「2年は長かった」帰還少なく復興は途上、熱海土石流の警戒区域解除
有料記事青山祥子 村野英一2023年9月2日 7時30分 災害関連死を含め28人が死亡した静岡県熱海市伊豆山の土石流災害から約2年2カ月。被災地に設けられた警戒区域が1日、解除された。帰還を待ち望む被災者からは安堵(あんど)の声が上がる一方、市の復興計画策定が難航し、自宅再建が見通せないと嘆く人も多い。 警戒区域は土石流が流れ下った約2キロの逢初(あいぞめ)川沿いに設けられた。逢初川上流の砂防堰堤(えんてい)は今春完成。土石流の起点付近の不安定な盛り土は、県の行政代執行で8月26日に撤去され、今回の解除となった。 「隣近所との付き合いがなくなり、孤立した避難生活は不安で精神的に大変でした。今はほっとしています」。1日午前、自宅に寄った小松昭一さん(91)。修繕した自宅に近く戻る予定だ。 あの日、ドーンと轟音(ごう…この記事は有料記事です。残り1402文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんSource : 社会 - 朝日新聞デジタル