2022年8月17日 15時30分 東京・神田の繁華街を「縄張り」とする暴力団側にみかじめ料を払ったとして、警視庁が7月までに飲食店と風俗店計3店舗の経営者ら3人を都暴力団排除条例違反容疑で書類送検したことがわかった。同じエリアでは3店以外にも複数の店舗がみかじめ料を払っていたことが確認されているという。 神田署によると、経営者ら3人は2019年10月~今年1月、指定暴力団住吉会系組幹部に計72万円をみかじめ料として支払った疑いがある。幹部は、それぞれの店からみかじめ料を受け取ったとする同条例違反罪ですでに起訴されている。 警視庁は3月、3店とは別の居酒屋を脅し、約5年にわたってみかじめ料を支払わせたとして、この幹部のほか同じ組の関係者ら3人を恐喝容疑で逮捕。その後の捜査で、この組が10年以上前からJR神田駅周辺の居酒屋やキャバクラなど、少なくとも十数店舗からみかじめ料を徴収していたことが判明したという。 書類送検の対象となった3店舗を含む多くの店は、19年10月施行の改正都暴力団排除条例が定める「暴力団排除特別強化地域」内に位置していた。同地域内の飲食店や風俗店などがみかじめ料の支払いに応じると、行政命令などを経ずに1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。神田のほか、六本木や銀座なども指定されている。 書類送検された3人は、慣例的に支払いに応じていたなどの側面が証拠で裏付けられたとして、摘発の対象となったという。 署によると、みかじめ料を受け取ったとされる幹部らが逮捕されて以降、神田駅周辺でみかじめ料をめぐるトラブルはないという。署は新たな暴力団勢力が入り込まないように警戒を強めている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
街路樹のケヤキ倒れ車に接触 名古屋の目抜き通り、2時間通行止め
2022年8月17日 16時11分 17日午後0時20分ごろ、名古屋市中区栄3丁目の大津通(市道)で、歩道の街路樹のケヤキ1本が倒れた。市によると、乗用車2台に接触し、うち1台の車体がへこんだ。運転手や通行人らにけがはなかった。撤去のため大津通の北行き車線は約2時間にわたり通行止めになった。 倒れたケヤキは高さ約17メートル、幹回り約1・4メートル。根元付近で折れたとみられる。現場は百貨店や商業施設が立ち並ぶ目抜き通りで、驚いた表情で撤去作業を見守る人もいた。 市は月1~2回、街路樹を点検しているが、倒れた木は5日の点検で異常はなかったといい、原因を調べている。市は他の街路樹についても緊急点検する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「コンタクトと眼鏡の併用を認めて」 大阪弁護士会が大阪刑務所に勧告
男性受刑者にコンタクトレンズと眼鏡の併用を認めなかったのは人権侵害にあたるとして、大阪弁護士会は17日、大阪刑務所に併用を認めるよう勧告した。 大阪刑務所は「取り扱い方法に違法または不当な点はなかったと考えている」とコメントした。 勧告書などによると、50代… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「アイドルグッズに使った」740万円横領容疑、元町立病院職員逮捕
2022年8月17日 12時21分 三重県南伊勢町の町立南伊勢病院で多額の公金が横領されていた問題があり、県警は17日、同病院の元職員で無職、広出翔容疑者(38)=同町押渕=を業務上横領容疑で逮捕し、発表した。「自分で使うために出金した。アイドルのグッズのために使った」と容疑を認めているという。 県警によると、広出容疑者は今年3~5月、複数回にわたり同病院の口座から現金を払い戻して、計740万円を着服した疑いがある。広出容疑者は当時病院の事務部総務係で勤務しており、口座の使用権限を持っていた。 6月中旬に同町から県警に相談があり、今月16日付で告訴状を受理していた。町は6月、広出容疑者を懲戒免職処分にしており、さらに今月1日、広出容疑者が総額1億6790万円の公金を横領していたとする内部調査結果を発表していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
突然亡くなった母へ、あなたが逝った6日後に 26歳の精霊流し
初盆を迎えた故人を浄土へ送る長崎の伝統行事「精霊(しょうろう)流し」があった15日。精霊船に掲げられた久保郁子さん(享年57)の遺影は、満足そうに、優しくほほえんでいた。 昨年9月、一人娘の蒔田綾乃さん(26)=長崎市=の結婚式で撮った写真。綾乃さんは写真の隣に、母が好きだった花、カラーを添えた。 「母が乗っている感じがするから、船が行ってしまうのはすごく寂しい。でも、感謝をこめてしっかり送りたいと思います」 結婚後も月に1度は一緒に買い物に行く、「当たり前の存在」(綾乃さん)。中学の同級生で、夫の賢太さん(26)の服も、よく一緒に買った。「面倒くさくて」言い合いになることも多かった。「でも思い出すのは笑ってる顔ばかり。いつも私を第一に考えてくれてたなって」 右腕のかさぶたが急に 郁子さんは腎臓病を患い、人工透析を長年受けていた。透析のため、血液が固まりにくくなる薬を服用していた。 今年の春、少し前の手術でで… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夏の風物詩・金魚 赤いのになぜ「金」魚なの?
都会暮らしの猿・モンジロー君が、くらしの中の「なぜ?」を深掘りする「疑問解決モンジロー」シリーズ。モンジローは夏祭りですくってきた金魚を飼ったことがあるよ。赤くてかわいいよね。ところで、金魚は、赤い魚なのになぜ「金」の魚って言うんだろう。調べてみたよ。(2009年2月16日付の記事を再掲します) 黄金並みの価値がある? 赤以外にも、赤と白のまだら模様や黒っぽいのもいるし、デメキンやランチュウなど形もさまざまなのが楽しい。でも確かに金色の金魚は見たことがないでござるね。 そこで金魚の産地、奈良県大和郡山市を訪ねてみたよ。市内のあちこちに養殖池がある。国内シェアの半分ぐらい、年間7、8千万匹の金魚を生産しているんだって。毎年、全国金魚すくい選手権大会や、知識力を試す金魚検定もやっている。 この検定問題もつくっている生産者の太田善康さん(40)に聞いてみた。 モンジローも知らなかったけれど毎春、生まれたての金魚はほとんどが黒っぽい色をしているんだって。そして、夏祭りぐらいまでに、見慣れた色に変わっていく。そのとき中には薄い黄色になったり、種類によってはうろこの端が光って見えたりする金魚もいるそうだ。生まれつきもあるけれど、水質やエサの種類でも色は変わるそうだ。 でも毎年何十万匹もの金魚を育てている太田さんも、金色の金魚は見たことがないんだって。「昔はとっても貴重な魚だったから、黄金と同じ価値があるという意味で金魚と呼ばれるようになったのではないでしょうか」 金魚が日本に伝わったのは、およそ500年前の室町時代と言われている。長い間ずっと貴族やお金持ちの高価なペットとして飼われていた。江戸時代ぐらいから、ガラスの普及で室内でも手軽に楽しめるようになって、広く飼われるようになったらしい。暑い夏場を乗り切るために、涼しげな金魚を見ることが日本人に定着していったんだ。 発祥は中国のフナ そもそも金魚はどこから来たのかな。 金魚好きで有名な東京海洋大… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎の被爆マリア像、がれきから見つけ出した北海道の神父
戦後77年が経ったいま、その様子を直接知る人は少なくなったという。 熱線で焼け焦げた髪やほお、黒く空洞になった瞳。原爆被害の象徴として知られる長崎・浦上天主堂の「被爆マリア像」は戦後30年間、北海道北斗市のトラピスト修道院に安置されていた。 応召した野口嘉右エ門神父(2004年に91歳で死去)が、壊滅した天主堂のがれきの中から奇跡的に見つけ出し、修道院に持ち帰った。自室の机や労働する裁縫室などに置き、毎日祈りを捧げていた。 変わり果てたマリア像の頭部を、いとおしそうに抱える野口神父の写真が修道院に残っている。「発見というより、まさに目の前におられた」。うれしそうに語る神父の晩年の姿を、いまの大院長、横内弘さん(53)は思い出す。 「マリア様への信心が強い方… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
名優に送った手紙、信じた映画の力 赤字の映画祭「生きてるかぎり」
小松隆次郎2022年8月17日 9時50分 御手洗志帆さん(34) 5カ月の息子を抱え、司会進行からゲストの送迎まで会場を走り回った。12日まで千葉県で開かれた「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」。企画・運営を担い、今年で11回目になった。 広島市出身。本業は映像制作ディレクターだ。東京でフリーターだった23歳の時、同郷の新藤兼人監督の映画「原爆の子」に出会った。被爆地で育った自分が、被爆した子どもを描いた映画を知らなかったことが恥ずかしかった。 その直後に新藤監督が亡くなった。戦争を知る世代が減っていくことに焦りを感じ、2012年、最初の映画祭を手弁当で開いた。パンフレットに「生きているかぎり続けます」と書いた。 思い立ったら突き進む。原爆詩の朗読を続ける俳優の吉永小百合さんに6年前、手紙でアタックした。今年もゲスト出演した吉永さんは「平和の大切さを発信できる若い世代のリーダー」と評する。 ロシアがウクライナに侵攻した5日後に出産した。「今回は無理せずコンパクトに」と考えていたが、一家離散する家族の映像を見て「今だからこそ」と心に火がついた。「あゝひめゆりの塔」など7本の映画をそろえた。 毎回、赤字だという映画祭だが「続ける」と決意は固い。「戦争を知らない世代でも、映画の力を借りれば伝えられます。いや、伝えないといけない」(小松隆次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「殺したらいけない」がなぜ言いづらい 徹底抗戦が支持される危うさ
ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、反戦や停戦を求める機運は広がらない。ベトナム、湾岸、アフガニスタン、イラク。過去、日本で反戦が大きなうねりとなった戦争と、何がどう違うからなのか。戦後の平和主義について詳しい神戸市外国語大の山本昭宏准教授(歴史社会学)に聞いた。 ――ウクライナの徹底抗戦が叫ばれ、「戦争をすべきではない」という反戦や厭戦(えんせん)の声があまり聞こえてきません。 「日本で反戦運動が盛り上がるのは『加担すること』と『巻き込まれること』を感じやすい『米国の戦争』に対してだったと考えています。例えば、反戦デモが広がったベトナム戦争では、日本の米軍基地から米軍機がベトナムに飛びたつことで戦争に加担しているという意識が背景にありました。2000年代のアフガニスタンやイラクの戦争では、『テロとの戦い』を掲げる米国に加担することで、テロの標的になり巻き込まれることへの反発がありました」 共有されない「戦争は二度とごめんだ」 「しかし、今回のウクライナ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救急搬送困難事案、3週連続で過去最多に コロナ感染疑い患者は微減
吉沢英将2022年8月16日 17時50分 新型コロナウイルスの感染拡大で救急患者の搬送先がすぐ決まらない「救急搬送困難事案」は、14日までの1週間に全国で6747件あった。前週から158件(2%)増え、3週連続で過去最多を更新した。総務省消防庁が16日、発表した。 このうち、コロナ感染が疑われる患者の搬送困難事案は2836件と、前週から37件(1%)減。前週まで3週連続で過去最多を更新していたが、減少に転じた。 消防庁では全国主要52消防本部で、救急隊が医療機関に患者の受け入れが可能か4回以上問い合わせ、現場に30分以上とどまったケースの数を、2020年4月から1週間ごとに調べている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル