社会

新副大臣・政務官、54人のうち25人が旧統一教会側と接点

2023年9月15日 16時12分 内閣改造に伴い15日に発表された新たな副大臣や政務官には、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点を認めた国会議員が計25人含まれた。全54人の4割強を占める。いずれも昨年の朝日新聞のアンケートや自民党の点検で教団との接点を認めていた。 アンケートや点検では、就任が決まった副大臣26人のうち11人が、政務官28人のうち14人が、教団との接点を認めていた。教団から献金を受けたりパーティー券を購入してもらったりした議員もいた。 解散命令請求など教団への対応を所管する文部科学省副大臣に就く青山周平衆院議員もその一人。党の点検で、関連団体の会合であいさつしたことなどを認めていた。 朝日新聞のアンケートは、昨年8~9月に全国会議員に教団側との接点をたずねた。自民党も同9月、党所属国会議員と教団やその関連団体との接点について点検して結果を公表している。 13日に任命された新閣僚でも4人が、自民党4役では政調会長に留任した萩生田光一氏が、それぞれ教団側との接点を認めていた。 副大臣や政務官のうち、教団との接点を認めた議員は以下の通り(敬称略)。 【副大臣】石川昭政(デジタル兼内閣府)▽高木宏寿(復興)▽井林辰憲(内閣府)▽工藤彰三(同)▽神田憲次(財務)▽青山周平(文科)▽宮崎政久(厚労)▽武村展英(農水)▽岩田和親(経産兼内閣府)▽国場幸之助(国交)▽宮沢博行(防衛兼内閣府) 【政務官】土田慎(デジタル兼内閣府)▽神田潤一(内閣府)▽古賀友一郎(同)▽船橋利実(総務)▽中野英幸(法務)▽深沢陽一(外務)▽穂坂泰(同)▽佐藤啓(財務)▽舞立昇治(農水)▽石井拓(経産兼内閣府)▽石橋林太郎(国交)▽小鑓隆史(国交)▽松本尚(防衛)▽三宅伸吾(防衛兼内閣府)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません旧統一教会問題2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る]Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

減点されたら賞与減「切るしかない」 ビッグモーターの環境整備点検

有料記事2023年9月15日 12時31分(2023年9月15日 16時21分更新) 中古車販売大手ビッグモーターの各地の店舗前の公道で街路樹が枯れたり、切られたりしていた問題で、警視庁と神奈川県警は15日午前、器物損壊の疑いで同社本社(東京都港区)の家宅捜索を始めた。 7月、川崎市川崎区。ビッグモーター川崎店前で、市が管理する道路沿いに植えられた「オオムラサキツツジ」6株が、根本から切られていることを市が確認した。 市によると、昨年10月に店側から、ツツジなどの街路樹を剪定(せんてい)して欲しいと要望があったが、市は他と比べて必要性がないとみて、「剪定はしない」と回答。その後、店側は自ら伐採していた。同社は、本部社員が店長に指示し、店舗従業員が伐採したと認めた。 市によると、同社は「市ではやらないが、こちらで剪定しても良いと言われ、切った」と説明したという。市は「根元から伐採するのは程度を超えている」として、原状回復を求めた上で、8月4日に神奈川県警に被害届を提出。県警は9月6日、同店を含む県内3店舗を家宅捜索した。 同社の各店舗による一連の街路樹伐採などの問題は、国、都道府県など道路管理者ごとに調査し、各都道府県警に被害届を提出している。国土交通省は9月13日、管理する7県の直轄国道沿いの9店舗で、伐採された街路樹の土壌から除草剤の成分が検出されたと公表した。合言葉は「草1本残すな」 なぜ街路樹は傷つけられることになったのか。 樹木を伐採したことを認めて…この記事は有料記事です。残り1457文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

集落押し流した関東大震災の「山津波」 今も伝わる犠牲者1人の奇跡

 神奈川県西部が震源地とされる100年前の関東大震災では、各地で「山津波」と呼ばれる土石流が起きた。 日本遺産「大山詣(まい)り」で知られる伊勢原市では、山津波で約80軒が押しつぶされながらも犠牲者が1人にとどまった「奇跡の町」の教訓が語り継がれている。 「適切な避難指示と住民総ぐるみの避難行動で、死者は奇跡的に1人だったと伝えられています」 7月下旬。市が開いた自主防災リーダー養成研修会で、成田勝也・危機管理担当部長(56)が「関東大震災の記録と教訓」と題して大山の山津波の惨状を紹介した。地震で山肌に地割れ、そして山津波が襲った 山津波とは、大地震などの山崩れで発生する土石流のことだ。関東大震災では当時の片浦村(現小田原市)根府川地区の根府川駅を襲い、列車が乗客ごと海に沈んで100人以上が亡くなった。 成田さんは30年ほど前、当時93歳だった関東大震災の体験者にインタビューして、この大山の山津波の様子を伊勢原市の広報紙で伝えたこともある。「大震災の教訓を埋もれさせず、次世代に伝えることを常に意識している」と話す。 大山地区は地盤が固く、市によると関東大震災でも家屋倒壊率は7%程度と、地盤が弱い市南部の地区の84%と比べてもかなり低かった。 だが、2週間後の山津波で壊滅的な被害を受けた。 1963年発行、65年増補の「伊勢原町勢誌」によれば、9月1日の大地震で大山の山肌には無数の地割れができていた。「一度大雨がくれば、山崩れで大山町(当時)は一度に流失されそうな状況にあった」多くの命を救ったのは駐在さんだった そして2週間後の15日に「…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

虐殺された大杉栄、没後100年に最後の墓前祭 支えた人たちの願い

 関東大震災の混乱に乗じて憲兵将校に虐殺された無政府主義者、大杉栄(1885~1923)の命日となる16日、静岡市内で最後の墓前祭が営まれる。言論が弾圧された歴史の実相を埋没させず、大杉の思いを語り継ごうと静岡県内の歴史研究者ら有志が足かけ半世紀もの間、手弁当で受け継いできたが、没後100年を節目に終止符を打つ。(床並浩一) 大杉は地震発生から半月後の1923年9月16日、内縁関係の伊藤野枝と居合わせたおい橘宗一とともに、東京にある自宅近くで憲兵大尉の甘粕正彦らに連行され、3人とも虐殺された。遺体は全裸にされ、憲兵隊本部構内の古井戸に投げ捨てられた。大杉は38歳、伊藤は28歳。巻き込まれた橘少年は6歳だった。 遺体は大杉の実弟に引き取られ、遺骨は生前の活動拠点「労働運動社」に運ばれたが、右翼団体員に強奪されるなど曲折を経て翌24年5月、妹夫妻が住む静岡市内の共同墓地(現・沓谷霊園)に埋葬された。墓碑には荒畑寒村の追悼文 コンクリート製の墓石は「ア…この記事は有料記事です。残り1479文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

JR常磐線、亀有・金町駅利用者が敗訴 「不当な運賃」の訴え実らず

 JR常磐線の亀有駅と金町駅(いずれも東京都葛飾区)の利用者16人が「他の利用者に比べて不当に高い運賃を負担させられている」として、JR東日本と東京メトロ、国に割高運賃の差額計2万6980円の賠償を求めた訴訟の判決が15日、東京地裁(桃崎剛裁判長)であった。判決は原告側の請求を棄却した。 常磐線は1971年、各駅停車と快速線に分離された。金町、亀有は各駅停車の区間に含まれ、上野方面に行くのに途中で乗り換えが必要になっている。不満の原因は北千住駅の構造 北千住で乗り換えれば、運賃は常磐線のみの利用と扱われる。だが、北千住では地下2階から地上2階へ上がる必要がある。原告側は「足が不自由な人や車いすの人は事実上乗り換えられない」と主張している。 常磐線の各駅停車は東京メトロ千代田線と相互に乗り入れており、北千住から2駅先の千代田線・西日暮里なら比較的容易に乗り換えられる。だが、千代田線を利用したことになって、初乗り運賃が2度発生するなど、北千住乗り換えより運賃負担が増える。 原告側はこの点を「不当な割高運賃」と捉え、是正をしないのは鉄道事業法違反にあたるなどと訴えていた。鉄道会社側「特段の不便はない」と反論 被告側は「どの経路を利用す…この記事は有料記事です。残り242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

琵琶湖で不意に上がった花火、あれは? クルーズ船やホテルがプラン

 9月4日午後7時半ごろ、大津市内の琵琶湖で、不意に大輪の花火が上がった。でも、花火大会はなかったはず。取材すると、観光事情や課題も見えてきた。 記者は市役所を出たところだった。東の方角で音が鳴り、夜空に花火が広がった。慌ててカメラを取り出して撮影。打ち上げは、ほんの数分間だった。 翌日、市広報課を訪ねると、職員が「琵琶湖では、しょっちゅう上がっています。県外の人には珍しいでしょうね」。京都府出身の記者に「ミシガンかも知れない」と教えてくれた。50発22万円…予算に応じて打ち上げ 「それはミシガンです」 琵琶湖汽船(同市浜大津5丁目)に尋ねると、担当者が即答した。4日夜は、団体客が大型観光船「ミシガン」を貸し切りにし、打ち上げ花火を鑑賞したという。 同社は花火鑑賞つきのクルーズプランを売り出している。船のチャーター料とは別に、50発(打ち上げ時間約2分)で22万円など、予算に応じて打ち上げるという。 コロナ禍で修学旅行に行けなかった学校が、思い出づくりに利用したり、企業が懇親会に使ったりすることが多いという。「あ、今日も花火が上がってるなと思って頂けたら」と同社の担当者。 花火の打ち上げは、びわ湖大津プリンスホテル(同市におの浜4丁目)も、宿泊者向けのプランとして売り出している。 花火は数量や大きさによって、消防に許可申請が必要になる。大津市消防局によると、昨年度の受付件数は15件だったが、今年は13日時点で19件。多くが琵琶湖での打ち上げだという。 雄大な琵琶湖と、夜空に浮かぶ花火。いかにも相性が良さそうだ。ただ、8月に大津港沖で4年ぶりに開かれた「びわ湖大花火大会」では、地元自治会が開催反対を決議するなどの不協和音があった。「琵琶湖ならではの観光」知事も注目 三日月大造・滋賀県知事は9月7日、県議会会派との政策協議会で、「花火大会は琵琶湖のある滋賀県らしい、ならではの観光」としたうえで、「1日だけの花火で終わるのでは、一定の効果しか生んでいない。観光という視点で考えていくのはとても大事」と課題を指摘。「最近、大津港周辺でも散発で上がっている。こういった観光の呼び込み方も今後考えていきたい」と話した。(仲程雄平、林利香)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ビッグモーター本社を家宅捜索 街路樹問題で器物損壊容疑 警視庁

2023年9月15日 9時54分 中古車販売大手ビッグモーターの各地の店舗前の公道で街路樹が枯れたり、切られたりしていた問題で、警視庁と神奈川県警は15日午前、器物損壊の疑いで同社本社(東京都港区)の家宅捜索を始めた。捜査関係者への取材で分かった。 同社を巡る一連の問題が表面化して以降、本社の家宅捜索は初めて。メールなどを分析し、街路樹問題での本社の関与を調べる。 同社本社は、港区六本木6丁目にある六本木ヒルズ森タワーの20階にある。15日午前10時前、段ボールを持った捜査員数十人が地下駐車場から入っていった。 街路樹問題をめぐっては、神奈川県警が9月6日に県内の3店舗を、警視庁が8日に都内の9店舗を同容疑でそれぞれ家宅捜索した。この12店舗の前の植え込みでは、除草剤の成分が検出されたり、街路樹が伐採されたりしていた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

50歳の主婦が起業、きっかけは娘の塾弁当 「一食の大切さ」考えて

 塩こうじで甘みを引き出した千切りニンジンのサラダ、野菜の水分だけで作ったキーマカレー……。名古屋市千種区の商業施設「星が丘テラス」にある「TOMO CAFF’E(トモカフェ)」は、オリジナルの発酵食品を使ったり、手づくりにこだわったりした総菜が人気だ。50歳で創業した早川友子さん(58)の弁当作りが味の原点だ。 早川さんは50歳まで主婦だった。次女は高校3年のとき、高校と塾をはしごして午後8時ごろまで受験勉強をする日々。昼と夜食用に弁当を二つ持たせていたが、気温が上がる5月ごろになると、夜食用のお弁当が傷む心配が出てきた。 夜食はどこかで買えばいい。そう考えたものの、市販品は保存料など使ったものが多かった。 45歳のときにがんを患い、2年の闘病後に今度は多発性硬化症という難病を宣告された早川さんは、子どもたちに、できるだけ自然素材の食事を食べさせたいとの思いが強かった。 「売っていないのなら、自分でつくればいい」 娘だけではなく塾に通うほか…この記事は有料記事です。残り782文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

米政府に代わる国の見舞金、二審も遺族の訴え退ける 米兵の強盗致傷

棚橋咲月2023年9月14日 20時30分 沖縄県沖縄市で2008年にあった米兵2人によるタクシー強盗致傷事件を巡り、米政府に代わって賠償金などを負担すべきだとして、被害男性の遺族が国に支払いを求めた訴訟の控訴審判決が14日、福岡高裁那覇支部であった。三浦隆志裁判長は、国に支払う義務はないなどとした一審・那覇地裁判決を支持し、遺族側の控訴を棄却した。遺族側は上告する方針。 沖縄の負担軽減のため、日米両政府が設置した「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」の最終報告(1996年)は、確定判決の損害賠償額と米政府が支払った補償金に開きがあった場合、日本政府が見舞金として差額を支払うよう努力すると定める。タクシー強盗致傷事件で国が示した金額には遅延損害金が含まれておらず、遺族が提訴していた。(棚橋咲月)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

道交法違反容疑で初の重要指名手配 凶悪犯罪と認定 警察庁

有料記事大村久 倉富竜太 板倉大地2023年9月15日 5時00分 警察庁は15日、大分県別府市で昨年6月に起きた死亡ひき逃げ事件で、道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で公開手配中の八田與一容疑者(27)を重要指名手配に指定した、と発表した。指定は8日付。道交法違反容疑での指定は全国初で、殺人容疑も視野に入れた悪質なひき逃げ事件と判断したという。 大分県警によると、事件は昨年6月29日午後7時45分ごろ発生。別府市野口原の県道で信号待ちをしていたバイク2台が八田容疑者が運転する軽乗用車に追突され、当時19歳の大学生が死亡、もう1人がけがを負った。現場にブレーキ痕はなく、指定速度の40キロを大幅に超える速度で衝突したとみられる。 別府署が5月に公開した防犯カメラの映像には、事故発生直後に八田容疑者とみられる人物が、現場の東側にある海岸方向へ裸足で走っていく様子が映っていた。 事件直前には、亡くなった大…この記事は有料記事です。残り467文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル