自民党衆院議員だった吉川貴盛・元農林水産相(70)=を22日付で議員辞職=が大臣在任中、鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表(87)から計500万円を受け取った疑いがある問題で、東京地検特捜部が23日までに吉川氏から任意で事情聴取したことがわかった。特捜部は前会長の聴取や農水省からの資料提出などの捜査も進めている。 関係者によると、前代表は農水相だった吉川氏に対し、2018年11月に都内のホテルで200万円、19年3月に大臣室で200万円、同年8月にも大臣室で100万円の計500万円を渡した疑いがある。前代表はその際、家畜のストレスを減らす「アニマルウェルフェア(動物福祉)」に基づいた飼育基準づくりを進める国際機関に「農水省として反対意見を出してほしい」などと依頼したという。 特捜部は6月、19年の参院選… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大量の廃棄パンと餓死した3歳児 ある東京の街で思う
JR蒲田駅(東京都大田区)近くのアパートで6月、住民の梯稀華(かけはし・のあ)ちゃん(当時3)が亡くなり、稀華ちゃんを1人で育てていた20代の母親が保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕、起訴された事件の取材にあたった。 担当する警視庁への取材では、母親は事件の直前、アパートを9日間空けていた。知人男性に会うための鹿児島旅行だったという。稀華ちゃんを6畳間に閉じ込めるため、ダイニングキッチンに通じる扉の前にソファを置き、ベランダに出るサッシの鍵もテープで固定していたという。死因は飢餓と高度の脱水症。汚れたおむつを着けっぱなしにしていたためか、下半身がひどくかぶれていたという話も聞いた。 アパートの周辺で普段の暮らし… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
偽の「青春18きっぷ」使用か 国交省職員「自作した」
偽の「青春18きっぷ」で電車に乗ったなどとして、警視庁丸の内署が、国土交通省鉄道局鉄道事業課の課長補佐、尾坂直哉容疑者(49)=横浜市港南区=を偽造有価証券行使と詐欺の疑いで逮捕していたことが22日、捜査関係者への取材でわかった。調べに対し容疑を認め、「切符は自分で偽造した。小遣いが少ないため、電車代を浮かそうと思った」などと供述しているという。 尾坂容疑者は18日午後、JR東日本の電車を利用した際に、偽造した「青春18きっぷ」を使用。首都圏を走る「京浜東北線」で石川町駅(横浜市中区)から東京駅(東京都中央区)まで電車に乗り、運賃570円を詐取した疑いがある。東京駅の改札を出る際、ビニールケース入りの切符を駅員に見せたところ、偽物と見抜かれたという。 尾坂容疑者は鉄道事業者を指導・監督する部署に所属。国交省は「大変遺憾であり、事実関係を確認の上、厳正に対処していく」としている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スマホでおみくじ、車で祈禱…コロナ禍で新しい参拝の形
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、新年の初詣の風景も大きく様変わりしそうだ。各地の神社やお寺は「新しい参拝の形」の模索に知恵を絞る。 合格祈願もリモートで 生田神社(神戸市中央区)はおみくじにスマートフォンを使った新しい方式を採り入れた。境内や駐車場に掲示されたQRコードなどを参拝客がスマホで読み取り、画面に現れたおみくじの筒をタップ。表示されたおみくじの番号を授与所で告げ、初穂料(300円)と引き換えに紙のおみくじをもらう。担当者は「多くの人が触れる木製の筒を使わないことで、感染拡大を防ぎたい」。 日本最古の神社とされる奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社では、参拝者がセンサーに向かって手を振ると、モニターにおみくじの番号が表示される機械を導入した。広報担当者は「参拝者の不安を一つでも解消できれば」と話す。 聖徳太子が開いた四天王寺(大阪市天王寺区)は、毎年恒例の元三大師堂(がんざんだいしどう)での合格祈願法要を動画配信サービス「ツイキャス」(https://www.twitcasting.tv/shitennoji593)で無料ライブ配信する。「コロナ感染が心配で来られない受験生や保護者の手助けができれば」と担当者。 車で祈禱、鈴の音は録音で 車に乗ったまま祈禱(きとう)… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
朝鮮学校美術部 「一人ひとりの物語」に反響
在日コリアンの生徒が通う東京朝鮮中高級学校の美術部員たちの姿を描いた連載「いま子どもたちは 等身大のキャンバス」を、3回掲載しました。連載で書き尽くせなかったことや、読者から寄せられた反響の一部を紹介します。(宮崎亮) いま子どもたちは:等身大のキャンバス【番外編】 10月下旬、初めての取材で学校を訪れた。美術室のドアをあけると、女子生徒が後ろに手を組んで立っている。それを囲み、5人の生徒たちが画用紙に向かって鉛筆を走らせていた。 拡大するクロッキーに取り組む東京朝鮮中高級学校の美術部員たち=2020年10月27日、東京都北区、宮崎亮撮影 やがて画用紙を床に置き、互いに講評する。校外では日本語を話す生徒たちも校内では朝鮮語が基本。しかし、こうした時間や雑談のとき、会話が盛り上がると日本語も混じる。 例えば日本語で取材に応じてくれた高級部3年の宋泰碩(ソン・テソ)さん(18)が、照れながら周りの後輩に言った。「ナァ(私)はこういう人間インミダ(です)なあ」。朝鮮語と日本語のミックス、いわば「在日語」だ。 拡大する各自が描いたクロッキーを互いに講評する東京朝鮮中高級学校の美術部員たち。写真奥中央は顧問の崔誠圭先生=2020年10月27日、東京都北区、宮崎亮撮影 部員の中高生9人の話を一人ずつ時間をかけて聞いた。作品の発想の面白さもさることながら、自らについて語る言葉の豊かさと的確さに驚かされた。 展示ごとに来場者にプレゼンを繰り返してきたのも理由の一つだろうが、それだけではないと感じた。 生徒たちは幼い頃から在日という自らのアイデンティティーと向き合ってきた。高級部1年の金秀龍(キン・スリョン)さん(16)はこう語った。「朝鮮人としての誇りを持って生きていこうとは強く思ってます。でもそれは自分の人生の舞台設定というだけで、自分は自分という人間として生まれた。これからも自分は自分として歩みたいです」 連載で描きたかったのは総体としての「朝鮮学校生」「在日」ではなく、生徒一人ひとりの物語だ。どんな漫画やアニメが好きで、何に悩み、どんな進路を考えているか。もちろんルーツのことも尋ねた。尹太吉(ユン・テギル)校長(62)も「美化したりせず、生徒たちのありのままの姿を書いてください」と声をかけてくれた。 投書「親しみ持つ人増えた」「知人が朝鮮学校に誤解」 【動画】「等身大のキャンバス」東京朝鮮中級学校美術部=宮崎亮撮影 多くの読者が朝日新聞や学校に、連載記事への感想を寄せてくれた。 週に1回、韓国語教室に通う女性(62)の朝日新聞への投書には「ヘイトスピーチの報道がある一方、韓国に親しみを持ち言葉を学ぶ若者・年配者が増えていると思います」「この親しみを持つ大勢の人たちがヘイト問題を粉砕する原動力になるのでは」とあった。 大阪市の会社員、丸島徳子さん(55)は、朝鮮学校について知人が誤解していると投書した。「ある方の解釈は朝鮮学校には北朝鮮籍の人だけが在籍してると云うのです」 たしかにSNSなどで同じような誤解をみかけるが、日本在住者に「北朝鮮籍」の人はいない。かつて日本の植民地だった南北分断前の朝鮮から渡日した人は、1952年のサンフランシスコ講和条約の発効で日本籍を失い、「朝鮮籍」となった。彼らやその子孫にはその後、韓国や日本の国籍を取る人と、朝鮮籍のままの人がいる。「朝鮮」は北朝鮮や韓国という国家ではなく「地域」扱いのため、朝鮮籍者は無国籍状態にある。 朝鮮学校には朝鮮籍、韓国籍、日本籍、それ以外の生徒もいる。女性の投書はこう続けた。「多様な人が在籍されてる様子です。多数の人がこのことを知ってほしいです」 在日3世のデザイナー、徐仁珠(ソ・インジュ)さん(39)はクラウドファンディング(CF)で来年1月の美術部展を支援。サイト上で「近頃のウリハッキョ(私たちの学校)の学生達の賢さ、誠実さ、自分の置かれている状況の把握力、表現の秀逸さ。本当に感動するほどです」とメッセージを寄せた。 今夏はコロナ禍で、全国の朝鮮学校美術部の合同合宿と「在日朝鮮学生美術展」が中止に。そこで生徒、教師らは「Web展」と実物の作品が全国を巡る「10号展」を企画した。これらのCF(https://camp-fire.jp/projects/view/325552)も実施中だ。 ハングルで手紙「埼玉の田舎のおばさんは応援してます」 拡大する吉田早苗さんが学校宛てに送った手紙(1枚目)。丁寧なハングルでつづられている 「私は韓国語を勉強してもう20年になりますが、まだまだです。この手紙も間違いがたくさんあるかと思います。申し訳ありません」。埼玉県羽生市の主婦、吉田早苗さん(69)は、学校に宛てた手紙にハングル文字でこう書いた。「在日朝鮮人として長く日本で生きた歴史を背負う学生の皆さんの姿がまぶしく思えました。自由に面白く、楽しく学校生活を過ごすことを願います」 そして、こう続けた。 「差別や中傷など、日本の人の狭い心が、私はつらいです。元来、朝鮮と日本は兄弟姉妹です。ある時は兄(姉)となり、ある時は弟(妹)です。常に対等な関係です」 「私は朝鮮のすべてを愛しています。美術部だけでなく、すべての皆さん熱心に勉強して下さい。埼玉県の田舎のおばさんは応援しています」 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教職員、心の病による休職過去最多 働き方改革が急務に
うつ病など「心の病」が原因で、2019年度に休職した公立小中高・特別支援学校などの教職員が5478人、18年度に退職した公立学校教員が817人いて、ともに過去最多だったことが22日、文部科学省の調査で分かった。今年度は新型コロナ対応でさらに負担が増えており、働き方改革が急務だ。文科省は勤務時間の管理徹底や相談窓口の整備を進める。 文科省には、学校現場から「残業が多い」「保護者らの過度な要求で疲れている」などの声が寄せられている。これに加え、業務の増加や学習指導要領の内容の複雑化、団塊の世代の大量退職による中堅や若手への業務のしわ寄せが背景にあると文科省はみている。 公立学校教職員についての19年度人事行政状況調査によると、心の病による休職は前年度から266人増え、在職者数に占める割合は09年度に次いで過去2番目に多い0・59%だった。 学校種別では、近年児童生徒数が増えている特別支援学校が649人で、在職者数に占める割合は0・72%と最多。小学校2647人(0・64%)、中学校1387人(0・60%)、高校768人(0・42%)だった。年代別では、働き盛りの30代が1477人(0・76%)、40代が1380人(0・67%)で、50代は1789人(0・55%)だった。 都道府県・政令指定都市で、在職者数に占める割合が最多だったのは、沖縄県の1・24%(190人)。川崎市1・05%(69人)、大阪市1・02%(133人)、神戸市0・98%(81人)、東京都(633人)と横浜市(161人)がともに0・97%で続き、都市部が目立った。 一方、国公私立学校・園の教員について3年に1度行う学校教員統計調査(中間報告)によると、18年度に心の病を理由にした退職者は、幼稚園35人、小学校457人、中学校242人、高校83人(いずれも公立)だった。(伊藤和行、鎌田悠) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
体罰の根絶「原点に戻る」 市立尼崎高と桜宮高が連携へ
部活動での体罰が相次いで発覚した兵庫県尼崎市立尼崎高校が22日、同じく部活動での体罰が原因で8年前に生徒が自殺した大阪市立桜宮高校(同市都島区)と連携協定を結んだ。桜宮高校が進めてきた体罰・暴力行為を許さない取り組みを共有し、開かれた学校づくりを目指す。 市立尼崎高では、男子バレーボール部のコーチに顔をたたかれた部員が一時意識を失う体罰が、昨年5月に発覚。硬式野球部でも部長らによる体罰が明るみに出た。両部の指導者や校長ら教職員計6人が懲戒処分(停職や減給)された。 一方、桜宮高では2012年12月、バスケットボール部の主将だった男子生徒(当時17)が顧問(懲戒免職)から体罰を受けて自殺。顧問は暴行と傷害の罪での有罪が確定した。両校とも部活動が盛んで、勝利至上主義など重なる部分が多かったとされる。 桜宮高では自殺問題後、生徒が自主的に考え、教員らが生徒の意見を聞きながら言葉でコミュニケーションを図る「プレーヤーズファースト(選手第一主義)」を進めてきた。市立尼崎高はそうしたノウハウを取り入れ、互いの施設利用や教員・生徒の交流なども通じて刺激し合う方針だ。 今回の協定は、自殺問題後に大阪市教育委員会の顧問に就任して部活動改革に関わり、その後、尼崎市教委顧問となった元全日本女子バレーボール監督の柳本晶一氏の呼びかけで実現した。桜宮高の男子生徒が自ら命を絶ってから今月23日で8年。柳本氏は22日の締結式で風化への懸念を示し、「7年目に尼崎で体罰が起きた。原点に戻り確認するべきだと思った」と話した。(中塚久美子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上皇さま、87歳に 大雪立ち往生を心配、救出に安堵
上皇さまは23日、87歳の誕生日を迎えた。宮内庁によると、上皇さまは週に2回、皇居・生物学研究所に通い、ハゼ科類の研究に取り組んでいる。新型コロナウイルス感染症が、人々の健康と日常生活に大きな影響を及ぼしていることを深く案じているという。同庁が誕生日を前に、近況を記した文書を発表した。 上皇さまは体調に特段の問題は無いという。美智子さまに色々尋ねることが多くなったが、お二人で笑顔で生活している。一連の代替わりの儀式が終わり、安堵(あんど)している様子という。 美智子さまとの散策を日課として続け、動植物の生態などのテレビ番組を録画して見ている。 また、上皇さまは今月、関越自動車道で発生した大雪の影響による2千台以上の車の立ち往生を心配し、すべての車の移動が完了し、救出されたことを伝える報道に美智子さまと共に安堵していたという。 新型コロナについては、青年海… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リサイクル工場付近で火災、2人搬送 三重県亀山市
22日午後10時10分ごろ、三重県亀山市能褒野町の廃プラスチックのリサイクル工場付近から爆発音がして火が上がっていると119番通報があった。亀山署や市消防本部などによると、午後11時半現在でまだ鎮火しておらず、2人が病院に搬送され、このうち1人はやけどを負っているという。消防車など8台が消火活動に当たっている。現場近くには古河電気工業三重事業所などの工場が立ち並んでいる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野村萬斎さん統括の演出チーム、解散へ 五輪の開閉会式
来夏に延期された東京五輪(オリンピック)・パラリンピックの開会式・閉会式の演出について、狂言師の野村萬斎さん(54)を統括とする総合演出のチームが解散することが22日、大会関係者への取材でわかった。 関係者によると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う式典の簡素化を短期間で進める必要が出てきたことなどを考慮したという。 統括の後任には、現在パラリンピックの式典を統括するクリエーティブディレクター佐々木宏氏(66)が就く予定。 佐々木氏はソフトバンク「白戸家シリーズ」や富士フイルム「お正月を写そう」のCMなどを手がけている。 野村さんは2018年7月の就任会見で、開閉会式について「シンプルかつ和の精神に富んだものにしたい」と強調。「機知に富んだ手法、発想を、デジタルなものを含めて遺憾なく発揮したい。多様性をお楽しみ頂きたい」と話していた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル