福岡県議会定例会は20日、手話を言語として認め、普及を促進する手話言語条例案を可決して閉会した。聴覚障害のある人や家族に対し、乳幼児期からの切れ目のない相談支援体制の整備が盛り込まれているが、課題も残っている。 県は条例の成立を受け、聞こえない、聞こえにくい乳幼児との関わり方について、言語聴覚士らが保育所などに出向き、職員の相談を受ける仕組みを作る。 福岡市の河原美幸さん(44)の次男・匠真さん(5)は、先天性感音難聴で、左耳は人工内耳で、右耳には補聴器をつけている。 保育園探しに苦労した。区役所に相談すると、障害児を受け入れる保育園の一覧表を渡されたが、「難聴児を受け入れているかは分からないので、自分で確認してほしい」と言われた。 保育園を見学した時、難聴のことを相談すると「前例がない……」と断られた。医師から、3歳までは家庭で育てた方がいいと言われたこともあり、保育園は断念した。 河原さんは現在、「難聴の子を持つ家族会そらいろ」の運営にかかわる。「自分が知りたかったことを知りたい人はたくさんいる」とSNSなどで、難聴児を育てる家族や保育園などに向けて、情報などを発信している。 今回の条例で、保育園の職員らを対象とした相談体制が整備されることについて、「仕組みが出来たことはとてもありがたい。聴覚障害への理解が広まってほしいし、適切な接し方は子どもによって違うので、制度をうまく利用してほしい」と期待する。 福岡県久留米市に住む寺崎さ… この記事は有料記事です。残り680文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
練習中に部員を平手打ち 全国制覇の男子バレー部監督を解任
池田拓哉2023年3月21日 11時19分 昨年のバレーボール全日本高校選手権で初優勝した日本航空高校(山梨県甲斐市)の男子部の男性監督が部員に体罰を加えていた問題で、同校は20日、月岡裕二監督(54)を解任したことを明らかにした。 同校によると、月岡氏は2月19日、同校体育館での練習試合中に1年生部員1人のほおを平手打ちした。部員にけがはなかった。同校は今月16日に厳重注意処分としたが、19日までに解任したという。 同校は取材に対して「体罰は常習的なものではなかったが、大変重く受け止めている」と応じた。後任の監督は検討中という。 県高校体育連盟は17日、体罰行為についての報告書を全国高体連に送付。「体罰根絶全国共通ルール」に基づいて全国高体連が月岡氏への処分を判断する。ルールでは体罰を加えた指導者は1年間、高体連が主催する大会に出場できない。 月岡氏は1998年に同校男子バレーボール部の監督に就任。同校はバレーボール全日本高校選手権(春高バレー)に2003年から21年連続で出場し、昨年は県勢初の優勝を果たした。(池田拓哉) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ドローン+消防隊員に小型カメラ 火災や災害時にリアルタイム把握へ
本田大次郎2023年3月21日 13時42分 【千葉】八千代市消防本部は4月から、火災や災害などで出動する隊員に小型カメラを装着し、リアルタイムで現場状況を把握する取り組みを始める。ドローンによる上空からの映像も加え、立体的な情報を得て、震災など大規模災害の際も、迅速な対応に役立てる。 導入するのは、小型カメラ(重さ160グラム)7台とドローンの動画を転送する装置など。小型カメラは現場に向かう消防車や指揮車、救助隊の隊員が胸に装着。隊員目線の動画をインターネットを使ってリアルタイムに送信する。 現場指揮車や消防本部の司令室では、ドローンも加えた複数カメラの映像を、タブレットや大型モニターで同時に見ることで、的確な指示や助言を出すことができるという。状況確認のため、動画を瞬時に巻き戻すこともできる。 導入されたシステムは、クラウド型カメラの会社「セーフィー」(本社・東京)が開発した。同市消防本部によると、これまでは無線の報告で現場状況を把握してきたが、言葉で伝えきれなかったり、言葉が聞き取れなかったりすることもあった。そこで、屋外の建設現場でも活用されているセーフィーのシステムに着目し、21年11月から試験導入し、試行錯誤を重ねてきた。 この間マラソン大会では、自転車で巡回する救急救命士が小型カメラを装着し、ドローンやコース場の固定カメラとともに、大会の状況を一カ所で見守った。訓練では、災害救助犬に小型カメラを装着し、狭い空間に閉じ込められた要救助者の状況を把握する試みもした。 システム導入を担当する池部知・警防課副主幹は、「情報共有の迅速性と正確性を両立でき、後日の検証に役立てることもできる」と話す。さらに消防車が複数箇所に同時出動する大規模災害の際には、消防本部だけでなく市役所の災害対策本部でも映像を見ることができ、「他機関との連携にも役立つ」という。(本田大次郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
すとーんと立ち上がる壁、完成間近の立野ダムから見た圧倒的な景色
【動画】建設が進む流水型の熊本・立野ダムの内部へ入った=吉本美奈子、長島一浩撮影 熊本市の中心部から、阿蘇方面に向かって車で1時間ほど。阿蘇からの水が削ったV字を描く渓谷に、すとーんと壁が立ち上がる。 白川の上流で建設が進む立野ダム(熊本県大津町、南阿蘇村)だ。本体工事の完了が、間近にせまる。 1月下旬、現場を訪れると、ワイヤにつり下げられたバケツのような機具が、壁の上をゆっくりと動いていた。ダムが大きいため、遠くからは豆粒のように小さく見えるが、ミキサー車およそ1台分、5立方メートルの生コンクリートが中に入っている。 クレーンなどの重機もワイヤにつり下げられ、運ばれていく。それを降ろす、ゆるく弧を描いたダム堤の上では、ヘルメット姿の作業員がせわしなく動いていた。 完成すれば高さ約90メートルになる堤は2月までに、残り10メートルを切るところまできた。コンクリート重量ベースでは2月末までに約98%まで進んだ。4月には本体ができあがる予定だ。 完成後の堤高とほぼ同じ高さにあるという足場から見下ろすと、川床になるはずの地面にある重機や車は、まるでミニチュアのよう。 最大級の「流水型ダム」、ポイントは三つの大きな穴 はるか下の壁面には、三つの… この記事は有料記事です。残り3149文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大谷翔平選手が故郷の「松」にサイン 名古屋城で来月14日から展示
山下寛久2023年3月21日 17時00分 名古屋市は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍中の大谷翔平選手(エンゼルス)のサイン入りの松の切り株を4月14日から名古屋城で展示すると発表した。松は同市が進める名古屋城の天守木造化で「はり」として使う予定。松が大谷選手の出身地の岩手県奥州市で伐採された縁で、サインを依頼したという。 奥州市の月山神社の境内山林で切られた「月山松」で、直径約80センチ、推定樹齢は350~400年。長さ約16メートルの木材に加工し、天守3階の床を支えるはりとして使われる。 名古屋市によると、大谷選手が今月、バンテリンドームナゴヤ(同市東区)で壮行試合を行ったWBCの日本代表と合流した際、松の根元部分にサインをもらったという。日付のほか、エンゼルスでの背番号「17」なども書かれている。 20日に会見した河村たかし市長は「今をときめく大谷さんなので、市民にも喜んでもらえると思う。ぜひみなさんに披露したい」と話した。展示は5月7日まで。問い合わせは名古屋城総合事務所(052・231・1700)。(山下寛久) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
袴田さん「皆の協力で勝ち抜ける」 再審開始確定、報告集会に姿
大平要2023年3月21日 20時30分 57年前の1966年に静岡県で起きた一家4人殺害事件で死刑が確定していた袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審の開始が確定したことを受け、弁護団が21日に静岡市で報告集会を開いた。袴田さんも姿を見せ、約150人の支援者らに「皆の協力があって勝ち抜ける」と語ると、大きな拍手を受けた。 袴田さんをめぐっては、東京高検が20日、再審開始を認めた13日の東京高裁決定について最高裁への特別抗告を断念したため、再審開始が確定。静岡地裁で今後開かれる再審公判で無罪になる見通しとなった。 袴田さんはこの日、姉の秀子さん(90)に付き添われて舞台に上がった。支援者が「再審開始が決まったので、巌さんの無実を信じてきた人が集まっているんですよ。ぜひ一言お願いします」とマイクを渡すと、1分間ほど話した。 袴田さんは2014年に釈放されるまでの47年超の拘禁生活で精神を病み、現実と妄想の区別がつきにくい時がある。そんな中、「竜との戦いには皆の協力があって勝ち抜ける。よろしくお願いします」とあいさつした。 自分の写真が載った新聞を 秀子さんは「巌にも再審開始になったと言っているし、新聞も見せている。自分の写真の載った新聞を食い入るように見ている」と自宅での様子を紹介。「長い裁判で、あと半年、1年かかると思う。これからが正念場。どうぞもうしばらくお付き合いください」と訴えた。 弁護団は、検察が特別抗告を断念した理由や再審の見通しを説明した。西嶋勝彦弁護団長は「高裁決定は検察の言い分をことごとくつぶし、反論のしようがない。最高裁にもっていったところで相手にされない。特別抗告の理由が書けないのは当然だ」と述べた。 集会には、痴漢冤罪(えんざい)をテーマにした映画「それでもボクはやってない」などで知られる映画監督の周防正行さんも参加。事件の教訓を、再審をめぐる法制度の改正につなげる必要性を訴えた。(大平要) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強盗に入ったメンバー死亡か 池袋のマンション、もみ合いになり
2023年3月21日 21時12分 21日午前11時40分ごろ、東京都豊島区東池袋2丁目で、「マンションのベランダから『警察呼んで』と叫んでシャツを振り回している人がいる」との110番通報が相次いだ。警察官が駆けつけたところ、このマンションの一室で若い男性が首から血を流して倒れており、その後死亡が確認された。警視庁は、この男性は部屋に押し入ったメンバーの一人とみている。 池袋署によると、21日午前9時半ごろ、複数の男らがガス業者を装って玄関を開けさせ、刃物を突きつけて押し入った。うち1人は部屋にいた中国籍の40代男性ともみ合いになったが、別のメンバーがこの男性と30代女性を結束バンドで縛り上げ、現金や通帳、携帯電話複数台を奪って逃走。男女はその後結束バンドを自らほどいてベランダから助けを求めたという。 死亡したのは被害者の男性ともみ合いになった人物とみられ、首のあたりに刃物による複数の傷があったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教員不足で「苦渋の決断」 少人数学級あきらめた 沖縄・山口
独自の少人数学級を進めてきた沖縄県や山口県が、新年度から一部の学級の人数を増やす。教員不足で授業ができなくなるのを防ぐため、見直さざるを得ないと両教委は言う。特別支援学級の増加で教員の「需要」が増えたり、教員を「供給」する採用試験の志願者が減ったりしていることが背景にある。 「先生が足りません」「児童生徒のために35人学級の継続を」 「先生が足りません」 無言の抗議 2月20日、沖縄県庁近くで現職の教員や保護者ら20人余りが少人数学級の見直しに抗議するプラカードを持ち、黙ったまま立った。教員や大学の非常勤講師らからなる「沖縄の教職員の働き方を考える会」が企画した無言の抗議行動だ。 「県教委がこの4月から、教… この記事は有料記事です。残り1737文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サルの高崎山、愛されて70年 ベテランスタッフが語るその魅力
高崎山自然動物園(大分市)が3月15日、開園70年を迎えた。野生のサルの生態を間近に観察できる動物園として愛され、入園者数は5500万人を超えた。ベテランスタッフと一緒に園内を歩き、その魅力に触れてみた。 3月中旬、平日の昼にもかかわらず、園内は家族連れやカップルらでにぎわっていた。コロナ禍が落ち着いた最近は学生の卒業旅行や外国人の少人数グループも目立つようになった。 「マルオが近づいてきましたね。一緒に記念撮影ができる優しいサルですよ」 サルの世話からガイドまでこなす「専門員」の藤田忠盛さん(52)が入園客に声をかけると、マルオとのツーショットを自撮りする人でたちまち行列が出来た。当のマルオはすました顔で写真に納まっている。 山口県下関市から来た小学5年の高橋應介君(11)は「ボスザルは間近で見ると迫力がある。サルのケンカが兄弟げんかみたいだった」と笑顔を見せた。 園によると、1952年に当時の上田保・大分市長が、高崎山周辺の農作物に被害を出していた野生のサルを集めて観光資源にしようと餌付けを開始。餌をリンゴからサツマイモに換えるなど試行錯誤を重ねた結果、53年3月15日に高崎山自然動物園が開園した。 園内にオリはなく、エサを与える「寄せ場」があり、高崎山から下りてきたサルたちと来園者を遮るものはない。よくある「サル山」と違って野生のサルと接することができ、地元だけでなく国内外の観光客からも人気を呼んでいる。 高崎山には三つの群れがあっ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「口紅が欲しい」化粧熱が再燃 コロナ禍を経て、メイクの方向性は
3月12日夕、東京・銀座のドラッグストアで、マスクを外した女性2人が口紅を試していた。 「ちょっと冒険かなあ。どう思う?」 スーツ姿の会社員(36)は、「化粧が大好き」という。もともと自分の唇の形は好きではなく、口紅によって美しく仕上げる方法を研究してきた。 新型コロナウイルス感染症の流行で、マスクを着ける生活が3年続き、在宅勤務もあって化粧をしない日が増えていた。 だが、3月13日から屋内でもマスクの着用が個人の判断に委ねられることが決まり、化粧熱が再燃。この2カ月で口紅を3本買ったという。 「毎日違う顔で会社に行ったり、友だちに会ったりしたい。まだまだ口紅が欲しい」 「久しぶりにワクワク」 同じ店でチークを買った滋賀県の女性(63)は、「久しぶりにワクワクした」と目を輝かせた。 高齢の母と夫との3人暮らし。コロナ下での化粧は眉毛を描くだけ。「別に見る人もいない」と、マスクを着けなくなっても、ベージュに近い口紅を使うぐらいで十分だと思っていた。 だが、進学で上京した娘から「お母さんの化粧はナチュラルじゃなくて薄いだけ。もっと明るくしよう。鏡を見ると楽しいよ」と言われ、メイクの見直しを決意したという。 「いくつになっても、きれいになりたいと思うものですね」 「マスク緩和」で再燃したメイク熱。専門家によると、コロナ禍を経て、化粧への考え方は大きく変わったといいます。どう変わったのか、これからの流れはーー。 コロナ禍で、化粧は変わった。 花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター(BRCC)が2022年4月、18歳~59歳の女性650人に聞いた調査によると、マスク生活で9割以上が化粧に変化があったと答えたという。 内訳を見ると、「目元を濃くした」が37.5%で最多。「チークを使わなくなった」「ファンデーションが薄くなった」「口元メイクをしなくなった」と続く。 メイクの目的も移り変わっている。 トレンドを追うのはもう古い? 「身だしなみである」と答え… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル