学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(51)が財務省元理財局長の佐川宣寿(のぶひさ)氏に損害賠償を求めた訴訟が27日、大阪地裁で結審した。この日は雅子さんへの本人尋問があり、原告側代理人からの質問に答えた。被告側と裁判官は質問しなかった。主なやり取りは次の通り。 ――あなたが俊夫さんと付き合うようになった決め手は 誠実な人で、明るくて活発な人だったことです。笑い声が印象的でした。 ――俊夫さんが仕事を嫌がったことは ほぼなくて、仕事を楽しんでいる感じがしました。 ――俊夫さんの性格は 仕事が大好きな人。近所の人に「僕の雇用主は国民なんだ」と言っていて、国民のために仕事ができることに誇りを持っていたと思います。 ――結婚生活はどうでしたか 普通の生活だったけど、毎日充実していて、こんなことになるなんて思っていなかったです。 ――改ざんの指示があった2017年2月26日のことを教えてください 岡山の母が遊びに来ていたので、梅を見に行っていました。(近畿財務局の)上司から電話があり、「困っているので助けにいく」と言っていたので送り出しました。 (俊夫さんは、上司に対し)涙を流して「(改ざんを)してはいけない」と訴えたそうです。 ――改ざんは、俊夫さんにと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桜島の噴火警戒レベルを引き下げ 鹿児島市が避難指示を解除
伊藤隆太郎、加治隼人2022年7月27日 23時34分 福岡管区気象台は27日午後8時、鹿児島県・桜島の噴火警戒レベルを5(避難)から3(入山規制)に引き下げた。24日夜に南岳の山頂火口から大きな噴石が約2・5キロ近く飛散する爆発的噴火が発生し、最も高いレベルの警戒態勢が取られたが、その後は2キロを超える範囲に影響する噴火の可能性は低くなったと判断した。 気象台によると、26日から27日にかけても爆発や噴火が時々発生し、噴煙が最高2・2キロまで上がった。だが噴石の飛散は最大1・1キロにとどまり、噴火の兆候となる山体の膨張もおおむね止まったという。 ただし南岳山頂火口や昭和火口から2キロ以内では引きつづき大きな噴石や火砕流への警戒が必要なほか、風下側では小さな噴石が風に流される恐れもあり、注意を呼びかけている。 引き下げを受けて鹿児島市は27日午後8時25分、火口から3キロ圏内の有村町と古里町の一部(計33世帯51人)に出していた避難指示を解除した。(伊藤隆太郎、加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駐輪場に軽乗用車突っ込み小学生2人死傷、運転手も死亡 徳之島
加治隼人2022年7月27日 23時45分 27日午後1時過ぎ、鹿児島県徳之島町亀徳の町営住宅で「自転車置き場に車が突っ込んでいる」と、近くの住人から110番通報があった。 県警徳之島署によると、同町母間の職業不詳、兼田秀夫さん(82)運転の軽乗用車が住宅の敷地内に入り、駐輪場のコンクリートの壁にぶつかった状態で止まっていたという。兼田さんは胸などを強く打ち間もなく死亡した。 小学生2人が巻き込まれ、この住宅に住む加納碧士(あおし)さん(7)がはねられて病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。もう1人の男児も打撲などのけがを負った。2人は現場付近で遊んでいたとみられるという。(加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
担任に「日本手話」が通じない ろう学校の小3男児が北海道を提訴
幼いころから使い慣れた「日本手話」による授業を受けられず、憲法で保障された「ひとしく教育を受ける権利」を侵害されたとして、北海道札幌聾(ろう)学校(札幌市)の小学部3年の男子児童が27日、道に慰謝料など550万円の支払いを求める訴訟を札幌地裁に起こした。 訴状などによると、日本手話は文法体系が日本語とは異なり、主にろう者同士が使っている。これとは別に、日本語の文法に合わせて単語ごとに手の動きを当てはめた「日本語対応手話」があり、一般的な手話通訳に使われている。単語の手の動きは基本的に同じだが、ろう者の中には日本語対応手話を理解できない人もいるという。 原告の男児は先天性の聴覚障害があり、日本手話を第一言語として育った。同校では日本手話を主なコミュニケーションの手段とする学級で学ぶ。2年時までは日本手話ができる担任がいたが、今年度の担任は日本手話がほとんどできず、日本語対応手話や身ぶりによって指導しているという。男児は教員の問いかけの意味が理解できず、授業を欠席している。 原告側は5月、学校側に改善を求めたが、一部の授業で日本手話のできる補助教員を担任の通訳として配置しただけで、担任と直接会話できない状態が続いているという。 同校によると、小学部の児童は計38人。うち日本手話で学ぶ児童は15人で、うち3年生は原告の男児1人。道は「訴状が届いていないので、コメントを差し控える」としている。 男児の母親がオンラインで会見 提訴後、男児の30代の母親… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
赤木雅子さん「真実を知りたい」 森友文書改ざん訴訟、11月判決へ
学校法人森友学園への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(51)が財務省元理財局長の佐川宣寿(のぶひさ)氏に損害賠償を求めた訴訟が27日、大阪地裁で結審した。雅子さんはこの日の本人尋問で、自死の原因や改ざんの経過について改めて「私は真実を知りたい」と訴えた。判決は11月25日に言い渡される。 本人尋問は、雅子さんが自身の代理人弁護士の質問に答える形で、約45分間にわたって行われた。 雅子さんは、改ざん以前の俊夫さんについて「よく笑う人だった」「『僕の雇用主は国民』と話し、仕事に誇りを持っていた」と振り返った。改ざんを指示された翌月ごろから笑わなくなり、「内閣が吹っ飛ぶようなことをさせられた」と泣き崩れることもあったとし「(改ざんは)恥ずかしいことだったんだと思います」と指摘。夫妻のケンカも増え、「地獄のような日々で、私も生きているのがつらくなった」と述べた。 国有地売却では値引きが行われ、安倍晋三元首相は当時、妻昭恵氏と森友学園の関係を踏まえ、国会で野党から追及された。 雅子さんは本人尋問で、「安倍さんが国会で発言されたことが原因で改ざんがされた」との見方を示し、昭恵氏や佐川氏が改ざんの経緯などを明らかにすべきだと訴えた。訴訟で佐川氏の尋問を求めたが、退けられており「佐川さんに一度くらい法廷に来て、話してほしかった」とも述べた。 被告側と裁判官からの質問は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阿武町誤入金、山口地裁が田口容疑者の保釈を決定 県警は全額を立件
大藤道矢2022年7月27日 21時38分 山口県阿武町による4630万円の誤入金をめぐる事件で、山口地裁は27日、勾留中の無職田口翔容疑者(24)=電子計算機使用詐欺容疑で逮捕、起訴=の保釈を決定した。保釈保証金は250万円。山口地検は決定を不服として準抗告したが地裁は退けた。容疑者側が保釈金を納付すれば、近く釈放される。 田口容疑者の弁護人が明らかにした。「証拠隠滅のおそれはなく、勾留が長期化しているため26日に保釈請求した」という。 一方、山口県警は27日、誤入金された金のうち340万円の振り替えについて同容疑で田口容疑者を山口地検に書類送検し、発表した。容疑を認め「(オンライン)カジノで使った」と供述しているという。送検は4回目。これで町が誤入金した4630万円全額が立件された。 県警によると、今回の送検容疑は、田口容疑者名義の口座に町が入金した4630万円が誤りによるものと知りながら、4月8~11日に計5回、スマートフォンを操作してクレジットカード精算専用口座に計約340万円を振り替えたというもの。同容疑者は、これまで決済代行業者3社の口座に約3592万円を振り替えたとして電子計算機使用詐欺の罪で3回起訴されている。 阿武町は7月11日、誤入金した4630万円のほぼ全額を回収したと発表している。(大藤道矢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の感染者2万1860人 ハーシス影響で吉村知事「少なめ」
大阪府は27日、新たに2万1860人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。2万人を超えるのは2日連続。また、新たに14人の死亡が確認された。うち1人は基礎疾患のない50代の男性という。府内の感染者数は延べ128万6233人、死者は計5291人になった。 ただ、26日に政府の新型コロナ感染者の情報把握システム「ハーシス」で、ログインできない不具合が約6時間続いていた影響を受けているという。吉村洋文知事は27日の会見で「今日は少し少ないということになる。おそらく明日(の発表に)その分が乗っかってくる」と説明した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上皇さまが診断された「右心不全」、どんな状態? ご夫妻の体調は
宮内庁は26日、上皇さまが三尖弁(さんせんべん)閉鎖不全による右心不全と診断されたと発表した。右心不全の所見は改善しつつあるというが、一体どのような状態なのか。88歳の上皇さまの体調や近況は。 6月下旬に心不全の所見 同庁によると、上皇さまは6月ごろまでに体重がやや増加。美智子さまとともに6月から数回にわたって健康診断を受診した。胸部X線検査で心拡大や胸に水がたまる「胸水貯留」が認められたほか、血液検査で心不全の診断指標のBNP値が上昇するなど、心不全の所見が6月下旬に見られた。そのため、6月末から薬の服用や水分の摂取制限、運動を控えめにするなどの内科的治療を続けてきたという。 経過について同庁は「胸水はたまるが、肺にはたまっていないということで、右の心臓、右心系に問題があることが6月の時点でわかっていた」と説明。さらに「もう少し究明する必要がある」として、7月24日に東大病院で心臓MRI検査を受けた結果、三尖弁閉鎖不全による右心不全と診断された。それまで上皇さまに自覚症状はなかったという。 三尖弁閉鎖不全とは 三尖弁閉鎖不全とは、どういうものなのか。三尖弁は右心房と右心室の間にあり、右心室から肺に送られる血液が右心房に逆流するのを防ぐ。この三尖弁がうまく閉じない状態が三尖弁閉鎖不全だ。 同庁は、上皇さまの場合は「(弁が)十分にきちっと閉じていない状態」「血液が行ったり来たりするので、静脈側にうっ血が起こりやすい状態」と説明。今後は、利尿薬により体から胸水などを抜いていく治療をする。体重や胸水の量などの経過を見ながら、いずれどこかのタイミングで再びMRI検査を受ける可能性もあるという。 一方、原因については、年齢による影響の可能性にも言及。上皇さまが2012年に受けた心臓の冠動脈バイパス手術との関連については「多分、今の時点では関係ないと思う」とした。 上皇さまの現在の状態は、胸水が減ってきていてBNP値も下がってきており、右心不全の所見は改善しつつあるという。日課である朝夕の散策は6月末から時間を少し短縮しているものの、そのほかは普段通りの生活をしているという。 ■美智子さまは白内障に対する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新型コロナの感染者、20万9694人で最多更新 死者は129人
新型コロナウイルスの国内感染者は27日午後6時半現在、新たに20万9694人が確認され、1日あたりの過去最多を更新した。新規感染者が20万人を超えたのは2回目。これまでの最多は初めて20万人を超えた今月23日だった。 また、27日は129人の死者が新たに確認された。今月初めには1日あたりの死者は5人だった日もあったが、「第7波」の感染拡大に伴い、死者の数も増えている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生活保護費減額の取り消し求めた訴訟、原告の請求を棄却 仙台地裁
国が2013~15年に生活保護の基準額を引き下げたのは、生存権を保障した憲法25条に違反するなどとして、仙台市の30代女性が国や市を相手取り、生活保護費減額の決定取り消しや損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、仙台地裁であった。斉藤充洋裁判長は、原告の請求を退けた。 同様の訴訟は全国29地裁で起こされ、判決は12件目。大阪、熊本、東京の3地裁が決定を取り消した。 国は13~15年、生活保護費のうち衣食費や光熱費などにあたる「生活扶助」の基準額を、収入の低い一般世帯の消費実態と比べて高い水準だとして改定。総額670億円分引き下げた。生活保護利用世帯の96%が対象となり、平均6・5%、最大で10%の引き下げになった。 主な争点は、基準額の引き下… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル