文部科学省が13日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令を東京地裁に請求した。献金被害などを踏まえた判断で、請求が決定した前日12日、教団による研修施設の建設計画がある東京都多摩市の阿部裕行市長は「施設の整備を白紙に戻すよう強く求める。国には、教団の保有する財産が散逸しないよう保全措置の対応を望む」とコメントを出した。 教団広報は市長のコメントに対し、「対応を前向きに検討させて頂きます」としている。 だが、住民の間には、請求まで「長い時間がかかった」として建設に歯止めがかからないことへの危機感も強い。教団は昨年4月、国士舘大学多摩キャンパスや都立永山高校に隣接する永山7丁目の土地約6300平方メートルを取得。400人規模で宿泊可能な研修施設を建設する考えを市側に示し、7月から建設に向けて既存の建物の解体工事を始めている。 計画が分かった4月以降、地… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神戸市バス、懲戒20人の衝撃 陰湿な貼り紙に「非組ダイヤ」まで…
神戸市バスの営業所で複数のパワハラや不適切な労務管理があったとして、市は13日、免職1人を含め、職員15人を懲戒処分にし、発表した。すでに処分された5人を含めると、懲戒対象が計20人に上る異例の事態となった。職場内の閉鎖的な人間関係が背景にあるという。 市交通局によると、懲戒免職になったのは、営業所の事務職員として勤務し、神戸交通労働組合の支部長でもあった男性(56)。 男性は2018年、営業所の職場内に「当局や市長、新聞社に多数の写真送付や投稿など、いわゆるチンコロ(密告)行為がありました」と書かれた紙を貼り出し、その密告は特定の職員による行動だと周囲に吹聴した。さらにこの職員と会話をしないようにと、他の職員に呼びかけていたという。 労組に入っていない職員には さらに労組に入っていない職… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現場敷地に血のついたハンマー、親子2人襲った凶器か 秋田3人死亡
秋田県由利本荘市の無職斎藤真一さん(66)宅と別棟から、真一さんら男性3人の遺体が見つかった事件で、敷地内の車庫から血と人毛が付着した金属製のハンマーのようなものが見つかったことが、捜査関係者への取材でわかった。死亡した真一さんと長男孝彦さん(38)の頭部には外傷があり、県警は親子が襲われた際の凶器の可能性があるとみて調べている。 捜査関係者によると、ハンマーは真一さん宅近くの車庫で見つかった。司法解剖したところ、2人の頭には複数の打撃痕があり、骨が折れ、出血していた。県警は、鈍器状のもので殴られて死亡した可能性が高いとみている。 出火元の真一さん宅2階では、首から血を流した男性の遺体が見つかっており、県警は連絡のついていない次男(35)とみて確認を進めている。1階居間の壁にも血痕があった。 県警は、ハンマーの血痕と人毛、真一さん宅の1、2階にあった血痕について鑑定をしている。(室矢英樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「協力すれば起訴はないと言われた」 元市議が改めて主張し、結審
2019年参院選の大規模買収事件で、河井克行元法相(60)=公職選挙法違反罪で実刑確定=から現金30万円を受け取ったとして、同法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議、木戸経康(つねやす)被告(68)の公判が13日、広島地裁で結審した。検察側は罰金15万円と追徴金30万円を求刑。弁護側は「違法な司法取引があった」として、改めて公訴棄却か無罪と訴えた。 弁護側は8月に記者会見を開き、取り調べの録音データの一部を公表。木戸被告は東京地検特捜部の検事から「議員を続けていただきたい。否認にしたくない」などと説明を受け、不起訴を示唆されて供述を誘導されたと主張した。 検察側はこの日の論告で、木戸被告が「検事から、起訴されないとは確約できないと言われた」と公判で述べたとし、「違法な司法取引があったとは認められない」と訴えた。 一方、木戸被告は最終陳述で「取り調べで事実を述べているのに内容を否定された。家宅捜索をほのめかされ、協力すれば起訴はないと繰り返し言われた」と述べ、被買収の認識も否定した。 木戸被告は、河井元法相の妻案里氏(50)=同法違反罪で有罪確定=の選挙運動報酬と知りながら、19年4月に現金30万円を受け取った罪に問われている。判決は26日の予定。(大野晴香、根本快) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ホームにいた男性が線路に転落、空洞に逃げて無事 京都の近鉄向島駅
13日午後3時ごろ、近鉄京都線向島駅(京都市伏見区)で、ホームにいた乗客の男性が線路に転落した。京都府警伏見署や近鉄によると、京都駅発橿原神宮前行きの特急列車が駅を通過するところで、運転手が急ブレーキをかけて停車。男性はホーム下の空洞に逃げたため、男性と列車の接触はなかった。 同署によると、男性は60代で、頭を打って病院に搬送されたが意識はあるという。目撃者によると、男性は電車を待っていたところ、ふらついて倒れたように見えたという。 近鉄によると、この影響で京都線の一部の列車で運休や遅延が発生した。特急に乗っていた乗客約100人にけがはなかった。(関ゆみん) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
見つけた証拠、捜査員が目を離す 覚醒剤所持で起訴の女性に無罪判決
自宅で覚醒剤を所持したとして、覚醒剤取締法違反の罪に問われた大阪府内の女性(65)に対し、大阪地裁は13日、無罪判決(求刑懲役3年)を言い渡した。 検察側は、女性の財布から覚醒剤入りの袋が見つかったと主張していたが、発見した府警の捜査員は机に置いた後、一時的に目を離し、最終的に袋は女性宅の床から押収されていた。三沢節史裁判官は、押収した袋は女性の財布から見つかった袋と同一とは言い切れないと指摘し、「女性が所持したと認めるには疑いが残る」と結論づけた。 判決によると、府警淀川署は2022年9月、薬物事件の前科がある人物の出入りがあったなどとして、捜査員8人で女性宅を捜索。そのうち1人が、女性のかばん内の財布から覚醒剤のようなものが入った袋を見つけ、机の上に置いた。 ただ、最終的に押収された袋… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「栄養ドリンク片手」の40代教員が感じる、「不足」と「質」の関係
教員不足は今、社会問題となった。兵庫県の中学校教員が、現場の過酷さを語ってくれた。人手の少なさは質の低下にもつながっている、という。 ◆兵庫県・阪神地域の中学校教員(40代女性) ずいぶん前から教員不足を感じています。最近では、産休に入る先生がいるとわかっていたのに代替教員が来ず、他の先生たちでやりくりしカバーしました。病欠の先生も出てみんなバタバタ。きめ細かい指導のために計画していたクラスを分割しての授業もできなくなりました。 部活動の負担も依然重く休みが少ない。メンタルを病む人、1カ月近い入院など、体調を崩す人が増えました。栄養ドリンクを片手に日々働いています。 私たちが新卒の頃は、教員採… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
めくるめく菊の世界、国内最大級の祭典が開幕 猛暑乗り越え2万輪
国内最大級の菊の祭典「二本松の菊人形」が、福島県二本松市の霞ケ城公園ではじまった。今年のテーマは、NHK大河ドラマの主人公と同じ「徳川家康」。今夏、日本列島を襲った記録的な暑さは菊にもダメージを与えたが、苦境を乗り越えた花が来場者を出迎える。品評会の対象となる競技花や、職人による特殊な栽培技術で育った花もあり、奥深い菊の世界に触れることができる。 初日の10日。黄色や赤、ピンクといった鮮やかな生花の菊を着物にまとった人形の前で、来場者は一緒に写真を撮ったり、顔を近づけて細部に見入ったりしていた。 今年は徳川家康の生涯など江戸時代を中心に七つの場面を25体の人形で再現する。豊臣秀吉による天下統一の一環である領地再編の「奥羽仕置(しおき)」で、家康が豊臣秀次とともに二本松城を訪れた場面もある。11月19日までの期間中、入れ替えも含めて約2万株の菊が並ぶ。 展示のもう一つの見どころが、二本松に伝わる特有の技術で栽培される「千輪咲」。一つの茎から枝分かれさせ、ドーム状に花を咲かせる。株の選定を含めれば3年の時間がかかり、二本松市でも栽培できる職人は3人だけだ。 例年は主催者の二本松菊栄会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「やられっぱなしはアカン」 解体前の町を残す在日コリアンと大学生
「日韓合併祈念」。そう刻まれた手水(ちょうず)鉢が津波で流された神社の敷地から見つかったのは、2年ほど前のことだったという。 福島県双葉町の「中野八幡神社」。東日本大震災に原発事故が重なり、周辺の浜野地区には12年余り、誰も住んでいない。ふるさとを追われた町民は「せめて皆が集える場所」をつくろうと、神社の再建を進めている。 ニュースレター「アナザーノート」 アナザーノートは、紙⾯やデジタルでは公開していないオリジナル記事をメールで先⾏配信 する新たなスタイルのニュースレターです。今回は10⽉8⽇号をWEB版でお届けしま す。レター未登録の⽅は⽂末のリンクから無料登録できます。 手水鉢には、寄贈した町民の名前も彫られていた。1910年に始まった日本の植民地支配を、遠く離れた双葉町でも祝っていたようだ。 見つけた町民は、ばつの悪さを感じたという。神社の再建に、在日韓国人の1級建築士が協力していたためだ。神戸市長田区の曺弘利(チョホンリ)さん(70)のことだった。 今年4月、曺さんは住民から手水鉢の存在を明かされた。 「正直、複雑な気持ちだった」。周囲から「(神社の再建を)やめるの?」と聞かれたが、「それとこれとは話が別」と即答した。 「それにしても、神社の本殿も鳥居も流されているのに、なんでこんなもんだけ残っとるんや?」。「せっかくだから」と、手水鉢を囲う柱と屋根をつくり、梁(はり)の正面を赤と青に染めた。韓国旗をモチーフにしたつもりだった。「だれも気付かんやろけどな」と、笑ってみせた。 被災の村「初の外国人」 曺さんは1995年の阪神・淡路大震災に見舞われ、神戸市内の建築事務所が全焼している。ふるさとや居場所を失うつらさを味わった。 それ以降、災害が起きた場所を頻繁に訪れるようになった。「困った人の支援ではなく、復興に一緒に参加する」のが信条だ。得意の水彩画で被災した様子や、被災する前の街並みなどを柔らかいタッチで描き、被災者に渡している。 中越地震(2004年10月)により一時全村民が避難した新潟県の旧山古志村(現長岡市)には、住民票を約1年間移した。 阪神大震災で嫌な思い出があ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コンゴ鉱山の投資名目で4.5億円不正預かり、4人逮捕 実態は不明
アフリカでの鉱物資源採掘事業への投資という名目で不正に計約4億5千万円預かったとして、警視庁は宝飾品加工製造会社「SQUARE DESIGN」(東京)の代表、船越洋平(34)=東京都新宿区=、金属販売会社「アドヴァンス工業」(神戸市)の代表、樽本貴司(47)=神戸市=の両容疑者ら男4人を出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕し、13日に発表した。 他に逮捕されたのは会社役員の山本祐也(36)=千葉県松戸市=、アド社役員の萩原啓三(52)=神戸市=の両容疑者。 生活経済課によると、4人は共謀して2021年4~6月、国内の2法人と40~50代の4人から、計4億5500万円を不正に預かった疑いがある。同法は、銀行など以外が、不特定多数の人から元本の返還を約束し業として金銭を預かることを禁じる。4人とも容疑を認めているという。 4人は、アド社が中部アフリカのコンゴ民主共和国に持つ鉱山への投資名目で、不特定多数に同社の株の購入を勧めていた。ボーリング調査後にアド社が「海外法人」に買収されると、株価が倍になると勧誘。「買い戻し特約」として買収後は約2倍で買い取り、不成立でも購入額と同額で買い取るとうたっていた。 実際には予定の21年8月になっても買収は行われず、買い戻しにも応じなかったという。22年10月に相談を受け、同課が捜査していた。 船越容疑者は、スタートアップを支援する「エンジェル投資家」を自称。同課は、20年3月~21年8月に若手経営者らから、逮捕容疑も含めて約100人から1人あたり最高で約3億5千万円、合計約27億円を集めたとみている。アド社と現地法人にはメールのやりとりがあり、約1億円が送金された形跡があったが、事業実態は不明という。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル