「えっ!」。奈良市の古本屋のレジで今年1月、金子紅(くれない)さん(48)は思わず声を上げた。 貼り紙に、来月閉店します、とある。 職場から商店街を歩いて5分。自分の部屋のような店だったのに……。 「思い詰めていました」 受験競争で燃え尽きて入った大学は、めざす学部だったわけでもなく、ズルズルと卒業した。 初めてこの店を知ったのは、就職も進路も決まらずに苦しかった24歳のころ。外出に引け目を感じ、高校の友人から電話がかかってきても出られない。 早く社会に出なければと思う… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
面会できないママ友へ コロナ禍ならではの伝え方「出産おめでとう」
都内在住の会社員・ぴかさん(31)が、ママ友のおちぃさん(36)と知り合ったのは2019年。 お互い妊娠中に「つわりがつらい」とツイッターでつぶやいたのがきっかけだった。 ツイッターのやりとりするうちに、どうやら近くに住んでいるような感じがした。 思い切って尋ねてみると、同じ病院で出産することがわかった。 ぴかさんは初産、おちぃさんは2人目。 この年の8月、ぴかさんが「陣痛が来た」とつぶやくと、何時間か経ってから「私も」と返信があった。 1日違いの出産となった2人。 初めて会ったのは、出産数日後の授乳室だった。 パジャマの柄を伝えたら、おちぃさんが声をかけてくれた。 お互いすっぴんで、髪もボサボサ。素を隠すことなく見せ合えたことで、さらに仲良くなった。 退院してからは、一緒にお茶を飲みに行ったり子どもを遊ばせたり。ツイッターだけでなく、リアルな交流も始まった。 ◇ 今年6月下旬、おちぃさんが第3子を出産した。 新型コロナウイルスの感染防止のため面会不可で、お祝いの言葉を直接伝えることができなかった。 昨年5月に次男を出産したぴかさんも、コロナ禍での出産の大変さは身にしみていた。 だからこそ、なんとかおめでとうを伝えたい。 そう思って「ある方法」を思いつき、実行することにした。 6月25日の午前。暑くて風… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教諭が生徒ひざ蹴り 頭押しつけ、髪の毛引っ張る 堺市の中学で体罰
井石栄司2022年7月7日 19時43分 堺市立中学校で6月末に男性教諭が、中学3年の男子生徒にひざ蹴りをしたり、髪の毛を引っ張ったりする体罰をしていたことが、市教育委員会への取材でわかった。市教委は「体罰はあってはならない。調査して処分を検討する」としている。 市教委によると、6月30日の放課後、中3の男子生徒数人が校舎3階の廊下で騒いでいたのを、20代の男性教諭が注意した。注意を聞かなかった2人のうち、1人の生徒の尻を蹴ったり、ひざ蹴りをしたりした。 さらに首の後ろをつかんでおでこを廊下に押しつけ、ひざでおなかを押さえつけた後、髪の毛を引っ張りながら1階にあるげた箱まで連れて行った。 生徒は頭やおなか、ひざにけがをしたといい、もう1人の生徒は尻を蹴られるなどした。その場に30代の学年主任の男性教諭もいたが、止めなかったという。 市教委の調査に、20代の教諭は「何度注意しても伝わらず、カッとなった」と説明し、学年主任は「とっさのことで判断できなかった。体罰を止めるべきだった」と話した。2人とも謹慎中という。(井石栄司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ベビーサークルにふたか、取っ手付きの手製の板を発見 2歳熱中症死
2022年7月7日 19時46分 大阪府富田林市の団地で2歳の女児が死亡した事件で、保護責任者遺棄容疑で府警に逮捕された祖母の小野真由美容疑者(46)らの自宅から、小野優陽ちゃん(2)が倒れていたベビーサークルの天井部分とほぼ同じ大きさの板が見つかったことが捜査関係者への取材でわかった。板には取っ手やちょうつがいが付いており、府警はサークルのふたとして使われていたとみて調べている。 府警によると、優陽ちゃんが入れられていたのは、自宅の約8畳の洋室に置かれたベビーサークル。タテ91センチ、ヨコ124センチの広さで柵の高さは優陽ちゃんの身長より高い88センチだった。 捜査関係者によると、板はこの洋室とは別の部屋で見つかった。木製で手作りされたとみられ、サークルの上に置くとふたになるサイズだった。2カ所にちょうつがいがあり、二つ折りできるようになっており、取っ手もあるという。 柵の四方は板で覆われていた。元はベビーベッドだったとみられ、柵の中ほどの高さに付いていた寝台は外されていた。フローリングの床には何も敷かれておらず、府警が確認した際、内側に飲み物や食べ物はなかったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小5男児が教室で転び顔面骨折、救急搬送せず 市教委が陳謝
名古屋市教育委員会は7日、同市昭和区の小学校で5年生の男子児童(10)が顔の骨が折れる大けがをしたのに、救急車を呼んでいなかったと発表した。学校に呼ばれた母親が119番通報し、手術を受け入院したが、命に別条はないという。市教委は会見で「速やかに救急搬送することが適切だった」と陳謝した。 市教委によると、男児は5日午後1時10分ごろ、休み時間に教室で友人をおんぶして遊んでいて転び、顔を床で強く打った。男児は担任教諭に「ものが二重に見える」と伝え、保健室で左目の痛みなどを訴え、吐いた。 養護教諭は、目の腫れや変色が見られなかったことなどから、保冷剤で目を冷やす処置をし、同1時半ごろ、母親に迎えに来るよう連絡。母親からは「学校から病院へ連れて行ってくれないのか」と尋ねられたが、来校を求めた。この際に校長も事故を知り、男児に横になるよう指示した。 母親が到着後、男児は再び吐き、気持ち悪さを訴えたため、母親が同1時50分ごろ119番通報。眼窩(がんか)底骨折と診断されて手術を受け、7日現在も入院している。全治約3カ月の見込みという。 市教委は「迷ったら、大事を… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「カーテンで区切り照明暗く」は名古屋発祥? 風俗店経営者ら逮捕
名古屋の繁華街「錦三」を中心に展開される独特な形態の風俗店の摘発を進めていた愛知県警は7日、新たに3店を摘発し、経営者の男ら6人を風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕したと発表した。これまでに12店を摘発しており、これで一掃したという。 問題の店舗は、カーテンで区切った個室にろうそくをともし、バスローブや水着などを着た女性が接客する形態。捜査関係者は「カーテンで区切るなどの形態は名古屋発祥とみられ、それが他県にも広まった」とみる。県警は、店の売り上げの一部が暴力団に流れていたとみて摘発を強化していた。 逮捕された6人は、いずれも風俗店経営の坂上拓也(42)=愛知県清須市=、加藤正和(51)=名古屋市中区=、伊藤雅史(37)=同市北区=、嶋本成一(42)=自称同市中区=ら6容疑者。 保安課によると、坂上容疑者… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「戦争が早く終わりますように」 七夕の夜、今、星に願うのは
林敏行2022年7月7日 22時00分 七夕の7日、京都市左京区の貴船神社本宮の境内で、ササ飾りのライトアップがあった。参拝客は願い事を書いた短冊をササに結び、祈りを託していた。 同神社は鴨川の水源地にあり、水の神様をまつる。縁結びにも御利益があるとされ、七夕との縁も深い。 ライトアップは8月15日まで毎日あり、夕暮れから午後8時まで。願い事を書く短冊は100円で購入できる。(林敏行) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
当時15歳少年被告人質問 検察遺族に態度一変「クズはクズのまま」
福岡地裁(武林仁美裁判長)で7日に開かれた、福岡市の商業施設で2020年8月、同市の当時21歳の女性を刺殺したなどとして、殺人などの罪に問われた少年(17)の裁判員裁判。午前中の弁護側による被告人質問に続いて、午後からは検察側や被害者参加制度を利用した遺族側弁護士による被告人質問があった。 弁護人の質問に対して反省の態度を見せていた少年だが、検察側や裁判官らの質問が始まると、態度は一変した。投げやりな発言も目立ち、傍聴席からは時折ため息が漏れた。 起訴状などによると、少年は20年8月28日夜、福岡市中央区の「MARK IS(マーク・イズ) 福岡ももち」内で包丁を盗み、その後、被害女性と友人が1階女子トイレに入るのを見かけて追跡。トイレ内で女性の首などを包丁で刺して殺害したなどとされる。 検察側から女性を殺害した際… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国内で4万7977人感染 前週の2倍以上に 続く再拡大
新型コロナウイルスの国内の感染者は7日午後7時半現在、新たに4万7977人が確認された。前週の同じ木曜日(6月30日)より2万4535人多く、2倍以上に増え、感染再拡大が続いている。4万人を超えたのは2日連続で、死者も15人が確認された。 新規感染者数の都道府県別では、東京都が8529人で最も多く、2日連続で8千人を上回った。九州など西日本での増加が目立ち、佐賀県は694人で過去最多、熊本県(1578人)と大分県(557人)はいずれも過去2番目だった。 また大阪府は4615人で、3日連続の4千人超え。鳥取県(219人)は前日の215人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
民家に銃弾らしきもの、近くに米軍演習場、流れ弾か 沖縄・金武町
2022年7月7日 20時35分 沖縄県金武町の伊芸区の住宅街にある民家で7日午後、窓ガラスが割れ、敷地内に銃弾のようなものが落ちているのが見つかった。住民から通報を受けた町役場職員が確認した。けが人の情報はない。 伊芸区は米海兵隊キャンプ・ハンセンに隣接し、基地内には実弾を使う施設がある。県基地対策課によると、今月4~10日、キャンプ・ハンセン内で実弾射撃訓練をするとの連絡が入っていた。防衛省沖縄防衛局は、米軍からの流れ弾の可能性もあるとみて職員を現場に派遣した。 現場は住宅地。数百メートルの距離に、沖縄自動車道をはさんでキャンプ・ハンセンの演習場が広がり、実弾を使う施設がある。伊芸区では1988年、沖縄自動車道の伊芸サービスエリアや住宅地など9カ所で銃弾が見つかったほか、復帰前の56年には3歳の女児、64年には自宅にいた19歳の女性が、それぞれ足に被弾しけがを負っている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル