鈴木優香2023年9月20日 20時30分 昨年7月と今年1月に福岡市内で起きた3件の路上強盗事件で、強盗致傷などの罪に問われた元大学生の由川祐輔被告(22)に対する判決公判が20日、福岡地裁であった。今泉裕登裁判長は懲役7年(求刑懲役9年)を言い渡した。 判決によると、由川被告は昨年7月末と今年1月下旬、同市中央区や南区で3回にわたり、1人で帰宅中の女性に刃物を突きつけ、現金計約8千円やキャッシュカードを奪った。キャッシュカードは暗証番号入力を誤り、現金を引き出せなかった。 由川被告はオンラインポーカーゲームにのめり込み、アルバイト代や仕送りなどをほぼギャンブルにつぎ込んでいた。金がなくなり、学費の納入期限が迫ったため、夜間や未明に帰宅中の女性を襲う犯行を繰り返していた。 今泉裁判長は「犯行の主たる原因をギャンブル依存や犯罪に対する自制心のなさに求め、他人の痛みを自分のものとして受け取る想像力に欠ける」と指摘した。(鈴木優香) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国大会にも出場の強豪・磐田東高剣道部でいじめ 第三者委が調査
田中美保2023年9月20日 20時30分 静岡県磐田市の私立磐田東高校の剣道部で男子生徒の間でいじめがあり、外部による調査委員会を立ち上げたことが高校への取材で分かった。今年3月、いじめを受けた男子生徒とその家族から訴えがあり、高校は部内のいじめを把握。いじめ防止対策推進法にもとづき詳しく調べる必要があると判断し、第三者による調査委をつくった。県私学振興課にも報告した。 高校と県によると、剣道部の男子生徒1人が昨夏から複数の生徒にいじめを受けていたという。いじめの具体的な内容については明らかにしていない。 剣道部は全国大会出場経験がある強豪。高校はいじめ行為を把握した3月以降、剣道部の活動を1カ月間停止した。現在は活動を再開しているという。(田中美保) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
南海電鉄、個人情報の漏洩はなしと発表 7月の不正アクセス問題
瀬戸口和秀2023年9月20日 16時49分 南海電鉄のシェアオフィスサービス「Lieffice(リーフィス)」のサイトに7月に不正アクセスがあった問題で、同社は20日、調査の結果、会員の個人情報の漏洩(ろうえい)はなかったと発表した。再発防止策を講じ、同日からサイトとサービスを再開した。 南海電鉄によると、サイトと会員の情報データベースはシステムが分かれており、サイトへの不正アクセスで個人情報にたどり着くことはできないことがわかったという。7月に不正アクセスを発表した際は、会員(延べ3720人)の氏名や住所、電話番号などの個人情報が漏れた可能性があるとしていた。(瀬戸口和秀) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
盗撮で罰金刑、児童館長を免職 「いけない方向にどきどき感求めた」
小川聡仁2023年9月20日 17時00分 神戸市は20日、エスカレーターで女性のスカート内を盗撮したとして、同市東灘区の住之江児童館で館長を務めていた男性(62)を懲戒免職処分とし、発表した。市の調べに「いけない方向にどきどき感を求めてストレスを発散していた」と話しているという。 市によると、4月21日、同市中央区のJR三ノ宮駅のエスカレーターで女性のスカートのすそ下にスマートフォンを入れて盗撮。通行人に取り押さえられ、兵庫県警に任意同行された。9月に県迷惑防止条例違反(盗撮)罪で罰金20万円の略式命令を受けたという。 男性は昨年4月から住之江児童館で館長を務めていた。事件後の今年4月24日に本人が市社協に申し出て出勤停止になっていた。 男性は県警に任意同行されるまでに盗撮した動画を消去しており、「怖くなって消してしまった」と市に説明しているという。 市は、立件されたのがこの1件にとどまることや、本人の話から、児童館での盗撮行為はなかったとみている。(小川聡仁) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「女性らしさ」演じてあげていると気付きなさい…現代の土偶は語る
有料記事 緒方江美/アフリーダ・オー・ブラート2023年9月20日 17時00分 アルミ製のガスコンロカバーで顔を覆いおかずを詰める姿や、頭にスポンジを付けて洗剤を注ぐ姿。自宅の台所や洗濯場で撮影された写真が並びます。「お弁当作り」、「洗剤の詰め替え」、「子育て」は、誰の役割でしょうか。 【連載】VIVA LA VIDA! 昼は展覧会などの進行を担うアートマネジャー、深夜0時からはドラァグクイーン。二つの顔を持つ緒方江美/アフリーダ・オー・ブラートさんが、現代美術やクラブカルチャー、社会の多様性についてつづります。 美術家・やまもとひさよの個展「土偶の日常」が、今月4日まで、大阪のNANEI ART PROJECT GALLERY 04街区で開かれました。 青森県八戸市から出土した「足を曲げる土偶」に出会い、その表情に苦しみや痛みを感じたというやまもと。現在も諸説ありますが、縄文土偶は植物と女性の繁殖力を重ね合わせた「豊穣(ほうじょう)の女神」をかたどっていると言われます。豊穣の象徴という役割を「押し付けられた」女性たちは、本当はどう生きたかったのか。そんな問いを追い、自らを土偶に見立てたセルフポートレート(自写像)の制作を続けています。 本展に並んだのは、土偶の顔… この記事は有料記事です。残り784文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自暴自棄だった過去、「もういいかな」 退園5日目の失敗も乗り越え
児童自立支援施設・滋賀県立淡海(たんかい)学園(甲賀市土山町)の甲賀寮に、中2の途中からやってきたセイジ(18)。一昨年の春、中学を卒業した後も学園にとどまる「年長児」としての生活が始まった。 セイジは、高校進学に興味はなかった。それよりも自動車整備士になって、早く自立したい。そんな希望を持っていた。 中卒で元非行少年、車の免許もない。そんなセイジを受け入れてくれる会社探しが一番の課題だった。学園職員のつてで探し回り、市内の自動車整備工場に就職が決まった。 中学の卒業式の日。あいさつに来たセイジを見て、社長の種村英明さん(44)は「この子なら大丈夫かな」との第一印象だった。「自動車整備工場はどこも人手不足。いちから育ててみようと思いました」 学園に来るまでのセイジは「自分なんてどうなってもいい。どうにでもなれ」と自暴自棄だった。でも、「先生らが自分のために必死に探してくれた。会社にも学園にも迷惑かけることはできひん。やんちゃはもういいかな」。 新しいスタートを、寮長の佐伯洸平さん(32)と寮母の香菜さん(41)ら、学園全体で支えた。 小中学生がまだ寝ている朝6時半にセイジをたたき起こし、香菜さんが朝食を準備。職場まで車で送り、夕方には迎えに行った。 独り立ちに向け、自転車通勤を始めた。学園から11キロ、片道約40分かかる。いずれ一人暮らしができるよう、寮にある職員専用の宿直室に寝泊まりし、自炊の練習も始まった。 自動車整備士に合格、「仕事が楽しい」 セイジは1年間の実務経験を… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「675年前のタイムカプセル」 弥勒菩薩坐像から文書?発見 広島
真言宗寺院の明王院(みょうおういん、広島県福山市草戸町)は19日、国宝の五重塔にまつられている本尊「木造弥勒菩薩坐像(もくぞうみろくぼさつざぞう)」(県重文)の頭の中から、折り畳まれた和紙のような紙の束が見つかったと発表した。何かが墨書されており、今後、慎重に取り出して内容を調べるという。 五重塔は南北朝時代の1348年に建立されており、坐像も同時期に造られたとみられる。一部で劣化が進んでいたため、県と福山市などの補助を受け、6月から、高さ52・7センチの寄せ木造りの坐像を解体修理する作業を進めていた。 市文化振興課によると、坐像の後頭部に接合面があり、取り外すと、直径10センチほどの空間に、変色した紙の束が入っていた。制作時に納めた「納入品」とみられる。専門家の助言を受けながら取り出して、今年度中に何が書かれているのか分析したいという。 明王院近くでは、中世の集落跡「草戸千軒町遺跡」が見つかっており、周辺は港町として栄えた。五重塔は当時、民衆の寄進で建てられたと伝わっている。明王院は今回の紙の束に、建立の経緯や仏師の名などが記されているかもしれないと期待しており、片山悦子事務長は「675年前の状況が分かれば、タイムカプセルのように時空を超えてそれを伝えてくれる貴重な資料だ」と話している。(西本秀) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2度の被災、ただでは起きない 400年続く窯元が向き合う自然
頻発する災害に対応しながら、伝統を守っていく――。この6年で2度、大雨の被害に遭った福岡県東峰村の窯元が、そんな道を探っている。「ただでは起きない」という覚悟のもと、工夫を重ねながら復旧作業に向き合っている。 約400年の歴史がある高取焼宗家。初代八山が1600年に開き、2代目が窯を東峰村小石原鼓に移したとされる。釉薬(ゆうやく)の調合法などを一子相伝でつなぎ、今は13代目高取八山さん(62)と長男の春慶さん(33)がろくろを回す。 しかし今年7月、激しい雨で裏山が崩れ、川沿いにある登り窯の土台が壊れた。川の護岸も崩れ、そこを修復しないと土台を直せないが、護岸は村の担当だ。修復を待つ間も雨によって被害が広がり、いまにも屋根が落ちそうになっている。 「毎日、現在進行形でじわじわと壊れていく。見ていると拷問のようです」。八山さんの妻、七絵さん(60)は話す。 アカマツの大木をくりぬいて… この記事は有料記事です。残り718文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】秋篠宮ご夫妻、ベトナムへ 海外訪問の歩みを振り返る
2023年9月19日 20時00分 秋篠宮ご夫妻は20日から25日まで、ベトナムを公式訪問します。日本とベトナムの外交関係樹立50周年関連行事などに出席します。 宮内庁によると、政府専用機で首都ハノイに入り、歓迎式典などに臨みます。23日にはダナンへ移動し、かつて日本人町があったホイアン旧市街を訪れる予定です。 代替わり後にご夫妻が外国を公式に訪問するのは、2019年のポーランド・フィンランド、今年5月の英国に続き3回目です。 ご夫妻のこれまでの海外訪問の歩みを写真で振り返ります。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
南三陸のさけます増殖協会で不適切会計 漁協職員が「遺書」残し死亡
山浦正敬2023年9月20日 10時58分 宮城県南三陸町の志津川湾水系さけます増殖協会(会長・行場博文・県漁協志津川支所運営委員長)で、不適切な会計処理があったことが19日、わかった。協会や町などが調べたところ、通帳に出金記録があるのに、対応する支払伝票がないものがあるなど、不適切な会計処理の額は、約1200万円に上る可能性があるという。 協会や町などによると、会計を担当していた地元漁協の30代の男性職員が7月下旬、不正を告白するメールを協会に送信し、翌日に死亡した状態で見つかった。「遺書」と書かれた封書には、「横領した」「私的に使った」などと書かれており、協会が調査したところ、不適切な会計処理が発覚したという。 委託先の地元漁協の職員は2人で、死亡した男性職員は2016年度から会計事務を担っていた。22年度(22年8月~23年7月)の協会の事業費は約650万円で、不適切な会計処理は複数年にわたる可能性があるとみられる。 協会は、県漁協支部や地元漁協、漁業者、町などで構成。毎秋に総会を開き、年度ごとに決算を承認しているが、監査では複数ある通帳の残高を直接確認していなかったため、不適切な会計が発覚しなかった可能性があるという。 協会と町は今後、詳しい調査を進めるとともに再発防止策を検討する。(山浦正敬) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル