有料記事 西堀岳路 力丸祥子2023年4月1日 20時39分 【動画】避難指示が解除された夜の森の桜並木を楽しむ人たち=井手さゆり撮影 福島県富岡町で1日、東京電力福島第一原発事故で国が設定した帰還困難区域のうち、人が住めるよう除染した特定復興再生拠点の避難指示が解除され、記念式典には岸田文雄首相らが出席した。解除地区を一部含む全長2・2キロの桜の名所「夜の森(よのもり)」の桜並木も満開となり、8、9両日の桜まつりを前に、多くの人でにぎわった。 解除は午前9時。式典は午後に桜並木に接する会場であり、山本育男町長が「地域コミュニティーの再生など課題はあるが、残された帰還困難区域の復興、再生に弾みがつく。地域の活力を取り戻したい」とあいさつ。岸田首相は「全ての帰還困難区域の解除を目指していく。解除はゴールではなくスタート。政府も魅力ある町づくりを支援していく」と述べた。 避難指示が解除されたのは、夜の森地区など町面積の約6%にあたる390ヘクタール。今回で約93%が解除されたことになるが、なお約460ヘクタールの帰還困難区域が残る。一方、今回解除された地区の住民登録数は3月1日現在で町の2割強の2580人だが、昨年4月からの準備宿泊の登録は26世帯54人にとどまる。 夜の森の桜並木は120年ほど前に入植者らが植えたのが始まり。その後も地元の小中学生が植樹し、住民らが清掃するなどして大切にしてきたという。 この日は、同県浪江町で福島国際研究教育機構(F―REI〈エフレイ〉)の開所式も行われた。 F―REIは福島復興再生特… この記事は有料記事です。残り1538文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国重要無形民俗文化財の犬山祭の車山 4年ぶりに犬山城前に集結
荻野好弘2023年4月1日 21時00分 国の重要無形民俗文化財「犬山祭の車山(やま)行事」が1日、愛知県犬山市で始まった。桜吹雪のなか、絢爛(けんらん)豪華に飾られた全13両の車山が4年ぶりに国宝犬山城の城前広場に勢ぞろいした。 犬山祭は江戸時代から続く針綱神社の祭礼。コロナ禍で2020年、21年の車山行事は中止され、昨年は伝統の継承を目的に規模を縮小して開かれた。 19年以来の通常開催となった初日は、朝から旧城下町を練り歩いた車山が次々と城前広場に姿を現した。車山の上ではからくり人形の妙技が披露され、観光客が見入った。夜はちょうちんで飾る「夜車山」もあった。 「人と人をつなぐ祭りができる喜びを大勢の方と分かち合いたい」と犬山祭保存会の石田芳弘会長(77)は話す。2日も朝から車山が城前広場に集結し、からくりが披露され、「夜車山」も運行される。(荻野好弘) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犬の散歩をしていた女性、ヒグマに襲われけが 北海道厚岸町
2023年4月1日 16時00分 1日午前9時25分ごろ、北海道厚岸(あっけし)町太田4の通りで、女性がヒグマに襲われたと消防から道警に通報があった。厚岸署によると、釧路町の女性(37)が沢沿いの道を犬を連れて散歩していたところ、1頭のヒグマに襲われた。頭や足などにけがを負い、病院へ運ばれた。ヒグマは見つかっておらず、署や町役場などが周辺を警戒している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石原慎太郎さん「死んだら虚無」の死生観 弔いを望む伸晃さんの提案
ひとり死にゆく人たちの最期を追った連載「無縁遺骨」。今回は多くの家族に囲まれて亡くなった著名な人の最期から考える。 石原慎太郎元東京都知事一回忌の法要が3月5日、神奈川県逗子市の菩提(ぼだい)寺・海宝院で行われた。 長男、石原伸晃さん(65)によると、膵臓(すいぞう)がんで余命3カ月宣告を受けた21年10月、慎太郎さんは二つのことを伸晃さんに頼んだ。 一つは「骨は必ず海にかえしてほしい」。 22年4月17日、葉山町の名島沖で散骨式が行われた。 慎太郎さんが名誉会長を務め、縁が深い葉山のヨットクラブが主催し、伸晃さん、次男でタレントの良純さん(61)、三男で自民党衆院議員の宏高さん(58)、四男で画家の延啓(のぶひろ)氏らが出席した。 グラインダーで粉骨した遺骨をオブラートに包み、ハマグリの貝殻に入れ、伸晃さんらは海に流した。30艇以上の船が海に出てクラブ仲間がその様子を見守った。 二つ目は「がんの痛みだけは感じないようにしてほしい」。伸晃さんは知人のターミナルケア専門の医師に相談し、痛みを取る薬を慎太郎さんに処方してもらった。 がん闘病中、慎太郎さんは病院より「自宅にいたい」と語った。慎太郎さんの妻の典子さんは当時、体調を崩していた。伸晃さんら兄弟4人でローテーションを組んでお正月、お盆など実家にもどり、父親と過ごした。 告知後、死を受け入れた慎太郎さんは病床で原稿をつづりながら、「死ぬのはつまらない」「あとは頼むな」と繰り返し語った。 「俺の人生、どう思う?」 問われた伸晃さんは 伸晃さんが自宅に一緒にいたとき、慎太郎さんが「俺の人生、どう思う」と唐突に尋ねたことがあった。 伸晃さんが「すばらしかった… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
下水処理場に赤ちゃんの遺体 下水道に捨てられた可能性 長崎
岡田真実2023年4月1日 17時10分 1日午前11時45分ごろ、長崎市田中町の東部下水処理場の流入口で、乳児が網に引っかかっているのを清掃中の男性が見つけ、119番通報した。乳児は性別不明で、その場で死亡が確認された。長崎県警は何者かが乳児を下水道に捨てたとみて、死体遺棄容疑などを視野に身元や死因を調べる。 県警長崎署によると、乳児は生まれたばかりとみられ、へその緒のようなものがついていたという。 市下水道施設課によると、流入口は、ごみが流入しないよう網が張られている。毎日点検しているが、前日の点検では異常は見られなかったという。(岡田真実) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
同性カップルのパートナー宣誓、郵送で完結 アウティングの懸念受け
藤田大道2023年4月1日 10時52分 茨城県は4月1日から、同性カップルなどの関係を公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」の手続きを、郵送だけで済ませられるようにする。 宣誓制度は、パートナーと認められたカップルが家族として公営住宅に入居したり、連携する病院で手術に同意したりできるようにするもの。31日現在で、84組のカップルが宣誓したという。 これまでは宣誓時と受領証の交付時の2回、県庁を訪れる必要があった。宣誓時は2人そろって来庁するのが条件になっていた。今後は宣誓に必要な一連の手続きをメールや郵送だけでできるようにするという。これまで通り、対面での宣誓もできる。 県福祉政策課によると、来庁による手続きについて、県内の当事者団体から、性的指向や性自認を本人の同意なく第三者に暴露する「アウティング」につながりかねないとする懸念の声が寄せられていた。同課の担当者は「身体的な理由で県庁に来られない人なども含め、さらに利用しやすい制度になれば」としている。 茨城県は2019年に全国の都道府県として初めて制度を導入し、近年では同様の制度を導入する他自治体との連携を進めている。これまでに4県と2市と協定を結び、これらの自治体間で引っ越したときに、改めて宣誓する手続きをなくしている。(藤田大道) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原爆の図「幽霊」、1年以上かけ修復大詰め 「未来につなぐため」
原爆の悲惨さを描いた丸木位里、俊夫妻の連作「原爆の図」の第1部「幽霊」の修復作業が、丸1年以上をかけて大詰めを迎えている。 和紙に描かれた水墨画の「幽霊」は屛風(びょうぶ)に仕立てられており、縦1・8メートル、横7・2メートル。広島に原爆が投下された直後の光景が描かれ、1950年に発表された。経年劣化からの傷みや染みが目立つようになっていた。 所蔵する「原爆の図丸木美術館」(埼玉県東松山市)の「学生が触れることで、次の世代へつなぎたい」との意向から、愛知県立芸術大の文化財保存修復研究所(同県長久手市)で2021年12月から修復が始まった。 最初に画材の素材や内部をX線や赤外線で分析。作品が描かれた和紙を補強する裏打ち紙をはがして新しくしたり、黄ばみを取り除いたりした。3月末には新しい屛風に貼り付ける工程が行われた。5月までに修復を終える予定だという。 修復を担当した研究員の磯谷明子さんは「この作品に関われたことは誇り。未来につなぐため、作品が継承されていくことを願っています」と話した。(長島一浩) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
酒井くにお、旅立ちも笑って 「とおるちゃん」と横山やすしと西成と
酒井くにおは、知られているようで知られていない。 上方を代表する兄弟漫才師でありながら、素顔は謎多きまま、昨秋旅立った。 生まれは岩手。東京でデビューし、なぜかアウェーの大阪へ。コントに漫才としゃべくりはもちろん、歌も踊りも何でも。天下の漫才師横山やすしとも縁深く……。 一体何者だったのか。 2月、心斎橋角座(大阪)での追悼公演は、そんな異色の人生を多くの芸人仲間が振り返った。 漫才、トーク、漫談。それぞれの芸を通して「酒井くにお」を語り尽くした。 森脇健児によると、いつどこでも芸人らしく。 立ち飲み屋で酔っ払いに絡まれてもひるまない。ちゃっかり1千円払わせ、「とおるちゃん!」を連発した。 地獄耳なのか、「うわさ話をすれば必ず現れる」(チキチキジョニーら)。 たいていは「弟とおるはハンサム」という話題で、「とおるばっかりほめて」。他人を褒めるともっとほえた。 偏食家でもあった。 クレープは具だけ食べてあとはポイ。カニ嫌いで、ロケの仕事でも身をほじるだけ。 クセ強めでも愛されたのは、あの風貌(ふうぼう)からか。 「フンコロガシのよう(な見た目)でかわいい」(とおる)、「セキセイインコみたいやったな」(シンデレラエキスプレス)。 追悼の場でも、遠慮なし。変に持ち上げられたり神格化されたりしない。 会場で配られたくにおの年表もあっぱれだ。 舞台も私生活も踏んだり蹴ったり、功績よりヘマの羅列。成し遂げたことよりしでかしたことが芸人を作る、といわんばかりに。 関東なまりで「上方でない」と干され続けた芸が日の目を見たのは50歳近く。 「1997年4月 第32回上方漫才大賞受賞」 年表の膨大な文字列に埋もれる、たった1行の重み。 公演の最後は、弟とおるが漫談をした。 引っ越しセンターのCMメロディーにならい、「♪さかい~くにお~仕事さっぱり~」。 遅咲き芸人の悲哀を笑いに。 芸人に涙はいらない。 そして言った。 「明日になったらもう忘れま… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桃や桜の下を走りませんか? 春の山梨で企画、JR東日本八王子支社
荷物を預けて駅からランニングする「旅run×鉄道」企画をJR東日本八王子支社が始める。舞台は山梨。花の咲き乱れる甲斐路の魅力を走って感じてほしいと、特急あずさなどの運転士や車掌らがコースを考案するなどした。駅伝の強豪・山梨学院大も企画に協力している。 ランニングが好きな運転士らが、初級や上級などのレベルに応じて九つのコースを考えた。甲府市内では武田神社、湯村温泉、昇仙峡など、笛吹市内ではピンク色に染まる桃畑の中を走る春日居コースや、眺めのいい山すそを走るフルーツラインコースなどがある。甲府駅起点のコースは、山梨学院大の選手の練習コースを参考にした。 参加無料で、期間は4月1日~5月8日。申し込みは甲府駅か石和温泉駅の観光案内所で受け付ける(午前9時半~午後3時)。参加者は甲府市ではホテル談露館で、笛吹市ではホテル花いさわ、石和びゅーホテル、春日居びゅーホテルで手荷物を預けることができ、笛吹市内のホテルについては入浴料の割引や入浴剤プレゼントのサービスもある。オリジナルキーホルダーももらえる。 担当者は「春の山梨は桜や桃の花が咲き誇り、爽快に走ることができ、おすすめのシーズン」としている。(平山亜理) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【マンガ動画】どうする?巨大地震でスマホが使えなくなったとき
2023年4月1日 11時00分 【マンガ動画】生活から切り離せなくなったスマホ、災害時に使えなくなったらどうなるのでしょうか 災害が起きたとき、電気、水道、ガスが使えないのはもちろん困りますが、通信インフラとして欠かせないスマートフォンが使えなくなることは想像以上に困ることになるでしょう。 スマホは通話だけでなく、ネットで調べ物をしたり、アプリを使ったり、私たちの生活に欠かせないものになっています。 巨大地震が発生したことを舞台にスマホが使えなくなったらどうなるかを解説しています。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル