高嶋将之2022年6月27日 15時07分 工事業者を装って金品を奪う目的で訪問した住宅の住人をハンマーで殴ったなどとして、警視庁は、いずれも職業不詳の小野村俊明容疑者(35)=茨城県筑西市=と佐藤政人容疑者(41)=同県土浦市=の2人を強盗殺人未遂容疑で逮捕し、27日発表した。2人は「殺すつもりはなかった」と殺意を否認しているという。 暴力団対策課によると、2人は5月12日午前9時45分ごろ、工事業者を装って東京都中野区の住宅を訪問。住人の30代男性の足を粘着テープで縛って首を絞め、頭をゴム製のハンマーで殴って2週間のけがを負わせた上で「殺すぞ」「金と命をもらうぞ」などと脅して金品を奪おうとした疑いがある。男性は2人とは「面識がない」と話しているという。 騒ぎに気付いた近くの住民が110番通報。野方署員が駆け付けたところ、2人は何も奪わずに3階のベランダから屋根に上り、壁沿いの雨水排水パイプをつたって地上に下りて逃走したという。 同課は周辺の防犯カメラなどを解析した結果、2人が浮上したとしている。(高嶋将之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
はやぶさとこまち「連結する音が」 盛岡駅、見学の特等席はなんと…
【動画】新幹線の連結を間近で見るイベントが開かれた=杉村和将撮影 東北新幹線開業40周年の特別企画として、JR盛岡駅で26日、「はやぶさ」と「こまち」の連結を新幹線ホーム下から見学できるイベントがあった。先着で申し込んだ大阪府と埼玉県、盛岡市に住む小学生ら親子6人が、普段は駅関係者しか立ち入れない業務用通路から見学した。 連結が見られるのは東京に向かう上りホーム。新函館北斗や新青森発の「はやぶさ」が先に盛岡駅で待機し、後から来る秋田発の「こまち」と連結する。連結は1時間に1回のペースで、1日に15回ある。 連結を見ることができる駅は全国でも珍しく、ホームでは多くの人たちがカメラやスマートフォンを構えて連結を見守った。一方、イベントに参加した6人はヘルメット姿でホーム下へ向かい、間近で楽しんだ。 連結をよく見に来るという盛岡市の小学1年生、及川周(あまね)君(7)は誕生日を迎えたばかりで、この企画参加はそのプレゼント。「今日は特別な1日になりました」と喜んだ。大阪府守口市の小学1年生、船井颯馬(そうま)君(6)は「連結する音が聞こえてうれしかった」と話していた。 東北新幹線では、山形新幹線が乗り入れる福島駅でも連結を見ることができる。(杉村和将) 「あなたと一緒にどこまでも」 乗らない人も楽しんで 緑色の「はやぶさ」が待つ盛… この記事は有料会員記事です。残り732文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ATM操作させる悪魔」にご注意 黒板アート強豪校が警察とタッグ
斎藤徹2022年6月27日 11時34分 被害が収まらない「なりすまし詐欺(特殊詐欺)」を未然に防ごうと、福島県立会津学鳳高校(会津若松市)美術部の生徒が、注意を促す黒板アートを制作した。全国有数の黒板アート強豪校が、会津若松署の求めに応じ、インパクトある作品を完成させた。 黒板アートは、黒板にチョークで絵画やデザインを描くアートで、同校は黒板アートの全国大会で優勝した経験もある。今回は、美術部の1、2年生18人がグループに分かれて作った。 警察官からなりすまし詐欺の手口や被害実態を聞き、5月上旬から制作を始め、約1カ月半かけて、携帯電話でお年寄りをだましATMにお金を振り込ませようとする悪魔や、ATMにお金を振り込もうとするのを阻止する警察官など、4作品を完成させた。 同校1年の森田結菜さん(15)は「インパクトを出すために色づかいを工夫した。もし被害に遭いそうな時は、私たちの絵を思い出してほしい」と話した。 20日の作品披露で、同署の斎藤秀幸署長は「生徒さんの豊かな想像力と繊細なタッチですばらしい作品ができた。作品を活用し、県内全域で啓発活動を進めていきたい」と話した。 同署は今後、作品をポスターやチラシにして、詐欺被害防止に役立てるという。(斎藤徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海なし県に浦島太郎像や竜宮橋…なぜ?江戸時代から伝わる「珍百景」
群馬県伊勢崎市に残る「浦島太郎伝説」がSNSなどで話題になっている。今月放送されたバラエティー番組「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日系)にも登場。「海がないのにどうして?」などと驚きをもって受け取られているようだ。 伝説の舞台は、同市宮子町。広瀬川に架かる「竜宮橋」のたもとに「竜宮の森」と呼ばれるこんもりとした茂みがあり、竜神をまつった神社もある。 「ぐんま謎学の旅 民話と伝説の舞台」(ちいきしんぶん)の著者でライターの小暮淳さん(63)はこう語る。「地下に深い淵があり、竜宮城へつながっているといわれているのです」 神社の隣には、釣り竿(ざお)を手に亀にまたがった浦島太郎像のほか、唱歌「浦島太郎」の歌詞看板も立っている。「ぐん馬名所百選第48位」という立て看板もある。 小暮さんによると、伊勢崎の浦島太郎伝説は江戸時代の古文書にも記され、こんな話になっている。 〈室町時代、「阿感坊」とい… この記事は有料会員記事です。残り604文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「うんこ」はええけど「ぶす」はあかん しりとりに悩む通学路
朝の通学路を近所の子供たちとしりとりしながら歩いている時、私が「ちきゅう」と言うと間髪入れずに「うんこ!」と返ってきた。 我が身をふりかえっても思い当たるけれど、小学生ってこの単語がほんまに好きよな……と思いながら、こんなことでは動じていられないので「こんぶ」と答える。すると今度は大きな声で「ぶす!」と返ってきた。 それを聞いて周りの男の子も女の子も大笑いしているけれど、こういう場に遭遇してしまった以上何も言わずにやり過ごすと後悔する気がして、あのな、そういう言葉はやめなさいと真面目な顔で伝える。そんな言葉はあかん。 子供たちは口々に「ええやん… この記事は有料会員記事です。残り581文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
6歳から毎日描き続ける電車アート 高校生が色鉛筆に込める作者魂
【動画】「あーとすたじお源」で京急の電車を描く和田陽光さん=阿部育子撮影 6月上旬の昼下がり、横浜市神奈川区の社会福祉施設の一室にあるアトリエで和田陽光(ようすけ)さん(18)が机に向かっていた。 手に持った鉛筆と定規を素早く動かしながら次々と画用紙に直線を引いていく。 集中するまなざし。色鉛筆で赤色が足され、躍動感のある京浜急行電鉄の車体が完成。1時間ほどで2枚を描き上げた。 和田さんは同市南区に住む高校3年生。自閉症と知的障害がある。 0歳からじっと見つめてきた電車 言葉で他者とコミュニケーションをとるのは難しい。現在、市内の特別支援学校で学んでいる。 小さい頃から落ち着きがなく、あちこち歩き回っていた。こだわりが強く、長袖を着るか半袖を着るか、何カ月も先のスケジュールも自分で決める。 自分の思うとおりに物事が進まなくなると、かんしゃくを起こしパニックになることもある。地べたにひっくり返り、血が出るまで頭を地面に打ち付けてしまったことも。 一瞬も気を抜くことができない毎日を送った母の希未子さん(54)は「正解が分からない子育てだった」と振り返る。 和田さんが赤ちゃんの頃から… この記事は有料会員記事です。残り1127文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床の捜索で見つけたリュック 持ち主の「叫び」が聞こえた気がした
北海道・知床半島の先端部分で、それらが見つかったのはウニ漁の最中だった。青色のジーンズに、灰色のタンクトップ、黒色のポーチ。潜水していたベテラン漁師が、水深7メートルほどの海底で発見した。 5月18日のことだ。沈没した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の乗客の遺留品とみられた。知床半島先端部付近で唯一の避難港である文吉湾近くだった。 ある地元漁協関係者は明かす。「潮だまりみたいなくぼみで見つかった。やぶけたりせず、きれいな状態だった」 その後、当日の服装から持ち主が乗客の男性とわかった。 だが、この男性はいまも見つかっていない。海上保安庁は、この遺留品を頼りに周辺を捜索したが発見には至らなかった。 知床沖の広大な海から、行方不明の乗客を捜す。事故の直後から、その手がかりとなってきたのが遺留品だ。そして、見つかるたびに、捜索に参加する人々は乗客に思いをはせた。 子ども用の救命具 「あれは予備用だ」 事故翌日の4月24日。地元漁師による捜索では、岩場で子ども用の救命具が見つかった。「KAZUⅠ」と書かれている。 その後、付近で捜索が続けら… この記事は有料会員記事です。残り1128文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都心で2日連続猛暑日 6月は観測史上初
張り出した太平洋高気圧の影響で、26日も東日本や九州を中心に記録的な暑さとなった。気象庁によると、午後3時時点で、全国914の観測地点のうち29地点で35度以上となり、このうち東京都内の3地点(千代田区、練馬区、青梅市)では観測開始以降初めて、6月に2日連続で猛暑日を記録した。27日以降も続くとみられる猛暑に備え、政府は電力需給逼迫(ひっぱく)注意報を発令して節電を呼びかけた。 気象庁によると、千代田区では午後0時15分に36・2度を観測し、6月としては2005年に記録した過去最高を更新。ほかにも練馬区で36・4度となるなど、都内5地点で35度以上の猛暑日となった。また、茨城県土浦市(36度)、千葉県鴨川市(35・2度)、東京都大田区(34・7度)など東日本や九州の18地点で6月の最高気温を更新した。30度以上の真夏日も491地点に上った。 27日も都内で最高気温が35度と予想されるなど、1週間程度は各地で35度前後の猛暑となる見通し。 東京消防庁によると、都内(… この記事は有料会員記事です。残り189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウガンダのドライフルーツで孤児を救いたい 24歳が高校生とコラボ
アフリカ東部・ウガンダで作ったドライフルーツを売り、孤児たちを支援する計画が進んでいる。企画したのは現地で孤児院の支援に取り組む24歳の男性。コラボするのは大阪の高校生たちだ。 6月14日、建国高校(大阪市住吉区)の教室。ウガンダにいる石崎陸さんが、パソコンの画面を通じて生徒たちに語りかけた。 「(孤児院の)窓ガラスは割れたままで、雨漏りも直せないなか、救えるはずの子どもたちが目の前にいる。今すぐにでも支援が必要な状態です」 在日コリアンの生徒らが通う同校の「総合的な探究の時間」では、生徒が「校則」「図書室の改革」「日韓友好」などのテーマを学ぶ班に分かれる。 そのうち一つの班では、世界でも最貧国の一つに数えられるウガンダの情勢や、ドライフルーツの作り方などを研究している。石崎さんが講師役だ。 この日、生徒からは現地の食事情や教育についての質問が相次いだ。李(イ)陽花(ヤンファ)さん(2年)は取材に、「学校に行けず栄養失調になっている子どもたちが、一日でも早く栄養を取れるようにしたい」と話した。 物乞いの男性の言葉に気付かされた 6月から3年ぶりにウガンダ… この記事は有料会員記事です。残り976文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「命守るために、逃げる」 50人犠牲の球磨川流域で続く試行錯誤
治水対策が脆弱(ぜいじゃく)な中、命を守るためにいかに逃げるか――。2020年7月の熊本豪雨で、50人が犠牲になった球磨川流域の防災関係者は異口同音に語る。熊本県は新たな川辺川ダム建設を対策の柱に見込むが、目標通りに進んでも完成は35年度。その間も常に大雨の危険はあり、流域自治体は住民避難について試行錯誤を続けている。 球磨川は流域自治体と国土交通省、気象庁などが加わる「流域タイムライン(TL)」の先進地として知られる。 「大雨警報が出たら高齢者等避難情報を出す」「水位が3メートルを超えたら避難指示を出す」など気象や河川の情報に応じて、自治体や関係機関が時系列の対応策をあらかじめ決めておくのがTLだ。 「全国の模範となる流域タイムラインめざす」 今年5月、流域自治体の首長らが集まった球磨川流域TL検討会で、座長の松尾一郎・東大大学院客員教授は「適切に逃げるには仕組みが必要。全国の模範となる流域TLをめざしたい」と力を込めた。 市町村ごとにTLを作ることが多い中、人吉市、球磨村、八代市は熊本豪雨前から連携。それでも、球磨川が氾濫(はんらん)する前から支流で水があふれ被害を拡大させた教訓から、今年から支流を管理する熊本県がTLに加わった。上流から下流まで流域全12市町村がそろい、一体となってTLの充実に取り組む。 国交省は流域TLについて、今年度中に全国に109ある1級水系での導入をめざす。国交省河川環境課の木村勲企画専門官は「災害は自治体の枠を超えて広域で起こる。自治体同士での危機感の共有が必要」と話し、球磨川流域の取り組みに期待を寄せる。 だが、関係機関が多岐にわたれば情報量も増え、その分、TLも複雑になる。自治体の防災担当者からは「この情報量をどう役場内で共有するか」「やりながら理解するしかない」と戸惑いの声も聞かれる。 想定を超える雨量、実際の避難行動 課題山積 そもそも熊本豪雨でもTLに… この記事は有料会員記事です。残り879文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル