川崎市役所の新本庁舎が6月にも完成する。 新本庁舎は地上25階建ての高層棟と、旧本庁舎を再現した復元棟からなり、復元棟には太平洋戦争の空襲をくぐり、戦後復興を見守った時計塔も再現される。 1938年に完成した旧本庁舎は、耐震性が不足しているとして2016年に取り壊され、同じ敷地で建て替えが進んだ。復元棟は市民アンケートなどをふまえて、旧本庁舎の完成当時の姿に近づけるという。 時計塔からみた川崎大空襲の夜 実は、旧本庁舎にあった時計塔は戦時中は敵機発見のための監視塔としても使われていた。 戦争末期の1945年4月15日午後10時すぎ、空襲警報が出た。灯火が管制され、暗い川崎の夜空に、敵機を探すサーチライトが照らされた。 塔の高さは約36メートル。上部で監視をしていた星野正孝さん(97)=川崎市幸区=らは米軍機の機体が浮かび上がると、報告を入れた。18歳だった。 やがて、市役所のまわりは火… この記事は有料記事です。残り590文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「警察官に射殺されると思って殺した」 立てこもり事件容疑者が供述
有料記事 2023年5月26日 19時07分(2023年5月27日 13時03分更新) 長野県中野市で25日夕にあった立てこもり事件で、110番通報を受けて駆けつけた警察官を射殺したとして、長野県警は26日、農業の青木政憲容疑者(31)=同市江部=を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。この事件に前後して別の警察官1人を含む男女3人が死亡しており、県警は4人とも青木容疑者が殺害したとみている。 青木容疑者は県警の調べに、「女性に悪く言われているように思い、刺し殺してやろうと思った」「警察官に射殺されると思って殺した」という趣旨の供述をしているという。 青木容疑者は、青木正道・同市議会議長(57)の長男。両親とおば(60)と同居する、現場近くの自宅に事件直後から立てこもった。捜査員が電話などで説得を試みるなか、約12時間後の26日午前4時半過ぎに投降した。当時、青木容疑者以外には母親(57)とおばの2人が在宅していたが、いずれも逃げ出して無事だった。 県警によると、青木容疑者の逮捕容疑は25日午後4時半過ぎ、同市江部で「男が刃渡り30センチくらいのサバイバルナイフで女性を刺した」との110番通報を受けて駆けつけた、中野署地域課の池内卓夫巡査部長(61)に向けて狩猟などに使われる銃で発砲し、殺害したというもの。 池内巡査部長は、刃物を所持しているとの通報内容を踏まえた結果、防弾チョッキを装着しておらず、弾丸が胸部に命中し、まもなく死亡が確認された。池内巡査部長と一緒にいた同僚の玉井良樹警部補(46)も同様に死亡した。 ほかに死亡したのは、ともに… この記事は有料記事です。残り395文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
六本木の道ばたポスターが問うジェンダーや多様性 日本初開催の展示
寛容や多様性をテーマにしたポスターを、40を超える国・地域で150回以上展示してきた「トレランス・ポスター展」が東京・六本木で23日から開かれている。日本での開催は初めて。各国のアーティストらが手がけた色とりどりのポスターが、道行く人に問いを投げかける。 ポスターの条件は、各国の作家が、それぞれの言語で、英語で寛容を意味する「トレランス」という言葉を入れることのみ。今回はアートイベント「六本木アートナイト」のプログラムの一環として、六本木通り沿いのアートボードに展示されている。 並ぶのはハイヒールをはくごつごつした足などを描いた、示唆に富む11点。手がけたのはロシアにウクライナ、中国、ジンバブエ……と多様な国・地域の作家だ。日本から対馬肇さんの作品もある。 女性=アシスタントだと思われて… 展示のキュレーターを務めたのは、ディレクターのAya Kombooこと上田絢子さん(44)と、慶応大大学院教授でデザイナーのマッシュ・ウォルドマンさん(58)だ。 2019年に米国から帰国した上田さんは「日本のジェンダー不平等は海外のメディアでも取り上げられている。日本では、女性の立ち位置が海外と全く違う」と感じている。実際に日本でポスター展の説明を2人でする際、男性のウォルドマンさんが代表、女性の上田さんがアシスタントと思われることもあった。「ひどいでしょう。女性だからアシスタントだと思い込むことが、日本ではある。涙が出るくらい怒っているんです」とウォルドマンさん。 上田さんは「女性だけがジェ… この記事は有料記事です。残り797文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察官殺害容疑者、パトカー乗車のまま銃撃か 長野の立てこもり事件
高億翔2023年5月27日 11時20分 長野県中野市の民家であった立てこもり事件で、殺害された警察官2人がパトカーに乗ったまま銃撃されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、青木政憲容疑者(31)=殺人容疑で逮捕=がパトカー到着直後に警察官を襲ったとみている。 県警は27日に実況見分を行い、このパトカーや周辺の道路を捜査員らが写真を撮影するなどして、当時の状況を調べた。 捜査関係者によると、中野署の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)は、25日夕の「男が女性を刺した」という110番通報を受けて、防刃チョッキを着けて現場に駆けつけた。 このときにはすでに、事件で死亡した4人のうち、村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)の2人は青木容疑者に襲われていたとみられている。 青木容疑者は到着したパトカーに近づき、至近距離から猟などで使われる銃を発射。中に乗っていた池内巡査部長を殺害した疑いが持たれている。青木容疑者がこの際に複数回発射し、その際に玉井警部補も被弾して死亡したと県警はみている。 県警によると、青木容疑者は2015年以降、散弾銃や空気銃など計4丁の使用許可を県公安委員会から受けていた。このうちの1丁が警察官の襲撃に使われた可能性があり、県警が当時の許可手続きが適正だったか検証を進めている。 実況見分に立ち会った男性(72)は、村上さんが青木容疑者に襲われる様子を目の前で目撃していた。事件当時を振り返り、「助ける方法があったのではないかと後悔が残る。家庭不和の話も聞いたことがなく、どうしてこうなったのか理由を知りたい」と話した。(高億翔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
拳銃持ち神奈川県警に出頭の男を逮捕 町田駅前発砲事件との関連捜査
2023年5月27日 11時39分 東京都町田市のJR町田駅近くで26日夜に男性が撃たれて死亡した事件があり、その後に男が拳銃をもって神奈川県警に出頭した。警視庁は27日、この男を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕し、発表した。事件との関連を調べる。 暴力団対策課によると、男は神奈川県愛川町の職業不詳、佐々木誠容疑者(58)。逮捕容疑は27日午前0時55分ごろ、神奈川県警伊勢原署内で回転式拳銃1丁を所持したというもの。同署に「町田の事件の関係で出頭する」と連絡があり、26日午後11時半ごろ、佐々木容疑者が出頭した。 町田駅近くでは26日午後7時半すぎ、50代とみられる男性が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した。男性の腹などには銃で撃たれたような痕があり、発砲したとみられる男らが逃走していた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「渓流の女王」を鳴門海峡で養殖実験 新たなご当地サーモン目指す
鮮やかな朱色の斑点がちりばめられた体色の美しさから「渓流の女王」と呼ばれるサケ科の川魚アメゴ(アマゴ)を、海で養殖して回転ずしなどで人気の「サーモン」として出荷する試験が、徳島県で取り組まれている。山の恵みを豊穣(ほうじょう)の海で育む新たな養殖体制を構築し、タイやブリに続くご当地名物の魚として売り出すのが目標だ。 渦潮で知られる鳴門海峡に面した鳴門市北灘町の粟田漁港。2月7日、岸壁に止めたトラックの水槽から体長約20センチのアメゴ約2千匹をシートをすべり台のように渡して放流されると、海面のいけすの中でピチピチと元気よくはねた。 アメゴが生まれたのは粟田漁港から南へ約40キロ離れた山間部の徳島県上勝町の養殖場だ。卵から孵化(ふか)させ、体長20センチほどに育成。淡水から海水に慣れさせるため、いったん南へ約30キロ離れた太平洋に面した海陽町の県栽培漁業センターのいけすに運ばれて約2週間過ごした。その後、北へ約70キロ離れた鳴門市北灘町の粟田漁港までトラックで約3時間かけて運搬。直線距離にして計100キロに及ぶ長旅だった。 渓流→海でアメゴからサツキマスに アメゴは徳島県の地方名で… この記事は有料記事です。残り1077文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あなたもサイバー犯罪の標的に 相談件数増加、どんな手口?対策は?
インターネットを悪用したサイバー犯罪に関する相談が増えている。滋賀県警が2022年に相談を受けた件数は3745件。18年の2171件に比べて1・7倍に増えた。どんな手口があり、どのように対策を取ればよいのだろうか。(鈴木洋和) PC画面に「ウイルス発見」→サポート詐欺 パソコンでインターネットを閲覧中、画面に突然「コンピューターにウイルスが見つかりました」との警告が。さらに、「Windowsサポートに連絡する」の文字が出て、企業名と電話番号が表示された。 電話をかけると、修理費用としてコンビニでギフトカードを買うように要求された。 これが、詐欺や悪質商法の一つ、「サポート詐欺」だ。慌てて電話をかけてはいけない。通常はキーボードの「Ctrl」と「Alt」、「Delete」を同時に押すか、パソコンを再起動させたら、警告を消すことができる。 詐欺・悪質商法の関連では、「ネットショッピング詐欺」の相談も多い。サイトで商品を購入すると、届かなかったり全く違う商品が届いたりする。ネット上の住所にあたるサイトのURLが見慣れないものでないか確認するほか、値段が安すぎたり、支払い方法が振り込みだけだったりしないか注意する。 マッチングアプリやSNSで出会った異性の相手から投資話を持ちかけられ、大金をだまし取られる「ロマンス詐欺」の被害もある。相手は利益が出ているように見せかけ、「投資額を増やせばもっと利益が上がる。借金しても利益ですぐ返せるから心配ない」などと誘ってくる。暗号資産、FX、株、不動産などジャンルは幅広い。送金や投資を勧められたら詐欺と考え、きっぱり断ることが大切だ。 宅配業者からSMS→偽メッセージ、無視を 「お客様あてにお荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください」。携帯電話にSMSが届いた。URLも記されていて、クリックすると宅配業者のサイトに移動し、アプリがインストールされた。 宅配業者をかたる偽のメッセ… この記事は有料記事です。残り714文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
人口5500人の村「今を伝えるだけで十分映画に」 有志で魅力発信
「はい、オッケーです!」 5月17日、岩手県九戸村の公民館3階にあるホール。肩に映像用カメラを担いで撮影していた柴田清克監督(50)の声が響いた。 役者たちは村の職員や村内にある寺の住職らで、全員素人だ。本番前には柴田監督がシナリオを片手に立ち位置や演技を指導した。 緊張気味の面々に、「カメラは見ちゃダメ。あとは自然な感じでやってもらえればいいですから」。 いま、村で自主製作映画「青春ドデン」の撮影が進んでいる。人口の減少が著しい九戸村と地元の県立伊保内高校の魅力を全国に発信しようと、村内の有志が九戸村映画製作委員会を立ち上げた。自然豊かな村を舞台にしたオリジナルの作品をつくろうとしている。 「ドデン」という方言のタイトルの通り、びっくりするような本格的な映画が11月に公開される予定だ。 戦国時代、豊臣秀吉の天下統一に挑んだ武将、九戸政実(まさざね)が生まれたと伝えられる村。北上山系の最北端に位置し、面積約134平方キロの7割は山林原野が占める。人口は1980年に8496人あったが、約5500人まで減った。 村内唯一の高校の県立伊保内高校も年々入学者が減り、現在の生徒数は約60人に。20人に満たない学年もあり、将来的には存続が危ぶまれている。 村民たちは、深刻な過疎化が進む現状を打破しようと、村を広くPRし、将来的に移住定住、高校入学者の拡大につなげていきたいと考えた。その手段が、映画だった。しかも、本格的な作品づくりだった。 主人公、田舎暮らしに驚きながらも… 伊保内高校ではこれまで、郷… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京にホタル舞う季節到来 三鷹で保護活動「少しずつ増えてきた」
東京にホタルが舞う季節がやってきた。都中央部を流れる野川のほとりでは、幻想的な白い光に子どもたちが歓声を上げている。三鷹市ではいま、ホタルの数が戻ってきているという。 今月下旬の夜7時半、三鷹や調布、小金井の3市にまたがる都立野川公園。真っ暗な川岸を舞うホタルに、多くの人が引き寄せられていた。カメラを構えていた三鷹市の飯田富男さん(84)は「東京でこれだけ見えるのは珍しいよ」。 野川公園の近くにある「ほたるの里」(三鷹市大沢2丁目)は、湧水(ゆうすい)や水田など、三鷹のかつての農村風景が保存された場所だ。市によると、この地域では1965年ごろまで多くのホタルが飛び交っていた。しかし、市街地化が進んで水田や水路が埋め立てられると、その数は激減した。 その後、農村風景やホタルを守る機運が高まり、88年に大沢地区の住民らによって市民グループ「ほたるの里・三鷹村」が発足。農薬を使わずに水田を管理した上で、ホタルが育つ環境を整えている。こうした活動もあって、ホタルはここ数年で少しずつ増えているという。 この時期に舞うのはゲンジボ… この記事は有料記事です。残り302文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4歳男児、マンション12階から転落し死亡 貯水槽の中で発見 山口
2023年5月26日 21時44分 26日午後5時半ごろ、山口県防府市八王子1丁目のマンションで、「12階から男の子が落ちた。下の水槽に落ちたようだ」と母親から119番通報があった。防府署と防府市消防本部によると、マンション1階脇にある貯水槽の中で男児(4)が意識のない状態で沈んでいるのが発見された。搬送先の病院で死亡が確認された。 男児は12階から転落し、貯水槽の上部を突き破って中に落ちたとみて調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル