福井県敦賀市の住宅で90代の両親と息子(70)の遺体が見つかった事件で、息子の妻(71)が殺人容疑で逮捕されました。妻は周囲に「介護疲れ」を明かしていました。追い詰められた家族による事件を防ぐ手立てはないのでしょうか。介護経験者や支援者とともに、2回に分けて考えます。 「介護している本人が、まずSOSの旗をふらないといけない。そうでないと、支援の手はさしのべられない」 東京都墨田区の古賀節彦(ときひこ)さん(81)は、そう繰り返す。昨年夏に亡くなったアルツハイマー型認知症の妻を10年以上、自宅で介護した。今は区の介護相談員を務め、男性介護者と支援者の全国ネットワーク(男性介護ネット)の「語り部バンク」などでも経験を伝えている。 古賀さんの介護生活の後半は夫婦互いに70代の「老老介護」だった。意思疎通も次第に難しくなった。トイレに入っているときなど古賀さんが目を離すと妻は玄関から外に出た。デイサービスでも外に飛び出してしまうことが増え、事実上利用を断られるように。妻を落ち着かせようと、早朝から一緒に外を散歩。夜は深夜も営業しているスーパーのなかを2人で巡った。 ただ古賀さんは、長い在宅介護… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人工哺育のホッキョクグマ・ピースが20歳に 国内最長
人工哺育されたホッキョクグマで、国内最長の生存記録を更新している愛媛県砥部町の県立とべ動物園のピース(メス)が2日、20歳に。1日、動物園で誕生会が開かれ、飼育員や大勢の来園者がお祝いした。 ピースは1999年12月2日、2001年に死んだ父親パールと母親バリーバ(28)の間に生まれた。しかし、一緒に生まれたもう一頭のメスが母親に傷つけられ、まもなく死んだ。ピースは人工哺育で育てられることになった。 親代わりとなった担当飼育員の高市敦広さん(49)は試行錯誤を重ねた。それまでホッキョクグマの人工哺育の成功例は世界でも2頭だけ。生後100日余りまでは毎晩、自宅に連れ帰り、胸の上にのせて眠った。アザラシ用のミルクは下痢をするとわかり、犬用ミルクを濃度を調整して、哺乳瓶で与えた。 3歳ごろからてんかんの持病を抱え、プールでおぼれたこともあった。現在は1日2回の投薬で発作を抑え、680グラムで生まれた小さな体は20年間で320キロあまりに。おりの中でのんびり動く姿が来園者の人気を集めている。 誕生会には、家族連れなど約400人がピースの暮らすクマ舎前に詰めかけた。動物園のスタッフや来園者たちが「ハッピーバースデー」を歌い、ピースは好物のリンゴの載った氷の特製ケーキをほお張った。 両親と3人で訪れた松山市の寺山彩ちゃん(5)は、寝る時はいつもピースのぬいぐるみと一緒。この日も「お誕生日おめでとう」と言って、持ってきたぬいぐるみを抱きしめた。 高市さんも“まな娘”の成長を祝福。「じっと見ていると癒やされるし、飼育員として、私も成長させてもらった」と目を細めた。(照井琢見、藤井宏太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
わが子留守番させて旗当番、大丈夫? 断れば仲間はずれ
皆さんの身近な困りごとや疑問をSNSで募集中。「#N4U」取材班が深掘りします。 「娘の小学校の通学路の見守りのため、4歳の弟だけで留守番させざるを得ない。危険すぎます」。朝日新聞「#ニュース4U」取材班に、こんな声が届いた。PTAなどによる通学路の「旗当番」に未就学の子を連れて行けず、仕方なく留守番をさせる親たちが少なくないという。実態を探った。 「我慢しなよ。みんな留守番させてきて、事故は何も起きていないんだから」。埼玉県川越市のシングルマザーの30代の女性は、地域の保護者間で「ボス」的な存在のママ友の言葉にショックを受けた。 女性の地域では、子どもを小学校に通わせる親たちの「育成会」が通学路の見守りを担当。下の子が幼稚園の年少までは「免除」だが、長男(4)が年中になった今春から女性も当番が機械的にあたる。活動は早朝で幼稚園はまだあいておらず、子どもを預かってくれる親族も近くにいない。しかし、当番に未就学の子を連れていくことは「危険だから」と禁止されている。 「ボスママ」には話せず 仕方なく長男を1人で留守番させているが、心配でならない。「ボスママ」に相談したが、「我慢しなよ」との言葉でそれ以上話せなくなった。育成会の役員にも苦境を伝えたが、「みなさん何とかしています。何とかして下さい」。活動は親のペアで行われ、欠席すれば引き継ぎノートで「○○さんが来なかった」と書かれ、無断欠席は難しい。 「下の子を理由に正式に断った… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空港閉鎖も…飛行機の離着陸妨げるドローン、打つ手は?
小型無人機(ドローン)について、政府は登録義務化の方針を固めた。ドローンをめぐっては、国内外の空港で混乱が続く。関西空港(大阪府泉佐野市)では10月以降、計4回にわたってドローンのようなものが目撃され、飛行機の離着陸が妨げられる事態に。関係者は頭を悩ませている。 関西空港の第2ターミナルで11月9日朝8時ごろ、複数の地上作業員がドローンのようなものを目撃した。赤色で浮き沈みしながら飛んでいたという。 約10分後、2本ある滑走路は閉鎖された。空港を運営する関西エアポートや警察、海上保安庁が機体を捜したが見つからず、約1時間10分後に離着陸が再開された。国内線の2便が欠航し、国内・国際線の17便が目的地変更するなど、計44便に影響が出た。 関空ではこの他にも、10月19日夜に約40分間、11月7日夜にも2回にわたって計約2時間、滑走路が閉鎖された。国土交通省航空局によると、国内でこうした目撃情報によって滑走路が閉鎖されるケースは関空が初めてという。 ドローンは金属部品が多く、小さくても飛行中の航空機と衝突すれば機体を貫通する危険が高い。関西エアによると、銃の空砲などで鳥は追い払っているが、「もしドローンが違法に飛ばされても未然に防ぐことはできないのが現状」(広報担当者)という。ドローンを関空の対岸からでも飛ばすことは可能と指摘する専門家もいる。 伊丹空港でも2017年10月5日夕、飛行機が着陸をやり直す事態が起きた。この時は滑走路の閉鎖までは至らなかった。 成田空港でも今年10月9日、… 980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住所不定の男を逮捕 オランダ3人切りつけ事件
オランダ西部ハーグで先月29日に3人が刃物で刺された事件で、オランダ警察は30日、住所不定の男(35)を逮捕したと発表した。逮捕容疑や動機は明らかになっていない。 事件は29日夜、百貨店や飲食店が集まるグローテマルクト広場で起きた。オランダの公共放送NOSによると、13歳の少年と15歳の少女2人が刺され、病院に運ばれた。命に別条はなく、すでに退院しているという。(ブリュッセル=津阪直樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
集合住宅で男性刺される、長野 現場から男逃走(共同通信)
1日午後5時55分ごろ、長野県上田市上田原1107の14の集合住宅で「30歳の男性が腹部を刺され、意識を失っている。加害者はどこにいるか分からない」と男性の友人から119番があった。現場から走って逃げる男が目撃され、県警が殺人未遂事件として捜査している。病院に搬送された男性の容体は不明。 上田署によると、男性は部屋の中ではないが住宅の建物内で倒れていたという。現場から逃げた男は身長170~175センチ、やせ形で、黒いマスクと黒い帽子を着用していた。同署は刺された男性の身元を調べるとともに、逃げた男の行方を追っている。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
長野の集合住宅で男性刺される(共同通信)
12/1(日) 23:32配信 長野県警や地元消防によると、1日午後5時55分ごろ、上田市の集合住宅で「30歳の男性が腹部を刺され、意識を失っている」と男性の友人から119番があった。現場から逃げる男が目撃され、県警が殺人未遂事件として捜査している。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東京キッズプレス ちびっ子記者が小池知事に鋭い質問!(TOKYO MX)
2020年東京オリンピック・パラリンピックの関連イベントを取材する、小学生記者の任命式が東京都千代田区で行われました。式の途中には小池知事もサプライズで登場し、ちびっ子記者たちからは早速鋭い質問が飛んでいました。 千代田区の会場に集まったのは都内に住む小学4年生から5年生の、およそ50人。子どもたちは2020年に迫るオリンピック・パラリンピックの競技施設や関連イベントなどを映像記者、東京キッズプレスとして取材します。これは東京都の事業の一つで、1日に任命式が行われ記者としての心構えや、動画撮影の方法などがレクチャーされました。 サプライズで登場した小池知事に歓声が上がるなか、ちびっ子記者たちによる模擬記者会見が行われました。「使われた競技場は一回使い終わるとそのまま取り壊されてしまうの?」「東京オリンピック・パラリンピックの競技場に使われている予算は何%が税なんですか」など、飛び出したのは知事に対する鋭い質問・・・・・・! 「2020オリンピックで小池知事が一番注目する選手は誰ですか」という質問には「一人あげちゃうとね、みんなを応援したいからということで、お答えはこういう時はノーコメント」と知事もジョークを交えながら質問に答えていました。 東京都は今後5回にわたる取材機会を通して、子どもたちの視点で東京オリンピックを発信することで機運の醸成を図っていきたいとしています。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
伊丹開港80周年、遊覧飛行に地元小学生招待 関空で低空通過も(Aviation Wire)
今年で開港80周年を迎えた伊丹空港で、周辺に住む子供たちを招待した遊覧飛行「JALこども体験飛行」が11月30日に開かれた。空港を運営する関西エアポート(KAP)と日本航空(JAL/JL、9201)、JALグループで伊丹を拠点に地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)の3社共催で、飛行ルート上の関西空港では、滑走路上を低空で通過する「ローパス」も行われた。 【伊丹開港80周年を記念した体験飛行】 伊丹空港の正式名称は大阪国際空港で、1939年1月17日に開港。7月3日早朝には、開港以来初めて運用開始前の滑走路を一般開放し、ランウェイウォークを開港80周年イベントとして実施した。今回のフライトも80周年の一環で、大阪国際空港周辺都市対策協議会を構成する10市(伊丹、豊中、池田、川西、吹田、尼崎、西宮、箕面、芦屋、宝塚)に住む小学生と保護者を対象に参加者を募った。 フライトは午前と午後の2回実施。1回あたり定員35組70人に対して約2000組の応募があった。便名は80周年にちなみ、午前10時出発がJL8001便、正午発がJL8002便と名付けられ、子供たちは約1時間半のフライトを楽しんだ。 飛行ルートは、伊丹を出発後は神戸空港上空、姫路、徳島、淡路島、関空、和歌山、大阪と巡り、伊丹へ戻った。関空では、高度60メートルの低空飛行で、B滑走路上を240キロの速さで通過した。参加者たちは配られた地図でルートを確認したり、スマートフォンで景色を撮って楽しんでいた。 操縦はジェイエアの長谷川涼子機長と新井健友副操縦士が、客室は内村智菜美さんら2人の客室乗務員が担当。また、客室後方には、ルートの案内役として副操縦士の福井竜太さんが搭乗し、速度や高度とともに窓からの眺めを解説していた。「客室からアナウンスしたのは初めてです。後ろの方は揺れますね」と、コックピットでのアナウンスとの違いを話した。 フライト後は伊丹空港内の会議室で航空教室やクイズ大会が開かれ、関西3空港のマスコットキャラクター「そらやん」も駆けつけた。そらやんは、空港民営化前の2014年に伊丹開港75周年を記念して誕生。2018年4月からは、伊丹と関空、神戸の関西3空港のキャラクターを務めている。 ランウェイウォークと体験飛行の仕掛け人は、KAPの伊丹空港本部長を務める北山博常務で、自他共に認める飛行機好き。地元の子供や住人に飛行機を好きになって欲しいという思いで企画したもので、「空港は地域と共存共栄」と話す北山常務は、参加した子供たちの様子を見て満足げだった。 Tadayuki YOSHIKAWA 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
女子の2.5人に1人が性被害 SOSの声、受け止めて
子どものころに受けた性暴力の被害は、心身に深い傷を刻み込み、その後の人生にも大きな影を落とします。この問題に詳しい精神科医の白川美也子さんに話を聞きました。 ◇ 日本では、女子は2・5人に1人、男子は10人に1人が18歳までに、ちかんや裸の写真の撮影なども含む何らかの性被害を受けているというデータ(日本性科学情報センター「子どもと家族の心と健康 調査報告書」)があります。性被害は決して特異なことではありません。全国の児童相談所に相談が寄せられる親からの性的虐待は年間約1700件ですが、氷山の一角と思われます。また、家庭内での性被害より家庭外での性被害が多く、米国では1対3の割合です。 私はこれまで多くの被害者を診てきました。被害を受けた子どもが思春期になって問題行動を起こすことは少なくありませんし、悪影響が生涯にわたることもあります。それは、つらい体験をしたことで、癒えない心の傷、いわゆるトラウマ(心的外傷)を受けるからです。 被害のときの記憶は、五感、感情、認知や思考などがそのときのまま脳の中で「冷凍保存」され、なるべく思い出さないようにしまわれます。「解離」と呼ばれるものです。 その後は、当時の記憶が無意識によみがえる「フラッシュバック(再体験)」や、感じなくていいようにさまざまな感覚を自分から切り離す「麻痺(まひ)」、神経が高ぶった状態が続く「過覚醒」が主な症状として出てきます。 性的被害が続くと、深刻で複雑な慢性のトラウマとなります。幼いときの一度の出来事でも周囲にそのつらさを受け止める環境がなければ、複雑なトラウマを受けたような状態になります。 日常的に繰り返されるトラウマの場合は、解離と麻痺が強く出ます。いずれも自分を守ろうとして起こるものですが、その結果として、気持ちや行動をコントロールできなくなります。怒りを身近にいる人に爆発させたり、自分自身に向けたり。自傷や自殺念慮のほか、自己破壊的な行動や、援助交際などの性行動、衝撃的で危険を求める行動を自ら進んでとることも珍しくありません。 また、細かいことを覚えている一方で、記憶がすっぽり抜けていたりすることも起こります。頭痛、腹痛から始まり、全身の痛みなどの身体症状が出ることもあります。人を信じることができなかったり、相手に限界があることを認められずに無制限に期待を押しつけたり、加害や被害を繰り返してしまう対人関係も持ちやすくなります。 実は、私自身、3歳のころと19歳のときに性被害を受けています。トラウマを受けた多くの当事者は「汚れてしまった」などの深い恥の意識を持ちます。恥は症状や問題行動に発展するさまざまな感情の根源になります。それは私の体験からも言えることです。 当事者の方々には「恥ずかしくなんかない」「あなたはちっとも悪くない」と伝えたい。そして、それを社会の共通認識にしなくてはいけません。助けを求める声にきちんと応えていくことが被害者を支えるとともに、社会全体の安心につながります。(編集委員・大久保真紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル