神谷裕司2023年6月2日 6時15分 佐賀県唐津市浜玉町の浜崎海岸で1日、近くの浜崎小学校の2年生約110人がクルマエビを放流した。 佐賀玄海漁協浜崎支所が「地元の海と生き物を子どもたちに知ってもらいたい」と、体長約5センチの稚エビ約3万匹を用意した。浜崎海岸での児童らによる放流は長年続けており、県の「さがっ子リレー放流」事業の一環として実施した時期も。昨年は天候悪化で中止した。 この日、サンダルを履いた子どもたちは、バケツに数十匹の稚エビを入れてもらい、波打ち際との間を幾度か往復して放流した。放流後には砂浜の清掃もした。鶴田一心君(7)は「楽しかった。『早く大きくなってね』と思いながら海に放した」と笑顔を見せた。 支所の荒巻信弘・運営委員長によると、秋口には体長15~20センチに育ち、9~12月に刺し網で漁をする。浜崎海岸付近は昔から天然のクルマエビが取れていたという。(神谷裕司) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今春の平均気温は観測史上最高 25年ぶりに記録更新 寒気南下せず
宮野拓也2023年6月1日 21時30分 気象庁は1日、今年の日本の春の平均気温は観測史上最も高かったと発表した。過去30年(1991~2020年)の平均値を1・59度上回り、1998年春に1・24度上回った記録を更新した。 気象庁によると、日本付近の高緯度帯を流れる偏西風が平年より北寄りを流れたため、寒気が南下しなかったという。特に3月から4月にかけて暖かい空気に覆われやすかった。 全国153の観測所別にみると、北海道から鹿児島までの91地点で1位か1位タイとなった。特に北日本と東日本で高温傾向が顕著だった。 この春の日本近海の海面水温も、1982年の統計開始以降、2021年と並んで3番目に高かった。(宮野拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アイドル選挙啓発ポスター「こびる印象ない」 第三者委での議論は?
4月にあった東京都八王子市議選で、市選挙管理委員会が作製した投票を呼びかける啓発ポスターをめぐり、市の第三者委員会は1日、「ポスターは男女共同参画に反していない」とする意見をまとめた。ポスターにはご当地アイドルの女性2人が起用されており、「男性と女性がバランスよく登場していない」などとして住民が苦情を申し立てていた。 第三者委は一方で、選管委員4人が全員男性であるのは男女共同参画の観点から問題がある、との付帯意見もつけた。 ポスターは、八王子を中心に活動する女性アイドル「8(エイト)princess」の2人が両手でガッツポーズし、「てか、選挙行くっしょ?」と呼びかける。黄色やピンクといった明るい色が用いられたデザインで、市選管によると、約4千枚を駅の連絡通路に貼ったり、自治会に配ったりした。 これに対し、元市議ら住民女性4人が4月、市男女共同参画推進条例に基づいて、苦情を申し立てた。2003年に国がつくった「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」を引用した上で、男女双方が想定された表現ではないなどポスターには問題が多いと主張。「『人寄せパンダ』かのように、人目を引くアイキャッチとして女性を使っている」と訴えた。 4人は「若い女性がかわいい容姿や美しさを期待されている、という偏った女性像を発信している」とも指摘。「選挙行くっしょ?」という文言も「若い女性がこういう話し方をするというメッセージを公的機関が発している」と批判していた。 「男女共同参画に反しない」とした第三者委。「個性を持ったタレントとしての起用で、若い女性だからではない」などの意見が出ました。ただ、有識者からは別の指摘も。 一方の市選管は、他の世代と… この記事は有料記事です。残り796文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
死亡した女性2人と「面識ない」 容疑者が供述、長野立てこもり事件
鶴信吾 高億翔2023年6月1日 21時58分 長野県中野市の4人殺害事件で、農業の青木政憲容疑者(31)=警察官1人への殺人容疑で逮捕=が、死亡したうち女性2人について「面識はない」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。県警が慎重に供述の裏付けを進めている。 捜査関係者によると、2人は村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)。5月25日夕に一緒に散歩中、青木容疑者にナイフで襲われ、死亡した。 県警の調べに、青木容疑者は、この2人とは「直接の面識はない」と供述。動機について、事件当日に「『(ひとり)ぼっち』と言われたように聞こえ、恨みを爆発させた」と話しているという。 一方、母親は県警に「息子の思い込みだと思う」と説明。県警は、青木容疑者が日ごろから一方的に2人に対する恨みを募らせていたとみている。 事件ではこの2人のほか、県警中野署の池内卓夫警部(61)=2階級特進=と玉井良樹警視(46)=同=が現場に出動し、猟銃で撃たれるなどして死亡した。 事件について警察庁の露木康浩長官は、1日の記者会見で「捜査結果も踏まえ、どうすれば今回のような事案が防止できるか、検討を進めたい」と述べ、「臨場した警察官2人を含む4人の尊い命が一瞬にして奪われてしまった。蛮行に強い憤りを禁じ得ない」とした。その上で、「警察官の殉職は痛恨の極みであり、彼らの高い使命感に心を打たれるものがある」と語った。(鶴信吾、高億翔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強制不妊、再び「20年の壁」 原告の義姉「差別なくすため、闘う」
有料記事 根津弥 平川仁 吉村美耶 小山歩2023年6月1日 22時09分 旧優生保護法(1948~96年、旧法)の下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、宮城県の女性2人が国に計約7千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が1日、仙台高裁であった。石栗正子裁判長は旧法を違憲としつつ、不法行為から20年が過ぎると賠償請求権が消える「除斥期間」を適用。請求を棄却した一審判決を支持し、控訴を棄却した。 同種訴訟は全国12地裁・支部に起こされ、高裁判決は5件目。過去の4件は、除斥期間をそのまま適用するのは正義・公平の理念に反するなどとして国に賠償を命じており、判断が分かれた。 原告は、60代と70代の女性。うち1人が2018年1月に全国で初めて提訴したのを契機に、各地で提訴が相次いだ。 仙台高裁判決は、優生手術を定めた旧法の条項について「子を産み育てるか否かを意思決定する権利を侵害され、極めて大きな精神的、肉体的苦痛を与えるもので著しく不合理」とし、法の下の平等を保障した憲法14条に反すると判断。旧法の立法などを違法とした。 ただ、2人は60~70年代に手術を受けたことを家族の会話などから認識し得たとし、手術から20年たつ前に提訴することは「困難だったが、不可能とまではいえない」と指摘。19年5月の一審・仙台地裁判決に続いて除斥期間を適用し、提訴時点で賠償請求権は消えていたと判断した。 原告の女性、声を震わせ「残念。腹が立ちます」 「いずれも棄却する。事実及… この記事は有料記事です。残り1313文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車とバイクがぶつかる事故、3人意識不明 埼玉・蕨市
2023年6月1日 23時08分 1日午後8時ごろ、埼玉県蕨市南町3丁目の県道で車とバイクがぶつかる事故があった。地元の消防によると、現場から4人が救急搬送され、このうち3人が搬送時に意識不明だった。 搬送されたのは、車に乗っていた男女2人とバイクに乗っていた男性1人のほか、事故に巻き込まれた歩行者の男性1人とみられるという。車には計4人が乗っていたというが、ほかの2人にけがはなかった。県警が事故の原因やけが人の身元などを調べている。 現場はJR西川口駅から北西に550メートルほど離れた住宅街で、片側一車線の直線道路。車がセンターラインを越えて反対車線の歩道に突っ込み、街路樹をなぎ倒して止まっていた。バイクは車の10メートルほど前方に倒れていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雨でスーパーはくとなど運休 関西の各列車に遅れや運休も JR西
鈴木智之2023年6月2日 0時36分 JR西日本近畿統括本部は2日に大雨が見込まれるとして、京阪神と山陰を結ぶ同日午前発の特急「スーパーはくと」など列車8本を運休すると発表した。同日昼ごろから3日にかけて、京都線、神戸線、大阪環状線、阪和線など京阪神地域の各列車で、遅れや運転見合わせが出る可能性があるとしている。 2日午前0時の時点で運休が決まっているのは、スーパーはくと1~6号(京都―倉吉間)、同8号の一部区間(倉吉―鳥取間)と、ひだ36号(高山―大阪間)。(鈴木智之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
空自食堂の「空上げ」再現、築城基地からお墨付き 町の特産へ
2023年6月1日 21時00分 空自築城(ついき)基地(福岡県築上町)の隊員食堂の唐揚げが町の特産品として売り出される。二つの団体が味の再現に挑戦、基地のお墨付きを得た。 企画した町が1日、発表した。ニラ入りの「博多もつ鍋風」と、「鶏の竜田揚げ」の2種類。近くイベントや道の駅で試験販売される。 商品名は「空自空(から)上(あ)げ」。大空が舞台の空自では、験を担いで唐揚げをこう書く。同じ名前を冠し、町おこしに羽ばたけるか。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ワクチン未接種の職員を隔離「差別と感じた」 識者は「人権上問題」
滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部が2021年、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった30代の職員について、全職員との接触を制限し、ほかの職員から離れた通路脇で業務をさせていたことがわかった。職員は約4カ月後に依願退職した。 同本部は取材にこうした事実を認め、1日付の文書で「未知のウイルスと捉えられる中、感染防止に留意して業務を滞りなく行うためだった。差別の意識はなかった」と説明した。 朝日新聞の取材に応じた元職員によると、同本部警防課で勤務していた21年4月、職員向けのワクチン接種の日程を知らされたが、過去にインフルエンザワクチンで副反応が出たことがあり、上司に接種しない意向を伝えた。 その後も上司から別の接種日を告げられるなどしたが、応じずにいたところ、5月からは警防課と同じ階にある通路脇の協議スペースで勤務するよう指示を受けた。更衣室などに入ることも制限され、出勤した私服のままで勤務したり、食事も協議スペースでとることを余儀なくされたりした。職場内での行動を記録することも求められたという。 さらに、同本部は5月13日付で「ワクチン接種拒否者への業務区別について」という消防長名の文書を各所属長に伝えた。全職員との接触を制限▽来庁者ら部外者との接触を制限▽執務場所は協議スペース▽食事は執務場所で、などの内容で、文書は約200人の職員全員に回覧された。 元職員「差別、見せしめと感じた」 元職員は出勤を続けたが体調… この記事は有料記事です。残り605文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東甲信~沖縄に警報級大雨の恐れ 台風接近で気象庁が注意呼びかけ
宮野拓也2023年6月1日 21時16分 大型の台風2号は沖縄本島の南西の海上を北北東に進んでおり、気象庁は、大雨への注意を呼びかけている。沖縄地方で降っている雨は2日にかけて強まる見通しだ。本州でも台風から暖かく湿った空気が本州の梅雨前線に流れ込むことで、太平洋側で警報級の大雨となる可能性がある。 同庁によると、台風2号の中心気圧は1日午後4時時点で975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。2日にかけて沖縄地方の多い所で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見込み。暴風や高波、高潮にも注意が必要だ。 関東甲信、北陸、東海、近畿、四国、九州でも2~3日に警報級の大雨となる可能性がある。四国、中国地方では2日に線状降水帯が発生する可能性がある。台風は4日までに日本の東で温帯低気圧になる見通しだ。 沖縄県の各消防署によると、1日午後5時時点で、風にあおられるなどして少なくとも7人が軽傷を負った。(宮野拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル