八王子市の精神科病院で患者が暴行を受ける様子=被害者側弁護士提供 入院患者の頭を殴ったとして、東京都八王子市の滝山病院の看護師の男が警視庁に暴行容疑で逮捕された事件で、被害者側の代理人弁護士が17日に記者会見し、「病院で患者への虐待が蔓延(まんえん)している可能性が高い」と主張した。都に16日、調査と厳重処分を求める申入書を出したという。 代理人の相原啓介弁護士によると、2021年夏ごろ、病院関係者から相談を受け、入院患者10人から話を聞いた。暴言や暴行、医師の指示がないと思われる身体拘束を受けた、などの証言があったという。 関係者を通じて動画・録音も入手したといい、17日に公表した。病院スタッフとされる人物が「口の利き方に気をつけろよ」「腕の骨折るぞ」「何でものの頼み方がわかんねえんだよ!」などと言いながら、殴ったり脅したりする様子が記録されていた。 また相原弁護士が都に提出し… この記事は有料記事です。残り440文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「一人でも多く救う思いだった」 トルコ大地震から警視庁隊員ら帰任
トルコとシリアで4万人を超える死者が出ている大地震で、国際緊急援助隊・救助チームの一員として派遣されていた警視庁の救助隊員らが17日、現地での活動を報告した。 同庁災害対策課の特殊救助隊員ら計14人と救助犬4頭は、発生翌日の7日夜に出発した。トルコ南部のカフラマンマラシュ市街地で救助活動にあたり、15日夜に帰国。この日は小島裕史警視総監が迎える中、帰任式が同庁であった。 同隊実施班長の和田純一警部(50)は、現地では建物が平たく押しつぶされてパンケーキ状になっていたと振り返った。救助活動では「大きな余震の懸念もあり、隊員の安全を第一に考えた」といい、「トルコ国民は大切な人を亡くしたり住む家を失ったりして悲しい思いの中にいる」と思いをはせた。 救助犬と活動した杉本雅彦警部補(48)は「一人でも多くの要救助者を救出したいという思いで活動にあたった。今後、国内外で発生するかもしれない災害で任務を全うするため、日々訓練に励まねばならない」と話した。(吉沢英将) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
衛星画像で違法な盛り土を監視 全国初、静岡県が取り組み
床並浩一2023年2月17日 19時28分 地上だけでなく宇宙からも違法な盛り土を監視しようと、静岡県が2023年度から衛星画像を活用した監視を始める。無届けの森林伐採など不穏な動きを早期に発見することで違法な盛り土の造成を防ぐ狙いで、人工衛星がとらえた画像を活用する。盛り土の監視を目的にした取り組みは全国で初めてという。 計画では、当面は海外製の人工衛星に頼るが、17日に打ち上げが見送られた大型ロケットに搭載される地球観測衛星「だいち3号」に提供元を切り替える予定。日本上空から垂直方向の撮影で、高度な解析が可能になるという。 23年度は県内外から運び込まれた建設残土を使った不適切な盛り土の造成が相次いで確認されている富士山周辺を対象に、衛星画像を4回入手する予定。不適切な改変が疑われる地点を特定していく。 同県熱海市で21年に起きた大規模土石流災害では違法に造成された盛り土が崩落の起点になり、関連死を含め、28人が死亡した。(床並浩一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スシロー系列の飲食店「杉玉」で食中毒 従業員からノロウイルス検出
2023年2月17日 19時30分 兵庫県西宮市保健所は17日、同市の飲食店「鮨・酒・肴 杉玉(すぎだま) 西宮北口」でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表した。 11、12日にすしや刺し身を飲食した客のうち計13人が下痢や嘔吐(おうと)、発熱などの症状を訴えた。うち7人と、調理担当の従業員1人の便からノロウイルスが検出された。重症者はいないという。市保健所は17日から3日間、同店に営業停止を命じた。 「杉玉」は、回転すし「スシロー」と同系列のチェーン店。運営会社は17日、ホームページに「おわびとお知らせ」を掲載。「多大なる苦痛とご迷惑をおかけした」と謝罪し、「店舗設備・食材並びに従業員の衛生管理等を改善いたします」としている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ボトル内のカプセル75個、覚醒剤入り 米国から輸入容疑で女を逮捕
2023年2月17日 16時22分 米国から覚醒剤を輸入したとして、大阪府警は、大阪市西成区山王1丁目の無職、秋元淳容疑者(34)を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで逮捕したと17日に発表した。府警は認否を明らかにしていない。 薬物対策課によると、秋元容疑者は別の人物らと共謀して昨年12月28日、米国から覚醒剤計約32グラム(末端価格約192万円)の入ったカプセル75個をボトルに隠し、飛行機で輸入した疑いがある。ボトルには「サプリメント」と書かれていた。 ボトルは成田空港に届き、関西空港に陸路で運ばれたという。今年1月3日、関空での郵便物検査で大阪税関の職員が発見した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ばんえい会計過去最高、総額も過去最高に 北海道帯広市予算案
中沢滋人2023年2月17日 16時30分 北海道帯広市が17日発表した2023年度当初予算案は、一般会計総額が前年度(6月補正後)比0・2%減の861億7200万円、ばんえい競馬の特別会計は前年度比で11・2%増で過去最高の497億3600万円。特別・企業会計を含めた全会計合計は過去最高の1867億6千万円。 24年度から中学生までの医療費自己負担を1割に、未就学児は無償化するが、その導入準備のシステム整備費用などに約1700万円を計上。帯広少年院跡地(7・5ヘクタール)の土地利用に関する調査事業に2千万円、登校できない児童のオンライン学習のプラットフォーム導入に439万円を計上した。 近年の電気代高騰で、光熱費は前年度比で約4億円増の見込み。ふるさと納税の基金から繰り入れや、コロナ禍が落ち着くことで見込まれる市民税の増額分で補うという。(中沢滋人) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
万博、ペット同伴の入場認める方向で調整 課題はアレルギー、フン…
添田樹紀 諏訪和仁2023年2月17日 16時30分 2025年大阪・関西万博で、運営主体の日本国際博覧会協会は、会場内にペットと同伴での入場を許可する方向で調整に入った。ただ、万博でのペット同伴は過去に例がないとされ、動物アレルギーやフンの対応など課題は多い。 協会などは、小型の犬や猫に限り、会場内の屋外の通路などで同伴を認める方向で調整しており、近く有識者の検討会を設置して実施方法を協議する予定だ。 きっかけは、猫2匹を飼う愛猫家の松井一郎・大阪市長の発案。同伴入場のほか、人間ドックならぬ「ペットドック」も会場で行いたいと訴えたという。 大阪の観光界からも、万博を機に「ペットフレンドリー」な観光地として大阪を打ち出したいとの期待の声が上がったという。 一方で課題は山積。動物アレルギーがある来場者への対応や、受け入れにかかる追加費用の確保などだ。 協会などは、同伴可能日や場所をできるだけ限定することを検討。入場の際には同伴ルールを守るよう求める同意書を提出してもらう考えだ。さらに入り口での受付スタッフやペット預かり所の設置、フンなどの清掃費を想定し、最大9億円の経費を見込んでいる。(添田樹紀 諏訪和仁) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山と川が豊かの語呂合わせで・・・ バラのかつらでMV出演のねらい
演歌歌手の山川豊さん(64)が、愛知県豊川市のPRキャラクター「豊川豊」に改名して市制80周年記念ソング「豊川(とよかわ)、豊(ゆた)か」を歌っている。歌詞には、「田舎すぎない 暮らしにゆとり アクセス(豊か) 住むのに(豊か)」など市の特長が盛り込まれている。ユーチューブの市公式チャンネル(https://www.youtube.com/@user-yy6qz7wb4m)で配信中だ。 【動画】「豊川豊」に改名して愛知県豊川市をアピールする山川豊さん=戸村登撮影 山川さんが出演した長編のミュージックビデオの記者発表が15日にあった。撮影時と同じ、市名物のいなりずしをイメージした背広を着て、市特産のバラの色がついたカツラをかぶって登場。「僕がやりたかったことが通じたのか、いいPR映像ができた。全国に広まっていけば大変うれしい」と話した。 記念ソングについて、「なか… この記事は有料記事です。残り138文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大きなリュックと自転車で 西宮の美術館長・越智裕二郎さんを悼む
フットワーク軽く各地の展覧会を飛び回る、親しみやすい笑顔が印象的な人だった。西宮市大谷記念美術館館長の越智裕二郎さんが昨年11月19日、心筋梗塞(こうそく)のため73歳で急逝した。生前の越智さんを知る美術仲間たちに思い出を聞いた。 人が好きで、美術が好きで 展覧会の内覧会やオープニングパーティー、ギャラリートーク。京阪神で美術関係のイベントに行くと、そこにはたいてい、越智裕二郎さんの笑顔があった。 地元である兵庫県で、西宮市大谷記念美術館の館長を務めて8年。若手の個展にも気さくに顔を出し、作家のカタログに寄稿を頼まれれば有名、無名を問わず引き受けた。「館長クラスのベテランで、あれだけあちこち顔を出す人はなかなかいない」と現代美術家の植松奎二(けいじ)さん(75)。「人が好きで美術が好きで、いろんな出会いをぜんぶ大事にしてはった」と振り返る。 西宮の隣町、芦屋市立美術博物館の大槻晃実(あきみ)学芸員にとって、越智さんは師匠であり宴会仲間でもあった。「展覧会の初日は絶対に来てくれて、そのあと飲み会。いつも越智さんが仕事ぶりを褒めてくれるから頑張ろうと思えた」。他館の運営にも心を配った越智さんは、よく西宮から自転車を飛ばしてきては、展覧会の新聞記事や役立ちそうな資料を渡してくれた。 そんなフットワークの軽さと… この記事は有料記事です。残り609文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山上徹也被告の大阪移送を不服とする弁護団、最高裁に特別抗告
渡辺七海2023年2月17日 13時11分 安倍晋三元首相が奈良市内で銃撃された事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告(42)が大阪拘置所に移送されたのを不服として、弁護団は17日、最高裁に特別抗告した。 弁護団は山上被告が移送された14日、「接見が容易でなくなり、弁護活動に支障を来す」として、奈良地裁に準抗告したが、15日に棄却された。棄却の理由について、地裁は事件の特異性から「厳重な警備」が必要で、「大阪拘置所であれば十分な人員・施設を確保できる」としたという。 弁護団は「準抗告審は具体的根拠も示さずに検察官の主張を認めている。例外的な扱いがなぜ必要か合理的な説明がなく、納得できない」と訴えている。(渡辺七海) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル