岩田恵実2022年7月21日 13時13分 コンビニエンスストアの店員に包丁を突きつけて現金を奪おうとしたとして、警視庁は、高校1年の男子生徒(16)=東京都府中市=を建造物侵入と強盗未遂の疑いで逮捕し、21日発表した。男子生徒は容疑を認め、「遊ぶ金ほしさに強盗を考えた」と供述しているという。 捜査1課によると、男子生徒は今月1日午後3時50分ごろ、東京都多摩市永山6丁目のコンビニで、レジにいた副店長の女性(54)に包丁(刃渡り約20センチ)を突きつけ「出せ、出せ、レジの金」などと脅して現金を奪おうとした疑いがある。女性が「強盗」と声を上げると、原付きバイクに乗って逃走したという。 男子生徒はサングラスとマスクを着用していたが、同課は防犯カメラの映像などをたどり、特定したとしている。被害に遭ったコンビニは男子生徒が普段から利用する店舗だったという。(岩田恵実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スープに溶かした覚醒剤密輸未遂 容疑のイラン人逮捕
スープに溶かし込んだ覚醒剤を密輸しようとしたとして、東京税関は、イラン国籍の無職の男(35)=東京都板橋区=を関税法違反(密輸未遂)の疑いで東京地検に告発したと21日発表した。スープの見た目や臭いに異常はなく、発覚を免れる手法として同税関は警戒している。 発表によると、男は今年1月21日、缶詰12個に覚醒剤を溶かし込んだ野菜スープ計約5・6キロを入れ、トルコから航空便で日本に持ち込もうとした疑いがある。宛先は東京都中野区に住む日本人男性宅宛てだった。 違法薬物の輸出元として警戒していたトルコから送られたものだったため税関が検査したところ、梱包(こんぽう)していた箱に何らかの薬物が付着していたことが判明。専用の機械に通して調べるとスープから覚醒剤が見つかったため、中身をすり替えて荷物の行方を追ったところ、今回告発された男が受け取ったという。 男はその後、覚醒剤取締法違… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
服役中に「保護観察所のせいだ」 行き場を失い重ねた罪は防げたのか
JR福島駅西口で昨年11月、無差別に2人を刺して軽傷を負わせたとして、殺人未遂などの罪に問われた男(70)の判決公判が20日、福島地裁であり、懲役11年が言い渡された。 裁判で被告側は「出所後に頼った保護観察所の冷酷な対応に不満を持ち、世間に知らしめるためだった」と動機を説明した。再犯を繰り返す被告を、凶行事件に走らせない手立てはなかったのか。 裁判で明らかになった事件の経緯は、こうだ。 被告は2017年、放火事件… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教員採用試験で出題ミス、訂正したのは終了5分前 全員正解扱いに
多知川節子2022年7月21日 10時57分 香川県教育委員会は20日、17日に実施した公立学校の教員採用試験で出題のミスがあり、当該の問題を全員正答として採点すると発表した。試験中に誤りに気づき、終了間際に口頭で受験者に問題文の訂正を伝えていたという。当日の対応についても、「受験者にご迷惑をおかけし、適切ではなかった」としている。 県教委義務教育課によると、出題ミスがあったのは中学校社会科の筆記試験問題。73人が受験していた。日本の司法制度の原則に関する問題の文中に、「下線部について」という本来必要のない言葉があったため、選択肢の中に適当な解答がなくなっていた。 試験会場で待機中の問題作成者が見返していて気づいた。報告を受けた義務教育課の担当者が問題文の訂正を受験者に伝えるよう指示。その時すでに試験終了の約10分前だったという。 県教職員組合によると、会場で受験者に伝えられたのは約5分前で、口頭の説明のほか、訂正前後の文を板書した教室もあったといい、複数の受験者から「集中している中で時間を取られた」「採点でどう扱うかの連絡もない」といった相談が19日までに寄せられていたという。(多知川節子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
わなをシェア、おいしくいただくシカ肉 猟師と都会を結ぶ命の連鎖
山の中にわなを仕掛け、捕獲したシカの肉を仲間とともにいただく。そんな猟師の営みを、街にいる人たちに模擬体験してもらう取り組みが長野県で行われている。その名も「罠ブラザーズ」。害獣として駆除したシカ肉の有効活用やわなの管理費の確保のため、地元の猟師集団が始めた試みだ。参加者からは意外な反応が寄せられたという。 6月中旬、長野県のほぼ中央部に位置する長和町の山林。「この線がシカが通った跡です」。地元の猟師集団「山学ギルド」のメンバーの一人、猟師の手島昭夫さん(36)が、斜面を指さして教えてくれた。「痕跡をヒントにしてシカが通りそうな場所にわなを仕掛けていきます」。浅く掘った穴にわなを置き、土と落ち葉で隠した。踏むとワイヤが足に絡みつく仕組みになっている。 「わなを仕掛けてから食べるまでが猟。罠(わな)ブラザーズではその全てを体験してもらいたい」。企画者の川端俊弘さん(41)はそう語る。 2万2千円で45日間、わなのオーナーになる 罠ブラザーズの参加者は、1… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ハウステンボス売却へ HIS、香港の投資会社などに数百億円で
旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が、傘下のテーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)を売却する方向で調整していることがわかった。香港の投資会社などに数百億円で売却する方向だ。手持ち資金を確保するねらいがあるとみられる。 HISはコロナ禍による旅行需要の低迷で業績が悪化。2022年4月中間決算の純損益は過去最大となる269億円の赤字だった。HISはハウステンボスの株式の66・7%を保有しており、売却して手持ち資金を確保したい考えのようだ。九州電力や西部ガスなど、他の株主も保有する株式を手放す方向だ。売却後もハウステンボスの営業は続ける見込みだ。 ハウステンボスは1992年… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「カルトマインド」今なお社会に その背景は 江川紹子さんに聞く
安倍晋三元首相の銃撃事件で、容疑者は動機について、母親が多額の献金をした宗教法人「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)への恨みを挙げた。多くの市民を無差別に殺傷し、14人が死亡した地下鉄サリン事件などを起こしたオウム真理教を取材してきたジャーナリストの江川紹子氏(63)は、社会に「カルトマインド」が広がっていると危機感を示す。 ――今回の事件をどう受け止めていますか。 「犯行はまったく正当化できませんが、旧統一教会との関係に限って言えば、容疑者は被害者でもある。親の多額の献金で一家は経済的な被害を受けた。被害者意識がどんどん膨らんでゆがみ、事件につながった可能性があります」 「旧統一教会を巡っては、不安をあおることで法外な献金をさせたり、高価な物品を購入させたりして社会問題化してきました。旧統一教会の被害問題に取り組む『全国霊感商法対策弁護士連絡会』も、信者の人権を抑圧し、『献金勧誘行為や信者獲得手法について繰り返し違法である旨の判決が下されている』などと指摘しています。現段階の情報をもとに判断すると『高いカルト性を持つ団体が生んだ悲劇』という側面を無視してはいけない事件だと感じています」 ――そもそも江川さんの考える「カルト」とは。 宗教に限らぬカルト性の高い団体 「ネガティブな意味を含むので簡単に使うべき言葉ではありません。憲法も『思想・良心の自由』『信教の自由』を保障しています。その上でカルトを定義するなら『自分たちの信念を絶対視し、それに基づいて人権侵害そのほか、反社会的な行為をする団体で、巧みに他者の心を支配し、しばしばほかの考え方を敵視する』です」 「カルトと指摘をうける団体… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌市、幹線道路での排雪時期前倒しへ 昨冬の反省踏まえ
昨シーズンの大雪で市民生活に大きな影響が出た問題を受け、札幌市は来シーズンから、幹線道路からの運搬排雪の時期を前倒しする方針を決めた。15日に開かれた市大雪対応検討会議で明らかにした。作業方法や排雪を実施する基準などの詳細は8月中にまとめる。 会議での報告によると、昨冬は、シーズンはじめの昨年12月18日に55センチ(24時間降雪量)▽1月12~14日の暴風雪で46センチ▽2月6日の大雪で60センチ▽2月21~23日の暴風雪と大雪で44センチと大雪が相次いだ。 排雪が十分できないままで次… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国の測量艦、屋久島沖の領海に侵入 「無害通航」と断定できず
防衛省は21日、中国海軍の測量艦1隻が20日夜に鹿児島県周辺の接続水域から領海に侵入したことを確認したと発表した。中国側には外交ルートで懸念を伝えた。中国艦艇による領海侵入の公表は6回目で、測量艦による領海侵入は昨年11月、今年4月に続き3回目。同省は、中国による日本周辺での活動活発化の一環とみて警戒している。 同省によると、測量艦は20日午後6時50分ごろ、鹿児島県の屋久島南の接続水域を北進。同8時ごろ、屋久島南の領海に入り、同11時半ごろ、同県の口永良部島西の領海から出て、西へ航行した。海上自衛隊の補給艦や哨戒機が、情報収集と警戒監視にあたった。 測量艦は音波で水深を測った… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「入試の公平性をないがしろに」 判決が指摘した文科省汚職の構図
文部科学省の私立大学支援事業で東京医科大に便宜を図る見返りに、同大の入試で次男を合格させてもらったとして、受託収賄罪に問われた同省の元科学技術・学術政策局長・佐野太被告(62)に対し、東京地裁(西野吾一裁判長)は20日、懲役2年6カ月執行猶予5年(求刑懲役2年6カ月)の判決を言い渡した。「入試の公平性をないがしろにすること甚だしい利益を賄賂として収受した」と指摘した。 佐野元局長は弁護人を通じ、判決を不服として控訴する方針を示した。 贈賄罪に問われた同大前理事長の臼井正彦被告(81)は懲役1年6カ月執行猶予4年(求刑懲役1年6カ月)、前学長の鈴木衛被告(73)は懲役1年執行猶予2年(求刑懲役1年)、受託収賄幇助(ほうじょ)などの罪に問われたコンサル会社元役員の谷口浩司被告(51)は懲役2年執行猶予5年(求刑懲役2年)となった。 判決によると、佐野元局長は官房長だった2017年5月、臼井前理事長から、独自色がある私大を支援する「私立大学研究ブランディング事業」の選定で便宜を図ってほしいと依頼され、谷口元役員を通して事業計画書の書き方などを助言。18年2月、謝礼として同大医学部を受験した次男の点数の加点を受け、不正に合格させてもらった。 鍵となったのは会食の音声データ 佐野元局長は次男への加点は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル