「ヒールのある靴を我慢して履いて」――。就職活動時のこうした「押しつけ」をやめるよう、市民団体が25日、文部科学省に署名を提出した。男らしさや女らしさにひも付いた服装やマナーを強要しないよう、大学などの教育機関や企業に要請するよう求めた。 署名を提出したのは「#就活セクシズム署名チーム」。2020年11月からオンライン上で署名を集め、約3万3千筆が集まっている。これまでも、スーツ会社や就活サイトの運営会社に署名を提出してきた。 署名提出後に記者会見した… この記事は有料記事です。残り313文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
暴行容疑の元保育士3人を不起訴 検察の捜査でうち1人を略式起訴
魚住あかり2023年4月25日 18時43分 静岡地検沼津支部は25日、園児に対する暴行の疑いで昨年12月に逮捕された静岡県裾野市の「さくら保育園」の女性保育士3人=退職=をいずれも不起訴処分とし、発表した。理由は明らかにしていない。逮捕容疑とは別に検察は独自の捜査をし、3人のうち裾野市の元保育士の女(38)を暴行の罪で沼津簡裁に略式起訴したと発表した。 起訴状によると、元保育士は昨年6月、仰向けになって寝転んでいた園児(当時1)の両足をつかみ、宙づりにしたとされる。また同年7月には手足口病に感染した疑いのある園児のおむつを替えていた際に、別の園児(当時1)の右手をつかんでおしりの発疹に触れさせたという。 県警の逮捕容疑ではいずれも不起訴処分に 県警は昨年12月、同保育園の園児の顔を押したり、頭を殴ったりした疑いがあるとしていずれも30代の元保育士3人を暴行容疑で逮捕していた。同支部はこれらの容疑ではいずれも不起訴処分とした。(魚住あかり) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ソーラーパネル内に覚醒剤、所持容疑で男を逮捕 46億円相当を押収
2023年4月25日 18時47分 売買目的で覚醒剤を所持したとして、大阪府警は、中国籍の会社員、江祖彪容疑者(28)=横浜市中区初音町1丁目=を覚醒剤取締法違反(営利目的共同所持)容疑で再逮捕したと25日発表した。認否は明らかにしていない。府警は、江容疑者の自宅などから覚醒剤計約74キロ(末端価格約46億1200万円)を押収したという。 薬物対策課によると、再逮捕容疑は4月3日、別の人物らと共謀し、自宅のマンションの一室で覚醒剤約1キロを営利目的で所持したというもの。同じ日には、容疑者が出入りしていた横浜市中区の別のマンションの一室に置かれたソーラーパネル内からも覚醒剤が見つかり、同法違反(営利目的所持)容疑で現行犯逮捕されている。 覚醒剤は、箱に入った49枚のソーラーパネル(約1メートル×約30センチ)内の黒いプラスチックケースに収められ、計約73キロにのぼるという。府警は、この部屋が覚醒剤の密輸・密売組織の保管倉庫だったとみている。大阪税関から3月、米国から発送された荷物について府警に情報提供があり、捜査を進めていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
難民認定の第三者機関設置を「検討」 入管法の付則に 与党が修正案
難民認定の申請中でも外国人の送還を可能とする入管難民法改正案をめぐり、与党は25日、難民認定審査を行う第三者機関の設置を「検討する」と明記した付則を加えるなどした修正案を、野党との修正協議で示した。立憲民主党の主張を踏まえた修正で、与党は26日にも衆院法務委員会で採決したい考えだ。 一方で立憲が採決で賛成に回るかは見通せておらず、最終的に修正が法案に反映されるかは不透明だ。 改正案は、不法残留などで強制退去処分が出ても帰国を拒む外国人を対象に、難民申請中は一律に送還を停止してきた規定を見直し、3回目以降の申請者らを送還可能にする。難民支援者らは、日本の難民認定率が1%前後と低いのは適正な審査がなされていないためで、政府原案のままなら「迫害の恐れがある人が送還されてしまう」と批判してきた。 自民、公明の両党は、修正を求める立憲、日本維新の会と断続的に協議し、25日に与党としての修正案を改めて示した。 修正案では、立憲が対案の柱としていた「難民認定審査を担う第三者機関の設置」について、付則に「検討する」と明記した。 「監理措置」にも修正 政府原案は、入管施設での長… この記事は有料記事です。残り334文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水族館からラッコいなくなる? 国内に3頭…「今のうちに」来場殺到
【動画】16歳の誕生日を迎えたラッコの「リロ」=小川裕介撮影 国内の水族館で、ラッコが見られなくなる可能性が高まっている。飼育頭数は1990年代に120頭を超えたが、30年で激減し、首都圏の水族館からは姿を消した。残るは福岡県と三重県の2施設で飼育される3頭のみ。「今のうちに」と全国から来場者が訪れている。 日本動物園水族館協会(東京)によると、水族館のラッコ飼育は1982年に伊豆・三津シーパラダイスで始まった。首都圏では84年に初めてサンシャイン水族館(東京)で飼育開始。景気の良かった80~90年代、大都市臨海部の再開発で神戸市立須磨海浜水族園(87年)や大阪・海遊館(90年)、横浜・八景島シーパラダイス(93年)などの大型水族館が各地で開園。イルカショーなどと並ぶ目玉の一つが、ラッコだった。 ピーク時の94年は122頭に上った。だが、毛皮目的の乱獲などで個体数が減り、ワシントン条約で国際取引が厳しく規制。米国からは98年、ロシアからは2003年を最後に輸入が途絶えた。00年には国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定。00年には88頭がいたが、11年に30頭、17年に10頭と急速に減った。首都圏では、18年にアクアワールド茨城県大洗水族館の個体が死に、姿を消した。 国内での繁殖は成功例もあったが、長く生きられない個体が多かった。マリンワールド海の中道(福岡市)では、過去に計9頭の赤ちゃんが生まれたが、6頭は数週間~1年ほどで死んでしまった。継続的な繁殖は難しく、代を重ねるごとに繁殖能力が落ちるという。 残る3頭は鳥羽水族館(三重県)のメスの15歳のキラと18歳のメイ、マリンワールド海の中道のオスの16歳のリロ。飼育下では米国の水族館で28歳まで生きた記録もあるが、野生のラッコの寿命はオスは10~15歳、メスは15~20歳と推定される。国内の3頭は人間なら「高齢者」の域に達しつつあり、繁殖は極めて難しい。 ラッコ写真集1分で完売、誕生祭に500人 人気沸騰の理由は そんな中で高まるラッコ人気。鳥羽水族館が昨春、展示するメイとキラの写真集を発売した際はアクセスが殺到し、500冊が約1分で完売。増刷を重ね、約半年で7千冊が売れた。昨年末からは、来場者があふれる週末や休日の「ラッコのお食事タイム」で、水槽前のスペースに立ち止まって観覧できないようにする運用を始めた。 水族館の職員らは人気沸騰の… この記事は有料記事です。残り741文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
絞首刑は違憲?行政訴訟始まる 国「違憲主張は刑事裁判を無にする」
日本の死刑で採用されている絞首刑は「残虐な刑罰を禁じた憲法に違反する」として、大阪拘置所の死刑囚3人が国に執行の差し止めなどを求めた行政訴訟の第1回口頭弁論が25日、大阪地裁であった。国側は「死刑の執行方法を行政訴訟で争うことは実質上、死刑判決の取り消しや変更を求めることであり、許されない」として、請求を退けるよう求めた。 日本の死刑は様々な方法で行われてきたが、1882(明治15)年に絞首刑に限定されて以降、約140年間変わっていない。 原告側は、縄で首をくくり、踏み板を外すという執行方法について「意識がある間は痛みや恐怖を感じ続け、遺体の損傷も激しい。執行の前も後も尊厳が傷つけられる」と訴えている。口頭弁論では代理人弁護士が意見陳述し、残虐な刑罰を禁じた憲法や国際人権規約に照らし「死刑そのものの是非ではなく、絞首刑の残虐性を問う」と述べた。 一方、国側は、死刑判決の確… この記事は有料記事です。残り599文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR広島駅で不審物、山陽新幹線が運転見合わせ 商業施設のトイレに
2023年4月25日 15時46分 JR西日本によると、広島駅構内で不審物が見つかり、25日午後2時43分以降、山陽新幹線の岡山―博多駅間の上下線で運転を見合わせている。午後3時過ぎ現在、上下計22本の新幹線が最寄り駅などに停車し、運行再開のめどは立っていないという。 JR西日本グループによると、JR広島駅の商業施設「ekie(エキエ)」の2階のトイレで不審物が見つかった。施設から客や従業員を避難させたという。県警などが状況を確認している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
法学者の「聖地」のお守り好評 きっかけはアニメキャラのプロフィル
パワハラやセクハラ、嫌がらせ。あなたを害する者やことをよけ、良い縁を結ぶ――そんなお守りが、トロッコ電車で有名な黒部峡谷(富山県黒部市)にある宇奈月温泉で生まれた。その名も「権利ノ濫用(らんよう)除お守り」。モチーフになったのは、法律を学んだ多くの人が知るという、この温泉で起こった歴史的な事件だ。 1923年に開湯した宇奈月温泉は、黒部川上流の黒薙温泉から引湯管(木管)で湯を引いていたが、木管がかすめる約2坪の土地について、利用の承諾を得ていなかったという。 このことを知った人物がその土地を購入し、温泉を運営する黒部鉄道(現在の富山地方鉄道)に対し、木管を撤去するか、隣接する土地を含めて高額で買い取るよう要求した。 同社がこれを断ると、木管の撤去と立ち入り禁止を求める訴えを起こした。しかし、最高裁の前身である大審院は35年、双方の利益を比べ、土地所有者が権利を行使する目的を踏まえて「権利の濫用」として訴えを退けた。 これが、いわゆる「宇奈月温泉木管事件」だ。 事件とお守りの関係を監修し… この記事は有料記事です。残り1050文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】107人死亡したJR宝塚線脱線事故から18年
2023年4月25日 12時10分 快速電車が脱線して乗客106人と運転士が死亡し、乗客562人が負傷したJR宝塚線(福知山線)脱線事故は25日、発生から18年を迎えました。 兵庫県尼崎市の事故現場に設けられた追悼施設「祈りの杜(もり)」では追悼慰霊式が開かれました。現場付近や電車内では、手を合わせる人の姿が見られました。 事故から18年を迎えた現場の動きを写真でお伝えします。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「障害や年齢につけこまれた」 被害者が伝えたい特殊詐欺の手口
静岡県内で特殊詐欺の被害が後を絶たない。被害を受けたお年寄りは、どんなふうにだまされたのか。 「年齢や障害があることにつけこまれた。こんなやり方はひどすぎる」。浜松市の男性(78)は暗い表情でつぶやいた。 男性は視覚障害があり、両目の視力は光を感じる程度。ヘルパーの助けを借りながら、一人暮らしをしている。今年2月、現金とキャッシュカード1枚をだまし取られ、計78万円を失った。 男性宅に「浜松西署の署員」を名乗る男から電話がかかってきたのは、2月8日の午後1時半ごろだった。 「多くの高齢者が、特殊詐欺の被害に遭っている。署が入手した被害者リストにも、あなたの名前が載っている」「昨日、歌舞伎町のコンビニエンスストアであなたの口座から現金20万円がおろされている」 キャッシュカードは自宅にあるのに、現金を引き出せるのだろうか。怪しいと思ったが、相手が男性の氏名や住所、家の特徴をすらすらと話したことから、本物の警察官だと信じてしまった。 男は「自宅に現金がいくらあるか数えておいてほしい」「現金は署でいったん預かってチェックする」と言って電話を切った。当時、男性の自宅には現金が28万円あった。週3回訪れるヘルパーに家事や買い物を頼むため、現金はいつもまとめて月の初めにおろしていた。 ほどなくして自宅を訪れた警察をかたる男に、男性は現金を渡した。男はさらに「キャッシュカードを見たい」と要求。詐欺の手口が一瞬、頭をよぎったが、警察官であることは疑わなかった。「カードは持っていかないでくれ」と頼むと、男は袋に入れてカードを返却した。中身がトランプのカードにすりかわっていたが、視覚障害のある男性にはわからなかった。「手触りでカードだと思い、安心してしまった」と振り返る。 男が立ち去った直後、男性は不安になってヘルパーセンターに電話した。詐欺を疑ったセンターからケアマネジャーを通して浜松西署に相談が行き、被害が発覚。だが、30分ほどの間に近くのスーパーのATMから、50万円が引き出されていた。 暗証番号を教えた記憶はなかったが、男性はカードと共に番号を書いたメモを渡してしまっていた。ヘルパーに現金の引き出しを頼むことが多く、わかりやすいように一緒に保管していたのが裏目に出た。 だまし取られた金額は、男性の生活費約4カ月分にあたる。「生きていても仕方がないんじゃないか」。被害後は不安で、悪い夢を見ることが増えた。 視覚障害がありながらも1人で生活してきたことに誇りを持っていた。「せめてこれ以上、被害に遭う人が増えないように」と取材に答えた。「障害を抱えながらも一人暮らしをしている高齢者も多いはず。詐欺の手口を知ってほしい」(魚住あかり) 後を絶たない被害 認知件数増加 男性の被害について静岡県警の捜査関係者は「障害のことを知っていて狙ったとは考えにくい」と話す。障害のある高齢者には介護者がついていることが多く、犯人にとってリスクが大きいからだ。一方、男性の氏名や住所などの個人情報が犯罪グループに流出していた可能性は高いとみる。 男性のように現金やキャッシュカードをだまし取られる被害は県内で後を絶たない。県警によると、2022年の特殊詐欺の認知件数は417件で前年に比べて43件の増加。被害額は9億429万円で前年比約1億3千万円増だった。今年は4月21日時点の速報値で、前年同日までを上回る119件、被害額は2億2千万円にのぼる。 県警はチラシを配るなどの啓発活動を続けているが、認知件数は増加傾向にある。生活安全課の担当者は「『自分はだまされない』と思うのは危ない。お金の話から入って、口座番号や暗証番号を聞かれたら怪しいと思ってほしい」と呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル