「パワハラ」と「指導」の違いは曖昧(あいまい)――。上司世代も部下世代も半数以上がそう感じていることが、龍谷大文学部臨床心理学科(京都市伏見区)のインターネット調査で明らかになった。パワハラを防ぐにはどうしたらいいのか。鍵は「部下への褒め言葉」だと心理学の専門家はアドバイスする。 今年4月、改正労働施策総合推進法(パワハラ防止法)が中小企業にも適用され、職場のパワハラを防ぐ対策を講じることが、全ての企業に義務づけられた。 龍谷大は1月、企業に勤める部下(20~30歳)と上司(45~60歳)各500人にインターネット調査。その結果を、同学科の水口政人(みなくちまさと)教授が分析した。 「パワハラと指導の違いは曖昧と感じるか」の問いには上司の61・8%、部下の53・8%が、「とても感じている」か「やや感じている」と回答した。 一方で、「仕事は言われたこと以外も主体的に取り組むべきか」の設問には、上司の87・4%、部下の75・4%が「とても感じている」か「やや感じている」と回答。上司世代に高い傾向があった。水口教授は「上司の部下に対する要求の高さがうかがえる」と解説。「部下の行動が期待通りでないとき、イライラして『厳しい指導』で打開しようとしがち。なぜ、期待する行動をとらないかを考えることが重要」と指摘する。 その上で、パワハラにならずに部下に行動を促すには、どうしたら良いのか。 調査では、上司に求めるタイ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「乱交」参加の医師逮捕 高校生へのみだらな行為撮影疑い 神奈川
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骨つぼにそっと納めた写真 タブーだった兄と70年後の「再会」
長崎の半島の町で暮らす谷崎昭治(しょうじ)さん(13)は、いつもにこにこしている。 昭治さんと追いかけっこをしたくて、妹たちは昭治さんをよくからかった。 それでも、幼い妹たちの相手を嫌がらない。冗談っぽく笑って、追いかけっこにつきあってあげる。 そんな昭治さんは、自宅から遠い長崎市の中学に行きたがった。下宿が必要で、お金がかかる。 父には言い出すことができず、「お父ちゃんに頼んで」と泣きながら母に頼んだ。 4月、希望していた中学校に、長崎市内の下宿から通い始めた。 8月6日。 広島に「新型爆弾」が落ちた。 「長崎も危ないのでは」。心配した父は8日、昭治さんを連れ戻しに、下宿を訪れた。 「明日の英語の試験は、どうしても受けなくちゃいけないから」 連れ帰ろうとする父を、昭治さんは泣いて断った。試験が終わったらすぐ帰れるように、と船賃を渡し、父は家に帰った。 9日、妹2人は、家の近くの砂浜で遊んでいた。 突然、強い光を感じた。兄がいる長崎の方向が光った気がした。怖くなってすぐに家に帰った。 「新型爆弾が長崎に落ちたら… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3.8万人以上の子どもが原爆の犠牲に 生き残って罪悪感を持つ人も
1945年8月の広島、長崎への原爆投下では、広島で約14万人、長崎で約7万4千人が45年末までに死亡したとされる。子どもたちはどんな被害を受けたのか。 広島市のこれまでの調査では、0~9歳の7万3622人が被爆した。45年末までに7907人が死亡した。10~19歳の死亡も1万5543人にのぼる。 長崎市によると、0~9歳で被爆したのは4万9684人。うち6349人が45年末までに亡くなった。10~19歳の死亡者は8724人。 広島、長崎両市とも、氏名などが確認された人のみを集計の対象としており、実際の被害はさらに膨らむとみられる。 被爆した子たちを苦しめたのは、放射線の影響だ。 広島大原爆放射線医科学研究… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】微力だけど無力ではない 高校生120人が「人間の鎖」
9日、長崎は被爆77年の「原爆の日」を迎えます。ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせるなかで営まれる平和祈念式典や関連の催しなど、祈りの日を迎える長崎の動きを詳報します。 ■■■8月9日■■■ 08:20 「二度と繰り返さないため、声あげていく」 爆心地公園のそばには、朝鮮半島から渡り長崎で原爆の犠牲となった人々を慰霊する碑がある。平和祈念式典に先立ち、その家族や在日朝鮮人らが集い、献花をするなどして反戦を訴えた。 在日朝鮮人への差別撤廃を訴えて設立された「長崎在日朝鮮人の人権を守る会」の柴田利明事務局長(71)は「日本による侵略が生んだ犠牲。贖罪(しょくざい)の意味も込め、二度と戦争を繰り返さないためにこれからも声を上げていきたい」と話した。 07:30 「微力だけど無力じゃない」高校生らが人間の鎖 長崎市松山町の爆心地公園では、長崎県内外の高校生約120人が、原爆落下中心地碑を囲み、「人間の鎖」をつくった。原爆の犠牲者を悼みつつ、核兵器のない未来をつくっていく意思を示した。 生徒らは「今後も平和な世界を実現していくため、『微力だけど無力ではない』を信じて、活動を続けていきます」と宣言を読み上げた。 06:40 子どもたちの作品展示、「ウクライナへの祈り」も 長崎市松山町の爆心地公園周辺で、世界各地の子どもたちが思い思いの平和のイメージを、ピカソの代表作「ゲルニカ」と同じ大きさ(縦3・5メートル、横7・8メートル)で描く「キッズゲルニカ」の作品が展示されていた。展示は31日まで。 川沿いに置かれている作品を眺めていた長崎市の女性(82)は、毎年8月9日、教会の早朝の集まりに行ってからキッズゲルニカの作品を見るのが決まりだという。女性は、ウクライナの国旗などをモチーフに描かれた作品「ウクライナへの祈り」に目をとめ、「(中国の旧満州から日本へ)引き揚げる際、ぬかるんだ道を歩いたことを覚えている。ウクライナの子どもが避難する姿は、人ごととは思えない」と話した。 06:00 「世界平和祈る」浦上天主堂で追悼ミサ 爆心地から約500メートルに位置する長崎市の浦上天主堂で、原爆の犠牲者を追悼するミサが開かれた。オルガンの音色が響くなか、信徒ら約250人が祈りを捧げた。 森内照子さん(91)は77年前の朝、市内の自宅で被爆した。髪の毛が燃え、皮膚が垂れ下がった人々が「長崎は地獄だ」と叫ぶ姿が目に焼きついている。ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにし、「『またか』と怖い。ただ世界平和を祈るばかりです」。 浦上天主堂は1925年に完成したが、原爆で全壊。周辺に住んでいた1万2千人の信徒のうち、8500人が犠牲になったとされる。 ■■■■8月8日■■■… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特定企業の税額ツイートは「秘密漏洩」 明石市長を市議らが刑事告発
天野剛志2022年8月8日 19時30分 兵庫県明石市の泉房穂市長(58)が特定の企業の法人市民税額を同意を得ずにツイッターで公開したことは違法だとして、市議会の市議と市民の有志ら33人が8日、泉市長を地方税法違反(秘密漏洩〈ろうえい〉)の疑いで神戸地検に告発した。 告発状によると、泉市長は2月12日、市内に工場がある企業の社名を挙げた上で、2014~21年度の法人市民税の法人税割と均等割の一覧表をツイッターに掲載し、税の徴収事務に関して知り得た秘密を漏らしたとしている。 告発した33人のうち市議は自民党真誠会や公明など5会派15人で、正副議長も名を連ねた。会見した三好宏市議(自民)らは「市長が謝罪し、自らを罰していれば告発もなかったのではと思う。市長の行為が許されるのなら、市職員も流してもかまわないとなる。司法に判断を委ねたい」と話した。 市長「違法性はない」 泉市長はツイートについて「税情報は慎重に扱うべきもので、不適切だった」と約10日後に削除したが、「市民の知る権利に寄与し、公益性があり違法でない」と主張してきた。この日も「違法性はないとの認識に変わりない」とのコメントを出した。 ツイートした税情報は、市が本来、非公開としている内容で、市議会は4月に調査特別委員会(百条委員会)を設置。6月に「地方税法で定められた秘密漏洩に当たる疑いが強い」との報告をまとめ、賛成多数で可決した。(天野剛志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
待機児童は減ったけど…ベテラン保育士が危惧する「子どもの気持ち」
待機児童ゼロに保育料無償化。少子化を国難と位置づける政府は、保育政策を対策の目玉に掲げてきた。明快なスローガンに巨額の予算が投じられる裏で「保育の質が置き去りになった」と警鐘を鳴らす保育士がいる。名古屋市などで保育士を40年続け、雑誌「ちいさいなかま」で10年間コラムを連載した平松知子さんに聞いた。 ――保育士の多くが、このままでは働き続けることがつらいと考えている、と訴えていますね。 「大きな理由の一つに配置基準の問題があります。今の基準では1、2歳児は保育士1人で6人を、4、5歳児なら30人をみることになっています。災害が起きた時、まだ歩けない子もいる1歳児6人を、あなた1人で避難させるのは難しいと思いませんか? こう問うと、皆さんウンウンとうなずかれます。しかし保育士のつらさは、こんな数字では表しにくいところに日常的にあります」 ――どういうことでしょう。 「日々子どもたちと向き合っていると『もう1人保育士がいたら、この子は救われるのでは』と思う場面に何度も直面します。例えば2歳児クラスでのこと。公園から帰ろうとすると1人の子がダンゴムシに夢中になっている。誰か1人保育士がそばにいて『あとちょっとしたら帰ろうね』と言えたらいいけど、国の基準では『わかったわかった! また来ようね』なんて言って連れ帰るのが精いっぱい。子どもの気持ちは二の次、三の次になってしまいます」 部屋に鍵をかける園、ブルーシートの上で食事をとらせる園…。保育政策に危機感を募らせる平松知子さんはこの後、「子ども置き去り」の状況を具体的に語ります。記事後半では、研究者の池本美香さんが、海外の保育政策との比較について解説します。 人生を左右しうる就学前の6年間 ――それは、単なる子どもの… この記事は有料会員記事です。残り3887文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄をエッセーで世界に 池澤夏樹さんら「あまくま琉球」立ち上げへ
国吉美香2022年8月9日 6時30分 世界文学全集の編集や芥川賞選考委員など幅広く活躍してきた作家の池澤夏樹さん(77)が、沖縄を世界に伝えるサイト「あまくま琉球」の立ち上げに乗り出した。8日、地元のエッセイストや編集者らと、制作費の寄付を呼びかけるクラウドファンディング(CF)を始めた。 サイト名に使う「あまくま」は、沖縄の方言で「あちらこちら」を意味する。「泡盛」「オキナワン・ロック」「沖縄戦」「復帰」といったキーワードをもとに、文化や歴史、自然や産業、島々など多様な姿を、沖縄内外の100人以上の筆者がエッセーでつづるのが特徴だ。 池澤さんらは同様の本を30年前「沖縄いろいろ事典」として出版。その後も数度、内容を更新した書籍などを世に送り出してきた。こうした蓄積をいかす形で、末永く世界中の誰もがアクセスできるサイトを残したいと準備を進める。 寄付金は翻訳や編集、著作権使用などにあてる。720万円で300項目の掲載を目標とする。沖縄で10年ほど暮らしたことがある池澤さんは「通り一遍の説明ではなく、それぞれが生活や体験に基づいて書いたエッセーで、伝えたいという気持ちにあふれている。大変魅力的な内容をぜひネットで公開したい」「沖縄は『戦略的な拠点』というものに押し込められることもあるが、元々持っている強い力は文化的なもの。広く深く沖縄を知ってほしい」と話す。寄付の受け付けは9月30日まで。詳細は、専用サイト(https://readyfor.jp/projects/amakuma)へ。(国吉美香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ふげんの廃炉完了、2040年度に 工法変更で7年の遅れ
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後見人弁護士「キャバクラに使った」 約8千万円着服などで除名処分
後見人として管理していた預金を使い込むなど計約8千万円の横領や詐欺行為をしたとして、大阪弁護士会は8日、堺市内に事務所を置く古賀大樹弁護士(43)=業務上横領罪で公判中=を懲戒処分で最も重い除名にし、発表した。 古賀弁護士は調査に対し、大阪・北新地のキャバクラで使ったなどと説明したという。 同会は、古賀弁護士が201… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル