石井食品(千葉県船橋市)は8日、主力商品の「イシイのおべんとクン ミートボール」の発売50年を記念し、常温保存できる新商品「いつでもミートボール」を来年2月から発売する、と発表した。 同社のミートボールは、1974年の発売以来、調理過程で食品添加物を使わない、アレルギー対策として卵や乳成分を使わない、などの改良を加えてきた。今では年間約1億個を販売する。市販品は冷蔵で販売しているが、2018~19年には自衛隊の要望もあり、常温保存できるミートボールも開発。非常食として同社の通販サイトなどで扱ってきたが、一般消費者にはあまり知られていなかった。 1年4カ月保存可能 そこで、来年の発売50年を記念して、480日間常温保存できるミートボールを発売。パッケージも通販サイトで扱う非常食用の白黒のものから、子供がピクニックに出かけている親しみやすいイラストを採用した。販売ルートは、従来製品を扱うスーパーなどではなく、ドラッグストアや子供向け商品を扱っている店舗などを検討している。 新商品を発表した石井智康社長は「子供とのちょっとしたお出かけの際や、アウトドアシーンで使って欲しい」とPRする。同社は包装容器の減プラスチック素材の導入にも取り組んでおり、包装素材の量産態勢が整えば、新商品にも導入していく、という。 メーカー希望小売価格は216円(税込み)。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長野の4人殺害事件で容疑者の鑑定留置終了 起訴の可否判断へ
長野県中野市で5月に警察官を含む男女4人が殺害された事件で、長野地検は8日、4人に対する殺人容疑で逮捕された同市の農業、青木政憲容疑者(32)の鑑定留置が同日終了したと発表した。 鑑定では容疑者の精神疾患の有無などを医師が調べた。地検はその見解を踏まえ、勾留満期である16日までに刑事責任能力の有無や程度を判断し、起訴をするかどうかを決める。(高億翔) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小型化進むサンマ、旬が冬に? 温暖化が影響、水揚げは4年連続最低
秋の味覚サンマの不漁が続いている。全国の水揚げ量は昨年まで4年連続で過去最低を更新し、今年も低水準となる見通しだ。それだけではない。近年はサンマの「小型化」が進んでいる。温暖化が進む将来はさらに小さくなり、旬も秋から冬へずれ込む可能性があると専門家は指摘する。(山本智之) サンマはかつて、全国で年間20万~30万トン漁獲されていた。しかし、近年は記録的な不漁が続き、昨年は過去最低の1万7910トンとなった=棒グラフ。 全国さんま棒受網漁業協同組合によると、今年の10月末までの水揚げは1万5471トン。昨年よりも4割ほど多いものの、依然として低調だ。産地市場の単価(10月末現在)は10キロあたり4893円で、2010年の同じ時期に比べて約3倍に高騰している。 漁獲量の低迷に加え、「太った大きなサンマ」の割合も減っている。 塩焼きにするとおいしい脂の乗ったサンマは、体重が十分あり、頭の後ろがぷっくりと盛り上がっている。しかし近年は、スーパーでも小さく細いサンマが目立つ。 「サンマは近年、明らかに小型化している。かつてはよく流通した体重160グラム超の個体も、最近はほとんど見られなくなった」 漁業情報サービスセンターの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デパート北海道物産展中に寝具売り場で出火 鹿児島市、臨時休業に
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防衛省、男性隊員と1佐を停職10カ月と3カ月に 海自セクハラ問題
海上自衛隊の女性自衛官がセクハラを受け、その後に意に反して加害男性と面会させられた問題で、防衛省は8日、セクハラをした男性隊員(50代)を停職10カ月、面会させた上司の男性1等海佐(50代)を停職3カ月の懲戒処分にし、発表した。面会に同席していた別の上司の男性防衛事務官(60)も停職5日の懲戒処分にした。 防衛省や女性への取材によると、昨年12月、先輩の男性自衛官から胸や足を触られるなどの被害を訴えていた女性自衛官が、所属部署のナンバー2である1等海佐から職場の面談室に呼ばれ、加害男性と面会するよう求められた。女性は「しゃべりたくない」と泣いて拒んだが面会で謝罪を直接聞かされた。ショックで出勤できなくなり、今年3月末に退職した。 自衛隊では昨年、陸自で性加害問題が発覚し、全部署を対象に実態を調査する特別防衛監察を実施するなど、政府を挙げ対策に取り組んでいた。今回の問題はそのさなかに起きていた。(成沢解語) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
魔裟斗さんが一日消防署長に、浅草寺で消火訓練 秋の火災予防運動
秋の火災予防運動(9~15日)を前に、元K―1世界王者の魔裟斗さん(44)が8日、東京都台東区の日本堤消防署の一日署長に就任した。区内の浅草寺で同日、消火訓練を行い、観光客らに火の取り扱いに注意するように呼びかけた。 訓練は、首都直下地震で寺の本堂で火災が起きたという想定。けがをした外国人観光客らを消防隊員が外に運び出し、魔裟斗さんの合図で一斉放水した。魔裟斗さんは消火器やAED(自動体外式除細動器)の使い方を隊員らから学んだ。 魔裟斗さんは集まった人に「空気が乾燥し、火災の発生しやすい時期になります。目で確認、声出し確認、火の用心を合言葉に安全安心な東京をともに守っていきましょう」と呼びかけた。 東京消防庁管内の今年の火災件数は7日現在で3580件で、前年の同じ時期より301件増えている。(長妻昭明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
港町生まれ、就職先は機械メーカー…森の番人として奈良に定住する今
森林についての総合的な知識と技術を身につけ、「森の番人」として働く県職員。2020年から奈良県が独自の資格を設けて育成している「奈良県フォレスター」だ。今春、養成学校の県フォレスターアカデミーを卒業した1期生の7人が、県の東部や南部の市町村に配置された。 その1人、国本峻(しゅん)さん(34)は、黒滝村の林業建設課に着任した。「吉野杉」ブランドの産地として林業が盛んなこの村で、木の持ち主をはっきりさせる境界明確化や、伐採届の受理などをこなす。森をどう管理し、維持していくかを考える毎日だ。 出身は山ではなく、海に面した神戸市の舞子。「大学や大学院では機械工学を専攻し、やはり森とは無縁の生活でした」 就職した機械メーカーでは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
芽生えた人間不信、集団行動への恐怖 不登校で背負った重荷との戦い
東京都の大学4年の女性(26)は、高1のころ不登校になった。高校を中退し、通信制高校に編入。18歳で卒業した。 その後、大学に入るまで4年間を要した。 人間関係づくりに恐怖心を抱き、周囲と距離をとり続ける。関わる機会が少ないままだから、集団で過ごすことに慣れることもない。そんな状態が続いた。 不登校になったきっかけは、通っていた中高一貫校で、高校に内部進学する直前の春休みの出来事だった。 自宅でツイッター(現X)を見ていると、自分の顔写真が目に飛び込んだ。小学校の卒業アルバムを写したもので、名前までさらされていた。 投稿したのは、所属していた運動部の先輩部員のアカウント。女性の容姿をあざ笑う文言が書かれていた。 教員に伝えると、投稿した先輩は学校に呼び出され、投稿を削除させられたうえ、大学入試で学校推薦を受けられないペナルティーが科された。謝罪もあった。 トラブルは解決済みとされ、周囲は元通り。その陰で、女性は苦しみ続けた。投稿されたのは、素の笑顔が出たお気に入りの写真。それを否定されたことで「裏ではみんな馬鹿にしている」としか思えなくなった。 高1の10月、心が限界を迎え、学校に行けなくなった。 女性は、不登校がもたらす影響によって長く苦しみます。不登校の進学・就労への影響を考える連載の前編。社会生活に欠かせない「人との関わり」を巡る経験者の悩みの実態とは。 高校中退直後 たまらなくつらかったことは 自宅は高校から近く、担任教… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
キトラ古墳の壁画、発見から40年 技術の進歩と共に歩んだ調査
奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡)で壁画(国宝)が見つかって7日で40年を迎えた。最初に確認された四神の「玄武」がこの日も一般公開され、奈良市では専門家の講演もあった。壁画や古墳の価値にあらためて光があたる日となった。 キトラ古墳は7世紀末から8世紀初めに造られたとされる。壁画は円墳の墳丘内部に、凝灰岩の切り石を組んで造られた石室内で確認された。 石室の東壁に青龍、西壁に白虎、南壁に朱雀(すざく)、北壁に玄武が描かれていた。古代中国で東西南北を守るとされた四神だ。四神の下には、獣頭人身の十二支像も描かれていたとされるが、図像が確認できないものもある。天井には、現存する世界最古の本格的な星図とされる天文図もある。 その中でちょうど40年前(1983年11月7日)に確認されたのが、ヘビがカメに絡みつく姿をした玄武だ。ファイバースコープによる石室内の調査で図像があることが判明。高松塚古墳(明日香村)の極彩色壁画発見(72年)に次ぐ大ニュースとなった。 現在、壁画は保存のため、古墳外の施設で管理している。村内の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」では12日まで(8日閉室)、玄武を一般公開中。節目に訪れた高松市の島名マキミさん(62)は、「壁画が見つかったことも保存されていることも、すごいことですね」と話した。 定員に達していない日時もあり、2次募集をしている。定員は各日約340人で見学無料。問い合わせは事務局(06・6281・3060)へ。(清水謙司) ◇ 奈良市の平城宮いざない館では7日、キトラ古墳の調査を手がけてきた明日香村教委文化財課の西光(さいこう)慎治課長補佐が、「キトラ古墳の歴史的意義~壁画の発見から現代、そして未来へ~」と題して講演した。 壁画が発見された時、中学生だった西光さんは、テレビでそのニュースを見ていたという。「新聞に『高松塚古墳級』『法隆寺クラス』などの見出しが躍り、大変な話題になりました。発掘調査をせずに『非破壊』の方法で壁画を発見したことも画期的でした」 西光さんは1997年春、明日香村の文化財技師となった。翌年の小型カメラによる石室内の撮影調査では、カメラを入れる穴を直径約3センチの手動ドリルで開ける作業を担当した。 「石室の壁にあいた盗掘穴の場所がわからず、悪戦苦闘しているうちに、待ちくたびれた報道陣は離れてしまった。ようやく貫通して『開きました』と叫んだら、カメラがわっと戻ってきて『もう一度やって下さい』といわれました」 その調査では、西壁の白虎と東壁の青龍、天井の天文図を確認。そして3年後のデジタルカメラによる調査では、南壁の朱雀、獣頭人身の十二支像が見つかった。壁画の画像も、どんどん鮮明になっていった。 「壁画がいつ落ちてもおかしくない状況であることもわかり、取り外して保存する方向に進んでいった。キトラ古墳の調査は、科学技術の進歩と共に歩んできたといえます」と西光さんは振り返った。 平城宮いざない館企画展示室では、キトラ古墳壁画発見40周年を記念して、明日香村などが主催する「飛鳥のモティーフ~葬(はぶ)りのカタチ~」展を開催中。キトラ古墳壁画の陶板レプリカや、西光さんが98年のキトラ古墳調査で使った手動ドリルなども展示している。観覧無料。(今井邦彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「うちの知事がすみません」じゃこ天販売倍増、秋田からの注文目立つ
有料記事 北崎礼子 阿部浩明2023年11月8日 10時30分 「貧乏くさい」。秋田県の佐竹敬久知事が酷評した愛媛県の特産品「じゃこ天」の売れ行きが伸びている。「うちの知事がすみません」。秋田からの注文が目立ち、謝罪のメッセージも一緒に寄せられているという。 「今話題の(?)“じゃこ天”」。東京・新橋にあるアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」ではそんな売り文句と共に、15種類のじゃこ天が並ぶ。佐竹知事は10月23日、秋田市であった地元の政財界人が集まる会合で、秋田の魅力をアピールしつつ、全国知事会で四国を訪れたことに触れ、「じゃこ天。貧乏くさい」などと発言。批判を受けて謝罪した。同時にじゃこ天が話題となり、店では1日50個前後だった販売数は倍増。急きょ、愛媛県の製造販売元へ注文を増やした。 「私、秋田出身なんです」。そう店員に伝える客も多いといい、「じゃこ天を応援したいと思ってくれているようです」と斎藤誠店長。「最初はどうなるかと思ったが、佐竹知事の発言でじゃこ天が注目された。災い転じて福となす、です」 愛媛県の製造販売元にも秋田県からの注文が増えている。愛媛県宇和島市の田中蒲鉾(かまぼこ)本店では発言後、1日5件程度だったネット注文が倍に。ほとんどがめったにない秋田県からの客で、「我が知事が失礼なことを申して申し訳ございません」「この度私たちの知事のことですみません」など、謝罪の言葉が添えられているという。 山下美樹代表(59)は、「佐竹知事の発言を聞いて、え?と思ったけれど、じゃこ天をご存じなかった人に知ってもらえた。秋田の人から温かい言葉をいただき、前向きにとらえています」。 おとしめられたじゃこ天だが、原材料となる瀬戸内近海のホタルジャコなどは近年、漁獲高が減って値上がりしているという。山下代表は「魚の取り合いの状態。決して貧乏くさい品ではありません」。 佐竹知事、伊達家との因縁? 安岡蒲鉾店(同市)の安岡弘… この記事は有料記事です。残り662文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル