松岡大将2022年1月11日 18時30分 佐賀県の特産でウナギに似たハゼ科の魚、ワラスボでとったダシの自販機がJR佐賀駅前に登場した。150ミリリットルの瓶詰で、1本990円。 佐賀市のすし店「嬉乃すし」が地元企業と開発。2年がかりで昆布とカツオのうまみを利かせた。5倍に薄めれば、鍋やお吸い物にオススメだという。 「エイリアン」と呼ばれ、グロテスクな顔つきのワラスボ。同店の高田治幸代表(39)は「見た目とは裏腹にほんのり甘いのが特徴。怖がらずに買って」。(松岡大将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北日本や北陸で猛吹雪のおそれ 近畿でも30~50センチの大雪か
吉沢英将2022年1月11日 18時36分 発達する低気圧や強い冬型の気圧配置の影響で、北日本や北陸では14日にかけて、猛吹雪となるおそれがある。気象庁が交通の乱れや高波に警戒を呼びかけている。 同庁によると、日本海と関東の東にある二つの低気圧が急速に発達し、12日に北海道付近へ達する見通し。西高東低の強い冬型の気圧配置となり、14日まで続くという。12日にかけて予想される最大風速は、北海道、東北25メートル▽北陸23メートル。13日は北海道で20~24メートルと予想される。 また、12日午後6時までに予想される24時間降雪量はいずれも多いところで、東北70センチ▽北海道、北陸60センチ▽近畿40センチ。13日午後6時までの24時間では、東北、北陸40~60センチ▽北海道、近畿30~50センチと予想されている。(吉沢英将) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工事・話し声・さえずり ひとりに一つ、聞けば東京を感じる「音」
【動画】記者が選んだ東京の音10選 「東京」と聞いて思い浮かべる音は何ですか――。朝日新聞東京総局のツイッターアカウント(@asahi_edo)の呼びかけに寄せられたエピソードや、街で聞いた声を紹介します。 東京都練馬区の漫画家、円茂竹縄さん(40)は八重洲(中央区)のビジネスホテルで聞く朝の車の音を挙げた。「ビルの谷間にこだまするように、朝からうっすら車の音が聞こえるのが好き。大都市の躍動を感じる」。 新潟県長岡市出身。子どもの頃、東京への家族旅行の際は、八重洲のホテルに泊まった。朝食のオレンジジュースがとてもおいしかったのを覚えている。「実家が静かな村。朝から車の音が聞こえるのが特別に感じた」 コロナ禍前から自宅で仕事す… この記事は会員記事です。残り843文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「失敗だらけの人生だから…」経験交え、学校で「性」を語る助産師
性について学校現場で講演を始めて21年になる助産師の桜井裕子さん(57)は、看護師学校在学中に予期せぬ妊娠をしたことがある。当時は「失敗」と捉えた自身の経験を交えながら、子どもたちと向き合う。「来年の幸せ」を考えて――。 「失敗したから」終わりじゃない 昨年12月、埼玉県の中学での講演で、3年生約160人を前に桜井さんはこう語りかけた。 「私は無知ではなかった。性についての知識はあったが、自分のこととして考えることができなかったんだよね」 性教育の外部講師として小中高、大学、特別支援学校などから引っ張りだこだ。保護者に話すこともある。体の仕組みや性に関するネット情報の見方、水着では隠す「プライベートパーツ」、性暴力、性的同意、性感染症、妊娠、避妊、性の多様性……。内容は「包括的性教育」と呼ばれるもので多岐にわたる。日々、情報をアップデートし、学校の要望なども踏まえ、年齢に合わせた形で伝える。 かつては「『できちゃった婚』をした人に講師は頼めない」などという学校もあったが、学校現場では性教育の需要が高まっていると感じる。これまでは年80回前後だった講演が、昨年は100回を数えた。 桜井さんの講演は、リアルな自らの体験だけでなく、子どもたちを飽きさせない工夫が随所にある。4択の質問を会場にいる生徒や先生に答えてもらいながら、正解したら「ピンポン」、不正解だと「ブー」と音が出るおもちゃを使って、場を盛り上げる。 心がけているのは、正確な情報を伝えるのは当然とした上で、禁止・抑制する話や過去を振り返る話ではなく、未来志向型の話だ。子どもたちが自ら選択できる力を身につけてほしいとの願いを込める。 「私は失敗だらけの人生だから、子どもたちには失敗したからって終わりじゃないと伝えたい」と桜井さんは言う。 桜井さんは学校現場で21年も性についての講演を続けてきました。さまざまな規制がある中で学校の教員らと協力しながら、子どもたちに必要なことを伝えてきました。自らの「予期せぬ妊娠」がどんなものだったのか、それによって何が起こったのかを後半で詳しく語ってくれています。 米どころの新潟県魚沼市で育った。小学2年生のときに中耳炎になり、そのとき面倒をみてくれた病院の看護師の優しさが印象に残った。その姿に憧れ、看護師を夢見た。 「おめでとう」と言われて だが中学、高校とスキー部の… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地震や台風、大雪などの被害、SNS情報を地図に反映 ヤフーアプリ
女屋泰之2022年1月11日 15時00分 ヤフーは11日、利用者の周辺で起きた地震や台風、大雪などの災害の被害をSNSのツイッターで把握し、アプリの地図上に反映するサービスを始めたと発表した。ツイッターに掲載された写真や動画もリアルタイムで紹介し、視覚的に災害の状況を伝えて避難に役立ててもらう。 無料で提供するスマートフォン向けのアプリ「Yahoo!防災速報」の新機能。気象災害に関するツイートの中から、位置情報を取得できるものを抽出して災害の場所を特定する。利用者の現在地周辺であった被害を分析して、アプリのマップに反映する。(女屋泰之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「僕でもできるかな」元厚労相は児相に尋ねた 政界を去り目指す里親
官房長官や厚生労働相を務め、昨年10月に政界を引退した前衆院議員の塩崎恭久さん(71)が、地元の愛媛県で里親登録をめざしている。厚労相時代、里親制度を後押しする法改正を進めたが、「制度が十分に知られていない」との思いを抱いてきたという。 里親制度は、虐待やネグレクト(育児放棄)、経済的な理由など、さまざまな事情で実の親と離れて暮らす子どもたちを一般家庭に迎え入れ、養育するもの。児童相談所で研修を受け、登録をした家庭に子どもを委託するのが一般的だ。 法律はつくったが… 高い国の目標と忙しすぎる児相の現実 塩崎さんは昨年10月の衆院選に立候補せず、政界を引退した。現在は東京と行き来しつつ、松山市内の自宅で暮らす。 里親には年齢制限がない。「僕でもできるかな」と昨年、児童相談所に申請し、すでに3回の研修を終えたという。春ごろ、里親として認定されるかどうかが決まる見通しだ。 塩崎さんは厚労相を2014年9月から3年間務めた。この間、親と暮らせない子どもを施設ではなく、家庭と同じような環境の里親のもとで育てることを原則とする児童福祉法の改正(16年)などに取り組んだ。 児童養護施設では、子どもの養育者が頻繁に代わるため、子どもが特定の大人と継続して安定した関係を築く「愛着形成」がしにくいと指摘される。国は里親や小規模のファミリーホームで暮らす子どもの割合(里親等委託率)を上げようとしてきたが、2019年度末時点での委託率は21・5%にとどまり、児童養護施設と乳児院が大半を占めている。 児童相談所の忙しさに加え、「里親制度が十分に周知されていない」と塩崎さん。朝日新聞の取材に「僕はこれまで法律や制度をつくってきた。今度は自分がその制度を実践して使い、愛媛の子どものために役立てないかと思っている」と話した。 人口90万人に担当者1人 ならば自分が役に立てないか 政界引退後、71歳で里親をめざすという元厚労相の塩崎恭久さんに、その思いを聞いた。 ◇ 昨年10月の衆院選に出ないと決めた後、児童相談所の職員と話す機会があったんです。「里親に年齢制限ってあるんですか」と聞いたら、「ない」って言うから、ひょっとして僕でもできんのかな、と。 長期間つきっきりで養育する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナで共通テスト未受験→大学が個別に試験で合否 4月以降入学も
新型コロナウイルスの影響により、大学入学共通テストの本試験や追試験を受けられなかった受験生について、文部科学省は、共通テストを利用する各国公私立大学に対し、大学が個別に行う試験の結果などで合否判定するよう要請することを決めた。個別試験についても、再追試を新たに設けることなどを要請する方針。試験が遅れることに伴い、4月以降の入学も認めるという。 末松信介文科相が11日、記者会見で明らかにした。大学入試の実施要領などは入試前年の夏ごろに決まることが通例。共通テストは15日に始まる予定で、直前に文科省がこうした要請をするのは異例だ。 共通テストは本試験が15、16日で、新型コロナへの感染や体調不良などで本試験を受験できなかった受験生は2週間後の29、30日の追試験を受けることが想定されている。 だが、昨年末以降、変異株「オミクロン株」を中心に新型コロナの感染が急拡大。文科省は受験の機会を確保するため、各大学に合否判定を柔軟に対応するよう求めることにした。(三浦淳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「はい、高齢社です」 高齢者だけの派遣会社がかなえたい生き方とは
高齢者だけが登録できることを売りにした派遣会社が東京都内にある。その名も「高齢社」。フルタイムに近い形で働くことに二の足を踏む高齢者もいる中、一つの求人を複数人でシェアしているのも特徴だ。ほどよい働き方は、充実感にもつながっている。 港区の東京ガス本社内にあるコンビニ。平日の午前9時すぎ、社員らが長い列をつくる中、高齢社から派遣された仲田加代子さん(72)が素早くレジを操作していた。「前職でパソコンも接客も得意だったから、この仕事にも自信があるんです」と胸を張る。 週4回、朝7時から休憩を挟んで約8時間働く。時給は都の最低賃金より2割ほど高く、10万~15万円ほどの月収は、趣味の社交ダンスのレッスン代や、孫のおもちゃ代などに充てる。「体を壊さない範囲で働き、生活を少し豊かにしたい」。そんな仲田さんの希望に合った仕事だという。 高齢社は東ガスに勤めていた計15人が集まり、2000年に設立された。 ユニークな会社名なのは、創業… この記事は会員記事です。残り1165文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「汚い・臭い…そんなイメージ覆す」トイレ清掃員の決意は歌になった
窓辺に置かれたCDプレーヤーから、ポップで楽しげなメロディーが流れてくる。 奥多摩トイレット、ナンバーワン イン・ジャパ~ン イン・ジャパ~ン JR青梅線の終点・奥多摩駅前の観光用公衆トイレ。大井朋幸さん(47)の1日はここから、このテーマソングとともに始まる。 曲名は「OPT(オピト)」。「オクタマ・ピカピカ・トイレ」の頭文字で、「日本一観光用公衆トイレがきれいな町」を掲げる東京都奥多摩町で、その使命を担うプロ集団の名称でもある。メンバー4人のリーダーが大井さんだ。 磨くのに機械やブラシは使わない。床にはいつくばり、スポンジでタイルの溝に入った汚れまで丁寧に落とす。便器も手鏡で内側まで確認しながら念入りに。薄いグローブをはめた手で直接磨くと、キュッキュという摩擦音が心地いい。尿石などの汚れが少しでもあると、この音は出ない。 清掃員になったのは2017年春。長年調理の仕事に携わり、前年までは入浴施設の支配人だったが、体調を崩して退職した。新たな職を探す中で、町の第三セクター「奥多摩総合開発」が職員を募集していると知った。 仕事がトイレ掃除だと知ったのは入社後だ。町内のトイレは当時どこも汚かった。 防塵(ぼうじん)マスクにゴーグルをつけ、鼻の穴に塗り薬を詰めて作業に臨む日々。それでも襲いかかるアンモニア臭に吐き気がし、涙が出た。食欲もわかず、半年足らずで5キロやせた。 転機は同年の夏。小学2年生… この記事は有料会員記事です。残り1365文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ノスタルジーへの投資か」悩んだ先に 酒蔵の覚悟、酒米もわら縄も
酒を詰めた大だるは100キロ近い。指3本分はある太縄で抱きかかえるように、きりりと結び上げる。 2021年師走、剣菱酒造(神戸市東灘区)の蔵の一角で、迎春の菰(こも)だる作りが進む。若手に教えながら作業する品質管理室の中野勝さん(48)は額の汗をぬぐって「太い縄は、つかんでたるを動かす手綱。伸びてゆるむようではいけません」。わらの縄はしっかり締まるのだという。送り出す先にどんな祝いや喜びの場が待っているか。詰めて10日ほどすると、たるの木と酒の香りがなじんで飲みごろになる。 いま剣菱で使うわら縄は、中野さんたち社員が4台の機械を操作して作っている。メーカーが太い縄の製造終了を決めたことから機械を手に入れ、引退した技術者を訪ねて指導を頼み、足りない部品は補って4年がかりで復活させた。その経緯を社長の白樫政孝さん(44)は、「お酒の味に直接は関係しないことです。ノスタルジーへの投資ではないかと悩みました」と打ち明ける。 同じころ、正月飾りに樹脂製… この記事は有料会員記事です。残り890文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル