井手さゆり2022年12月20日 15時00分 東京・渋谷の公園通りから代々木公園内のケヤキ並木までの約800メートルを、約60万個の青色LED電球で彩る「青の洞窟 SHIBUYA」が3年ぶりに開かれている。午後5時に一斉に点灯すると、都会の一角に幻想的な景色が広がる。 通りの一部には光を反射する「光沢マット」が敷かれ、実際の洞窟でみられる水による光の照り返しを再現しているという。 24、25日には、専用端末に手書きしたメッセージや絵がボードに光で大きく映し出される巨大クリスマスカードも登場する。 25日まで毎日午後5~10時に点灯している。(井手さゆり) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コンビニに「行方不明の女の子?」 女性店員は過去の経験からピンと
12月1日の夜、コンビニ店員の原田菜々美さん(19)は、レジから1人の少女に目を止めた。 パンフレットやチラシを手につかみ、かごには大量の弁当や飲み物。未成年に見え、季節に合わない薄着姿だった。 ふと、その顔に見覚えがあることに気づいた。「行方不明の子じゃないか?」 この日の夕方、大阪府警は、知的障害のある10代の少女が前日に大阪市内で家族とはぐれ、行方不明になっていると発表。顔写真を公開して情報提供を呼びかけていた。 ツイッターで少女の情報を求める府警の投稿を、原田さんはコンビニバイトの休憩中に見ていた。 店は、行方不明になった場所から15キロほど離れた堺市の幹線道路沿い。「ひとりでここまで来られるかな」と不思議に思ったものの、目の前の少女の服装は投稿の内容と同じだった。 レジで少女と間近に向かい合うと、顔立ちがはっきり見え、間違いないとわかった。驚きはしたが、冷静に「寒くないですか」「お金はありますか」と尋ねると、「持ってない」と返ってきた。 店長の今村晃清(てるきよ)さん(36)には「行方不明の子かも」と伝えていた。やり取りを聞いた今村さんは、すぐに府警に通報した。 2人は少女を店内のイートインスペースに座らせ、商品のココアや水、おにぎりを渡した。少女は落ち着いた様子で口にした。 30分後、警察官が到着した… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道室蘭沖で3人乗り漁船が転覆 1人死亡、1人が心肺停止
2022年12月20日 12時00分 20日午前0時18分ごろ、北海道室蘭市のチキウ岬灯台の南東約27・8キロの沖合で、第11松光丸(9・68トン、函館市・南かやべ漁協所属)が転覆した、と近くの漁船から第1管区海上保安本部に通報があった。室蘭海上保安部によると、乗組員3人のうち1人が死亡、1人が心肺停止の状態で見つかった。 室蘭海保によると、3人のうち2人は漁船に救助されたが、函館市の工藤昭彦さん(60)は搬送先の同市の病院で死亡が確認された。50代の男性乗組員は生命に別条はなかった。また20日朝、船内で松原保光船長(82)が心肺停止の状態で見つかった。 第11松光丸はスケトウダラ漁をしていた。事故当時は西の風15メートル、波は2・5メートルの高さで荒れていたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ミートボールの会社社長の「SOS」 仕事も育児も、老舗は変わった
「イシイのミートボール」で知られる創業77年の食品メーカー「石井食品」(千葉県船橋市)。創業家出身で5代目社長の石井智康さん(41)は、3歳の娘と暮らす父親として、社内改革の先頭に立つトップとして、多忙な日々を送る。仕事も、育児も、いっぱいいっぱいの時――発信したのは「SOS」だった。(小林祝子) トントントン、コトコトコト……。太平洋に面した南房総の千葉県いすみ市。光あふれる朝、畑が広がるのどかな地に立つ一軒家の台所に、野菜を刻む音が響く。包丁を握るのは、石井さんだ。 午前7時、娘と2人の食卓に、炊きたての玄米ごはん、大根やナス、青菜など野菜たっぷりのみそ汁、納豆やのりが並ぶ。もちろん、自社で作るミートボールも。「朝は時間との闘い」と石井さん。2年前に売り出したタレのない「朝ミートボール」は、食べこぼしで子どもの服が汚れず、皿洗いも楽になるようにと生まれた商品。石井さんも開発にかかわった。食べ終わると、急いで身支度を済ませ、娘を近くの保育園へ連れて行く。電車で本社へ向かい、社長としての一日が始まる。 仕事は基本的に午前9時から午後5時まで。会食は断っている。退社後は保育園に直行して娘と帰宅。夕飯を一緒に食べて絵本を読んだりお話ししたりして、お風呂に入れ、寝かしつける。在宅勤務も活用しながら、平日はこんな日々を送る。 IT企業のエンジニアを経て2017年に石井食品に入社し、18年から社長を務める。働く妻と二人三脚で仕事と育児の両立を目指していたが、2021年の夏、妻を病で失った。以来、娘と2人暮らしだ。社長ならお手伝いさんがいて……と思われそうだが、シッターもほとんど頼まない。 「SOS」ためらわない 子連れ出勤も とはいえ食品工場は土曜日も稼働し、出張もある。そんな時は、ためらわずにSOSを出す。抱っこひもに娘を入れて出勤すると、社員は温かく迎えてくれた。出張や、保育園のお迎えに間に合わない時は、都内の姉や、隣の市に住む妻の姉を頼る。 助っ人は他にもいる。近所の子育て仲間だ。リモートワークの定着もあり、自然豊かな住環境と都心への通勤が両立できる房総エリアは近年、子育て世代に人気の移住先の一つ。石井さんも数年前、妻の体調を考えて東京から移ってきた。さらにはSNSコミュニティーにSOSを出すことも。仕事が立て込んで困った時、コロナで自宅隔離が必要になった時、石井さんはすぐ「誰か助けて」と発信した。すると、ベビーシッターや買い物を引き受けてくれたり、心配して様子を見に来てくれたりと、誰かが必ず助けてくれた。 「仕事と育児の両立は夫婦2人でも厳しいのに、シングルのいま、支えてくれる人たちがいるのは本当にありがたい」。いつか、自分にできることで恩返しをしたいと思う友人たちだ。 育児と働き方改革に生きた IT企業での教え 「困った時は抱え込まず、できるだけ早くSOSを出せ」。石井さんの暮らしを支えるこの言葉、実はIT企業時代の教訓だ。今の社内改革にも生かされている。 石井食品に入った5年前、カ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
南極の空、虹色に輝く「極域成層圏雲」 美しさの裏側でオゾン破壊
「空を見て、光っている」。2020年11月17日午後10時半ごろ、なにやら声が聞こえるので外に出てみると、夕暮れ迫る空に薄い雲が広がり、太陽の光を浴びて虹色に輝いている。 すぐに消えてしまうかもしれない。急いでカメラとビデオで撮りだした。非番の気象隊員も出てきて、カメラを向けている。「もしかして、極域成層圏雲?」「そうだと思う。上空の気象データをみるとわかる」 太陽が出ない「極夜」が終わり、春を迎える頃、南極上空が零下78度以下に冷えると、この雲ができやすくなる。「そろそろかな」と夕暮れの空を気にしてながめていたが、実際に見たことがないので、それだと見分けるのは難しかった。 黄金の夕日が輝く上、灰色の… この記事は有料記事です。残り652文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
未明の住宅街に刃物が刺さった重傷男性 犯人は逃走、大阪府警が捜査
2022年12月20日 8時57分 20日午前1時20分ごろ、大阪府豊中市岡町南2丁目の路上で「後ろから来た者に背中を刺された」と会社員の男性(50)から110番通報があった。男性は腰に重傷を負い、治療が続いているという。府警は殺人未遂事件として逃げた犯人の行方を追っている。 豊中署によると、午前1時過ぎ、豊中市の阪急岡町駅から徒歩で帰宅中の男性が後ろから何者かに刺された。包丁のような刃物が右腰の後ろに刺さったままうずくまっていて、救急搬送された。命に別条はないとみられ、カバンなど奪われた物はないという。 男性は駆けつけた警察官らに「面識がない人物だった」などと説明したといい、府警は付近の防犯カメラを調べるなどして捜査している。 現場は阪急岡町駅から南西に約400メートルの住宅街。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工業高生伝統の手作り和釘、地域の活気をつなぎとめる 熊本・球磨工
熊本県人吉市の県立球磨工業高校機械科の生徒たちが、伝統の和釘づくりを続けている。断面が四角になることが特徴の和釘は、大量生産の洋釘に比べて入手が難しく、高価だ。生徒たちの手で1本ずつ打たれた釘は観光船や伝統建築に使われ、地域の活気をつなぎとめている。 同校の鍛造室で、コークスが赤々と燃えていた。長さ約5センチの鉄片を赤くなるまで熱したら、「やっとこ」で挟んで金床へ。金づちで角を丸め、再び熱した後に、「エアハンマー」と呼ばれる機械でガンガンとたたいて大まかに形を整える。後は熱して、金づちでたたいてを繰り返し、最後に頭を曲げたら「舟釘」のできあがりだ。 和釘づくりをしているのは、機械科の3年生。テーマを選んで学ぶ「課題学習」の一環で、例年、春から取り組んでいる。 熱した金属をたたいて形を整えていく鍛造は、普段の授業では取り組まない内容だ。村田壮一郎さんは「エアハンマーの加減が難しい。細くならなかったり、割れてしまったりします」。強くたたきすぎると、ぺちゃんこになることも。そうなったらやりなおしだ。村田さんはこの日、一度もやりなおさず30分ほどで1本を仕上げた。 川くだりの観光船や神社のほこらにも 最初は、3時間で1本できる… この記事は有料記事です。残り526文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
GPSが明らかにした空白の航路 知床事故、沈没直前に起きた異変
北海道・知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故について、国の運輸安全委員会が公表した調査報告書では、カズワンが沈没するまでにたどった航行経路も明らかになった。報告書の内容と関係者の証言から読み解く。 航行経路は、乗客の携帯電話から発信された位置情報記録で解析した。4月23日午前9時55分~午後1時13分の間に、35地点の位置記録が確認された。それらをつなぐと、船は折り返し地点の知床岬に到達し、復路の途中で沈没していたことが分かった。 午前10時ごろにウトロ漁港を出発したカズワンは、半島西側の沿岸を巡りながら、38分後に漁港から約14キロ地点の「カムイワッカの滝」沖を通過。この時点では、過去の運航と比べても通過時刻の差はほとんど見られなかった。 折り返し地点の知床岬には… この記事は有料記事です。残り3725文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
千原ジュニアさんからお題 「この鬼には絶対勝てる、その理由は?」
滝川直広2022年12月19日 19時30分 芸人の千原ジュニアさんが出身地・京都府福知山市の鬼伝説にちなんだ「鬼大喜利」を企画した。お題は「『この鬼には絶対勝てる』。その理由とは」。 市内の「鬼スポット」を自身の動画チャンネルで紹介しており、その中で出題した。市とのコラボで、回答は25日までに市の公式ツイッターなどへ。 ジュニアさんが厳正に審査する。「ジュニア賞」の受賞者には、本人のサイン入り色紙などが贈られる。大喜利の「鬼」をうならせるオチが見つかるか。(滝川直広) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
両親殺害「介護疲れではない」 検察、引きこもり次男に無期懲役求刑
中山直樹2022年12月19日 19時40分 福岡市西区の自宅で両親を殺害したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われている次男で無職の松本淳二被告(60)の裁判員裁判の論告求刑公判が19日、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)であった。検察側は「容赦のない冷酷な犯行で悪質」として、無期懲役を求刑した。判決は来年1月6日。 検察側は論告で、引きこもりだった松本被告が事件当日、父博和さん(当時88)から初めてトイレの介助を頼まれただけで殺害を決意したと主張。「『介護疲れ』とは異なる」と述べた。母満喜枝さん(同87)を口封じのために殺害したとし、「酌量の余地はない」とした。 弁護側は、絞殺という手段が、過去に無期懲役の判決が出ている殺人事件と比べて残虐性が低いとし、松本被告が公判で起訴内容を認めて素直に供述していることなどを挙げ、懲役23年程度の有期刑が相当だと主張した。 起訴状によると、松本被告は昨年6月20日、同居していた博和さんの首を電気ポットのコードで絞めて殺害し、元酒店の自宅にあった冷蔵ケースに遺体を運び入れて遺棄。目撃した満喜枝さんの首をコードで絞め、冷蔵ケース内で窒息死させたとされる。(中山直樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル