親が、極端な教義を持つ宗教や陰謀論にはまったとき、一緒に暮らす子どもの苦悩は深い。逃げ出したいという思いと、親をすててはいけないという「家族教」のはざまでどうすればいいのか。社会に求められているものは。家族の問題に詳しい公認心理師の信田さよ子さんに聞いた。(聞き手・喜園尚史) いわゆる宗教2世は、親が信仰している宗教の被害者であると同時に、「家族教」の被害者でもあります。親の陰謀論やDVなどに苦しむのも仕組みは同じです。親の思いや愛情を疑ってはいけない、子どもは親を大切にすべきだといった日本社会に根づいた「親子愛」というイデオロギーの犠牲者ともいえます。 宗教であれ、極端な陰謀論であれ、自分の信じることは正しいし、子どもを幸せにすることだと親は考えています。外からは暴力的と思われる言動も、家族の中では親が「正しい」のです。一方で子どもは、教義や持論を押しつけてくる親から離れたいという思いと、親に背くことへの罪悪感の板挟みに苦しみます。 親の問題は親しい友人でも言… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生後1カ月でスタジアムに ルヴァン杯、アビスパサポ一家が全力応援
サッカーJ1のアビスパ福岡が4日、ルヴァン杯初優勝をかけて決勝に臨む。人生の大半を捧げてきた熱狂的なサポーターも、チーム初のタイトル獲得を心待ちにしている。 ルヴァン杯決勝を1週間後に控えた10月28日。J1のリーグ戦、横浜F・マリノス戦があったベスト電器スタジアム(福岡市博多区)には、昨シーズンの平均入場者数の2倍の約1万4千人のサポーターが集結し、熱気がみなぎっていた。 そのスタジアムに、サポーター歴25年超の会社員谷脇良也さん(48)=福岡市=の姿もあった。試合が始まる5時間半前に会場入りし、いつものように応援用の横断幕を張るなどして試合開始を待っていた。「選手たちのメディア露出も増えて、以前より福岡の人たちのアビスパへの関心も高まっていると思います」と笑顔を見せる。 初めて試合を見に行ったのは… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
専業主婦の妻は満足した人生だったか 悩む夫に上野千鶴子さんが一喝
元高校教師です。現役時代はテニス部の顧問をして、土日も休日も、試合や練習で家を空けることが多い生活でした。必然的に家庭や子どものことはすべて「専業主婦」の妻にまかせっきりになりました。 こんな生活について、自分は学校のため、生徒のため、ひいては社会のために貢献しているのだという自負を持っていました。 ところが、先日、妻がふと、「いままで家族のご飯をつくるのに、どれだけの時間をかけてきたんやろか……」と漏らすのを聞きました。 さらにその数日後、女性の友人から「それだけ部活に打ち込めたのは、奥さんが家のことをしてくれたからでしょ」と言われました。いまさらながら、これらの言葉が気になっています。 妻は社会への関心も高く、社交的です。「ほんとうは社会に出て何かしたいことがあったのではないか?」「家族の面倒を見るだけの人生に満足しているのか?」という疑問が頭から離れませんが、怖くて聞くことができません。 このままでいいのか、それとも妻に何か言うべきか、悩んでいます。 回答者 社会学者・上野千鶴子さん 部活に熱心な高校教師ですか。土日も休日もいとわず「学校のため、生徒のため、ひいては社会のために」献身してきた自負をお持ちなんですね。 社会活動家や労働運動家を夫に持つと、妻はモーレツサラリーマンを夫に持つよりもたいへんな目に遭(あ)うと言います。長時間労働のサラリーマンの夫になら、あんたはせいぜい会社の利益のために働いているのねと言えるのに、社会活動に熱心な夫には「世のため人のため」という大義名分があるからです。 童画家のいわさきちひろさん… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山好き若者よ、山荘を継ぎませんか 栂池高原で会員がつないで半世紀
スキーや登山で観光客を引きつける北アルプスの白馬三山。その山すそ、栂池高原(長野県小谷村)に立つ山荘の譲渡先を、建物や土地を所有する山岳会が探している。 半世紀にわたって会員が守ってきた思い出深い山荘だが、高齢化で維持管理が難しくなった。会員たちは「大学、高校の山岳部や山を愛する若者たちに、山荘を受け継いでもらいたい」と話している。 白馬岳(標高2932メートル)を擁する白馬三山や新潟県境にほど近い場所に立つ「栂池白崚山荘(つがいけはくりょうさんそう)」。栂池高原スキー場に隣接する別荘地にある。 9月末、山荘を所有する「栂池白崚会」の会員たちが、草刈りや山荘補修作業のため訪れていた。 この山荘は、それぞれの会員が鍵を持ち、希望に応じて利用できる別荘のような仕組みで、維持管理も会員たちが担ってきた。 「集団就職」が縁 最盛期は20人が会員に 建物は庭付きの約14坪で2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ケニア海岸で拾ったサンダルをスマホケースに 慶大生ら起業で恩返し
アフリカの海岸に捨てられたビーチサンダルを、スマートフォンのケースに生まれ変わらせるプロジェクトを大学生が進めている。ゴミを減らし、環境に優しく、現地で仕事をつくる。年内には販売を始めたいという。 中心になっているのは、幼い頃にケニアで暮らしたことがある慶応大学環境情報学部3年生の山岸成(なる)さん(21)。大学では、アフリカについても学び、合同会社「Uzuri」(ウズリ)を立ち上げ、代表を務める。「ウズリ」はスワヒリ語で、「美しい」という意味だ。 ナイロビの小学校で過ごした3年間 あの国の役に立ちたい 山岸さんは大学で学ぶビジネスの視点でケニアに貢献したいと考えた。父が日本人学校の教員をしていたため、ケニアの首都ナイロビで小学生の3年間を過ごした。子どもの頃にお世話になった国の役に立ちたかった。 目をつけたのは、現地で海岸… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「けがした」「動けない」 被災者の声、AIが文字化して迅速救助へ
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コイントスどっちに賭ける? 35万回調べた人は勝ち方を知っている
コイントスで表か裏が出る確率は50%ずつ――。そう信じられてきたコイントスが、実は「公平」ではないと、オランダなどの研究チームが35万回以上試して実証した。投げる時に上になっている面が出やすいのだという。 偶然に任せて物事を決めるコイントスは、いかさまがない限り、表と裏が出る確率は同じだと考えられている。 コイントスは力学の法則に従う。どの面が出るかは、はじく位置、上向きの力、角運動量などの初期条件によって決まるため、それを制御するのは難しいはずだ。 直感に反する予言、きっかけは16年前 2007年、米スタンフォード大の数学者たち3人がコイントスの物理を分析した(https://doi.org/10.1137/S0036144504446436)。 ハイスピードカメラで撮影したところ、コインははじく親指によって微妙にぐらつくことがわかった。コマの首振り運動のような動きを、空中に舞ったコインもする。その結果、投げる時に上を向いていた面が、空中で上を向く時間がわずかに長くなるという。 計算上、最初と同じ面が出る確率は約51%――。数学者たちはそう予測した。 アムステルダム大で統計学を学生に教えている大学院生、フランティシェク・バルトスさん(27)は「常識に反する予測なので興味を持った」と、この実証に挑戦した。 46種類のコインを計35万757回投げて集計したところ、投げる前と後の面が同じになる確率は50・8%だった。50・0%よりわずかに多い数字だが、統計的に有意な値で、偏りがあることが判明した。一方、コイン自体に、表と裏のどちらかが出やすいという偏りはなかった。 ■12時間ぶっ続けコイントス… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日傘、半袖……全国各地で夏日 300地点で11月の最高気温を更新
全国的に高気圧に覆われた3連休初日の3日、各地で最高気温25度以上の「夏日」が観測された。午後5時時点で、全国915の観測点のうち302地点で11月の最高気温に並ぶか更新した。 午後4時までの最高気温は東京都心も24・3度と夏日に迫る暑さとなったほか、富山市で28・5度、金沢市で27・7度、札幌市で23・6度を記録した。 気象庁によると、連休中の東京の最高気温は25度前後と暑さが続く見込み。8日以降は低気圧や前線などの影響で気温が下がるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
DJ SODAさん、性被害の刑事告発取り下げ 「謝罪受け入れる」
韓国のDJ「DJ SODA(ソダ)」さんが大阪の音楽フェスティバルで胸を触られる被害を受けたと訴えた問題で、フェスの主催者は3日、不同意わいせつと暴行容疑の刑事告発を1日付で取り下げたと発表した。大阪府警が任意で事情を聴いていた男女3人と金銭賠償が発生しない形で和解が成立したという。 主催したイベント運営会社「TryHard Japan」(大阪市中央区)とSODAさんの所属事務所がSNSなどで公表した。それによると、SODAさんは3人からそれぞれ謝罪文を受け取ったといい、「深く反省し、悔いていることを確認したため、謝罪を受け入れて(3人を)許すこととした」という。 SODAさんは8月のフェス後、SNSで被害を訴え、主催者が容疑者不詳で刑事告発した。府警は会場で撮影された画像などからいずれも20代の男性2人と女性1人から任意で事情を聴いていた。(高井里佳子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夜空が黄金色に染まる 手筒花火から火柱10メートル噴出
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