仙台市若林区の井土付近でかつて生息していた固有種「井土メダカ」の展示が、同市青葉区にある東北工大の一番町ロビーで開かれている。井土付近は震災時に津波で被災。メダカも姿を消したが、たまたま前年に採取されていて復活を遂げた。 ロビーには、井土を含む六郷東部地区の歴史がパネル11枚で紹介されており、ぷかぷか泳ぐ井土メダカの稚魚3匹も観察できる。 井土メダカはミナミメダカの仲間。震災の前年に、宮城教育大が数十匹を研究用に採取・飼育していて、絶滅を免れた「奇跡のメダカ」と称されている。かつての住民が「里親」になるなどして繁殖に取り組み、今や2万匹近くまで増えた。来春、東六郷小学校跡地にオープンするコミュニティー広場の「メダカ池」に放流される予定だ。 17日に開館と同時に訪れたのは井土地区出身の丹野明夫さん(71)=同区今泉=だ。繁殖に取り組む里親の一人だ。 震災で家を失い、1キロ以上離れた内陸に移り住んだ。メダカを見ると、震災前の緑豊かな古里の風景や、カエルの鳴き声で起こされた日常を思い出すという。「昔は何とも思っていなかったけどね。メダカを通じて地元のことも知ってもらえたら」と話した。 展示は20日まで、午前11時~午後4時。無料。(大宮慎次朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
なぜ女子中高生の「自殺」が増えた? マスコミ報道の影響「ウェルテル効果」も背景に(弁護士ドットコム)
30歳以下の若い女性の自殺が増えている。ことしはコロナ禍で一斉休校や自粛生活が強いられたほか、5月に女子プロレスラーの木村花さん、7月に俳優の三浦春馬さん、9月に女優の竹内結子さん、そして今月には、女性ロックバンド「赤い公園」の津野米咲さんの自殺が相次いで報じられた。専門家は「若年層の自殺対策の無策が招いた」と指摘する。はたして若い女性たちに何が起きているのだろうか。(ライター・渋井哲也) 若年層に効果的な自殺対策ができていない まず、一般論として、日本の自殺者数は、女性よりも男性のほうが多く、10万人あたりの自殺死亡率も高い。 ピーク時の2003年は、年間計3万2845人(うち女性9464人)が自殺していたが、2012年以降、年間自殺者数が減少傾向にあり、2019年には2万169人(うち女性は6091人)まで減っていた。 背景には、2006年に自殺対策基本法が成立して、「自殺は個人の問題ではなく、社会的要因」として位置付けられたことがある。同年、貸金業規制法が改正されて、借金の総量規制と同時に利息の上限が決められたこともあり、中年男性の自殺者数が大幅に減少していった。 しかし、10代の自殺者数は減少の幅がせまく、自殺死亡率は上昇傾向にある。若年層に効果的な自殺対策ができていないためだ。 とくに女子中高生の増加率が顕著となっている 特に、ことしは、新型コロナウイルス感染拡大防止によって、全校一斉休校の処置がとられたり、非常事態宣言の外出自粛もあった。休校や宣言が解かれても、子どもたちにとって、重要である年度末から年度初めに学校に行けなかったことは、人間関係の形成に大きく響いたとする見方がある。 警察庁によると、2020年8月の1カ月間の自殺者数は、速報値で全国で計1854人。昨年2019年8月と比べて251人、16%増加した。うち女性は650人で、昨年より約40%も増えている。男性も6%増の1199人。自殺者数自体は男性のほうが多いが、女性の自殺が大幅に増加している。 とくに30代以下の女性の自殺は昨年より74%も増加し、193人が亡くなっている。 2020年9月も計1805人で、2019年9月と比べると、143人、8.6%増加した。ここでも女性は27.5%の増加となっている(男性は0.4%の増加)。 顕著なのは女子中高生だ。厚生労働省の「地域における自殺の基礎資料」に基づく筆者作成のグラフ1で、2018年1月から見てみると、女子中学生の月別自殺者数は、今年8月が最も多い(16人)。過去10年間の8月で見てみると、過去最多の自殺者数になっている。 女子高校生も同様の傾向だ(グラフ2)。過去10年で、8月で自殺者が20人を超えるのも初めてだった。女子大生の自殺者数もやはり同様で、8月の自殺者が10人を超えたのは、東日本大震災があった2011年と翌2012年以来となっている。 夏休み明けのタイミングで子どもたちの自殺が増えると言われている(9月1日問題)。ことしは夏休みが変則的で、8月中に夏休みが開けた地域が多い。夏休みが前倒しになったことで、9月1日問題も前倒しになったのではないかという見方もある。 自殺問題にくわしい中央大学客員研究員の高橋聡美さん(精神看護学)は次のように話す。 「若年層に限らず、全体で増えているので、社会全体の問題が大きいと思いますが、コロナ対策で、休校措置となり、子どもたちが犠牲になったことは、たしかです。しかも卒業、入学といった一生に一回の区切りをしっかりとつけないまま、新年度に突入して、友だちに会えず、とりわけ進学した子たちは新しい友だちができないまま夏を迎えました。心理的に孤独感を増強させたことは間違いないでしょう」(高橋さん) 警察庁の統計でも、ことし8月は、20歳未満の自殺についての「原因動機」で最も多かったのは「学校問題」だ。しかし、なぜ、女子中高生に顕著に自殺者が増えたのかの説明ができない。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
厚労省が次期介護報酬改定の基本視点示す 感染症や災害対策など5項目(福祉新聞)
厚生労働省は2021年度介護報酬改定の基本的な視点の案を、9日の社会保障審議会介護給付費分科会に示した。感染症や災害が発生してもサービスが安定的に継続的に提供される体制づくりなど5項目を挙げた。 分科会で3月から行ってきた議論や事業者団体ヒアリングを整理したもの。これらを改定の柱とし、各サービスの基本報酬や加算、運営基準などに落とし込んでいく。 感染症や災害への対応は、発生時に備えた取り組みや発生時でもサービスを継続する取り組みを強化する。 地域包括ケアシステムの推進では、団塊世代が後期高齢者となる25年と、高齢化のピークを迎える40年見据え、切れ目なくサービスを提供できる体制を目指す。具体的には在宅サービスの強化、医療と介護の連携、看み取とりや認知症への対応、都市・中山間地におけるサービスの確保などを挙げた。 高齢者の自立支援・重度化防止も視点の一つ。サービスの質の評価、各種データの収集・活用とPDCA(計画→実行→評価→改善)サイクルを通じた科学的介護の推進、機能訓練・口腔・栄養の強化に取り組む。 介護人材の確保は重要な視点と位置付けた。処遇改善や職場環境の改善のほか、ロボット・ICT(情報通信技術)の活用や運営基準の緩和を通じた業務効率化、文書負担の軽減などを盛り込んだ。 制度発足20年で介護費用が膨らむ中、制度の持続可能性の確保も大事な視点で、サービスの適正化・重点化、報酬体系の簡素化が必要だとした。 視点の案について委員から賛同する意見が多く出た一方、「経営の大規模化も記載してほしい」「地域共生社会づくりの視点も入れるべき」といった注文もあった。 厚労省はこれらの意見などを踏まえて議論を詰め、年内にまとめる報告書に盛り込む。なお、同日はサービスごとの議論も始まり、具体的な検討事項が示された。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「まさか」波乱続きの経歴が源に コロナ禍の店、アイデアで支える信組職員(西日本新聞)
西海みずき信用組合職員 西信好真さん 飲食店の食事代を先払いし、感染が収まって来店する「さきめし」。持ち帰り料理を家庭や職場にタクシーで運ぶ「タク配」。大人の寄付金で、困窮する学生に飲食店が無料で食事を提供する「まちの学食」-。新型コロナウイルスの感染が拡大した今年春以降、長崎県佐世保市の西海みずき信用組合職員として地域支援策を次々に打ち出した。 【写真】佐世保の長寿ライオン22歳に 人間なら100歳近く 福岡市の企業と連携した「さきめし」は全国に広がり、タクシー会社社長との雑談からヒントを得た「タク配」には地元タクシー協会の加盟社が加わった。「まちの学食」は延べ1200人を超す学生たちの胃袋を満たしている。 国や自治体のコロナ対策は遅い、と不満の声もある。「何が正解か分からない状況だからこそ、まずはやってみる。現場に近いところから動けば、行政も参考にしてくれる」。初めは小さな動きでも、修正を加えながら徐々に大きな輪にしていく。民間だからできる手法だ。 愛媛県出身。東京の映像制作会社で働いたが、仕事に追われる日々を嫌い、長野県に移住。2018年4月から佐賀県嬉野市の地域おこし協力隊員を1年間務めた。 仕事を探していた昨年4月、波佐見町の異業種交流会で西海みずき信組の陣内純英理事長と出会った。映像や会員制交流サイト(SNS)での情報発信を考えていた理事長に誘われ、翌5月にアルバイト採用、9月には正職員に。「まさか金融機関で働くなんて」と笑うが、波乱続きで金融とは遠かった経歴が、地域支援のアイデアとバイタリティーの源になっている。 今月、佐世保市の料理人たちが豪雨で被災した熊本県の食材を使った「えん卓プロジェクト」を始めた。コロナ禍の支援に対する恩返しとして発案した。「地域が自発的に活性化に動く。そんな足掛かりを提供したい。もう少し、佐世保を盛り上げていきます」。骨をうずめる覚悟も芽生えてきた。 (宮崎省三) 私の好きな移動時間 移動中の車内でネット配信の音声コンテンツを聴きます。気に入っているのは歴史バラエティー、暗号資産(仮想通貨)の発行などに活用されるブロックチェーンを解説する番組です。どちらも九州から世界に発信するコンテンツです。仕事のヒントになることもあります。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
今朝は東京や名古屋で今シーズン一番の冷え込み 日中はこのあと気温上昇(tenki.jp)
今日20日の朝は、全国的に冷えた朝になりました。東京都心や名古屋では今シーズン一番の冷え込みに。今日はこのあと日中は気温が上昇し、朝との気温差は15℃前後になるところもありそうです。 東京や名古屋で今シーズン一番の冷え込み 今日20日の朝は、日本列島は高気圧に覆われて放射冷却が効きました、その影響で気温がぐっと下がり、東日本や西日本を中心に今シーズン一番の冷え込みになった所が多くなりました。 朝9時までの最低気温は、東京都心で10.5℃、名古屋で10.0℃でした。全国で最も気温が低かったのは、長野県開田高原でマイナス2.4℃と氷が張るほどの冷え込みに。(富士山を除く) いずれも今季一番の寒さになりました。 この後は気温上昇 朝と日中の気温差は15℃前後になる所も 今日はこの後も全国的に日差しが届き、気温が上昇するでしょう。最高気温はきのうより高い所が多く、この時期らしい陽気の所が多いでしょう。四国から関東、北陸はきのうより大幅に高くなり、昼間は薄着で過ごせそうです。朝晩と日中の気温差は15度前後になる所もある見込みですので、調節のしやすい服装でお過ごしください。 日本気象協会 本社 日直主任 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
実現する?都内で使うプレミアム付き「地域振興券」…都議会公明党が緊急要望(FNNプライムオンライン)
都議会公明党が「地域振興券」を緊急要望 10月19日午後、都議会公明党が行った小池知事への緊急要望。 東京都議会では、党ごとに小池知事に対して直接要望をもっていくことがあるが、19日の緊急要望の中身は特に注目された。 【画像】都議会公明党から小池知事への緊急要望 それは「地域振興券」というワードが入っていたからだ。 19日の要望では、前置きとして、 「新たな陽性者について、連日100人を超える報告が続いている。経済活動との両立にも配慮しつつ、感染者への対応や感染予防対策など医療対策についてはより強い取り組みが求められる」として経済対策と医療対策で3項目ずつ、新たな生活様式として1項目 を盛り込んだ。 その経済対策の一番最初の要望が、 「都内の消費が落ち込んでいる中で、消費をさらに喚起するため、地域振興券の発行など必要な対策を講じること」だった。 なぜ「地域振興券」? なぜ地域振興券なのか? 当事者の都議会公明党の東村幹事長に聞くと、 「GoToトラベルを使うにしても、ある程度まとまったお金がないと行けない。GoToイートについても一定額以上でないと使えなくなったので、行けない人も多い。こちらには、そういう方々から生活必需品に自由に使える地域振興券のようなものが欲しいと言う声をたくさん頂いている」と話す。 また、「現金だと使わずに貯蓄に回してしまう人もいるが、期限付きの地域振興券なら使わざるを得ないし」とのこと。 どんな「地域振興券」? では、どんな地域振興券をイメージしているのかと言うと、 「例えば都内全域で使うことができて、2021年3月末までと期限を区切るなどして発行するとか」などと、購入金額に上乗せして商品を購入できる、いわゆるプレミアムをつけた形式を考えているという。 一方で、財源はどうするのかと問うと、東村幹事長は、 「東京都は新型コロナの中小企業への無利子無保証の制度融資の銀行等への預託金が5,393億円ある。その償還が3~5年。今回初めて東京都は新型コロナ対策で都債を1,473億発行したが、 その償還期限が7年であることを考えれば、タイムラグを活用して、この預託金の範囲内で都債を4,000億円弱は発行できる」と強調。 さらに、予算は全て使い切っているわけではないので、その残った分も活用できるとの考えだ。 財政的に問題ないのか とはいえ、都はコロナ対策として2020度すでに9回の補正予算を組み1兆6,358千億円ほど計上している。 こういう不測の事態などに対応するための財政調整基金は、2020年3月時点でおよそ9,345億円もあったものが、現時点で1,718億円まで減っている。 日に日に寒くなっていき、本格的なインフルエンザシーズンも目前。 W流行が懸念されているなか、最も感染者数が多い東京都に本当に必要な対策は何なのか、限られた財政の中で模索が続く。 執筆:都庁担当 小川美那 小川美那 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
覆面のまま、真相公開されず…海の特攻兵器「震洋」とは 1945年の紙面(西日本新聞)
西日本新聞の紙面から【1945/10/7】 〈連合国軍がレイテ湾に上陸作戦を開始したころ、初めて羽ばたいた神風特別攻撃隊の空からの攻撃に相呼応し、猛然水上から捨て身の攻撃を敢行した水上特別攻撃隊、沖縄をめぐる戦史未曽有の激闘の夜間奇襲攻撃を続行して連合軍の心胆を寒からしめた水上特攻隊、それは過去の思い出の一つになった〉 「逆型で驚異的性能」遅すぎた新型戦闘機の完成 1945年10月4日 このころ、紙面には時折、4日付の局地戦闘機「J7(震電)」のように戦時中の兵器開発に関する「秘話」が掲載されている。2日付では長崎造船所で建造された戦艦「武蔵」も取り上げた。 海の特攻兵器「震洋」。記事は〈ついに終戦の今日まで、覆面のまま、その真相を公開されなかった海軍水上特別攻撃隊とは果たしてどんなものだったろうか〉とその経緯を詳述している。 記事によると、震洋の設計は1943年秋に完成、同年終わりごろから東京の3カ所や舞鶴、呉、長崎などで製造し、横須賀と佐世保で爆弾を装備するという生産態勢に入ったという。長崎県内の2カ所は特に重要拠点になっていた。 〈佐世保には間もなく鮮やかな緑に塗装されたボートが陸続として(※ひっきりなしに)送られてきた。佐世保海軍工廠では、これに爆装を施すため、市内船越に特設工場を建て、精選した数百人の工員を動員して直ちに猛作業を開始し一方、特殊爆薬も廠内機密工場で昼夜の別なき生産に入った。以来終戦までに同工廠の手掛けた震洋艇は既に二千隻を突破した〉。検閲も自粛もない書きぶりは、せきを切ったように具体的だ。 記事は、船の性能を説明した後、こう続く。 〈昭和十九年秋の終わりごろから実動期に入った震洋特攻隊隊員はほとんど全部が予科練出身。二十歳前後の若桜であった。訓練は艇の完成を待ちきれぬように始められたが、ここで当面した大きな障害は燃料のガソリンがないことだった〉 〈水上特攻隊最大の基地といわれた長崎県大村湾小串郷の部隊でさえ、ガソリン不足のため訓練できる艇は一日五隻ぐらいのものであった。特にその後、沖縄戦始まるころからは、空襲のため昼間の訓練は全く不能となった〉 訓練不足を補うため、一隻に数人が乗り込んだともある。その姿は〈飛行服に飛行帽、半長靴に白マフラーの颯爽たる若武者ぶりだった〉。 震洋のその後も記されている。 〈猛訓練を経た若武者たちは昭和十九年末から勇躍、母艦に搭載されて南方に出動、その第一回の成果がリンガエン湾頭に初めてあらわれたのである。ただしこの間、空襲のため目的地に到着せずして母艦に搭載のまま手折られた若桜も相当数に上った〉 この記事では550キロの航続距離があったとされる震洋。〈短い足しか持たぬ震洋特別攻撃隊にとって、連合軍の本土上陸作戦開始の時こそ、その真価の見せどころであった。全九州の震洋特攻隊はいずれも弓矢が引き絞られた弦を離れる機会を狙っていた。しかるに八月十五日、聖断は下された。万事休す。矢はついに放たれぬまま地に落ちたのである〉 終戦1カ月半の筆致は、「活躍できなかった」無念であふれている。失われた無数の命の尊さにはまだ、言及できていない。 (福間慎一) ◇ ◇ 〈〉の部分は当時の記事から引用。できるだけ原文のまま掲載。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
猫と警備員の攻防、「戦友」ゴッちゃん17カ月ぶり再会
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。新しい飼い主に引き取られていった茶トラの「ゴッちゃん」が美術館を訪れました。ともに警備員に挑んだ「戦友」である黒猫「ケンちゃん」と久々の再会です。 ケンちゃんとゴッちゃん 「猫と警備員の攻防」が最初に話題になったのは2017年3月。 近くのレストランで飼われている黒猫のケンちゃんが、開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員の馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介され、注目を集めました。 それから約1年半後の18年10月。今度は茶トラのゴッちゃんが入ろうとして馬屋原さんに抱きかかえられ、優しく外に出される姿が話題になりました。 ケンちゃんは近くのレストランで飼われていますが、当時のゴッちゃんの飼い主は不明。 美術館職員によると、5年ぐらい前から美術館周辺に姿を見せるようになり、最初のうちは定期的に世話をしている人がいました。 その後、次第に姿を見かけなくなったため、「地域猫なのかな」と思っていたそうです。 話題になってからも飼い主として名乗り出る人はおらず、「ゴッちゃんを我が家に迎え入れたい」という相談が寄せられていたことから、19年5月に引き取られていきました。 最初に警備員と対面 今月17日、飼い主と一緒に美術館を訪れたゴッちゃんは、まず馬屋原さんと対面。 昨年7月末に一度会っているため約1年3カ月ぶりでしたが、すっかり慣れた様子で3分ほど抱っこされ、のどをゴロゴロ鳴らしながらリラックスムードだったといいます。 一方、ともに戦った「戦友」であるケンちゃんに対してはつんけんした態度。 ケンちゃんがクンクンとにおいを嗅ごうとするとそっぽを向き、目を合わそうともしませんでした。 「さすがに忘れてしまったわけではないでしょう。会った場所がケンちゃんのテリトリーだったから緊張していたのかもしれませんね」と美術館職員。 新型コロナウイルスの影響もあって久しぶりの再会でしたが、「敵」だった警備員に気を許し、「戦友」には知らんぷりという意外な結果に終わりました。(若松真平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ここにもクマか…相次ぐ目撃、最高警戒レベルを出す県も
ツキノワグマによる人への被害が相次ぐ。今年度、少なくとも2県で2人が死亡し、4県で22人がけがをした。市街地での目撃も目立ち、全国で出没情報が1万件以上寄せられた。最高警戒レベルを出したり警戒レベルを引き上げたりした県もある。森に人の手が入らずクマの生息域が広がったことや、餌のドングリ不足の影響があるという。専門家は注意を呼びかける。 「クマが入ったぞ」 19日午前7時50分ごろ、石川県加賀市作見町の複合商業施設「アビオシティ加賀」で大声が響いた。 従業員ら数十人は屋外駐車場に避難。県警大聖寺署員と地元猟友会のメンバーも駆けつけた。クマは施設の倉庫に入ったとみられるが同日午後7時現在、見つかっていない。施設は臨時休業し、檻を積んだトラックが待機。盾やさすまたを持つ警察官が出入りする。 施設はJR北陸線の加賀温泉駅… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
GoToイートに賭ける 小さな居酒屋、期待と不安と
飲食店支援をうたう政府の「Go To イート」事業が10月から始まった。コロナ禍で飲食店は、半年間にわたって大きな打撃を受けてきた。大阪・肥後橋にある小さな居酒屋は、再起に向けて事業に期待をかけつつ、先行きにかすかな不安も抱く。 今月9日、金曜日の夜。雑居ビル1階にある居酒屋「1920(ジュークトゥエンティー)」の入り口シャッターが上がると、スーツ姿の予約客10人が入ってきた。 「ここ数日は戦争ですよ」。店主の奥西勇太さん(45)は、店の目玉の塩ホルモンや手羽塩焼きの準備をしながら言う。調理は自ら1人で担い、接客役の従業員を雇う。「コロナ禍でも支えてくれた常連さんに恩返しできるのはありがたいですけどね」 開業から20年。周辺のオフィス街で働く人々が集ってきた。イート事業のうちポイント還元が1日から始まり、お客は先月から3~4割増しとなって、40席の店内は満席になることが増えた。イート事業での食事券の利用も、大阪では14日から始まる。「皆目ダメになったあの頃と比べたら、信じられへん」 涙こらえて従業員に頭下げた 新型コロナウイルスの感染が広… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル