兵庫県赤穂市発注の工事で便宜を図る見返りに現金210万円を受け取ったとして、県警は23日、収賄の疑いで赤穂市浄水施設担当課長の西川貞寛容疑者(58)=同市=を、贈賄の疑いで貯水タンクメーカー「森松工業」(本社・岐阜県本巣市)大阪支店課長、松岡正紀容疑者(48)=大阪府茨木市=とその上司2人を逮捕し、発表した。4人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、工事は赤穂市の老朽化した配水池の再整備。設計担当だった西川容疑者は昨年3月、森松工業製のタンクが使われやすいように工事の仕様書などを作成する見返りに同社側から現金210万円を受け取った疑いがある。営業担当だった松岡容疑者が市内の浄水場で現金を手渡したという。 工事は昨年6月に赤穂市の業者が落札し、この業者に森松工業がタンクを納入する予定だったという。赤穂市によると、西川容疑者は1981年に採用され、2018年から現職。赤穂市では2019年にも贈収賄事件が2件相次ぎ、当時の係長2人がそれぞれ逮捕された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
核禁条約「日本は批准を」 被爆者団体など決意新たに
核兵器禁止条約の実現に尽力した被爆者団体やNGOなどが主催する記念イベントが23日、東京と広島、長崎をつないでオンラインで開かれた。発効を「スタート」と位置づけ、日本政府の条約への参加を求める発言が相次いだ。 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員は「条約が発効した22日は人類史上に銘記される日。日本政府に批准させ、核兵器廃絶の世界のリーダーになるよう求めたい」とあいさつ。カナダ在住の被爆者サーロー節子さんはビデオメッセージで「被爆した何十万の死者の記憶に思いをはせ、核兵器の完全廃絶まで、いとしい死者とともに歩み続けましょう」と語った。 ビデオで中満泉・国連事務次長… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
坂本スミ子さん死去 歌手・俳優、「夢であいましょう」
ラテン歌手で俳優の坂本スミ子(さかもと・すみこ、本名石井寿美子〈いしい・すみこ〉さんが23日、脳梗塞(こうそく)で死去した。84歳だった。葬儀は近親者で営む。喪主は長女石井聖子さん。 大阪府出身。ラテン歌手としてデビュー。数々のヒット曲を生んだNHKの人気番組「夢であいましょう」に出演し、主題歌を歌った。 俳優としても活躍し、1983年のカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した今村昌平監督の「楢山節考」で主演。山に捨てられる老母を演じた。 熊本市内の保育園で園長も務めた。2005年、朝日新聞の取材に「子供はとっても敏感。いつもは『にぎやかなばばあ』の私が、疲れて少しでも背中を丸めていると『先生、大丈夫?』って聞いてくる。ステージで歌っていた頃よりテンションを上げてますよ」と話していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察官らの感染、1100人超える うち4割が今年感染
新型コロナウイルスの感染が判明した全国の警察官・警察職員は今月21日現在で1167人にのぼることが警察庁への取材でわかった。昨年3月以降、各地の警察で確認されてきたが、このうち約4割にあたる477人は今年になってからの分で、警察でも感染が急増している状況だ。 警察庁の松本光弘長官は21日の記者会見で「警察業務は不特定多数の人との接触や一定の人数による集団的活動が避けられない」とした上で、柔軟な形態の勤務や職員の体調管理などに取り組んでいると説明。「引き続き治安維持活動に支障が生じないよう感染防止対策を徹底していく」と述べた。 感染は、秋田、岩手、島根、香川の4県警を除く43都道府県警で確認されている。警視庁234人、愛知県警134人、神奈川県警123人、大阪府警109人の順で多い。警察庁の職員の感染は25人。 一方、警察の留置場で留置され… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
感染拡大の責任、政治軽視の社会にも 神里達博さん
コロナ禍に見舞われて、もう一年になる。改めて、2020年に起きたことを思い返してみた。 当初、この社会は「新しいリスク」に激しく緊張した。海の向こうから悪(あ)しきものが来た時、この島国の住人は、しばしば最高度の警戒心をもって身構える。だが、感染者数が欧米に比べて少ないことが分かると、楽観的なムードが広がっていった。感染が拡大しにくい未知の原因、「ファクターX」があるのではないか、という議論もでた。 しかし物事は、何と何を比較するかで、その見え方は大きく変わる。確かに欧米に対しては、日本はうまくいっているように見えたが、アジアの近隣諸国と比べると、決して褒められたものではなかった。 公表されている数字を見る限り、中国やベトナムの感染者数は非常に少ないが、日本とは社会体制が違うので、単純比較はできないかもしれない。しかしお隣の韓国と比べても、決して状況は良くない。20日午後までの日本の累計死者数は4680人だが、人口が約半分の韓国では1300人で、実質的に日本の方が多い。韓国では、この冬の新規感染者数も、すでに先月下旬から減少傾向にある。 圧倒的に優れているのは台湾で、いまだに累計死者数は1桁、感染者数の全ての合計が千人に満たない。いまや東京だけで毎日千人を超える感染者がでていることを思えば、彼我の差に愕然(がくぜん)とさせられる。 欧米とは、ハグや握手といった習慣の違いや、公共空間での会話の仕方、マスクに対する考え方など、さまざまな違いがある。自然環境も異なる。一方、韓国や台湾などは、共通点も多い。近隣諸国と比べれば、むしろ日本が「一人負け」、この冬、さらに事態が悪化しつつある、という姿が見えてくる。 その原因は色々あるだろう。だが最大の問題は、やはり「政治」にあるのではないか。それは、かなり本質的な意味において、である。 そもそも社会には、さまざまな… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
下半身を露出した疑い、米軍属を逮捕 専門学校の敷地内
沖縄県警は23日、在沖米海兵隊所属の軍属クリストファー・デイビス容疑者(29)=うるま市=を公然わいせつ容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 うるま署によると、デイビス容疑者は18日午前10時35分ごろ、沖縄本島中部の専門学校敷地内で、車の中から通行人に声をかけて下半身を露出した疑いがある。署が詳しい経緯を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オカンにばれたコロナ給付金詐欺 19歳が自首するまで
まあまあ大きな金が手に入るねんけど――。友人に誘われ、気安く応じた確定申告。やがて国から100万円が振り込まれ、60万円を「上の人」に差し出した。少年(19)は気付けば、詐欺の実行犯になっていた。 「ほんまに後悔ばかりです」。関西地方のファミリーレストラン。母親に連れられ、やってきた少年はそう語り、うなだれた。すでに警察の事情聴取を受け、スマートフォンも調べられた。この先どうなるのか、不安を抱えて過ごす。 「大丈夫。おれもやってるし」 きっかけは昨夏、高校時代の友人からの電話だった。「40万円もらえるねん」。会うと、スマホの画面を示された。100万円が振り込まれた口座記録が写り、「ジゾクカキュウフキン」の文字が見えた。 「リスクがないとは言われへんけど、大丈夫。おれもやってるし」。ただ、差額の60万円は「上の人」に渡す必要があるという。少年の月収はコンビニバイトの15万円前後。40万円でも十分に魅力的に思えた。 持続化給付金は、新型コロナウイルスの影響で収入が落ち込んだ個人事業主や中小企業を救うための制度だ。少年は何かわからないまま誘いに乗った、と振り返る。 数日後、「これで確定申告してきて」と友人から税金関係の書類を渡された。指示通り、税務署で書類を出して判子をもらい、控えを受け取った。 このとき少年がしたことは、自分が個人事業主で、前年に100万円超の所得があったとする虚偽の確定申告だった。給付金をもらうには、前年比で収入が半減した月があることを証明しなければならない。そのため、前年に収入があったよう装ったのだ。 その後、ハンバーガーチェーンで友人と待ち合わせると、ブランド品を身につけた20~30代ぐらいの見知らぬ男が一緒にいた。男は少年が差し出した書類の控えを見ながらノートパソコンを操作し、終わるとコンビニに行って、少年の免許証や通帳をコピーした。男は「1~2週間で金が入るから、(友人に)60万渡しといて」と言い残して立ち去った。 給付金の申請手続きはすべて中小企業庁の専用サイト経由で行われる。減収の「証拠」として確定申告書の控えや売り上げ台帳も電子データで提出する。これらの作業は、少年の知らぬ間に男が済ませたとみられる。 実際に、1週間余りで少年の口座に100万円が振り込まれ、友人に60万円を渡した。残りは何に使おうか――。特に欲しい物はなく、代わりに「回らないスシ」などの外食が増えた。給料日前はいつも金欠で困るのに、焦らずに過ごせた。ただ、40万円は1カ月ほどでなくなった。 秋になり、不正受給者が逮捕されたという報道をツイッターで知った。「おれがやったことって、これなんか」と初めて不安を覚えた。やばいんかな、でも大丈夫だって言われたし……。そんなモヤモヤとした気持ちを抱えながら迎えた年の暮れ。母親にばれた。 「まさかうちの子が…」 そのとき母は 母親は自宅に届いた住民税の通… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
地下駐車場で作業員2人死亡、CO2中毒か 東京・新橋
23日午前11時15分ごろ、東京都港区西新橋1丁目の地下駐車場で、「消火設備の点検中に二酸化炭素が噴霧した。作業員が取り残されている」と119番通報があった。東京消防庁が男性作業員3人を救出したが、このうち2人が死亡した。別の1人は意識はあるという。警視庁は、二酸化炭素中毒になった可能性があるとみて調べている。 愛宕署などによると、現場は高層ビルの地下1、2階部分。救出された3人を含む6人の作業員が消火設備の点検をしていた際、現場に二酸化炭素が充満したとみられるという。署は、作業員らが放出装置を誤って作動させたとみている。 現場は都営三田線・内幸町駅近くのオフィス街。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「入院強制は差別を助長」 元ハンセン病患者ら声明
新型コロナウイルス感染症に対応する政府の感染症法改正案について、ハンセン病家族訴訟の弁護団は22日、撤回を求める声明を出した。「(新型コロナ感染症)患者らの人権を不当に侵害し、差別の助長につながる」と反対している。 改正案にはコロナ患者が入院に応じない場合などに刑事罰を科すことが盛り込まれている。 元ハンセン病患者やその家族が受けてきた人権侵害の問題に長年取り組む弁護団は、声明でコロナ医療の切迫は国などによる医療体制整備の遅れにも起因すると指摘した。 そのうえで「罰則による一方的な入院・調査等の強制は患者らの人権を不当に侵害するものであって、憲法違反」と改正案を批判。コロナ患者や家族への中傷・差別が起きている問題に触れ、「ハンセン病患者・家族に対する偏見差別の歴史が繰り返されている。罰則を伴う強制は恐怖や不安・差別を助長する」と警鐘を鳴らした。 ハンセン病をめぐる偏見差別の… 【1/25まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都心も積雪の可能性 あす朝にかけ関東甲信で雪のピーク
関東甲信では23日夕から24日、平野部も含めた広い範囲で大雪となる恐れがあり、東京都心でも積雪となる可能性がある。国土交通省は23日午後、大雪に対する緊急発表を出し、車の立ち往生や公共交通機関の乱れが起きる恐れがあるとして、不要不急の外出を控えることなどを求めた。 気象庁によると、日本の南に前線が停滞しており、23日夜には四国沖で前線上に低気圧が発生する見込みという。関東に雪をもたらす「南岸低気圧」として24日にかけて日本の南を東進。寒気も入り込むため、降雪が予想されている。 雪のピークは24日未明から朝にかけてとみられる。24日正午までの24時間降雪量の予想は多いところで、関東北部の山沿い30センチ▽甲信、箱根から多摩や秩父にかけて20センチ▽関東北部の平野部10センチ▽関東南部の平野部、東京23区5センチ。 気温は雪が降る範囲内では高いと予想され、気象庁は湿った重い雪によるビニールハウスの倒壊や電線・樹木の着雪などに注意を呼びかけている。 国土交通省は23日の緊急発表で、車を運転する場合は冬用タイヤやチェーンの装着を呼びかけた。未装着で立ち往生した運送事業者に対しては、悪質な場合、安全管理義務違反で行政処分するとしている。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル