峠道を車で走る漫画「頭文字(イニシャル)D」の舞台の一つとして登場し、有名になった埼玉県飯能市の国道の峠道で暴走行為をしたとして、埼玉県警は11日、男女2人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した。「かなりの速度で走ったことは間違いない」「速く走れることが運転がうまいことだと思っていた」などと供述しているという。 現場は、車同士で速度や運転技術を競う「ローリング族」のたまり場になっていた。住民から苦情を受けた県公安委員会が今夏、住民以外の車両の深夜通行などを禁じ、県警が摘発を強化した。 逮捕されたのは、同県狭山市の専門学生の女(21)と同県所沢市の会社員の男(23)。事件当時、2人と一緒に暴走行為をしていたとみられる別の人物も同容疑で任意で事情を聴かれており、書類送検される見通し。 交通捜査課によると、3人は5月19日午前1時半ごろ、共謀し、制限速度が時速40キロの飯能市の国道299号でバイクや乗用車を運転中、時速90キロ近くで周回したり、速度などを競う暴走行為をしたりした疑いがある。 現場は周回できる約12キロの道路で、県警は道路沿いに捜査員を配置するなどして暴走行為を撮影し、車両などを特定したという。 同課は3人以外にも現場で暴走行為をした人物を複数確認しており、今後も摘発を続ける考えだ。(山田みう、仁村秀一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
どんどん深まる秋色のグラデーション 旬のコキア、モフモフまん丸に
大分農業文化公園「るるパーク」(大分県杵築市・宇佐市)で、真っ赤に色づいたコキアが見頃を迎え、モフモフまん丸な愛らしい形を披露している。 西・中央アジア原産の一年草で、ホウキギとも呼ばれる。園内の広さ約5千平方メートルのフラワーガーデンには約4千本が植えられ、記念撮影をする人の姿があった。 同公園によると、9月下旬に夏の緑色から徐々にグラデーションが深まり、10月上旬には真っ赤な秋色に染まった。天候にもよるが、赤いコキアは20日ごろまで楽しめるという。 11月5日まで「コキアンヒルカーニバル」が開催され、赤から黄金色になっていく様子を見ることができる。10月は毎日開園(9時半~17時)。入園料、駐車場ともに無料。(日吉健吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベトナムから詐欺電話か 名簿13万人分、マニュアルも 6人逮捕
ベトナム・ハノイを拠点に日本の高齢者らにうその電話をかける特殊詐欺に関与したとして、大阪府警は11日、20~50代の男6人を窃盗の疑いで再逮捕し、発表した。府警によると、ベトナムを拠点にする特殊詐欺グループの摘発は全国で初めてという。 再逮捕されたのは、住居不定、無職の井上正智(52)、大阪市西成区長橋1丁目、無職の田中巨亘(きよのぶ)(56)の両容疑者ら。5人は容疑を認め、1人は黙秘しているという。 発表では、6人は共謀して7月25日、百貨店や銀行協会の職員をかたり、横浜市の70代女性宅に「クレジットカードが不正に利用されている」「キャッシュカードを新しく作り直す必要がある」などと電話。女性からキャッシュカード3枚を盗み、計約260万円を引き出した疑いがある。 府警によると、ベトナムの捜査当局が8月、情報提供に基づき、ハノイの6階建てビルにあるグループの拠点を摘発。うその電話の際に使うマニュアルのほか、東京、大阪、愛知など12都府県の約13万人分の名前や電話番号、住所などが書かれた名簿が押収された。マニュアルには、百貨店従業員を装う敬語による想定問答が書かれ、名簿の大半は高齢者の個人情報だったという。 府警は8~9月、6人を窃盗未遂容疑で逮捕。同一グループによる事件は大阪府内だけで少なくとも50件(被害総額約7200万円)確認したといい、井上容疑者が特殊詐欺の「かけ子」グループのリーダーとみている。(高井里佳子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅向け融資のはずが…飲食店に 沖縄の公庫、会計検査院が指摘
政府系の金融機関「沖縄振興開発金融公庫」の個人住宅向け融資について、会計検査院が調べたところ、23件(融資残高1億9千万円)の用途が飲食店などに変更されていたことがわかった。検査院は公庫に対し、条件にあった利用に戻すか、繰り上げ償還など必要な措置を取るよう求めている。 公庫は、沖縄経済の振興などを目的に設置され、県内の住宅向け融資についても取り扱っている。検査院が2021年度末時点で、3027件(融資残高約199億円)を対象に調べたところ、23件が公庫の承諾なしに飲食店などに変わっていた。公庫は融資物件の継続的な実態調査を行っていなかった。 公庫は取材に対し「速やかに必要な措置を取るとともに、融資物件の実態把握ができる仕組み作りを進める」としている。(座小田英史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
男性が公園でクマに襲われけが 顔をひっかかれたか、石川県小松市
11日午前10時40分ごろ、石川県小松市三谷町の木場潟公園内の東園地を調査していた公園職員から「(同僚の)男性がクマに襲われた」と、119番通報があった。市などによると、東園地外側の農地からクマが出てきたという。男性は顔面をひっかかれ、右腕にもけがをした。ドクターヘリで金沢市の病院に運ばれた。意識はあるという。 公園はJR北陸線・粟津駅の東約1・5キロにある木場潟周辺にあり、ウォーキングやジョギングなどをする人が多い。 県内では9日、金沢市内の公園で男性がクマに襲われ、けがをした。県はこの日、「ツキノワグマ出没注意情報」を出した。(小崎瑶太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本土最南端、自転車のまちで国体 地元の強豪校がバンクを熱く
本土最南端にある人口約6千人の鹿児島県南大隅町には、かごしま国体でも使われる自転車競技場があり、「自転車のまち」を掲げる。日頃ここで練習している県立南大隅高校の自転車競技部員や卒業生が国体代表に名を連ねる。地元開催の国体で、町や高校を活気づけることができるか。 今月初め、町役場から約4キロ離れた山中にある県根占(ねじめ)自転車競技場では、地元勢のほか熊本や宮崎、京都などの選手たちが1周333メートルのバンク(走路)を反時計回りに走っていた。 11日から始まるトラックレースに備えてバンクに慣れるためだ。 この競技場ができたのは1982年3月。その年の夏に県内で開催される全国高校総体を機に整備された。 町がある大隅半島には約16キロのロードレースコースが設定されている。交通量が少ないため信号は2カ所しかなく、停車せずに1周できることもある。 地元の南大隅高校には、競技場ができる直前の81年に自転車競技部ができた。以後、バンクを毎日使える環境を生かして10人以上の競輪選手や日本代表選手が輩出してきた。 ■人口減の危機感、 生き残り… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「公務員時代、内心明かさずにいた」寺脇研さんが述懐した国旗・国歌
「31年余り公務員だった時期は、内心を明かさずふるまってきました」。公立学校の入学式や卒業式での日の丸・君が代の強制をどう考えるべきかを尋ねると、文部官僚時代に「ゆとり教育」を推進して「ミスター文部省」とも呼ばれた寺脇研さんからこんな答えが返ってきました。その真意とは。 ◇ 大阪府吹田市の教育委員会が自民党市議からの質問を受け、国歌などを暗記している児童・生徒数の調査を今年行ったと報じられました。これは明らかに教育への政治介入です。 第2次安倍政権下での教育委員会制度改変の帰結でしょう。第2次政権当時、大阪維新の会が唱えた教育委員会制度を廃止して首長に教育行政の権限を与えるという乱暴な案が危うく国レベルでも実施されそうになりましたが、反対の声で実現できませんでした。 国旗・国歌の強制せず、広島での教育長時代 ただ、首長の教育委員会への… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山・女児虐待死 母親の交際相手の男、起訴内容を認める 岡山地裁
岡山市で西田真愛(まお)ちゃん(死亡当時6歳)が繰り返し虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死や強要などの罪に問われた船橋誠二被告(40)=同市=の裁判員裁判の初公判が11日、岡山地裁で始まった。船橋被告は「すべて間違いないです」と述べ、起訴内容を認めた。 船橋被告は真愛ちゃんの母、西田彩被告(35)=逮捕監禁致死と強要の罪で起訴=の交際相手。起訴状によると、2021年9月10~25日、彩被告と共謀し、彩被告の自宅で真愛ちゃんを椅子の上に置いた鍋の中に長時間立たせて指を口に押し込むといった暴行を加え、嘔吐(おうと)するよう要求するなど、繰り返し強要。同25日、真愛ちゃんの全身を布団で巻き付けて押し入れに約1時間半放置した結果、翌22年1月12日に低酸素脳症で死亡させたなどとされる。 真愛ちゃんをめぐっては、19年3月以降、虐待を疑う通告がたびたび市に寄せられていた。事件発覚後、有識者会議は市の虐待リスクの評価の甘さや関係機関との連携不足を指摘。再発防止策として、児童福祉司1人あたりの担当件数に上限を設けることなどを市に求めた。(上山崎雅泰、小沢邦男) 事件の経緯 <2018年12月ごろ> 西田被告一家が広島市から岡山市へ転居 <2019年3月> 岡山市へ「母親の養育が心配」との通報 <4月> 市の児相に「男から女児へ暴力か」との通告 <6月> 真愛ちゃんが迷子に。岡山県警が保護 <7月> 児相が西田被告を「軽度の育児放棄」と判定 <2020年9月> 真愛ちゃんを目隠し、全裸で墓地に立たせる 児相が一時保護。2週間後に解除 <2021年1月> 児相が船橋被告と電話。保護解除後、唯一の接触に <8月> 児相が家庭訪問。真愛ちゃんと会えず <9月10~25日> 鍋の中などに立たせるといった虐待 <16日> 西田容疑者と真愛ちゃんが園に <25日> 布団を巻き付ける虐待 <2022年1月12日> 真愛ちゃんが低酸素脳症で死亡 <2月9日> 強要容疑で2人逮捕 <3月2日> 逮捕監禁致死容疑で再逮捕 <4月15日> 強要容疑で追送検 <2023年10月11日> 船橋被告の初公判 (岡山県警や市児相への取材、起訴状などによる) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
こども園と小中学校で1307人分の指導要録紛失、誤廃棄か 杉並区
東京都杉並区は10日、区立のこども園1園と小中学校10校で、卒業・修了した児童生徒計1307人分の指導要録を紛失したと発表した。第三者による不正利用は確認されていないという。 区によると、紛失したのは2003~18年度に卒業・修了した子の分。指導要録は、氏名、住所、保護者名などを記した「学籍に関する記録」と、教科成績などを記した「指導に関する記録」が含まれる。学籍の記録は20年間、指導の記録は5年間の保存がそれぞれ定められている。 いずれも施錠できる場所で保管していたという。区は、指導要録を外部に持ち出す機会はないとして他の書類に紛れた誤廃棄の可能性が高いとみている。また、紛失した原本とは別に内容の一部を写した抄本を保管しているという。 区は10日、関係する卒業生らに事案の説明と謝罪の文書を郵送した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
77歳入所者に薬物飲ませ殺害容疑 介護施設元職員を再逮捕 長野
勤務先の老人ホームで入所者に薬物を飲ませ中毒で死亡させたとして、長野県警は11日、長野県下諏訪町の無職、望月大輔容疑者(40)=傷害などの罪で公判中=を殺人容疑で再逮捕し、発表した。県警は認否を明らかにしていない。 塩尻署によると、望月容疑者は昨年5月28日、当時勤務していた同県塩尻市内の老人ホームで、入所者だった前田裕子さん(当時77)に対し、何らかの手段で薬物を飲ませ、殺害した疑いがある。望月容疑者はこの日、日勤だったという。翌朝、別の職員が前田さんの異変に気づき、消防に通報した。望月容疑者は、前田さんの通帳を不正に入手して昨年3月に塩尻市内のATMで現金7万円を盗んだ罪でも起訴されていた。 同容疑者は昨年から老人ホームに勤務し、入所者の介助などを担当。生活相談員として入所者の金銭管理にも従事していたという。これまでに、前田さん以外にも入所者の通帳などを不正に利用して現金をだまし取ったとする詐欺や有印私文書偽造・同行使罪のほか、昨年4月に施設の同僚に向精神薬が入ったコーヒーなどを飲ませ、急性薬物中毒に陥らせたとして、傷害罪でも逮捕・起訴され、現在公判中。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル