福岡県は新年度から、不登校の生徒が特別なカリキュラムで学べる「不登校特例校」(学びの多様化学校)を全国で初めて、県立高校に設置することを決めた。新年度予算案に約1225万円を計上、子どもたちに多様な学びの場を提供することをめざす。 不登校特例校は、文部科学省の指定を受け、通常より授業の時間数を減らしたり、体験学習を増やしたりするなど、不登校の生徒に合わせて柔軟なカリキュラムが組める。 国が全国に300校設けることを目標としており、現在は全国に24校ある。昨年8月に、学びの多様化学校へと名称を変えている。 九州では鹿児島県日置市に高校生向けの私立校があるなど、公立小中や私立校にはあるが、公立高校はまだ無い。大阪府も府立高校を設置する方針を示している。 福岡市は、25年度中にも、中学生のための不登校特例校を開校する方針を明らかにしている。 服部誠太郎知事は今年度予算から「1000億円の人づくり」という柱を掲げ、人への投資を重視している。新年度予算案では、この柱のもと、新たに「将来を守るサステナブル社会への改新」を据えた。不登校特例校の設置は、目玉政策の一つとなりそうだ。 県は総額2兆1321億円にのぼる新年度一般会計当初予算案を、22日開会の定例県議会に提案する。 トラック運転手の不足が懸念… この記事は有料記事です。残り127文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「地震は大丈夫」つないだ電話のそばで父は 悪路越えて息子は叫んだ
山間に田園が広がる石川県輪島市町野町の川西地区。山崎良治さん(87)は1月1日、同居する長男夫婦を市内の親類宅へと送り出した。 2階建ての家は約50年前、腕利きの大工だった山崎さんが自分で建てた。長年一緒に暮らした妻には昨春先立たれた。一人きりの留守番だった。 1度目の地震の後、関東地方にいる長女が心配して実家に電話をかけた。「大丈夫だ」。山崎さんはそう答えたが、まもなく音声が途絶えた。 外出先で地震に襲われた長男… この記事は有料記事です。残り507文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【マンガ動画】きっかけは居酒屋から グラスの厚さで味が変わる謎
2024年2月10日 11時00分 【マンガ動画】中身の飲み物は味が同じなのに、グラスを口につけた感覚で味が変わるらしいです。 同じ形のグラスでも、飲み口の厚さが異なると飲み物の味が変わる可能性があるという研究が発表されました。居酒屋での会話がきっかけで、「ビールは薄いグラスの方がおいしく感じるのでは?」という仮説が研究されることになりました。客の満足度を高めるために、飲み物に合わせてグラスを変えてみるのも良いかもしれません。詳しい解説は動画でご覧いただけます。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和倉温泉郷の職人らが避難先に結集 「いまの自分にできること」
「季節感あってええな、菜の花。彩りあるし喜んでくれるかいな」 能登半島地震で断水が続く和倉温泉郷(石川県七尾市)の集会所。30人が身を寄せていた自主避難先で1月30日、このまちの料理人たちが、夕食の仕込みをしながら談笑していた。 菜の花のおひたしに、野菜や里芋が入った豚汁……。避難所に甘い香りが漂い、湯気が上がる。 「栄養がとれて、体が温まる。気持ちが和みます」。避難生活を送る清水歌子さん(72)は、豚汁を口にしてほっとした様子を見せた。 集会所には全国から寄せられた支援物資のパンや即席麺、お菓子が並ぶ。ただ、清水さんは「やっぱり毎日同じだと偏ってね。炊き出しに感謝です」。 すし職人に中華料理人、指圧師らが次々と この集会所と近くの小学校で… この記事は有料記事です。残り633文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
入浴支援を受けた30代男性が全身やけど 職員が温度測らず高温に?
島脇健史2024年2月10日 8時04分 大阪府茨木市の市立障害者生活支援センター「ともしび園」に通う市内の30代男性が、職員から入浴の支援を受けた際に重度の全身やけどを負ったと、市が9日発表した。同園は、市が社会福祉法人「とんぼ福祉会」(茨木市)に指定管理で運営を任せている。市が原因を調査中で、同会の処分を今後検討する。 市によると、男性は5日午後2時ごろ、ストレッチャーに横たわったまま、機械を使って入浴する支援を受けた。入浴後、男性の全身が真っ赤になっていたことから、園側が119番通報。男性は体表の85%にあたる首から下の全身にやけどを負い、病院の集中治療室で治療を受けている。 園の職員は温度計で測って40~42度でお湯を張り、5~10分間入浴させるマニュアルだった。だが、実際には職員は温度を測っておらず、マニュアルの設定より高温だった可能性があるという。 男性の入浴支援は職員2人が担当していた。入浴中は派遣職員が見守っていたが、正規職員は別室の更衣室で入浴後の準備をしており、その場を離れていたという。男性は自分の言葉で意思伝達するのが難しく、入浴中も「熱い」などと伝えられなかったとみられる。 園は現在、入浴支援を中止している。市の担当者は「被害者に深くおわび申し上げる。原因を調査し、再発防止に努める」と話す。(島脇健史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
倉庫に3日間居座ったクマ、ついに捕獲 今冬異例の目撃数記録の秋田
2024年2月10日 8時15分 秋田市御所野湯本6丁目の運送会社の倉庫内に、6日からクマ1頭が居座り続けた。9日午前5時すぎ、市などが倉庫内に仕掛けた箱わなにクマが入っているのを確認し、捕獲された。けが人はいない。 秋田東署などによると、クマは体長約1メートル。6日昼前に、倉庫内で作業をしていた男性が目撃して通報した。7日にわなを仕掛けたがクマは寄りつかず、8日には吹き矢で麻酔をかけて捕獲しようとファイバースコープで倉庫内を捜索したが、クマは見つからなかった。 県によると、今年に入り県内のクマの目撃は1月末現在で計15件。クマは冬眠に入るため、例年だと1、2月合わせても目撃は数件程度にとどまり、今冬は異例という。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「誰が、なぜ?」模試の誤答→正答に書き換え 佐賀有数の進学校
三ツ木勝巳2024年2月9日 20時20分 佐賀県で1月に行われた県下一斉模擬試験をめぐり、県立佐賀西高校(佐賀市)で2年生4人の誤った解答が、正答に書き換えられていたことが分かった。同校は生徒と教員から聞き取り調査を行ったが、関与した人物などは分からなかったという。 同校によると、模試は先月6、7日に行われ、2年生は約280人全員が対象だった。10日に答案を返却したところ、1人が1教科の答案について「自分が解答した状態に手が加えられている形で採点されている」と申し出た。確認をしたところ、さらに同じ教科でこのクラスの3人の答案が、同様に書き換えられていたことが判明したという。 採点は、教科を担当する教員が執務室で行ったが、採点途中で鍵をかけずに部屋を出ることがあったという。同校では、答案に近づく可能性があった教員4人と生徒34人に事情を聴いたが、書き換えに関する情報は得られなかった。 佐賀西高校は、県内有数の進学校。この模試は、生徒の学習到達度をみるもので、学校での成績には反映しないという。同校では、今後について県教委と相談しながら対応を考えるとしている。野村弘文副校長は「誰がどういう目的でやったかわからないが、答案の管理について不適正な点があった。今後は答案管理の適正化を徹底し、再発防止を図る」と話した。(三ツ木勝巳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大量の血痕あった車、放置前に男2人が乗車 事前の足取りも判明
有料記事 杉江隼 宮坂奈津 マハール有仁州2024年2月10日 5時00分 千葉市花見川区で1月中旬、大量の血痕が車内に残った軽ワゴン車が見つかった事件で、この車が放置される前に少なくとも2人の男が乗車し、東京都内や千葉県市原市内を走行していた。捜査関係者への取材でわかった。千葉県警は詳細な走行経路の特定を急ぐとともに、車を運転していた人や同乗者の確認を進めている。 徐々に明らかになる、放置前の「足取り」 捜査関係者によると、軽ワゴ… この記事は有料記事です。残り443文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「常習的虐待の一環」と祖母に9年求刑 大阪・2歳女児熱中症死
有料記事 前田智 井石栄司2024年2月10日 5時30分 大阪府富田林市で2022年6月、当時2歳の女児が自宅で熱中症で死亡した事件で、保護責任者遺棄致死と逮捕監禁の罪に問われた祖母の小野真由美被告(47)の裁判員裁判が9日、大阪地裁堺支部で結審した。検察側は「常習的な虐待の一環で、貴い命が奪われた結果は重大だ」と述べ、懲役9年を求刑した。弁護側は「被告は深く反省している」などとして、懲役5年6カ月が適切だと訴えた。判決は16日に言い渡される。 亡くなったのは小野優陽(ゆうは)ちゃん。起訴状などによると、小野被告は内縁関係の桃田貴徳被告(52)=懲役6年の判決を受け控訴中=と共謀。22年6月24~27日に計57時間、自宅寝室のベビーサークル内に優陽ちゃんを閉じ込めた。27日夜、優陽ちゃんの手足を粘着テープで縛り、小野被告らが大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などへ旅行中、29日までサークル内に放置。十分な水や食料を与えず、熱中症で死亡させたとされる。 検察側は論告で、小野被告は20年1月に自身の三男の娘の優陽ちゃんを引き取り、同年6月、優陽ちゃんが輪ゴムを誤飲したため、桃田被告とベビーサークルを自作したと指摘。22年5月ごろ、優陽ちゃんがおむつを投げるようになり、サークル側面や上部を板で囲み、外泊のたびに閉じ込めたと主張。「外泊を楽しみ、自宅を汚されないようにするためとの動機は身勝手だ」と訴えた。 弁護側は、小野被告が幼少の… この記事は有料記事です。残り407文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
AIただ乗り、国の歯止め案を一定評価 新聞協会「著作権法改正も」
日本新聞協会は9日、文化庁が示した「AIと著作権に関する考え方」素案に対する意見を公表した。「著作権法に関して従来より踏み込んだ解釈を明らかにし、権利の適正な保護に向けて一歩前進した」と評価する一方、あいまいさが残るとして、法改正を求めた。 素案は、生成AI(人工知能)が記事や画像データなどを無断で利用する「ただ乗り」(フリーライド)に懸念の声が上がっていることを受け、著作権法の解釈を明確化したもの。これまで原則として許諾なくできるとされてきたAIによる著作物の学習について、特定の作家の作品を学習して似た作品を生成するなどの目的がある場合は許諾が必要と示した。この点について、新聞協会は意見書で「無秩序な学習利用に歯止めをかける解釈だ」と一定の評価をした。 また、最近は検索エンジンにAIを組み合わせたサービスが登場。検索すると報道機関の記事を引用する形で文章を生成して表示され、元の記事と多くが一致している例もある。素案では、このサービスについて、元の記事のごく一部を抜粋することを認めた「軽微利用」の範囲を超える場合は、許諾が必要となるとした。 この点について、協会側は「実際に軽微利用の程度を超えるような事例が多発していることは看過できない。事業者は事態の改善を急がなければならない」と指摘。対価が支払われず、良質な報道コンテンツが提供されなければ、国民の知る権利が阻害されるとして懸念を表明してきたが、改めてAIの開発者やサービス提供者に対策を求めた。 一方、協会側が求めた法改正に素案が触れなかったことについては、「解釈だけでは権利保護を図るには限界がある。主要国と比べて権利者に不利な規定を放置する合理的な理由もない」として、法改正に向けた検討を急ぐように訴えた。 素案については、文化庁が12日まで意見公募(パブリックコメント)をしている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル