国土交通省の元事務次官が、国交省と利害関係のある民間企業の人事に介入しようとした問題で、斉藤鉄夫国交相は7日、閣議後の記者会見で、今回の問題発覚を受け、現役職員を対象に、再就職規制の順守について周知徹底を行う考えを明らかにした。上場企業に対し、社長ポストを要求していたことが明らかになった元事務次官で東京地下鉄(東京メトロ)の現会長、本田勝氏(69)については「東京メトロの代表取締役の選定は国交相の認可を受ける」としたうえで、その進退については「会社としての評価や判断を注視する」と述べた。 斉藤氏は「上場企業の役員人事に国交省が関与している疑いを招きかねない発言があったことは甚だ遺憾であること、現役時代の公務に関わる権限を行使可能であるかのような誤解を招かないよう自覚を持っていただきたいことを繰り返し発言している。OBの方々にもこの趣旨は伝わっているものと思われる」と述べた。そのうえで現職職員に対しては「今回の事案を契機に、再就職規制の順守について速やかに周知徹底をしたい」と語った。 7日の衆院内閣委員会で、立… この記事は有料記事です。残り292文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昨年3月の新幹線脱線、横揺れが原因と推定 特殊ダンパーで対策へ
小川崇2023年4月7日 19時11分 昨年3月、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震で脱線した東北新幹線の事故状況を調べていたJR東日本は7日、強い左右の横揺れによって車輪が浮き上がり脱線したとみられると明らかにした。今後、横揺れを和らげるための「ダンパー」と呼ばれる装置を新たに導入するなど対策を強化していくという。 地震は昨年3月16日に発生し、白石蔵王駅(宮城県白石市)の南西約2キロで東北新幹線が脱線した。JR東が事故状況を分析したところ、新幹線の車体が高架橋上で大きく揺れ、片側の車輪に大きな力がかかり、反対の車輪が浮き上がった際に車体が左右に動いて脱線したと推定できたという。そのため、地震による左右の揺れを抑制する装置を車両下部に搭載する。また、障害物をはじく「排障器」を改良してレールにかかりやすくし、逸脱防止の機能を向上させるという。 地震では、電柱や高架橋に損傷が見つかるなど、被害は計約1千カ所に上り、全線再開まで1カ月近くかかった。国の運輸安全委員会が詳しい事故原因を調べている。(小川崇) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
低空を飛び「事故機と似ていた」 消息絶つ直前、ヘリ通過の池間島
沖縄・宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが6日に消息を絶った事故で、隊員10人が乗る陸上自衛隊のヘリコプターは消息を絶つ直前、宮古島の北方にある池間島上空を通過していた。島民らは隊員の安否を気遣うとともに、事故への不安を口にした。 池間島は、宮古島と橋でつながり、観光客向けの民宿や店舗も多い。マリンショップを営む男性(52)は6日午後、店先で作業していた時にヘリの音がしたため上空を見上げた。機首部分がとがった、事故機と似た迷彩柄のヘリだったという。 迷彩柄が目視できるほど低空を飛んでいたが、飛行は安定していたためそれほど気にはならず、そのまま北西に向かって飛んでいくのを見送ったという。「事故のニュースを聞き、まさかこの機体だったのではと恐ろしくなった。隊員は無事でいてほしい」と話す。 「普段よりヘリの訓練多かった」 別のマリンショップの男性店… この記事は有料記事です。残り311文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「空白の2分間」何が 天気良好、オート機能搭載 不明の陸自ヘリ
有料記事 成沢解語 笹山大志 島崎周2023年4月7日 19時49分 隊員10人が乗った陸上自衛隊のヘリコプターはなぜ突然レーダーから消えたのか。消失の2分前には管制塔と無線連絡を交わしていたことも新たにわかった。このわずかな時間にいったい何が起こったのか。 防衛省によると、ヘリは熊本県の高遊原(たかゆうばる)分屯地を4日に発ち、那覇を経由して6日に宮古島に着いていた。航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸したのは6日午後3時46分ごろ。宮古島を海岸沿いに北上して池間島を回り、南西側に浮かぶ下地島の方向へ転換した。 同54分ごろ、同島の下地島空港の管制塔と無線連絡を交わした後、同56分ごろに下地島の北側の洋上でレーダーから消えた。 無線連絡の内容はわかっていないが、この時点で遭難時に発する救難信号は確認されておらず、防衛省関係者は「緊急性の高いやり取りがあったとは考えにくい」。短いやりとりをする「管制通話」をしていたとみられる。 わずか2分の間に、何が起きたのか。 元海自パイロット「事故機は操縦しやすい」 当時の天候は良好で、風速約… この記事は有料記事です。残り1121文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自転車ヘルメット、努力義務化前の着用4% 13都府県で警察庁調査
吉沢英将2023年4月7日 16時49分 今月から着用が努力義務になった自転車利用者のヘルメットの着用率について、警察庁が2~3月に13都府県で調べたところ、計1万6435人のうち着用していたのは665人で、全体の4・0%だったことがわかった。 すべての自転車利用者に着用が努力義務化されるのを前に、警察庁は実態把握のため、冬でも雪が降りにくく自転車利用者の多い地域の駅前や商店街近くの道路などで目視で調べた。 対象としたのは東京、埼玉、千葉、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡、熊本の13都府県。調査の結果、着用率が最高だったのは熊本の7・8%。熊本市では昨年10月の条例改正で着用が努力義務化されていた。東京(5・6%)、岡山(4・3%)と続き、最低は兵庫の1・9%だった。 昨年の自転車乗車中の事故で、ヘルメットを着用していなかった人が死亡する割合は着用していた人の2・6倍だった。谷公一国家公安委員長は6日の会見で「ヘルメットは命を守るために効果があるのは間違いない。自転車を利用する際は自身はもとより、家族や身近な人もふくめぜひ着用していただきたい」と述べた。(吉沢英将) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「オレだけど 信じる前に…」和菓子に川柳ステッカー 詐欺防止訴え
岩田恵実2023年4月7日 16時51分 東京都世田谷区にある警視庁成城署と和菓子店「紅谷(べにや)」が、特殊詐欺などへの注意を呼びかけるステッカーを商品の包装紙に貼る取り組みを始めた。同店の購入客は高齢者が多く、詐欺被害を少しでも減らしたい考えという。 「オレだけど 信じる前に 警察へ」「預貯金を 聞いてくる人 悪い人」……。署が作成したステッカーには、そんな五七五調の「川柳」が記されている。詐欺という言葉にひっかけた「うさぎ」の絵柄は署員の次女(10)がデザインした。 特殊詐欺では、SNSを介した「闇バイト」を入り口に実行犯に仕立てられることが多いことから、「高収入 うまい話は 闇バイト」とのメッセージも。 ステッカーを署員から贈られた紅谷の店長、千穐(ちあき)宏之さん(50)は「かわいいイラストで少しでも被害が減ってほしい」と話した。署は今後、ステッカーを使って被害防止に協力してくれる店舗を増やす予定だ。(岩田恵実) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自ヘリ事故、機体のローターや非常口ドアか 巡視船が漂流物を公開
小野太郎2023年4月7日 16時52分 沖縄・宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが6日に消息を絶った事故で、宮古島海上保安部は7日午後、捜索海域で回収した機体のローター(回転翼)の一部とみられる5メートル超の細長い物体や、「非常口」と記載されたドアのようなものを報道陣に公開した。 周辺海域で捜索していた巡視船「のばる」は7日午後2時半ごろ、燃料補給などのため、宮古島の平良(ひらら)港に戻った。海上で回収されたローターの一部とみられる物体やドアのようなものなどを積んでいた。 捜索を担当する宮古島海保の山添岳大・警備救難課長は記者団の取材に応じ、「自衛隊などと緊密に連携し、一刻も早く行方不明者を発見できるよう捜索している」と述べた。 この日は悪天候で周辺海域の視界が悪く、目視による捜索は制限される状況にあるといい、「レーダーやサーチライト、赤外線カメラなどあらゆる手段を用いて捜索にあたっている」と説明した。 山添課長によると、海保の巡視船4隻が海域を分担し、海上自衛隊の艦艇とも連携して捜索にあたっているという。 海保の巡視船は6日から7日にかけて複数の漂流物を発見した。防衛省によると、このうち、緊急脱出時に使う「浮舟」の製造番号が、消息を絶ったヘリが搭載していたものと一致した。10人の安否については7日午後3時時点では不明のままだ。(小野太郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
漂流物の一部、不明ヘリのものと一致 沖縄宮古島の陸自ヘリ事故
2023年4月7日 12時09分 隊員10人が乗る陸上自衛隊のヘリコプターが6日に消息を絶った沖縄・宮古島周辺の海域で、第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が7日にかけて複数の漂流物を発見した。このうち、緊急脱出時に使う「浮舟」の製造番号が、消息を絶ったヘリが搭載していたものと一致した。10人の安否については7日午前11時時点では不明のままだ。 防衛省によると、海保が発見した漂流物は、「陸上自衛隊」と記された機体側面のスライドドアや機体前部とみられる部品、ローターのブレードのようなもののほか、脱出時に展開して乗り込む浮舟と呼ばれるボートなど。浮舟は事故機が搭載していたものと確認されたが、展開されておらず未使用だった。 防衛省はこの日、レーダーから事故機の機影が消えた地点を修正した。事故当日の6日は宮古島の北にある池間島東側の沿岸付近だとしていたが、複数のレーダー情報や漂流物の発見状況などから、池間島から南西に離れた場所を消失地点としたという。捜索活動への影響はなかったとしている。 防衛省によると、事故機は飛行50時間ごとに行う点検を3月20~28日に実施。点検後の確認飛行も済ませていたという。陸自は事故を受け、40機保有している同型のヘリの飛行を見合わせている。 浜田靖一防衛相は7日午前の記者会見で、隊員10人が発見されていないとしたうえで「引き続き捜索に全力を尽くす」と述べた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
下水処理場に赤ちゃんの遺体 受け入れ槽で発見、へその緒ついたまま
2023年4月7日 12時31分 6日午後2時45分ごろ、大阪市住之江区泉の下水処理場で「赤ちゃんの遺体が流れ着いた」と男性職員から110番通報があった。大阪府警によると、下水内の浮遊物などが流れ着く受け入れ槽の中で、身長約30センチの女児とみられる遺体が見つかったという。府警が死体遺棄容疑も視野に調べる。 住之江署によると、遺体はへその緒がついた状態で、一部は腐敗していたという。受け入れ槽内の掃除をしていた男性作業員が発見した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラブドール5体と顔パーツを盗んだ疑い 仙台の男、東京の倉庫から
比嘉展玖2023年4月7日 13時52分 男性向けの「ラブドール」を販売業者から盗んだとして、警視庁は、会社員の男(32)=仙台市太白区=を建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕し、7日発表した。男は容疑を認め「収入が少ないが、ラブドールがほしくて車で取りにいった。申し訳ございません」と話しているという。 福生署によると、男は1月29日深夜~翌30日未明の間、東京都瑞穂町のラブドール販売業者の倉庫の窓ガラスを割って侵入し、ラブドール5体(2万~18万円相当)と顔のパーツ三つ、人形用の金髪カツラ一つの9点(計60万9千円相当)を盗んだ疑いがある。人形の顔パーツは着脱可能で取り換えることができるという。 男は調べに、在庫商品の中から好みの人形を選び、自家用車に積んで仙台市の自宅まで運んだ、と説明。「転売目的ではなく、自分で使うために盗んだ」などとも供述しているという。署は、周辺の防犯カメラの映像などから男を特定した、としている。(比嘉展玖) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル