小松隆次郎2022年12月28日 22時00分 AKB48の19歳の新センターが躍動している。前田敦子さんや大島優子さん、指原莉乃さんらと受け継がれてきた、国民的アイドルグループの「顔」。新たにその重責を担っているメンバーは、小学6年生から活動する加入8年目の「たたき上げ」だ。 結成から17年。60枚目となるシングル「久しぶりのリップグロス」(10月19日発売)のセンターに抜擢(ばってき)されたのは、千葉恵里(えりい)さん(19)。「まさか自分がセンターとは」と驚きつつも、年末の歌番組では堂々としたパフォーマンスで存在感を示している。 グループに加入したのは2015年。当時、身長145センチの小学6年生だった。先輩メンバーにかわいがられながら、すくすくと成長。身長も20センチ伸び、抜群のスタイルで女性人気も高い。加入7年目だった去年、初めてシングル曲の選抜入りを果たした。 来年1月には、自身初の写真集「エリンギ」が出る。「アイドルになった頃は笑い方がわからなかったし、口を開ける姿も見せたくなかった」と振り返り、「今回の撮影ではたくさん笑って、『歯』をたくさん見せた。歯だらけです」と笑顔でアピールする。(小松隆次郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
苦情の住民特定につながる動画配信、市議を厳重注意 公園廃止の長野
菅沼遼2022年12月28日 20時15分 長野市議会の寺沢さゆり議長は28日、子どもたちの遊び方や騒音への住民からの苦情をきっかけに廃止が決まった青木島遊園地(同市青木島町)をめぐり、個人の特定につながる情報を発信したことは不適切だったとして、小泉一真市議(56)を書面で厳重注意した。 小泉市議は11月、この問題を取りあげた動画3本を動画サイトのユーチューブに投稿。子どもの遊び方に苦情を寄せた住民宅の特定につながる情報発信だと他の市議らから指摘されていた。小泉市議は12月19日までに、この動画を非公開にし、ツイッターで「ご迷惑をおかけした」と謝罪していた。 27日の議会運営委員会で小泉市議は、「公益上の必要性があると認識していたため」と投稿の理由を説明した。その後、「児童の心身のリスクとプライバシー保護の均衡を考慮した結果、非公開相当と判断した」という。小泉市議は取材に「注意を受け止め、政治倫理条例に従って活動していく」と話した。(菅沼遼) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宝塚歌劇団内で「ハラスメントあった」 公式ホームページに文書掲載
宝塚歌劇団は28日、歌劇団内で「ハラスメント事案があった」と、公式ホームページで発表した。同日発売の週刊文春で、歌劇団所属の演出家が助手に性的なハラスメント行為をしたことなどが報じられていた。 「宝塚歌劇団に関する一部報道について」と題した文章で、ファンや関係者に謝罪。「ハラスメントを受けた方の心情に寄り添い真摯(しんし)に対応している」「このような事案が発生した事実を重く受け止め、今後はハラスメントの防止のさらなる徹底に努める」などとしている。ハラスメントを行った団員がすでに退職していることも明らかにした。 歌劇団は取材に対し、演出家が26日付で退団したことは認めたうえで、「退団理由はプライバシーに関わることなので公表できない」としていた。 宝塚歌劇団の演出家はいわゆる座付きで、各組の公演ではトップスターら出演者にあて書きした脚本から演出までを一手に担う。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「マスクできずに雇い止め」 皮膚炎の契約社員、会社との調停成立
近畿地方の40代男性が「職場でマスクを着けないことを理由に雇用を打ち切られた」などと訴え、大手通信会社の子会社(東京)に慰謝料など計約280万円の賠償や雇用契約の確認などを求めた訴訟は、大阪地裁で調停が成立した。26日付。双方によると、同社が男性に解決金を支払うことで合意した。金額などについては口外を禁止する条件があるため、明らかにできないという。 訴状によると、男性は2015年に契約社員として採用され、大阪市内のコールセンターで携帯電話の修理の受付などを担当した。 持病のアトピー性皮膚炎のため、コロナ禍でもマスクを着けられず、20年10月ごろから、口元を覆う「マウスシールド」を着けて働いた。上司からマスクの着用を求められ、医師の診断書を提出したが、21年2月の雇用契約満了時に更新されず、男性側は「一方的な解雇だ」と主張していた。 一方、同社側は「不織布以外のマスクをつけた際の影響の有無などが確認できなかった」と反論。男性にマスクを着けさせないと、「他の従業員に対する安全配慮義務に反する」などとして、請求を棄却するよう求めていた。 同社の担当者は取材に対し「今後も従業員の感染リスクを軽減し、安全確保対策を実施していく」とした。(松浦祥子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
仕事やめた、山にこもった 仕事は捨てても自分は捨てない生き方
頑張ってるのに理解されない、こんなはずじゃなかった、苦しい、仕事やめたい――。人生でつまずいた時、心が痛い時、どうすれば? 答えてくれるのは、越前屋俵太さん。世界各地の道端で転び、仕事を全部やめて山にこもったことも。つまずきのプロに、こけてからの起き上がり方を聞きました。 やめさせられる恐怖 仕事をやめたことがあります。その後5年、山にこもってました。 やめたくなる瞬間って、心が折れる瞬間だと思います。 僕の場合は、フリーランスでテレビ番組を作る仕事をしてました。関西のお笑いという、吉本(興業)しか生きていけない場所で独りでやってたんです。 偉そうに言っても、しょせんはテレビ局に使われる身。長い間、やめさせられる恐怖の中で働いてきました。 そのうち、やめたくなった。笑えない、聞けない、話せない。「自分が自分じゃなくなってる」って気づいたんで。 いざやめるのは簡単じゃないですね。人間関係に家族や収入、いろんな問題がある。僕も「探偵!ナイトスクープ」の番組を降りるまで3年かかりました。 自前の制作会社を持っていて、スタッフもいた。畳むのは生易しいもんじゃなくて。 世間か、自分か でも、結局は自分を取った。そうするしかないんですよ。決めるということは。世間か自分か、どっちを取るかの勝負。「自己中」は悪いことのように言われるけど、いいんです。人様を中心に決める人なんて、信用できないでしょ。 人は本来、想定外が怖い。失敗したくない、転びたくないものです。 僕はそこをあえて見せる仕事をしてきました。自ら世界各地の川や海に落ちたり、道端で転んだり。パリのセーヌ川にはアリの着ぐるみのまま落ち、シャンゼリゼ通りでコケて、フランスパンを落としました。 気づいたことがあります。 転んで体のバランスが崩れる瞬間、自分を放り投げると、意外に痛くない。「あかん」の瞬間、崩れていく自分に身を委ねる。 世間は「ひろゆき」を気にしてますが、「なりゆき」も大事です。 こないだパリに行ってきました。 今、映画を作っているんです。かつてアリの格好で落ちたセーヌ川の。 一時は山にこもって何もせずにいた僕がこんなことをしてるなんて、不思議です。 仕事をやめずにいたら、もっとテレビに出てるかも。でも、今のように考えられる自分はいない。 生き様は皆かっこ悪い 仕事のしんどさって、なりふりかまってしまうことにも原因がある気がします。 (リアルと演出の間で物作りをする)テレビの世界は特にそうですが、一般社会でも、みなさん、仕事中は自分を演じているのでは。 良く見せたくて、しんどくなる。「やらされてる」と思うとなおさら。 しんどい人にお伝えしたいのは、「ビー・ユアセルフ」。あなた自身でいて、ってこと。生き様なんて、みんなかっこ悪い。のたうち回って、きれいなもんじゃない。自分らしくあることをやめなければ、他の何をやめてもどうにかなります。 途中で折れたっていい。またくっつくから。つぎはぎ人生、いいじゃないですか。だからみなさん、大丈夫ですよ。 自分自身であることを、やめない限り。 山ごもりで分かったこと? 仕事をやめた俵太さん。5年の山ごもり生活は、驚きの連続だったそう。自然と向き合う中で、大切なことに気づいたといいます。 土を耕すように、心にも自分… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
なんとなく通じる「桑田語」の魅力 スージー鈴木さんが語るサザン論
有料記事 聞き手・伊藤良渓、大宮慎次朗2022年12月28日 17時00分 サザンオールスターズがデビューした1978年。僕は大阪の小学校に通う6年生でした。 出会いは深夜ラジオから流れてきた「勝手にシンドバッド」。日本語か英語かわからない独特の発音は当時、聞き慣れないものでした。 サザンオールスターズが2023年にデビュー45周年を迎えます。長く愛され続ける理由は何なのか。音楽評論家・スージー鈴木さんがその魅力を語ります。 「今 何時?」の部分なんて、うちの6年2組では「いまちまち」が公式見解になったくらい。 でも、メロディーやリズムに合った言葉を、洋楽っぽく歌うのが画期的でした。 《桑田佳祐さんの生み出す独特の歌詞を、音楽評論家のスージー鈴木さんは「桑田語」と呼びます。「桑田語」のすごさについて、あまり語られていないのでは――。そんな意識から2022年、「桑田佳祐論」を出版したというスージーさんにサザンの魅力を聞きました》 「誘い涙の日が落ちる」「胸さわぎの腰つき」って何? 実はサザンの歌詞の世界には… この記事は有料記事です。残り1404文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何もないから価値がある」北海道美深町、羊とビールにいざなわれて
村上春樹氏の小説「羊をめぐる冒険」の舞台とそっくりな場所が、北海道美深(びふか)町にある。羊、白樺(しらかば)林と放牧地に囲まれたペンション。現地を訪ねると、羊をめぐる実話の物語があった。 国内に現在550カ所以上あるブルワリー(クラフトビール醸造所)で、北海道美深(びふか)町の「美深白樺(しらかば)ブルワリー」は最北に位置する。美深町は、村上春樹氏の小説「羊をめぐる冒険」の舞台といわれる。 北海道の真ん中・旭川と最北の地・稚内を、天塩川に添うように延びる国道40号沿いに、レンガ造りで三角屋根の美深白樺ブルワリーはある。つくりはじめたのは2018年。農業用倉庫を改装した建物内は、ビールとジンギスカンのにおいが漂う。 「美深まで飲みに来たいと思わせる日本一おいしいビールを造りたい。シンプルにおいしいビールを」 ブルワリーの社長、高橋克尚(よしなお)さん(50)は、そう話す。 国内大手IT企業で社内インフラ整備をしていた高橋さんが、初めて美深町を訪れたのは17年9月だった。 大きなプロジェクトが一段落し、燃え尽き症候群のような状態に陥っていた高橋さん。気分転換に友人が北海道旅行に誘ってくれたのがきっかけだった。 村上春樹氏の小説を愛する友人は毎年のように美深町を訪れ、小説に出てくる別荘とそっくりの「ファームイントント」というペンションに泊まっていた。高橋さんはレンタルした大型バイクで道内をめぐりながら、「トント」に2泊した。 そこで経営者の柳生佳樹さん… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゼンリンが小学校の給食牛乳マップ、約300品「懐かしい」と話題に
小学校の給食の牛乳といえば? 地図大手「ゼンリン」が、インターネットで寄せられた6千件超の回答をもとに、給食で出された牛乳(銘柄)の地図をつくった。全国の一覧と、関西や九州・沖縄、東海などエリアごとに10種類の地図も作製した。同社の公式ツイッター(@ZENRIN_official)などで公開すると、「懐かしい」などと話題を集めている。 同社は公式ツイッターで呼びかけ、小学校の修学旅行先の地図を作製した。次の企画を検討するなかで、「小学校の給食も地域差がありそう」との声が上がり、10月21日から「小学校で出た給食の牛乳(銘柄)を教えてください」とツイッターで呼びかけた。 反響は大きかった。2カ月で… この記事は有料記事です。残り579文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
風呂に沈めて殺そうとした疑い、兄弟逮捕 特殊詐欺仲間への制裁か
大山稜2022年12月28日 12時37分 知人男性を浴槽に沈めて殺害しようとしたなどとして、警視庁は、いずれも職業不詳の23歳と22歳の兄弟2人を殺人未遂と強制わいせつの疑いで逮捕し、28日発表した。男性と2人は同じ特殊詐欺グループのメンバーで、無断で詐欺の電話をかけた男性に2人が制裁を加えたとみて調べている。 愛宕署によると、2人は6月30日、北海道北見市内のホテルで、旭川市の男性(22)の首を押さえて湯船に顔を沈めて殺そうとしたほか、男性を全裸にして自慰行為を強要し、これらの様子を動画で撮影した疑いがある。調べに対し、兄は「弁護士が来てから話す」と認否を留保し、弟は黙秘しているという。 容疑者2人と男性はいずれも詐欺の電話をかける「かけ子」グループで、2人は指示役、被害男性は実行役だった。男性は同署に対し、無断で詐欺電話をかけて現金の詐取に成功していたことに激高した2人から制裁を加えられた、という説明をしているという。 2人は男性とは別人への逮捕監禁容疑などで7月に署に逮捕されていた。その際、押収されたスマートフォンに、今回の事件の様子を撮影した動画が記録されていたことから事件が発覚したという。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「払っちゃだめです」 高1店員が30万円を支払わせなかった理由
11月8日午後7時ごろ。東京都新宿区のセブンイレブン高田馬場3丁目中央店に、80代の女性客が来店した。店内のATMで引き出した30万円を店頭決済で支払いたいのだという。 応対したのは、アルバイト店員で、東京都立一橋高校1年の仲宗根はるさん(16)だった。 客の女性は終始、携帯電話で誰かと話していた。ATMの操作中も。 仲宗根さんは、こうした光景が特殊詐欺の被害者によくみられると聞いたことがあった。 やがて、女性の電話口から通話相手の男の声が漏れ聞こえてきた。 「店員に詐欺じゃないかと言われるかもしれないけど、大丈夫ですからね」 レジを打つ手を止めて女性に声をかけた。「それ、払っちゃだめです」 威圧する男「この電話切ったら…」 戸惑う女性から携帯電話を託… この記事は有料記事です。残り442文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル