18歳女性、遺体で見つかり30歳男逮捕 女性の交際相手の車に血痕
東京都江戸川区に住む会社員の野本結梨香さん(当時18)の行方が6月から分からなくなり、山梨県内の山林で今月27日、遺体で見つかった。警視庁は28日、野本さんの遺体を遺棄したとして会社員の堀俊哉容疑者(30)=千葉県八千代市=を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。認否を明らかにしていない。 捜査関係者によると、野本さんの交際相手の男(31)が使った車から血痕が見つかった。警視庁は遺棄事件との関連を調べている。 捜査1課によると、堀容疑者は6月上旬ごろ、山梨県北都留郡の山林に野本さんの遺体を遺棄した疑いがある。遺体は11月27日に一部白骨化した状態で見つかり、歯型の鑑定で野本さんと確認された。着衣や所持品は見つかっていないという。 交際相手が使用の車 後部座席に血痕 捜査関係者によると、野本さ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「急がば回れ」環状交差点方式で混雑緩和へ JR新宿駅で実証実験
乗降客数全国トップのJR新宿駅で、道路の環状交差点(ラウンドアバウト)の仕組みを用いて、ラッシュ時の混雑解消をめざす実証実験が進んでいる。床に進行方向のマークをはった2回目の実験は15日から始まり、12月1日まで。メガホンで呼びかけたり、電子看板で示したり、試行錯誤が続いている。 環状交差点は信号機がなく、枝道から入った車は環状道を一定方向に回りながら、行きたい方向の枝道に抜けていく仕組み。出合い頭の事故が起きにくいとされ、全国で導入が進んでいる。 今年7月に新宿駅で始まった… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「家から逃げたかった」当時19歳被告、動機語る 甲府殺人放火事件
甲府市で2021年10月、全焼した住宅の焼け跡から50代の夫婦が遺体で見つかった事件で、犯行当時19歳で殺人と現住建造物等放火など四つの罪に問われた無職遠藤裕喜被告(21)=同市=の裁判員裁判が28日、甲府地裁(三上潤裁判長)であった。被告は被告人質問で「普段から疲れていて家から逃げたかった。夫婦の長女からの(交際を断る)LINEが後押しした」と、事件の動機を初めて自らの言葉で語った。 14日の被告人質問では、事件当時の行動や動機を尋ねられても、被告は下を向いて黙ったままだった。この日は受け答えに積極的な姿勢を見せた。証言用のマイクをつついて音が出ることを確認。質問に対して「正確には」と切り出して説明した。 まず弁護人の質問があった。母親に暴言を吐かれたり、就職先を決められたりしたことを振り返り、「逃げたかった」と述べた。そんな中、同じ定時制高校の生徒会同士で、一方的に好意を寄せていた長女にLINEで交際を断られ、絶望感と怒りが湧いたという。 「交際を断られて」気持ちが限界に 当時の心境は「限界が100… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
赤字路線の存廃めぐり「もの言う株主」に 岡山・真庭がJR株取得へ
JRローカル線の存廃を含む議論を進める新たな仕組みができるなか、岡山県真庭市の太田昇市長は28日、来年度に市がJR西日本の株式を取得する方針を表明した。「地方の足を確保するという立場から資本参加する」としている。 太田氏は記者会見で、取得価額として「億単位」を想定しているとし、「ものも言うし、責任も持つ」と述べ、「もの言う株主宣言」をした。市長会などを通じ、各地の首長にJR株の取得を呼びかけるという。 県北部の真庭市には、JRの姫路駅(兵庫県姫路市)から新見駅(岡山県新見市)に至る姫新線が通る。赤字区間を抱え、今後、存廃の議論の対象になる懸念がある。 真庭市内の駅などではJR西の交通系ICカード「ICOCA」(イコカ)は利用できない。太田氏は「同じ交通料金体系で、(都市部との)サービスに差があっていいのか。(路線維持の)原則を忘れるな」と訴えた。 また「(株主になったら)無責任なことを言うつもりはない。地方路線を維持するために私たちも頑張るよ、という決意表明でもある」などと語った。今後、市議会とも調整を進める。 太田氏は京都府副知事を経て2013年に初当選し、現在3期目。(礒部修作) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
こたつに入って小樽運河をクルージング ホットチョコに焼き菓子も
完成から今年で100年になる北海道小樽市の小樽運河で12月2日から、船にしつらえたこたつで温まりながら冬景色を楽しめる「こたつクルージング」が始まる。船内では「小樽洋菓子舗ルタオ」のホットチョコレートと焼き菓子「プティフロマージュ」が振る舞われる。運航は土日のみ、来年3月31日まで。 乗船は星野リゾートのホテル「OMO5(おもファイブ)小樽」の宿泊者に限られる。初めて企画された昨季はニシンのブイヤベースを提供したが、今季は「気軽に楽しめるメニューを」と人気のスイーツにした。種市裕介総支配人は「今年はこたつもより暖かく改良した。特別な体験を楽しんでほしい」と話す。 1日1回、午後6時に出発し、運航時間は約40分。1人4800円(税込み)。定員16人。12月30、31日休み。問い合わせはOMO予約センター(050・3134・8095)へ。(岡田昇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
外部と通話の「ルフィ」と弁護士、署内で2人だけ 携帯電話持ち込み
「ルフィ」を名乗って強盗事件を指示したとして起訴された今村磨人被告(39)に接見した弁護士の事務所が、証拠隠滅容疑で警視庁の家宅捜索を受けた。今村被告はこの加島康介弁護士と2人だけでいた警察署の一室で、口裏合わせの電話をしたとされる。憲法に基づく接見交通権が悪用された恐れがある。 接見交通権、悪用の恐れ 接見交通権は、身体を拘束されている容疑者らが外部の人物と面会などをする権利。犯罪や証拠を隠す疑いがある場合、容疑者らは裁判所の判断で外部との面会を禁止されることがあるが、憲法34条は容疑者らの弁護人依頼権を保障し、刑事訴訟法は弁護人が警察官などの立会人なしに接見できると定める。 捜査関係者によると、加島弁護士は2月下旬、窃盗容疑で逮捕された今村被告と原宿署内の一室で、透明な仕切りを挟んで対面した。警視庁は刑訴法に基づき、弁護士の接見時は席を外しており、この時も室内には2人きりだった。加島弁護士は自身が持ち込んだ携帯電話を使い、今村被告と何者かが会話するのを仲介した疑いがある。 接見時の携帯電話について、警視庁は持ち込まないよう文書や口頭で依頼している。証拠隠滅を図られたり、内部構造が漏れて逃走されたりしないようにするためという。ただ捜査関係者の一人は「手荷物検査をしているわけではなく、弁護士が持ち込んでいる例はあるのではないか」と話す。 日弁連の関係者、携帯電話の持ち込み「ある」 日本弁護士連合会の関係者は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
検察側が祖母に懲役9年を求刑、弁護側は無罪主張 寝屋川3歳児死亡
大阪府寝屋川市の自宅で2021年、孫の男児(当時3)に暴行して死なせたなどとして、傷害致死と暴行の罪に問われた介護職員の寺本由美被告(48)の裁判員裁判が28日、大阪地裁であった。検察側は「強烈な暴行を受けた男児の苦しみは大きい」として懲役9年を求刑し、弁護側は「男児は棚などに登ろうとして転落し、死亡した」として傷害致死罪は無罪を主張し、結審した。判決は12月13日。 亡くなったのは豊岡琉聖翔(りせと)ちゃん。検察側は、頭部に複数のけががある一方、室内に転落の形跡はないとして「被告が体を突き飛ばすなどして、硬膜下血腫などの傷害を負わせて死亡させた」と主張。事件当夜、琉聖翔ちゃんが眠らなかったとの寺本被告の説明から「暴行の動機もあった」と指摘した。 弁護側は、「琉聖翔ちゃんが棚や家具に登ろうとして誤って転落した」と反論。隣人が「子どもの泣き声は聞かなかった」と証言したとし、「暴行を受ければ泣き声をあげたはずだ」と訴えた。一方、同市内の飲食店で琉聖翔ちゃんの頭を殴ったとする暴行罪は起訴内容を認めた。(山本逸生) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル