多田晃子2022年7月28日 13時28分 徳島県を訪問中の秋篠宮ご夫妻は28日、徳島市で開かれた全国高校総合体育大会(インターハイ)の総合開会式に出席した。 新型コロナ対策として、式は出席者を通常の約半分の1700人程度とし、観客席を1席ずつ空けるなどして実施。秋篠宮さまは、開催に向けて取り組んだ関係者の尽力に敬意を表したうえで、競技に出場する人たちに「感染予防に心を配りつつ、日頃の練習の成果を存分に発揮されることを期待しております」などとあいさつした。 続いてご夫妻は、お遍路さんをテーマにダンスや和太鼓の演奏などで構成された公開演技を鑑賞。大きな拍手を送り、出演者らに何度も手を振っていた。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あまりにむごい「はだしのゲン」 手伝った妻が知ったそれ以上の現実
「はだしのゲン」作者の妻 中沢ミサヨさん(79) 連日伝えられるロシアのウクライナ侵攻のニュースに大変なショックを受けています。 漫画「はだしのゲン」は英語、スペイン語、アラビア語など、24カ国語に翻訳されているのですが、実は全10巻の翻訳が最初に完成したのはロシア語版です。20年前に石川県の翻訳グループが手がけてくれました。 ゲンを読んだ(ロシアの)子どもの思いと、指導者の考えはまったく違うと信じていますが、原爆や戦争の恐ろしさが世界に伝わっていない現実を突きつけられた気がしました。 ゲンは広島で被爆し、父と姉、弟、妹を亡くした夫、中沢啓治(1939~2012年)が自身をモデルにして描いた作品です。 今も読み継がれる中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」。むごい絵を見て連載打ち切りを心配したという妻のミサヨさんに啓治さんはこう言ったそうです。「これでもセーブして描いているんだ」 73年、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載が始まり、掲載誌を変えながら、85年に完結しました。 全10巻の単行本は670万部超のロングセラーになり、学級文庫に並んでいるのを覚えておられる方もいると思います。 優しくて、けなげで、でも優等生じゃない 私は絵の勉強をしたことはまったくありませんが、縁あって漫画家と結婚したことで、無からいきいきとしたキャラクターが生まれる漫画の面白さに魅了されました。夫がいないとき、こっそり白土三平の漫画をペンタッチで模写していました。 そんなこともあって「ゲン」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベビーカーから突然の衝撃音…エアタイヤ破裂に注意 20m飛散も
【動画】空気の入れすぎでタイヤが破裂する実験=NITE提供 自転車と同じようにタイヤに空気を入れるタイプのベビーカーで空気を入れすぎると破裂の恐れがあるとして、独立行政法人「製品評価技術基盤機構」(NITE)は28日、実験動画を公開し、注意を呼びかけた。鋭利なプラスチック部品の破片が20メートル以上先まで飛散するほどの威力があり、目に当たれば失明の危険があると指摘。気温が高くなる夏場はタイヤ内の空気も膨張することから、特に注意が必要としている。 ベビーカーはプラスチック製など空気を入れないタイヤが主流だが、ゴム製で空気を入れる「エアタイヤ」の製品も増えてきている。地面からの震動が伝わりにくい分、走行性や乗り心地が良いとされ、人気がある。ただタイヤの空気は次第に減るため、ユーザー自身が空気を入れる必要がある。 関東地方に住む30代の女性も愛用者の一人。ところが昨年7月、1歳の娘と出かけたショッピングモールで思わぬ事故を経験した。 「バンッ」。大きな破裂音が… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知事ら21人、安倍氏の銃撃現場で黙禱 「警護に再検討が必要」
渡辺元史2022年7月28日 10時18分 奈良市で開かれている全国知事会に出席している知事ら21人が28日早朝、安倍晋三元首相が演説中に銃撃され死亡した市内の現場を訪れ、黙禱(もくとう)した。交通や会議日程への影響を考え、人通りが少ない時間に訪れた。 知事らは、全国知事会会長の平井伸治・鳥取県知事の呼びかけで現場の近鉄大和西大寺(やまとさいだいじ)駅前を訪れた。 現場から約10メートル離れた歩道に立ち、安倍氏が倒れたガードレールで囲まれた場所に向かって約30秒、黙禱した。平井氏は取材に「心からご冥福をお祈り申し上げたい」と述べ、「警護というものに再検討が必要だと思う」と話した。 全国知事会は3年ぶりに対面形式で開かれている。29日までの期間中、大阪・関西万博などについて意見交換をするという。(渡辺元史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「文化部のインターハイ」、まもなく東京で開幕 その見どころは
「文化部のインターハイ」と呼ばれる第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)=文化庁、全国高校文化連盟、東京都など主催=が31日~8月4日、都内で開かれる。4年前から準備に関わってきた実行委員会事務局の堀口俊英さん(47)に見どころを聞いた。 ――総文祭とは 高校生による国内最大級の文化芸術の祭典で、例年全国から高校生約2万人と観覧者約10万人が集まります。1977年から各都道府県の持ち回りで開かれ、東京開催は初めてです。来年の鹿児島で一巡します。 吹奏楽や合唱など毎回実施する19の規定部門のほか、開催地が独自に設ける協賛部門として軽音楽、茶道、特別支援学校、ボランティアがあります。 高校生が運営に携わるのも大きな特徴で、都内の高校生約690人が2年間準備してきました。 ――見どころは 31日の総合開会式では、一… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「安倍さん今度は北口に」急いで下見 銃撃前夜、県警ドタバタの背景
「安倍晋三元内閣総理大臣来る!」「街頭演説会のお知らせ」。自民党系の地元議員に一斉にファクスが届いたのは、事件前日の7日午後5時過ぎだった。もともと奈良入りの予定はなく、急な日程だった。多くの聴衆が集まることが予想されるため、急きょ演説の場所も変えた。候補者の陣営から奈良県警への連絡も夕方になってから。県警本部長が警備計画を承認したのは当日の朝だった。ドタバタの背景に何があったのか。 「安倍さん、来たばかりやんか。しかもまた同じ駅か」。7日午後3時過ぎ、あるベテラン県議は思わず声を上げた。 10日に投開票を迎える参院選で再選を目指す自民の佐藤啓氏の事務所にたまたま立ち寄り、議員に送る前のファクスを見た。 安倍氏は事件10日前の6月… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東大推薦入試に続々合格 都立日比谷が始めた新たな探究
大学入試の学校推薦型選抜と総合型選抜の出願が、秋から始まります。知識偏重ではない授業や入試への転換が叫ばれる中、高校時代の学びや活動の履歴で評価する入試の募集枠は年々広がってきています。こうしたなか、東京大学の推薦入試と京都大学の特色入試で合格者を続々と出している学校はどんな教育をしているのでしょうか。校長に聞く5回シリーズの2回目は、東京都立日比谷高校です。 東京都立日比谷高校・梅原章司校長 2016年度入試から始まった東大の学校推薦型選抜で、毎年合格者を出しています。今年合格した2人の女子生徒は、どちらも理系でした。 本校は、先進的な理数教育を文部科学省が支援する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されています。2人のうち1人は、そのSSHの授業でおこなった生物系の研究の実績を携えて出願し、理学部に合格しました。 記事後半では、データサイエンスの要素を盛り込んだ日比谷高校の新たな取り組みを紹介します。 もう1人は高1の時に英語の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
一審判決の懲役12年は「重すぎる」 吹田の交番襲撃、弁護側が主張
松浦祥子2022年7月27日 20時30分 大阪府吹田市の交番で2019年、警察官が刃物で刺されて拳銃を奪われた事件で、強盗殺人未遂などの罪に問われた無職飯森裕次郎被告(36)の控訴審第1回公判が27日、大阪高裁であった。弁護側は、被告の責任能力を限定的に認めた一審判決は誤りで、懲役12年とした量刑も重すぎて不当だと訴えた。検察側は控訴の棄却を求めた。 一審・大阪地裁判決によると、被告は19年6月、大阪府警吹田署の千里山交番に虚偽の通報をし、交番から現場に向かおうとした警察官の胸などを出刃包丁で複数回突き刺して殺害しようとしたほか、実弾5発入りの拳銃を奪った。 一審判決は、被告には当時、幻聴などの症状があったが「善悪を判断し、行動を制御する能力が全くない状態ではなかった」と認定した。(松浦祥子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1歳4カ月の三男死亡の保護責任者遺棄致死事件 母親の控訴を棄却
中山直樹2022年7月27日 20時47分 福岡県田川市で2018年、重度の低栄養状態だった1歳4カ月の三男に必要な治療を受けさせず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の常慶(じょうけい)藍被告(27)の控訴審で、福岡高裁(松田俊哉裁判長)は27日、懲役8年とした一審・福岡地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。 高裁判決によると、常慶被告は父親の雅則被告(27)=同罪などで起訴=と共謀し、三男唯雅(ゆいが)ちゃんが18年10月下旬以降、低栄養状態に陥った上で腕や足を骨折し、父親にエアソフトガンで撃たれた傷で肺感染症も発症したのに病院に連れて行かず、同年12月1日に自宅で急性呼吸不全で死亡させた。 弁護側は、常慶被告に軽度の知的障害がある影響で、唯雅ちゃんに保護が必要だと気づかなかったと改めて主張したが、松田裁判長は、他の子どもの発熱時には病院に連れて行った点などから「認知能力が日常生活に支障を来すほど低下していたわけではない」とし、「一審には審理不尽や不合理な点はない」と結論づけた。(中山直樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市役所を足早に去った匿名の女性 手渡した箱を明けるとそこには…
郷土愛にあふれる、マスク姿の女性は一体誰なのか――。鹿児島県阿久根市が27日、匿名で1千万円の寄付があったと発表した。 「ご用件をうかがいましょうか」。26日午前9時ごろ、市役所を訪れた女性に、市民環境課職員がこう声をかけた。 女性は、「この箱を市長様にお渡しいただき、阿久根市のためにお使い下さい」と言い残し、早足で去っていった。マスク姿で、名前などは確認できなかった。 職員が手渡されたのは、ピン… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル