2022年7月5日 21時00分 創価学会の施設に侵入したとして、大阪府警は5日、無職の太刀川(たちかわ)誠容疑者(29)=同府箕面市小野原西1丁目=を建造物侵入と器物損壊の疑いで再逮捕した。茨木署への取材でわかった。太刀川容疑者は「何も答えたくない」と黙秘しているという。 署によると、逮捕容疑は5月4日午前2時20分ごろ、大阪市淀川区田川北1丁目の創価学会淀川文化会館の敷地内に侵入し、1階の窓ガラスをコンクリートブロックで割ったというもの。通報装置が作動し、建物内にまで入った形跡は確認されていないという。 太刀川容疑者は4月に同府茨木市のインターナショナルスクール「コリア国際学園中等部・高等部」の敷地に侵入し、段ボールに火を付けたとして建造物侵入などの罪で6月に起訴されていた。「名簿を盗み、韓国人を襲うつもりだった」と供述しているという。 太刀川容疑者は、大阪府高槻市にある立憲民主党の辻元清美・元副代表の事務所にも侵入したなどとして、建造物侵入と窃盗未遂の罪でも起訴されている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨直前に生まれた孫が5歳に 無邪気さに支えられて踏み出した一歩
「ばあば、カニがおるよ!」。夕暮れの田んぼに幼い兄弟の声が響く。 いまも復旧工事のダンプが行き交う福岡県朝倉市の松末(ますえ)地区。小川唯虎(ゆいと)君(8)、獅音(れおと)君(7)、そして豪雨直前に生まれた鳳斗(ほと)君(5)の3兄弟を祖母の幸子さん(65)が見守る。 「家も畑も失って裸一貫の状態。この子たちがおったけん支えになった」。住み慣れた集落を土砂が襲った悲しみを乗り越え、ようやく笑顔を取り戻したこの5年間をそう振り返る。 2017年7月5日まで、幸子さんは夫と3兄弟を育てる息子夫婦の3世代7人で、朝倉市の山あいの小河内(こごうち)集落に住んでいた。 生後2週間だった鳳斗君や息子の妻を気遣い、早めに車で避難。向かいに住む女性に声をかけたが「身内がもうすぐ帰るから」と言われ、「先に行っとくね」と別れた。 その直後、自宅は土砂に埋も… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部豪雨から5年、被害集中の福岡県朝倉市 台風警戒の中、黙祷
渡辺純子2022年7月5日 21時00分 福岡、大分両県で関連死を含めて40人が亡くなり、2人が不明となっている2017年の九州北部豪雨から5日で5年となった。台風4号接近による警戒態勢のなか、住民らが静かに犠牲者をしのんだ。 死者・不明者35人と被害が集中した福岡県朝倉市では午前10時、市役所で職員らが黙禱(もくとう)をささげた。前日に災害警戒本部を立ちあげ、鳴らす予定だったサイレンは中止した。3カ所の避難所には一時、住民6人が身を寄せた。 正午過ぎには雨脚が弱まり、避難所も閉鎖された。日が暮れたころ、原鶴温泉近くの筑後川に、亡くなった人の数と同じ40個の紙灯籠が浮かんだ。企画した一般社団法人Campの多田隈宏美代表(28)は「復興に向けて一生懸命歩んでいます、と亡くなられた方に伝えたい」と話した。 豪雨直前に生まれた孫が5歳に 無邪気さに支えられ踏み出した一歩 「ばあば、カニがおるよ!」。夕暮れの田んぼに幼い兄弟の声が響く。孫たちを見守る女性は「家も畑も失って裸一貫の状態。この子たちがおったけん支えになった」。住み慣れた集落を土砂が襲った悲しみを乗り越え、ようやく笑顔を取り戻したこの5年間をそう振り返る。 3人が亡くなった同県東峰村は2年ぶりに実施予定だった追悼式を中止し、サイレンを鳴らして黙禱を呼びかけた。 朝倉市によると、住宅に大きな被害を受けた1069世帯の99%がすでに住まいを定めた。寄せられた義援金は約48億円。国が5年間で約1670億円をかける緊急治水対策事業も完了に近づく。 ただ、農地や宅地の整備はこれからという地域も多い。被害の大きかった地区では人口が半減し、解散した集落もある。コミュニティーの存続、農業の担い手不足など課題は山積している。(渡辺純子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
捜査車両に「エアタグ」、犯罪組織が取り付けか 愛知県警が警戒強化
米アップルの「AirTag(エアタグ)」が愛知県警の捜査車両に取り付けられていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は暴力団を始めとする犯罪組織が警察の動向を把握するために取り付けたとみて捜査を始めた。 エアタグは2021年に販売開始された紛失防止グッズ。500円玉ほどの大きさで、鍵や財布、かばんにつけておけばiPhone(アイフォーン)などでその位置を確認できる。最低でも1年程度は電池の寿命があるとされる。 捜査関係者によると、問題となったエアタグは5月、豊田署の来庁者用駐車場に止めてあった捜査車両1台から見つかった。県警の捜査員が捜査車両に乗り込もうとした際、車の後部にあるマフラーに黒色のプラスチック製の箱が取り付けられているのを発見。確認したところ、中にエアタグが入っていたという。 現場の駐車場は誰でも出入りが出来るうえ、目立つ場所に取り付けるなどその稚拙さから、県警内には「いたずら目的では」との見立てもある。ただ、県警は暴力団などの組織的な犯罪グループが捜査状況を監視するために取り付けたとの見方を強めている。 過去には暴力団関係者が全国… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
3800万円脱税容疑、産婦人科医を告発 中絶手術の所得隠した疑い
高額な費用がかかる人工妊娠中絶手術の手術代などを売り上げから除外して約1億2300万円の所得を隠したとして、名古屋国税局は5日、産婦人科「中谷レディースクリニック」(名古屋市天白区)の中谷剛彬院長(80)を所得税法違反(脱税)の疑いで名古屋地検に告発したと発表した。6月30日付。 関係者によると、中谷院長は同クリニックで手がけた中絶手術などで得た所得を税務申告時に除外する手口で、所得を過少に仮装。2020年までの4年間に所得税約3800万円の支払いを免れた疑いが持たれている。脱税した資金は医療機器などクリニックの備品の購入代や運転資金のほか、遊興費に充てていたという。 刑法の堕胎罪は中絶を禁じて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犠牲者300人超、「西日本豪雨」から4年 被災各地で追悼式
2022年7月5日 22時00分 東海から九州までの14府県で300人以上(災害関連死を含む)が犠牲となった2018年の西日本豪雨から、6日で4年。多くの人が亡くなった岡山県倉敷市真備町や広島市では、6日午前に追悼式がある。 河川の氾濫(はんらん)や土砂崩れによって大きな被害を受けた岡山、広島、愛媛の3県でも住宅再建が進み、仮設住宅で暮らす人は昨年に比べて約9割減った。 西日本豪雨では、積乱雲が連なる「線状降水帯」が次々に発生。長い時間にわたって広い範囲に記録的な雨が降り、気象庁が東海から九州までの11府県に、数十年に一度の大雨が予想される「大雨特別警報」を発表した。 西日本豪雨による死者・行方不明者の9割は、岡山、広島、愛媛の3県に集中した。 岡山県倉敷市では河川が次々と氾濫。特に同市真備町で住宅が広く浸水し、市内で75人が亡くなった。広島県坂町や熊野町では土石流が発生、愛媛県西予市と大洲市ではダムの緊急放流で川があふれ、いずれも多くの人が亡くなっている。 3県では住宅の全半壊も計約1万7千戸にのぼった。 仮設住宅で暮らす人は、3県で計121人(6月末現在)いるが、昨年の同時期に比べると約900人減った。愛媛県内で計画されていた災害公営住宅5団地のうち、最後の団地が昨年9月に完成するなど、各地で住宅再建が進んでいる。 岡山県被災者生活支援室の担当者は「仮設住宅に残る方々も自宅を再建するめどはたっており、一日も早く仮住まいから移れるように支援を続けていく」と話している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高齢男女が死亡 エアコンない部屋で熱中症の疑いも 東京・東村山
比嘉展玖2022年7月5日 19時17分 5日午後2時40分ごろ、東京都東村山市多摩湖町3丁目の住宅の一室で、住人の夫婦を訪ねてきた娘が高齢の男女が倒れているのを見つけて110番通報した。男女はともに90代くらいで住人の夫婦とみられ、すでに死亡していた。部屋にエアコンは設置されていなかったといい、警視庁は2人が熱中症を発症した可能性もあるとみている。 東村山署によると、男女は2階寝室で倒れた状態で見つかった。夫とみられる男性は布団の上でうつぶせ状態で、妻とみられる女性は男性の足元に仰向けで倒れていたという。遺体に外傷はなく、男性は死後約5日、女性は死後約1日が経っているとみられるという。(比嘉展玖) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阿武町誤入金3度目逮捕の勾留取り消し 地裁「証拠収集遂げている」
大藤道矢2022年7月5日 20時01分 山口県阿武町が誤入金した4630万円の一部を、住民の無職田口翔容疑者(24)がオンラインの決済代行業者の口座に振り替えたとして電子計算機使用詐欺容疑で逮捕された事件で、山口地裁は4日、田口容疑者の弁護人の準抗告を認め、3度目の逮捕容疑での勾留を取り消した。同罪で2回起訴されているため、起訴勾留は続く。 弁護人によると、田口容疑者はネットカジノの決済代行業者3社に出金しており、県警は5月18日、6月8日、29日に1社ごとの出金分について田口容疑者を同容疑で3回逮捕した。 地裁が準抗告を認める判断を示した決定文書では、1、2度目の逮捕により「捜査機関は既に主要な証拠の収集を遂げている」と指摘。田口容疑者が容疑を認め、4630万円のうち約340万円を弁済供託したことにも触れ、証拠隠滅や逃亡のおそれは低く「容疑者を勾留するまでの必要性は認めがたい」とした。 弁護人は5日、保釈の請求について「事件は多くの注目を集めている。身柄の解放は、社会的混乱を起こさないような形でないといけない」として「少し時間を取りながら検討する」と話した。(大藤道矢) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5日経っても燃え続けた倉庫、ようやく鎮火 一時住民に節水呼びかけ
古源盛一、平畑玄洋、谷口哲雄2022年7月5日 20時30分 茨城県阿見町の阿見東部工業団地にある物流倉庫で6月30日に発生した火災が5日夕、鎮火した。消火作業が長期化し、町が住民に節水を呼びかける事態になっていた。 出火したのは、食品物流会社「SBSフレック」(本社・東京)の阿見第二物流センター内にある鉄骨平屋の倉庫(約7300平方メートル)。冷凍・冷蔵食品などを保管しており、6月に稼働したばかりだった。 稲敷広域消防本部によると、6月30日午後6時50分ごろ、倉庫内のウレタン樹脂がくすぶっていると通報があった。その後、一気に倉庫内に火が燃え広がったという。同消防本部は、室内にたまった可燃性ガスが爆発的に燃え広がる「フラッシュオーバー現象」が起きたとみている。 倉庫は外壁と内壁の間にウレタンの断熱材を挟む構造になっており、それが内部でくすぶり続けた。建物の高さは約20メートルで、22台の消防車で消火活動をした日もあったが、当初は地上からの放水が届かないこともあった。このため、外壁を重機で壊し、5日朝から屋内で放水していた。 消火活動に大量の水が使われた影響で、通常は池底から8メートル前後に保たれている町内の配水池の水位が、一時は4メートルまで低下した。これを受け、同町は2日から、ホームページや町民向けのメールで節水への協力を呼び掛けていた。上下水道課によると、5日現在、水位はおおむね回復したという。(古源盛一、平畑玄洋、谷口哲雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
チャンピオン犬の子と誤認させて販売した疑い ブリーダーを書類送検
茶井祐輝2022年7月5日 17時05分 容姿などに優れた「チャンピオン犬」の子どもであると誤認させるような表示をして犬を販売したなどとして、滋賀県警は5日、同県東近江市のブリーダーの男性(63)を不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき))の疑いで書類送検し、発表した。 生活環境課によると、男性は同県竜王町で犬を飼育して販売業を営んでいる。昨年7~10月、大阪府内のオークション会場で、チャンピオン犬の子ではない犬3匹について、誤認させるような表示をし、計約70万円で落札業者に売った疑いがある。男性はうち2匹について「チャンピオン犬の子だと思っていた」と容疑を否認しているという。 また、男性は獣医師でないのに、昨年10月に犬3匹にワクチンを注射したとする獣医師法違反容疑や、同11月、飼育していた犬約200匹の登録を町に申請せず、うち約190匹に狂犬病の予防注射を受けさせなかった狂犬病予防法違反容疑でも5日に書類送検された。 男性はこれらの容疑は認め、「面倒だった」などと話しているという。(茶井祐輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル