8日午後6時50分ごろ、さいたま市桜区道場の集合住宅の一室で、20代とみられる女性と幼児が血を流して倒れているのを110番通報でかけつけた警察官が発見した。2人はその後、搬送先の病院で死亡が確認された。埼玉県警は警察官に包丁を突きつけたとして、公務執行妨害の疑いで住人の無職、安保友佐(ともすけ)容疑者(25)を現行犯逮捕した。遺体は同居する安保容疑者の妹(24)とその息子(3)とみて、殺人事件として捜査を進めている。 県警浦和西署によると、安保容疑者は2人のほか、母親(57)、兄(28)と暮らしていたとみられる。死亡した2人はそれぞれ別の部屋で仰向けに倒れていたという。包丁を突きつけられた同署員にけがはなかった。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
診療所の倉庫に複数のクマ 新潟・南魚沼、体動かず(共同通信)
8日午前8時45分ごろ、新潟県南魚沼市二日町の二日町診療所の敷地内に、クマがいると南魚沼署に通報があった。倉庫に使われている半地下の部分に大小2頭のクマが横たわっているのが確認され、体は全く動かないものの、ライトを当てると目が動いたという。 署によると、市が手配した業者が麻酔銃を命中させたが、もう1頭いる可能性もあり、8日は倉庫部分に入っての安全確認はできなかった。署と南魚沼市が9日、クマの状況を確認して対応を検討する。 診療所は8日の診療を中止した。デイケア施設なども併設され、当時は職員を含め約50人がいたが、被害はなかった。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
38歳男性自宅で刺され死亡 浜松、男が車で逃走(共同通信)
12/9(月) 0:48配信 8日午後9時20分ごろ、浜松市浜北区染地台1丁目の住宅から「家族が刃物で刺されたようだ」と110番があった。浜北署によると、知人とみられる男に刺された住人の会社役員中田強太さん(38)が病院に搬送されたが、死亡が確認された。男は車で逃走しており、同署が行方を追っている。 同署によると、中田さんは自宅敷地内で刺され、現場に凶器とみられる刃物が残されていた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
皇后さま56歳 「陛下とご一緒に国民の幸せに尽くす」 ご感想全文 (産経新聞)
皇后さまが56歳のお誕生日に際し、宮内庁を通じて文書で発表された感想の全文は以下の通り。 ◇ 今年は、30年以上にわたる平成の御代の終わりに上皇陛下がご退位になり、5月初めに天皇陛下がご即位になって、新しく令和の御代になりました。誕生日を迎えますのにあたり、時代の節目となった今年を振り返りますと、深い感慨に包まれます。 年の初めから、上皇陛下の御即位30年、上皇上皇后両陛下ご結婚60年をお祝いする様々な行事や、退位礼正殿の儀を始め、上皇陛下の御退位に関わる様々な行事がございましたが、平成最後のお務めの一つ一つを、それ迄とお変わりなく、お心を込めて大切にお務めになるお姿が深く心に残っております。 5月1日の天皇陛下の御即位以降、御即位に伴う一連の行事を陛下がご無事にお済ませになり、私も、陛下のお力添えを頂きながら、一つ一つの行事に無事にご一緒させていただくことができましたことに安堵(ど)し、嬉(うれ)しく思っております。上皇上皇后両陛下には、御在位中から、陛下の御即位関連行事を始め、お代替わりが円滑に進むようにとのお心遣いとお導きを賜りましたことに深く感謝申し上げます。また、様々な行事の準備にご尽力いただいた方々に厚く御礼を申し上げます。 天皇陛下のご即位以来、5月の皇居での一般参賀や、11月の国民祭典、祝賀御列の儀などの折に、多くの国民の皆様から、思いがけないほど本当に温かいお祝いを頂きましたことに、心から感謝しております。また、この7か月の間に、地方への訪問、都内での行事などを通して、国民の皆様と接する中で、多くの方々から温かいお気持ちを寄せていただいたことを嬉しく、またありがたく思いながら過ごしてまいりました。日本国内各地で出会った沢山の笑顔は、私にとりましてかけがえのない思い出として心に残り、これからの歩みを進めていく上で、大きな支えになってくれるものと思います。 同時に、このような国民の皆様の温かいお気持ちは、平成の御代の間、上皇上皇后両陛下が国民と苦楽を共にされながら、長きにわたって国民に寄り添われ、御立派にお務めを果たされたことによるところが大きいものと深く感謝しております。そして、これからの日々、陛下とご一緒に、国民の皆様の幸せを常に願いながら、寄り添っていくことができましたらという思いを新たにしてまいりました。 そのような中にあって、10月の台風19号など、今年は幾つもの災害が重なり、日本国内の広い範囲が大きな被害に見舞われたことは大変残念なことでした。犠牲になられた方も多く、深く心が痛みます。御遺族のお悲しみはいかばかりかと思いを寄せ、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。また、被災された方も大勢おられ、寒さが募る中、様々な御苦労が絶えないことと案じております。今後、復旧が順調に進み、被災された方々に安心できる生活が一日も早く戻ることを心から願っております。 近年、日本のみならず、世界各地でも水害や山火事などの自然災害が多く発生しており、地球温暖化や気候変動などの問題が現実のこととなりつつあることが案じられます。また、日本では、気候関連の災害の他にも、南海トラフ地震や首都直下地震などの大地震も予測されており、様々な面から防災対策を進めていくことがますます大切になってきているように思われます。 プラスチックゴミなど多くの環境問題や、日本国内の貧困や子供の虐待などの問題、また、世界で紛争や内戦が続いていることなどにも心が痛みます。このことに関連して、アフガニスタンで長年にわたり医療活動や灌漑(かんがい)施設の整備などを行い、復興の支援をされてきた中村哲氏が、最近現地で命を落とされたこともとても残念なことでした。人々が安心して暮らせる平和な世界が実現することを願ってやみません。 一方、今年を振り返りますと、様々な明るい出来事もありました。特に最近では、日本で初めて開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会で、「ワンチーム」として活躍した日本選手を始め、各国選手による世界トップレベルの試合に日本中が沸き、試合が開催された各地で各国選手団と地元の方々との心温まる交流が広がるなど、とても良い大会になったことを嬉しく思いました。また、東日本大震災で被災した釜石市でこの大会の試合が行われたことも喜ばしいことでしたが、その釜石市が残念ながら台風19号の被害を受けた時には、試合が中止になったカナダの選手団が泥の除去作業などのボランティア活動をされ、ナミビアの選手団は合宿地の宮古市で交流会を開き被災者らを励まされたことも心に残る出来事でした。 学術の分野では、吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞されました。日本の研究者の方々の研究の成果が広く世界に認められ、ノーベル賞受賞が近年続いていることを喜ばしく思っております。 来年は、いよいよオリンピック・パラリンピック競技大会が東京で開催されますが、ラグビーワールドカップ2019日本大会のように、スポーツの素晴(すば)らしさを目の当たりにすることができるのみならず、多様な背景を持つ世界の人々がお互いを尊重し合い、友好を深める良い機会になるとともに、東日本大震災の被災地にとっても大きな力になるような大会になることを願いたいと思います。 愛子は、早いもので今年高校3年生になり、先日18才の誕生日を迎えました。残り少ない高校生活の中で、勉強のみならず、運動会や文化祭などの学校行事にもお友達と一緒に楽しく取り組んでいます。これから高校を卒業しますと、今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思いますが、これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方から沢山のことを学び、心豊かに過ごしていってほしいと願っています。 天皇陛下には、御即位されて以来、皇居宮殿での儀式などにとてもお忙しい毎日をお過ごしでいらっしゃいます。顧みますと、上皇陛下には、80代半ばを迎えられていた今年4月まで、このように重いご公務を毎年欠かさずお務めになっていらっしゃいましたことに深い敬意の念を新たにいたします。また、上皇后陛下には、平成の御代の間、皇后としてのお務めを果たされながら、上皇陛下を常にお傍でお助けになり、上皇陛下のお力になってこられました。上皇后陛下には、今年ご手術をお受けになり、ご案じ申し上げましたが、上皇上皇后両陛下には、これからもくれぐれもお体を大切になさり、永くお元気にお過ごしになりますよう、心よりお祈り申し上げます。そして、御譲位後も私たちの歩みを温かくお見守りいただいてきましたことに深く感謝申し上げます。 天皇陛下には、お忙しい中でもいつも私の体調をお気遣い下さいますことに心より感謝申し上げます。私も、天皇陛下のお務めの重さを常に心にとどめ、陛下をお傍でお助けできますように健康の一層の快復に努めながら、皇后としての務めを果たし、陛下とご一緒に、国民の幸せに力を尽くしていくことができますよう努力してまいりたいと思っております。 この機会に、特に今年、国民の皆様からお寄せいただいた格別の温かい祝福のお気持ちに、重ねまして厚く御礼申し上げます。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
皇后さま56歳 医師団の見解全文(産経新聞)
皇后さまのご病気について、9日示された医師団の見解は以下の通り。 ◇ 皇后陛下におかれましては、これまで東宮職医師団が説明して参りました基本的な考え方を踏まえながら、引き続きご治療を継続していただいております。 本年は、上皇陛下の御退位、そして天皇陛下の御即位という特別な年となった中で、即位礼正殿の儀や大嘗祭を始め、神宮に親謁の儀などを含む、御即位に伴う全ての諸行事のほか、6月の愛知県行幸啓、9月の秋田県、新潟県、茨城県行幸啓と、4度の地方行幸啓をお務めになりました。また、アメリカ合衆国大統領御夫妻やフランス国大統領御夫妻を始め外国賓客をお迎えする行事をお務めになったほか、全国赤十字大会に御臨席になるなど、多くの行事に取り組まれました。これは、様々な工夫を重ねられながらご体調を整えられるなど、皇后陛下のご努力によるところが大きいと考えております。 また、皇后陛下には、学習院女子高等科で楽しく充実した学校生活を送っておられる愛子内親王殿下を、母親として温かく見守られ、支えていらっしゃいます。 皇后陛下には、こうしたご活動を一つ一つ着実に積み重ねていらっしゃることがご自信となり、それがご活動の幅の広がりにつながってきていると拝察し、医師団としても望ましいことと考えております。加えて、ご活動に当たり、例えば、祝賀御列の儀や地方御訪問の際に、直接おふれあいになる方々からの温かい声や反応に元気づけられておられるようにもお見受けいたします。 一方で、東宮職医師団がこれまでも繰り返し説明して参りましたように、皇后陛下には、依然としてご快復の途上にあり、ご体調には波がおありです。そのため、大きい行事の後や行事が続かれた場合には、お疲れがしばらく残られることもあります。本年は、天皇陛下の御即位に伴う諸行事を中心に、特に強い責任感を持ってお務めに取り組んでこられましたが、これをもって過剰な期待を持たれることは、今後のご快復にとって、かえって逆効果となり得ることをご理解いただければと思います。これもまた、かねてから皆さまにお伝えしているところではありますが、私的な部分でもご活動の幅を広げていっていただくことが大切だと考えております。 皇后陛下には、これまで同様、周囲の方々の理解と支援をお受けになりながらご治療を続けていただくことが大切ですので、引き続き温かくお見守りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
吉野さんがノーベルレクチャー 「持続可能社会の役に」
ノーベル化学賞を受賞する吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)は8日午後、スウェーデンのストックホルム大学で記念講演し、「持続可能な社会を達成するために、リチウムイオン電池が中心的な役割を担うだろう」と語った。 10日(日本時間11日未明)の授賞式に先立つ「ノーベルレクチャー」と呼ばれる恒例行事。大学のホールに集まった学生やノーベル賞関係者らを前に、「リチウムイオン電池の開発経緯とこれから」と題して約30分話した。 まず、1981年に旭化成で研究を始め、負極に炭素材料を使う基本特許を申請した流れなどを説明。発火や爆発が起こらないことを示す実験の映像を紹介し、「売り出していくには安全性が不可欠。これがリチウムイオン電池が生まれた瞬間だ」と説明した。 自身の研究が、00年に化学賞を受けた白川英樹さんの「電気を通すプラスチック」や、81年に化学賞を受けた福井謙一さんの「フロンティア電子理論」の研究とつながっていることも説明。それぞれの年と今年の受賞者をすべて合わせると8人になることから「リチウムイオン電池は、ノーベル賞受賞者8人に支えられた幸せものだ」と話し、笑いを誘った。 リチウムイオン電池は、太陽光などの再生可能エネルギーをためることで、化石燃料の使用を減らして地球環境問題の解決に役立つと期待されている。「イノベーション(技術革新)は、持続可能な社会の達成につながる。リチウムイオン電池がその中心的な役割を担うだろう。これが私の世界へのメッセージだ」と締めくくった。(ストックホルム=今直也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中央大学の後楽園キャンパスに爆破予告 9日午前は休講
中央大学は8日、東京都文京区の後楽園キャンパスを「9日午前10時に爆破する」との予告があったという連絡が警視庁から入ったため、同キャンパスの理工学部、大学院理工学研究科、ビジネススクール、中央大高校を9日午前9時から午後0時半まで休講とし、キャンパスへの立ち入りを禁止すると発表した。 午後の授業については、安全を確認したうえで9日午前11時をめどにホームページに掲載する。同キャンパスで9日に予定されている行事は中止する。 同大広報室によると、8日午後8時に同キャンパスを閉鎖した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
AKB峯岸みなみさん卒業発表「ここからは自分の力で」
アイドルグループ・AKB48の峯岸みなみさん(27)が8日、グループからの卒業を発表した。AKB48のメンバーは新規加入と卒業で入れ替わっていく中で、峯岸さんは最後の1期生だった。2005年のグループ結成時のメンバーはこれで全員いなくなることになる。 峯岸さんはこの日、グループ全チームのメンバー102人が出演して秋葉原のAKB48劇場で開かれた14周年記念特別公演で「この日を迎えられてファンの方に感謝していますし、今こうして14周年迎えられるのは今このステージに立っているメンバーみんなのおかげだと思っているので、今のAKB48に胸を張って、誇りを持って、これからも頑張って欲しいなと思ってます」とあいさつした後に「私、峯岸みなみはAKB48を卒業します」と発表。 「いつ卒業してもおかしくはなかったんですが、ずっと悩んでいて。何よりもすごくAKB48を好きでいる自分でいられる時に卒業したいと思いました」といい、「みんなに見守ってもらえる場所を卒業発表の場所に選ばせていただきました。今までAKB48に甘えていた部分もありますし、たくさん素敵な景色を見せてもらったので、その分、ここからは自分の力で頑張っていこうと」などと話した。来年4月2日に横浜アリーナで開かれるコンサートが最後の出演になるという。 AKB48の1期生には、前田敦子さん、高橋みなみさん、小嶋陽菜さん、板野友美さんらグループの象徴的な存在がそろっていた。峯岸さんもシングルCDで度々選抜メンバー入りをしていたほか、13年には週刊誌でスキャンダルが報じられた際に坊主頭になって謝罪したことが話題を集めた。AKB48グループの選抜総選挙では、最高位で14位にランクインした。(加藤勇介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
皇后さま56歳 被災地に心寄せられ 東京五輪・パラ「友好深める良い機会」(産経新聞)
「今後、復旧が順調に進み、被災された方々に安心できる生活が一日も早く戻ることを心から願っております」-。 皇后さまは、56歳の誕生日に際したご感想の中で、台風19号などの被害に触れ「犠牲になられた方も多く、深く心が痛みます」と心を寄せられた。 日本では気候変動に関連する災害に加え、大地震も予測されるとし「様々な面から防災対策を進めていくことがますます大切になってきているように思われます」とつづられた。 国内の貧困や子供の虐待、世界で続く紛争や内戦も案じ、アフガニスタンの復興支援に尽力した医師、中村哲氏が現地で命を落としたことを「とても残念なことでした」と悼まれた。 明るい話題としては、ラグビー・ワールドカップ日本大会を挙げられた。中でも、台風19号の影響で試合が中止となったカナダ選手団とナミビア選手団が、泥の除去作業や被災者との交流会を行ったことを「心に残る出来事でした」と振り返られた。 また来年の東京五輪・パラリンピックが「多様な背景を持つ世界の人々がお互いを尊重し合い、友好を深める良い機会」となることを願われた。 1日に18歳の誕生日を迎えられた長女の敬宮(としのみや)愛子さまについては、来年3月の高校卒業後の日々を「今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になる」とし、「いろいろな方から沢山のことを学び、心豊かに過ごしていってほしい」と成長を願われた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
れいわ・山本太郎氏の主張 就職氷河期世代に「刺さる」のはなぜか(産経新聞)
立憲民主党や国民民主党、共産党などが首相主催の「桜を見る会」の追及に血眼を上げる中、れいわ新選組の山本太郎代表はこれらの野党と一線を画し、全国行脚にいそしんでいる。 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が11月16、17両日に行った合同世論調査によると、れいわの支持率はわずか2・5%で、野党第一党の立民の7・8%の後塵(こうじん)を拝している。それでも山本氏の存在は侮れず、支持層が重なりがちな立民サイドが脅威に感じているのは間違いない。 なぜか-。それは、れいわが野党の票田になり得るバブル崩壊後に就職難だった30代半ばから40代半ばの就職氷河期世代をターゲットにしているからだ。11月24日に45歳になった山本氏は、まさに同世代だ。 氷河期世代とは、一般的に平成5~16年ごろに大学や高校を卒業した世代を指す。当時、多くの企業は不景気で採用を縮小したため、不安定な雇用状態が続いている人は多い。 総務省の労働力調査によると、氷河期世代に該当する35~44歳の平成30年の人口規模は約1689万人。このうちフリーターなどは約52万人、それ以外の派遣社員や契約社員、パートの既婚女性ら非正規で働く人は約317万人に上る。 山本氏は高校1年生で日本テレビのバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ダンス甲子園」に出場し、「メロリンQ」という一発芸で一躍ブレーク。芸能界入り後はブルーリボン賞助演男優賞を受賞するなど順風満帆の人生を送ってきた。 山本氏の街頭演説を聞くと、氷河期世代の代表を自負しているかのような発言が目立つ。 彼が演説の際、好んで使うスライドに「年齢別 貯蓄ゼロ世帯の割合」の表がある。金融広報中央委員会(事務局・日本銀行)が行った平成29年の「家計の金融行動に関する世論調査」(単身世帯調査)を基に作成したもので、20歳代61・0%▽30歳代40・4%▽40歳代45・9%-などとなっている。 例えば11月27日に浜松市内で行った街頭演説では、これをスライドで映しながらこう訴えている。 「『私たちが若いときは貯蓄ゼロなのは当たり前だったんだ』というお父さんたちがいます。でもあなたたちが若いときと違うんです。高度経済成長もない。バブルもないんですよ」 「若年から中年にわたって先々、高齢化したとき、だれが面倒みると思います? 今の政治のままだったら野垂れ死にしかないんですよ。今ここに手当てしないでどこに手当てするんですか」 「景気が悪いときには政府が投資をして、経済を底上げしなければならない。どの国もやります。でもこの国は限りなく薄い。じゃなかったら、ロストジェネレーションみたいな被害者が生まれるはずがない。救済さえしない」 ロスジェネ世代(失われた世代)こそが社会が生み出した被害者-。彼の問題意識はそこにある。 政府は現在、全世代型社会保障検討会議(議長・安倍晋三首相)で年金や医療などの制度改革について議論しているが、改革を急ぐ理由について、氷河期世代の存在を抜きに語ることはできない。高齢者を支える現役世代が急激に減る中、そのど真ん中にいるべきはずのこの世代は、不安定な就労を余儀なくされたため、社会保障制度の支え手になり得ていない側面がある。 加えて将来的に低年金、無年金の高齢者が増加し、生活保護受給者が急増する恐れがある。 氷河期世代は政府に対し不満を抱く一方で、政治に対しあまり関心を持たずに人生を過ごしてきたともいわれている。この層が政治に関心を持つようになり、投票行動に結び付けば、れいわの票は爆発的に伸びる可能性がある。 立民とれいわの支持層が微妙に重なっているのは否めないが、立民は左派系の支持者に支えられている傾向は強い。うかうかしていると、次期衆院選で無党派層の票は立民ではなく、むしろれいわに流れるとの見方もある。 立民にも7月の参院選で初当選した41歳の塩村文夏氏(東京選挙区)のように、氷河期世代をめぐる問題を街頭などで取り上げた議員はいるが、発信力は山本氏に到底及ばない。 「氷河期世代は結局、投票に行かない」といまだにのんきに構えている立民幹部もいるが、そんな悠長なことを言っている場合ではない。(政治部 坂井広志) Source : 国内 – Yahoo!ニュース