三重県南伊勢町で昨年発覚した町立南伊勢病院の元職員による1億6千万円超の公金横領。元職員の広出翔被告(39)=業務上横領罪で公判中=とともに、町から損害賠償の命令を受けた元上司4人のうち1人が、命令の取り消しを求める訴訟を津地裁に起こしたことを明らかにした。 訴えを起こしたのは、病院の元事務長の男性。男性によると、提訴は20日付。 町は、刑事手続きとは別に内部調査を実施。さらに、上司らの過失責任の有無を検討するため第三者による外部監査と、内部監査も実施した。 その結果を受け、町は今月、横領をしていた広出被告に1億1795万円、病院事務長ら元上司4人に計5055万円の損害を賠償するよう命令を出した。監査結果で、4人は職責として「求められる注意を怠った」などとされ、過失責任を問われていた。 今回、訴えを起こした男性は… この記事は有料記事です。残り409文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
普通ならないお茶の実が島の「宝」に カギとなるのは「耕作放棄地」
鹿児島県・種子島の西之表市役所に勤めていた日笠山昭代さん(64)は5年前、テレビ番組で茶の実を搾って油がとれることを知った。 でも、知り合いの茶農家に聞いてみると、「荒れた畑には実がなっているけど……」。ふつう、茶畑の木に、実はならないという。 花や実をつけると木が栄養を消耗するため、茶農家は剪定(せんてい)をしてつぼみをつけないよう管理し、新芽を摘んで茶葉にする。 実をつけるのは、農家が手を入れなくなった耕作放棄地の茶の木なのだ。 西之表市によると、市内には24戸の茶農家が約74ヘクタールの茶畑を耕作している。ピーク時の2013年に比べて戸数は半減、耕作面積は3割ほど減った。茶の木を放置したまま耕作を放棄した畑も少なくないという。 市職員として農政にも携わっ… この記事は有料記事です。残り665文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雑紙の中から1千万円 持ち主不明、資源ごみ回収業者が発見
石垣明真2023年2月21日 16時00分 北海道警札幌北署は21日、札幌市北区の資源ごみ回収施設内で、雑紙の中から現金1千万円が見つかったと発表した。署が持ち主を探している。 署によると、札幌市から委託を受けた業者が1月30日午前、市内で回収した雑紙を施設内で仕分けする作業を行っていたところ、むき出しの現金1千万円を作業員が発見した。現金は全て1万円札だったという。これまでに持ち主として名乗り出た人はおらず、4月30日までに判明しなかった場合、札幌市のものになるという。 道内では2012年、砂川市の廃棄物処理施設で、粗大ごみの中から現金1千万円が見つかっている。(石垣明真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2歳の息子に暴行、死なせた疑い 27歳の母親を逮捕、容疑を否認
中村英一郎 大宮慎次朗2023年2月21日 16時47分 神奈川県藤沢市で昨年4月、自宅で当時2歳の息子に暴行を加えて死亡させたとして、県警は21日、同市大庭の職業調査中、田代芽衣容疑者(27)を傷害致死容疑で逮捕し、発表した。「納得できません」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は昨年4月22日ごろ、自宅で同居する息子の空来(そら)ちゃん(当時2)の頭に暴行を加え、頭蓋(ずがい)内損傷で死亡させたというもの。捜査1課によると、田代容疑者が同日午後10時半ごろ119番通報をした。空来ちゃんは翌23日朝、搬送先の病院で死亡が確認されたという。 病院から「2歳児の死亡が確認された」と通報を受け、県警が捜査していた。捜査関係者によると、田代容疑者は当初、「急に具合が悪くなった」という趣旨の説明をし、事件性を否定したという。 県警は、頭に故意に力を加えた疑いがあるとみて捜査を続け、複数の専門家から「虐待による乳幼児頭部外傷(AHT)」によって死亡した可能性があると報告を受け、強制捜査に着手したとみられる。AHTは、乳幼児を激しく揺さぶるなどの行為が原因とされている。(中村英一郎、大宮慎次朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日大の教員、パリでPC盗難被害 655人分の学生の個人情報紛失
上野創2023年2月21日 13時07分 日本大学の非常勤講師の教員が今月6日、学生の個人情報が入ったパソコンとUSBメモリーをフランス・パリで盗まれる被害に遭ったことが分かった。20日、同大がホームぺージで発表した。現時点では個人情報の不正使用などは確認されていないという。 記録されていたのは、2004年度から11年度まで国際関係学部に在籍した384人と、04年度から現在まで生物資源科学部に在籍した271人の計655人の氏名や成績評価、学生証番号。生物資源科学部の一部の学生については、20年度以降に提出されたリポートも含まれている。 パソコンとUSBメモリーは、どちらも教員個人の持ち物で、大学の業務とは別の用事で渡航し、パリの空港で置き引き被害に遭ったという。8日に本人が大学へメールで知らせた。現地の警察に盗難届を出し、空港に遺失物の届けも提出したが、現時点で見つかっていない。 大学は「ご迷惑をおかけした学生、関係者の皆様に心よりおわび申し上げます」とコメントし、再発防止対策をとるとしている。(上野創) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
講談社元次長の保釈認めず、東京高裁 無罪主張、6年続く勾留
根岸拓朗2023年2月21日 13時31分 2016年に東京都文京区の自宅で妻(当時38)を殺害したとして、殺人罪に問われた講談社のコミック誌「モーニング」の元編集次長・朴鐘顕(パクチョンヒョン)被告(47)について、東京高裁は16日付の決定で、被告側の保釈請求を却下した。昨年11月に最高裁が、被告を懲役11年とした二審・東京高裁判決を破棄し、高裁で審理をやり直すことになっている。 被告は17年1月の逮捕から6年以上、勾留が続いている。「妻は自死した」として一貫して無罪を主張しているが、一審・東京地裁の裁判員裁判で懲役11年の有罪とされ、二審も結論を維持した。しかし、最高裁は二審について「関連する証拠の審理が尽くされたとは言いがたく、重大な事実誤認をした疑いがある」として、審理を高裁に差し戻した。 保釈については、地裁判決後の請求がいったん認められたが、高裁が取り消した。上告中の昨年7月にも保釈を請求したが、最高裁が翌月の決定で退けた。差し戻しが決まった後の今年1月に再び保釈を請求していた。(根岸拓朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女子中学生を自宅に1カ月 40歳男逮捕、容疑否認「帰らなかった」
2023年2月21日 13時40分 家出中の女子中学生を自宅に約1カ月宿泊させていたとして、福岡県警久留米署は20日、福岡市西区福重3丁目、自称建設作業員の中村俊輝容疑者(40)を未成年者誘拐の疑いで現行犯逮捕し、発表した。 中村容疑者は「家に帰るように説得していたが、帰りたがらなかった」などと容疑を否認しているという。 署によると、中村容疑者は今年1月中旬から2月20日までの約1カ月間、出会い系サイトで知り合った中学3年の女子生徒(15)を、未成年と知りながら自宅に宿泊させるなどし、誘拐した疑いがある。 女子中学生は昨年8月から家を出ており、家族が署に行方不明届を出していたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マルチリンガルのIT技術者「日本にどれだけいる?」 変わる難民像
難民の受け入れは各国で世論を二分する問題になっている。受け入れが「負担」と考えられているからだ。だが、そうなのか。 アフリカ大陸から来たその男性は、物腰が柔らかく、英語もフランス語も話す。大学院で学び、IT技術者としてのキャリアもある。 日本に着いてしばらく、ホームレス生活を送っていた。 日本に来たのは、観光でも仕事でもない。祖国から逃れ、安全に暮らせるならどこでも良かった。たまたまたどり着いた日本で、男性は難民申請をした。 男性の人生は、祖国のコンゴ民主共和国で一変した。金融の仕事で、ある有力者の汚職と脱税を知ってしまったのだという。 当局に報告すると、パソコンは押収された。米国務省などの報告によると、コンゴ民主共和国では公務員らによる汚職が深刻で、治安当局などによる民間人への不当な逮捕、拷問、殺害なども多数報告されている。 「権力者は何だってできる」。男性は国外脱出を決意。上司が誘拐されたのを知ったのは、後のことだ。たまたま短期滞在のビザが取れたのが日本だった。 難民申請者と企業、NPOがつなぐ 「希望取り戻した」 2019年秋に来日。日本で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
シャンシャン上野動物園を出発 ちょっと寝坊も「問題なし」 中国へ
本間ほのみ2023年2月21日 9時03分 上野動物園(東京都台東区)で生まれ育ったジャイアントパンダ「シャンシャン」(メス5歳)が21日、中国に向けて出発した。今後は中国・四川省にある施設で過ごす予定。絶滅の危機にあるパンダの保全に向け、中国でパートナーを見つけて繁殖を目指す。 シャンシャンは21日朝の開園前、トラックで園を出て成田空港へ向かった。大勢のファンが園外で見送った。福田豊園長は「多くの人を幸せにしてくれたシャンシャンにはありがとうと言いたい。この旅が無事に完了し、中国で活躍してくれることを願っている」と話した。空港から中国へはチャーター便で向かう。 園によると、午前7時の出発のため、シャンシャンにとっていつもより早い起床となった。だが、予定通りの時間に起きられず、出発は10分ほど遅れることになった。健康状態に問題はなく、様子も落ち着いていたという。 シャンシャンは2017年6月、繁殖研究目的で中国から借りた父親のリーリーと母親のシンシンの間に生まれた。両親の所有権が中国で、その子のシャンシャンも東京都と中国側の協定で返還が約束されていた。新型コロナの感染状況による5度の延期を経て、今回の返還が決まった。 上野で生まれて順調に成長したのは29年ぶりで人気を集め、19日の最終公開には多くの人が集まった。(本間ほのみ) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
誰でも自由に奏でる「駅ピアノ」、上野に登場 3月19日まで
石平道典2023年2月21日 10時00分 JR上野駅(東京都台東区)の公園口改札内に20日、誰でも自由に弾くことができる「駅ピアノ」が登場した。文化施設が集まる上野一帯である「東京・春・音楽祭」(3月18日~4月16日)を前に、多くの人に音楽に触れてもらおうと、3月19日まで設置される。 この日のお披露目イベントでは、近くの認定こども園「忍岡こども園」の園児14人が、桜の形をしたシールなどをピアノに貼って飾り付けた。JR東日本職員の天羽(あまう)史明さんが「春よ、来い」、ピアニストの森下唯さんが映画「美女と野獣」の主題歌などを生演奏。齊藤裕司駅長は「公園口改札は文化の森へのゲート。ぜひピアノに触って奏でてもらえたら」と話していた。 音楽祭は東京文化会館、美術館や博物館を会場に、国内外のアーティストがオーケストラや室内楽など多彩な演奏を繰り広げる。(石平道典) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル