三谷幸喜さんが脚本・演出、香取慎吾さん主演のドラマシリーズ「誰かが、見ている」の配信が、アマゾン・プライム・ビデオで9月18日から始まります。大河ドラマ「新選組!」などで幾度となくタッグを組んできた2人が、「シットコム」(シチュエーションコメディー)に挑みます。取材会とインタビューで撮影の様子などを聞かせてもらいました。 ――(失敗ばかりだがどこか憎めない)主人公の舎人真一のキャラクターづくりについて 三谷 僕は香取さんを主演に何かをつくりたいと常に考えていました。これまで香取さんは僕の芝居の中では、皆に振り回される役柄が多かったのですが、そろそろ逆が見てみないなと思い、トラブルメーカーになる香取さんが見たいと思ったのがひとつ。もうひとつは、香取さんのコメディアンとしての引き出しをもっと見たいという思いがあった。 例えば、朝起きて歯を磨いて、… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国道で対向車線に進入、後部座席の47歳男性死亡 大阪(産経新聞)
21日午後9時40分ごろ、大阪府池田市古江町の国道173号で、乗用車同士が衝突し、片方の車の後部座席に乗っていた兵庫県川西市湯山台の越田智勇さん(47)が頭などを強く打って死亡した。越田さんの車を運転していた父とみられる男性(84)と、一方の車を運転していた神戸市灘区の男性(21)もけがを負ったが、命に別条はないという。 大阪府警池田署によると、現場は片側2車線の直線道路。車両の状況から、越田さんが乗る車が中央分離帯の切れ目から右折して反対車線に進入し、直進してきた車と衝突したとみられる。同署で詳しい事故原因を調べている。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「#剃るに自由を」 貝印のバーチャルヒューマンの広告が問う、“体毛に縛られない”生き方(ハフポスト日本版)
「ムダかどうかは、自分で決める。」 オレンジ色の髪の毛を無造作にまとめ、ノースリーブを着て頭上で手を組む女性。処理されていない脇毛に、思わず目を奪われる。 「ムダ毛を気にしない女の子もカッコいいし、 ツルツルな男の子もステキだと思う。 ファッションも生き方も好きに選べる私たちは、 毛の剃り方だってもっと自由でいい。」 刃物メーカー大手「貝印」が8月17日から公開している広告に、ネットでは「価値観の多様性を表現していてすてき」「目頭が熱くなる」など反響が広がっている。何が人々の心をつかむのか? 選ぶ「自由」がある 「剃ること、剃らないことを自由に選べて、それぞれの価値観を認め合うことを応援したい。そんなメッセージを伝えられたらと思いました」 貝印の担当者、畑谷友香さんは、企画の主旨をそう語る。 「1年ほど前からSNSでお客様の声を受け、毛を剃ることについて『常識』とされていることと本音とでずれが生じているのでは、と感じていました。こうした問題意識を踏まえ、3人のアーティストが対談する雑誌のタイアップ企画で、『剃る・剃らないを選択する自由があるのでは』という意見が上がったこともあり、今回の広告につながりました」 刃物メーカーがこうした「剃らない」ことも肯定する広告を出すことに、社内で異論は出なかったのか? 同じく担当者の齊藤淳一さんは「正直不安はありました」と明かす。「ですが様々な部署にこの企画の話を持ちかけると、実際には好意的な反応ばかりでした。『ブランドのメッセージに共感してもらうことで、商品を手にとってもらえる』と考えた社員が多かったように思います」 実在しないモデルを起用したわけ 広告のモデルは実在する人間ではなく、CGで作られたバーチャルヒューマン。名前は「MEME(メメ)」という。SNSでは「今の日本では、人間のモデルでの撮影は難しいことの現れ」との受け止めもある。 なぜ、バーチャルヒューマンを起用したのか? 「特定の人間のモデルだと、その人自身の思想が広告のメッセージに影響してしまう。今回のモデルは、『外見にコンプレックスを抱える人たちに寄り添い、声に出せない思いを代弁する存在』にしたかったのです。それはバーチャルヒューマンだからこそ表現できると考えました」(畑谷さん) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風8号(バービー)発生 沖縄や九州に接近の恐れ(tenki.jp)
8月22日午前9時、与那国島の南南西で台風8号(バービー)が発生しました。今後発達しながら北上し、沖縄や九州に接近する恐れがあります。 台風8号発生 8月22日午前9時、与那国島の南南西で台風8号(バービー)が発生しました。中心気圧は1002ヘクトパスカル、北へ時速15キロで進んでいます。台風8号は、発達しながら北上し、24日にかけては沖縄に接近し、その後は九州にも近づく恐れがあります。大雨や強風に警戒が必要です。今後の情報にご注意ください。 台風の名前 バービーは、ベトナムが用意した名前で意味は「ベトナム北部の山の名前」です。台風の名前は、「台風委員会」(日本含む14カ国等が加盟)で各加盟国などの提案した名前が、あらかじめ140用意されていて、発生順につけられます。準備された140を繰り返して使用(140番目の次は1番目に戻る)されますが、大きな災害をもたらした台風などがあると、加盟国からの要請によって、その名前を以後の台風では使用しないように別の名前に変更することがあります。 日本気象協会 本社 日直主任 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風8号(バービー)発生 既に沖縄に接近、さらに発達へ(ウェザーニュース)
8月22日(土)9時、与那国島の南で発達中の熱帯低気圧が台風8号(バービー)になりました。既に沖縄の先島諸島に接近していて、今後さらに発達することが予想されるため十分注意してください。 ▼台風8号 8月22日(土)9時 擾乱種類 台風(TS) 存在地域 与那国島の南南西約110km 強さ階級 // 移動 北 15 km/h 中心気圧 1002 hPa 最大風速 18 m/s 最大瞬間風速 25 m/s 沖縄付近で急速に発達、「強い」勢力に発達するおそれ 周辺の海面水温が高いため台風8号は急速に発達し、24日(月)9時には最大風速が30m/sに達して暴風域を伴う見込みです。さらに発達し、25日(火)には「強い」勢力になる可能性があります。 台風は沖縄の先島諸島付近に北上したあと、さほど速度を上げないまま沖縄本島方面に向かう可能性が高くなっています。 その後の進路は太平洋高気圧の勢力などによって変わるため、現時点では断言するのが難しい状況です。 世界各国の気象機関のシミュレーション結果を見ても、位置の予測にかなり幅があることがわかります。沖縄本島付近から先は東シナ海を北上する予想をしているものが比較的多いものの、まだ九州付近への接近を予測しているものもあり、その可能性も否定はできません。今後の情報に注目するようにしてください。 8月6つ目の台風発生 台風8号は今年8月に入ってから6つ目に発生した台風です。8月の台風発生数の平年値は5.9個ですので、や平年並みかやや早めのペースといえます。 秋になるにつれ本州方面に近づく台風も増える可能性があります。台風による大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。 台風の名前 台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。 台風8号の名前「バービー(Bavi)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の山脈の名前からとられています。 ウェザーニュース Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「こうのとり」任務完了 後継機は月探査にも貢献へ(テレビ朝日系(ANN))
All Nippon NewsNetwork(ANN) 日本の無人宇宙輸送船が世代交代です。20日、最後の任務を終えた「こうのとり9号機」に変わって新たな輸送船「HTV-X」の開発が来年度の運用を目指して進んでいます。 JAXA担当者:「こうのとり9号機の姿がだんだん小さくなっていくところはさすがにちょっと泣けましたね。もう2度と会えないのかっていうふうに思ったらちょっと泣けてきたっていうところはあります」 「こうのとり」は2009年からの11年間に9号機まで打ち上げられISS(国際宇宙ステーション)に実験装置や生鮮食品などを運びました。最後の役目を終えた9号機は20日に大気圏に突入して燃え尽きました。JAXA(宇宙航空研究開発機構)は「こうのとり」の後継機として「HTV-X」を開発中で、来年度の運用を目指しています。後継機は、ISSに物資を輸送するほか、計画中の月を周回する宇宙ステーション「ゲートウェイ」への物資の輸送も担う予定です。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
昨日の北海道は50日ぶり夏日なし 今日は?(tenki.jp)
昨日(21日)の北海道は、最も気温の上がった宗谷地方の浜頓別でも24.7度にとどまり、7月2日以来、50日ぶりに1地点も夏日にすらなりませんでした。 朝は富士山頂並みの気温 ストーブの出番も? 昨日は本州では40度近くまで上がり、連日の酷暑となりましたが、北海道には日本海に中心を持つ高気圧の影響で大陸からのやや冷たい北西風が入ったため、気温の上がり方が鈍くなりました。道内の最高気温は宗谷地方の浜頓別の24.7度と、北海道内では最高気温25度以上の夏日になった所すらありませんでした。道内で夏日の地点が現れなかったのは、7月2日以来50日ぶりのこととなりました。 また、朝晩の冷え込みも強まっており、昨日は宗谷地方の稚内市沼川で最低気温6.4度と、富士山の山頂(最低気温6.5度)よりも気温が低くなりました。今朝も紋別地方の遠軽町生田原で6.0度を記録するなど、場所によってはストーブをつけたくなるような冷え込みとなりました。 今日は気温上昇も湿度は低め 今日の日中の北海道は、千島近海に中心を持つ高気圧の影響を大きく受けるため、昨日と違って南よりの風が吹きやすくなります。さらに広く晴れて日差しが強まるため、最高気温は平年並みかやや高めとなり、内陸では一部で30度くらいまで上がりそうです。 しかし、昨日に引き続き、湿度は低めに経過します。そのため、各地でカラッとした陽気となり、気温が上がってもしのぎやすい暑さとなるでしょう。北海道らしい暑さ、と言えそうです。 日本気象協会 北海道支社 岡本 肇 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
結婚という選択肢がない 同性カップルは平等が欲しい
同性婚を認めてほしい――。同性カップルらが国を相手取り、全国の5地裁で起こした訴え。北海道内の3組が原告になった札幌訴訟は、全国に先駆けて今年度内に判決が出る見通しだ。 異性カップルは困っているから結婚するの? 「結婚は当たり前の日常が壊れかけた時に支えてくれる制度。結婚を選択することを認めて」 8月5日、札幌地裁での証人尋問。札幌市の20代女性は時折声を詰まらせながら訴えた。 拡大する原告の20代女性(左)は同性のパートナーとともに取材に応じた=札幌市 原告となってから取材などで「結婚できないと何が困るの」と問われる。 パートナーが病気で入院したら面会できるか、手術の同意書にサインできるか。そして、愛する人が死んだら、相続はできるか……。 「結婚できないこと」で生じる様々な不安を答えてきた。 一方、心の中では違和感を感じてきた。「何かに困っていないと結婚できないの?」「異性カップルは困っているから結婚するの?」 同性婚訴訟 同性婚が認められないのは、婚姻の自由や法の下の平等を保障する憲法に反するとして、同性カップルが原告となり、国に損害賠償を求めて札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5地裁で争っている。原告の半数ほどが匿名での提訴を選んだ。国は「憲法は同性婚を想定していない」と主張している。 ■貯金で分譲マンションを一… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「今後いじめ増える」教職員の9割懸念 NPO調査
コロナ禍の下、約9割の教職員が「疲れてきている子」や「精神的に不安定な子」が増えているとみていることが、教職員約1200人が答えたネット調査でわかった。今後いじめや学力格差が広がるとみる割合も約9割と高く、長期休校が子どもの心身や学力に影を落としている様子が浮き彫りになった。 調査をしたのはNPO法人「教育改革2020『共育の杜(もり)』」(藤川伸治理事長)。4月に緊急事態宣言が出された東京都、大阪府など7都府県を中心に国公私立の小中高校、特別支援学校の教職員に7月10日から26日まで回答を依頼。1203人がインターネットで答えた。 調査では、子どもたちの様子について「とてもそう思う」から「まったくそう思わない」の4択で教職員に質問。「とてもそう思う」「まあまあそう思う」が最も多かったのは「今後いじめが増える可能性が高い」(89%)で、「精神的に不安定な子が増えている」(88%)、「疲れてきている子が増えている」「学力格差が拡大する可能性が高い」(ともに87%)と続いた。 NPOの会見に同席した横浜市立日枝小学校の住田昌治校長は「子どもの実際の様子に加え、休校で人間関係をつくるのが遅れたことに教員の側が不安を抱いている表れでは」とみる。 今回の調査では教員の働き方も… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
黒パンくれたエレーナへのお返し 戦後75年の一日一善
コロナ禍を生きる若者たちが戦後75年の夏、戦争の証人と語りあいました。 シベリア抑留を経験した篠原吉宗さん(91)/Xジェンダーの昆鈴乃さん(21) まずは、就職活動を終えたばかりの茨城大4年の昆鈴乃(れいの)さん(21)が、朝鮮半島の特攻訓練基地で終戦を迎え、シベリア抑留を経験した篠原吉宗さん(91)に聞きました。 拡大する抑留中に出会った少女エレーナの話をする篠原吉宗さん=水戸市内の自宅 ――昨年、水戸市の語り部に登録されるまで戦争体験を語ってこられなかった。なぜですか? 人殺しの仲間に入ってしまった。だから語る資格はないと思ってきた。でも、歴史を知らない若者が多いよね。まだ私の生があるうちにと語るようになった。 《篠原さんは1929年、今の水戸市生まれ。8人兄弟の7番目。44年8月に15歳で海軍飛行予科練習生に入隊し、人吉海軍航空隊(熊本)へ。6カ月の訓練を受けて、45年2月に元山海軍航空隊(現北朝鮮)に派遣された。》 拡大する人吉海軍航空隊(熊本)時代に海軍飛行予科練習生の七つボタンの制服を着る篠原吉宗さん=本人提供 近所にぺリリュー島で多くの犠牲者を出した陸軍歩兵第二連隊の兵舎があった。朝晩ラッパを聞き、「ここはお国を何百里」と歌って兵隊の後を歩いた。「日本は神の国で戦争に負けない」と先生も上級生も言ってるから、軍人になろうと思って。14、15歳の真っ白い子どもを染めるのは簡単なものです。恐ろしいね。 人吉では、剣術などの訓練が続いた。体罰は日常茶飯事。スリッパに鋲(びょう)を打って頰をビンタ、カシの棒で尻を15回も殴打される。後にソ連の捕虜になった時は一度も殴られなかった。日本軍はひどかった。 ――あの時代「死」は今と違ったのですか? 戦局が悪化し、元山では乗る飛行機がなくて整備に回った。死は当たり前。悲しいとは思わず、憧れの零戦を操縦して、あの人たちの後を追うんだと思っていました。 週3日、飛び立つ機体に、帽子を振り続けた。次第に複雑な感情がわき始めた。先輩たちは別れの杯を交わし、機体に乗り込む。口を一文字に結んで、ただ真っすぐ前を見て操縦桿(かん)を握り、両翼を左右に揺らしながら飛んでいった。 「喜んで死ぬ」なんてあり得ないと思ったね。あの時も今も同じ。戦争になると、沈黙するしかなかっただけだ。戦争ほど惨めで不幸なことはないですよ。絶対に繰り返したらいけない。 《45年8月23日、進駐してきたソ連の捕虜になった。》 皮膚病にかかり隔離された後、陸軍の隊に加わり、モスクワ郊外の捕虜収容所に収容された。線路補修や木材運搬など、これでもかというほど働かされた。 冬のある朝、隣に寝ていた年上の陸軍兵の顔が冷たくて。ツルハシも跳ね返ってくるほど土は硬く、「雪が解けたら土に埋めるからな」と言いながら遺体を白樺林(しらかばばやし)の雪に埋めました。 毎夜、資本論やマルクス・レーニン主義などの社会主義をたたきこまれ、居眠りすれば「反動分子!」とつるし上げられた。社会に出る前に兵隊になったから、それが正しいかどうかなんて、分からなかった。 でも忘れられない出会いもあった。冬に工場で働いた時に、同い年のエレーナが、トイレにいくふりをして監視の目を盗み、黒パンの端切れを毎日のように渡してくれました。私は片言のロシア語で、お礼くらいしか言えなかったけど、通じ合った感じがしたよね。 《48年10月、収容所を退所。ドイツの女性将校の服を着て鉄道と船で翌11月、京都・舞鶴港に到着した。》 帰国後、県庁や市役所、専売公社の就職面接に行っても「アカはダメ」と断られた。戦争のことをそれからは話さなかった。郵便局で定年まで勤めました。 拡大する帰国後に友人らと撮影した写真。篠原吉宗さん(中央)は、ソ連からの帰国後も服がなく、ドイツの女性将校の服を着続けた=本人提供 ――私は、自分のことを男性でも女性でもないと考える「Xジェンダー」です。就職活動をする中で、性別に男性と女性の欄しかないことに違和感を感じ、周囲からタブー視されることに戸惑っています。 軍国教育、ソ連での社会主義教育、そして帰国後、予科練は「与太練」って言われ、「アカ」とも見られた。同調圧力や差別を経験しているから、世の中は矛盾だらけで何を信じて生きればいいかが分からないと今も思っていますよ。 だから、色んな考えに触れて、物事を俯瞰(ふかん)することを大事にしています。新聞も3紙を半年ごとに変えて購読してる。そうしなければ自分を守れないでしょ。その上で、自分が良い、悪いと思うことを大切にすればいいです。 「一日一善」も旨としてます。ゴミを拾うとか小さいことだけど。エレーナへのお返しなのでしょうね。 予科練とシベリア抑留 予科練は、旧海軍が熟練の航空機搭乗員を育てようと教育を始めた「海軍飛行予科練習生」とその制度の略称。10代の少年を全国から選抜し、基礎訓練をした。終戦までに約24万人が入隊、うち約1万9千人が戦死したとされる。特攻隊として出撃した人も多かった。シベリア抑留は、第2次世界大戦後、旧ソ連が旧満州などにいた日本兵らをシベリアなどの収容所に連行。厚生労働省の推計では、約57万5千人が抑留され、約5万5千人が死亡したとされる。 21歳昆さん「排他的な空気、コロナ禍の今も」 電話でお話を伺った。戦中は軍国主義、ソ連では社会主義教育を受け、帰国して「アカ」と呼ばれて、時代の「同調性」に苦しんだ篠原さんの話は、心にぐっと迫ってきた。 男と女が一直線上にあって、ちょうど真ん中くらいにいると思っている。Xジェンダーだ。日常生活で疑問を抱くことが多い。例えば就活では「女性はスカート」と助言されたこと。 拡大する「柔軟にものを捉えている方だと思いました」と話す昆鈴乃さん 篠原さんは、色んな立場を知った上で選択すればいいとおっしゃった。話すことで理解が得られるとも。難しいけど、心に残った。 コロナ禍の今、東京から帰省した人を中傷するビラが置かれるなど、戦争の原因となる芽になりかねない排他的な空気を感じる。情報過多の時代にあって、判断が難しいが、自分の目と耳で確かめることが重要だと思った。 出身は岩手県花巻市で、小学校卒業の直前に、東日本大震災が起こり、親族が津波で亡くなった。あの時代の「死」とはどんなものだったのか篠原さんは「時代は違えど、人の死に涙が出るのは変わらない」と教えてくれた。ずっと忘れない言葉だ。 旧満州で夫を亡くした箱石シツイさん(103)/一人暮らしの大学生今井一樹さん(21) コロナ禍の一人暮らしで孤独と不安に向き合う宇都宮大3年の今井一樹さん(21)が、旧満州(中国東北部)で夫の二郎さん(当時31)を亡くした箱石シツイさん(103)に話を聞きました。 ――僕は一人暮らし。帰省もできなくて、家族や友だちに3カ月間も会ってない。将来の進路も定まらず、孤独感と虚脱感と向き合う毎日なんです。 拡大する「あなたみたいな若者にこそ、この話を聞いてほしかった。これまで言えなかったことも話しちゃいました」と語る箱石さん(左)と今井さん=2020年7月26日午後0時43分、栃木県那珂川町谷川、平賀拓史撮影 私も戦争のせいで、ずっと孤独だったのよ。75年前の東京、空から七夕の短冊みたいに焼夷(しょうい)弾が降ってきた。娘は栃木の実家に預け、ひとりぼっちで、息子のおむつを暗闇の中で手探りで替えてた。 《箱石さんは栃木県の旧大内村(現那珂川町)生まれ。14歳で上京して理容師になった。22歳で二郎さんと結婚。夫婦で新宿に店を構えた。1944年7月、二郎さんが出征した。》 二郎さんが出征して間もなく、一通のはがきが届いたの。「新宿 12時30分通過」って書いてあった。差出人は不明。でも筆跡は二郎さんのものでした。 その数日前に、千葉の陸軍部隊で面会した。のどが渇いているだろうと思って農家を6軒まわってやっと手に入れたトマトを差し入れたら、二郎さんはそれをほおばって「緊張が解けた。ありがとう。子どもたちに会いたい」って。顔をしわくちゃにしながら言ったのよね。 はがきは、戦地に赴く前に一目子どもたちの顔を見たい一心で二郎さんが誰かに託したんだと思います。 次第に便りも途絶えて。終戦は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル