吉村駿2023年9月14日 18時00分 前橋市文京町のアパートで8月、インドネシア国籍の女性の遺体が見つかった事件で、群馬県警は14日、この女性名義のキャッシュカードで現金を引き出したとして、同市文京町1丁目、無職梶村圭一郎容疑者(40)を窃盗容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。県警は引き続き、女性が死亡した経緯についても知っているとみて調べている。 捜査1課によると、梶村容疑者は8月中旬、留学生ジョシ・プトゥリ・チャハヤニさん(23)=前橋市石倉町5丁目=のキャッシュカードを使用し、近くのコンビニのATMで、現金8万1千円を引き出した疑いがある。 県警は8月24日、ジョシさんの遺体を自宅に放置したとして梶村容疑者を死体遺棄容疑で逮捕したが、前橋地検が14日に処分保留で釈放していた。 捜査関係者によると、梶村容疑者は、死体遺棄やジョシさんが死亡した経緯に関しては「分からない」などと一貫して関与を否定しているという。(吉村駿) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奄美空港にオスプレイ2機 事前の届けなく着陸
加治隼人2023年9月14日 18時49分 14日午後2時過ぎ、鹿児島県奄美市の奄美空港に、米軍の輸送機オスプレイ2機が着陸した。空港の使用届は事前に出ていなかった。けが人などはなく、民間機の運行などへの影響は出ていないという。 県港湾空港課によると、午後2時3分に那覇空港事務所を通じて奄美空港管理事務所に着陸の連絡があった。うち1機は約50分後に離陸し、残る1機は午後6時現在で駐機したままとなっている。米軍オスプレイの同空港への飛来は昨年7月以来。 九州防衛局によると、オスプレイは米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の所属。着陸の理由などについては「詳細を確認中」としている。 また、県によると午後6時前にも、空港の使用届を出した米軍のオスプレイが着陸し、すぐに離陸したという。(加治隼人) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「テレビ離れ」に危機感 東北6県のテレ朝系列局がデジタルでタッグ
橋本幸雄2023年9月14日 18時50分 東北6県のテレビ朝日系列6局(ABA青森朝日放送、IAT岩手朝日テレビ、khb東日本放送、AAB秋田朝日放送、YTS山形テレビ、KFB福島放送)が、共同で各局の番組をネット配信するサービスを始める。ネットでの動画配信が急拡大する中、地方局がタッグを組んで配信し、テレビ視聴者以外のファン層の拡大を図る。 22日午前10時から始める新サービスは「東北総合ポータル『topo(トポ)』」。トポは「東北」と、英語で入り口を意味する「ポータル」を組み合わせた造語。同じ地域ブロックの全系列局が共同配信する試みは全国初という。 当初は各局が放送した情報番組のラーメン特集や、鉄道による旅番組、バラエティー番組などを見逃し配信する形でスタート。今後、温泉や酒など地域の特色をアピールする番組も配信し、スポーツのライブ配信も行う。将来はトポ向けに制作・配信した番組を後でテレビで放送することもめざす。 動画配信の拡大で「テレビ離れ」が続き、地方局でもネット発信の必要性が高まっていたが、単独での配信ではコンテンツの量や知名度が課題だった。そうしたなか、khbが東北のテレ朝系列局に呼びかける形で共同サイトを検討してきた。14日に都内で記者会見したkhbの藤ノ木正哉社長は「東北全体でサイトをつくった方がより多くの人に見てもらえると考え、各局にも賛成していただいた」と語った。また、「コンテンツをテレビを見ている人以外にも届けたい。そして、見ていただいた方にもう一度テレビに回帰していただきたい。私たちのファンを大きく広げたい」と話した。 無料会員は一部コンテンツを視聴でき、月額会員(月550円)は全コンテンツを視聴できる。会員を増やすなかでサービスを拡充し、各局の放送エリア外でのファンの拡大、テレビ放送以外での収益基盤の強化を図る。藤ノ木社長は「東北の各局は、地域の祭りなど全国でも見てほしい番組を多く放送している。そうした番組も全国に発信していきたい」と語った。(橋本幸雄) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「秋葉原事件は他人事に思えず」 検察官の質問に青葉被告が答える
2023年9月14日 15時44分 36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の公判は14日、被告人質問が続いた。青葉被告は2008年に東京・秋葉原で無差別殺傷事件を起こした加藤智大(ともひろ)・元死刑囚に言及し、「他人事には思えなかった」と述べた。 同日から検察側の質問が始まった。青葉被告は秋葉原殺傷事件の報道で加藤元死刑囚を知った際、「自分もこんな感じになってしまうのではと思った」と説明。20歳を超えてから仕事を転々とした自身の経歴に触れ、「そういう事件を起こしたことについて、共感というか、類似点じゃないが、他人事には思えなかった」と話した。 これまでの公判で、青葉被告が事件1カ月前にも、埼玉県の大宮駅で無差別殺傷を計画したが、断念したことが判明している。青葉被告は、秋葉原殺傷事件の加藤元死刑囚が6本の刃物を持参していたことを参考に、包丁6本を購入して準備したと述べた。 青葉被告は19年7月の京アニ放火事件でもこの包丁6本を持参。その理由を問われ、「秋葉原事件に対しての思いが多少ありました」とした上で、「ガソリンをまいた後、止められた時に使おうという想定だった」と答えた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パートナーシップ宣誓制度、板橋区が導入 区営住宅の入居も可能に
本間ほのみ2023年9月14日 16時00分 東京都板橋区は14日、性的マイノリティーのカップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」を導入すると発表した。11月1日から。既にある都の制度に加え、区でも導入することで、区営住宅の入居などをできるようにするという。坂本健区長が記者会見で明らかにした。 対象は2人とも区民のカップル。宣誓は区役所に来て行い、カップルの意向に応じて個室でも対応する。来庁予約は10月中旬から区のホームページで受け付ける。 都が昨年11月に同様の制度を始めたが、都の制度で使える区民サービスを、区の制度で宣誓した場合も利用できるようになるという。さらに、来年度以降、宣誓したカップルが区営住宅へ入居申し込みをできるようにするなど、使えるサービスの拡充を目指す。 区では2021年から制度導入の検討を始めた。区民アンケートなどで、当事者らから導入を求める声があったという。坂本区長は「制度の周知や適用できる区民サービスの拡充を図ることで、多様性を生かし合う豊かな社会を目指したい」と述べた。 都によると、パートナーシップ宣誓制度を導入している都内の自治体は、板橋区を含めて22市区という。(本間ほのみ) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
阪神タイガース応援団、無償の愛 「球場応援のタスキ、つないで今」
いまから40年ほど前、わたくしは、とある大学の応援部におりました。活動のメインは、野球の応援。東京の神宮球場で、学ラン姿で絶叫しておりました。 そんなわたくしです。野球の試合よりも気になるのが、この方々の存在です。 阪神タイガース応援団! あの黄色い服を着て、外野席で応援をまとめている人たちのことです。 あの方たち、何者? ◇ 9月9日午前11時前、わたくし、阪神甲子園球場に到着しました。この日は、2位をいく広島カープとの3連戦の2日目。前日の試合で阪神は快勝、アレへのマジックを10にしていました。 試合開始は午後2時。球場開門は正午なのですが、お客さんは球場に集まってきています。球場正面にいきます。入場券売り場には、こうありました。 「当日券なし」 その右横には、前売り券の売り場があるのですが、ぜ~~~んぶ売り切れ。 岡田監督の口癖を拝借するなら、「そらそうよ」。そう思いながら、ライトスタンドの入り口前へ。応援団のみなさんが待っていてくださいました。 北海道から九州まで11団体 大阪市に住む三橋匠さん(28)。甲子園や京セラドームでの試合での応援を受け持つ「阪神伍虎(ごとら)会」、その団長だ。 中学生のころ甲子園のライトスタンドに行き、応援団の人たちのカッコよさにあこがれた。トランペットを買って練習し、大学生のときに入団。ただいま、団長になって3年目である。 球場では、選手それぞれのヒッティングマーチを吹き、現場を仕切る。「タイガースを応援することは、ボクの生きがい」。まだ若いのに、そう言い切る。なんて素晴らしいことでしょう。ふだんは会社員として、しっかり仕事をしている。 「全国各地にいる応援団のみなさんと球場応援のタスキをつなぎつづけたからこそ、今があります」 ◇ 阪神タイガース応援団は、北海道から九州まで全国11団体で構成されている連合体です。団員はあわせて180人ほどいます。学生もいるし、女性もいます。 そして、NPB(日本野球機構)に応援活動を認めてもらっている「NPB特別応援許可団体」です。NPBが定めている試合観戦の決まり、各球場で決められている規制などを守り、熱く楽しく、節度をもった応援をくりひろげています。 甲子園に、全国11団体のひとつである「関東若虎会」のメンバーが来ていた。その団長である大森敏克さん(46)は、東京住まいの会社員。ふだんは、東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアムはもちろん、パ・リーグとの交流戦があるときはZOZOマリンスタジアムなどにも応援にいく。 生まれは京都。大学を卒業して東京に移り、会社員をしている。 あの~、阪神ファンになった理由は何ですか? 阪神伍虎会・関東若虎会・福虎会……。甲子園に集まった全国のタイガース応援団員たちに、元東大応援部の中島隆記者が聞きました。「あなたはなぜ、阪神を応援するのですか?」 「関西出身者に、それ聞きま… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ザラザラ☆にツルツル▽「障害の壁なくす」大学生がカードゲーム開発
視覚にハンディがある人とない人が一緒に楽しめるカードゲームを南山大学(名古屋市昭和区)の学生たちが開発した。大学のゼミの一環で企画し、全国の大学ゼミが商品の企画を競いあうイベントで優勝。商品化に向けてクラウドファンディングで資金を募る予定で、学生たちは「遊びを通して、障害の壁を取り除きたい」と願っている。 カードゲームの名前は「タッチャレ」で、「タッチ」と「チャレンジ」を掛け合わせた。指先だけで判別できるよう、カードには「☆」や「▽」など立体的に縁取られた4種類のマークがあしらわれている。それぞれのマークには「つるつる」「ざらざら」など4種類の手触りがある。 マークと手触りの組み合わせの計16パターンが各2枚ずつと、横線1本が入ったジョーカー2枚を合わせた全34枚で1セットだ。「ババ抜き」や「神経衰弱」など四つのゲームで遊べる。指先の感覚だけなので、視覚のハンディに関わらず楽しむことができる。 開発したのは、同大でマーケティングや商品企画について学ぶゼミに所属するいずれも4年生の市川雄大さん、田中なつ子さん、中山絵里加さんの3人。市川さんには視覚にハンディがある叔父がいる。幼い頃、親族の集まりで叔父と一緒に遊べなかった経験から、今回のカードゲームを発案した。 盲学校でユーザー調査 何度も重ねた改良 大切にしたのが、ユーザーの意見だ。昨年10月から試作品を視覚障害者団体や盲学校で遊んでもらい、感想をもとに改良を重ねた。 当初はカードの真ん中に大き… この記事は有料記事です。残り445文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
笹やぶから遺骨 「タコ部屋」強制労働の悲劇伝える巡回展、福岡市で
戦時下の強制労働の現場で起きた悲劇を伝える北海道幌加内町(ほろかないちょう)の「笹(ささ)の墓標展示館」の巡回展が、福岡市中央区の本願寺福岡教堂で開かれている。入場無料で、16日まで。開催にあわせ、福岡県内の強制労働の歴史に関するシンポジウムも11日に開かれた。 幌加内町の朱鞠内(しゅまりない)地区では第2次大戦中、鉄道やダム工事に朝鮮半島出身者を含む労働者が動員され、「タコ部屋」と呼ばれる劣悪な環境で過酷な労働を強いられた。調査では約250人の死者が確認され、うち約50人は朝鮮半島出身者だったという。 展示館は、犠牲になった労働者の位牌(いはい)が残っていた同町の光顕寺の本堂を改装し、追悼と伝承のために1995年に開設され、NPO法人「東アジア市民ネットワーク」が運営してきた。館名は、犠牲者の遺骨が近くの集団墓地の笹やぶの下から多く見つかったことに由来するという。 だが建物が2020年に豪雪… この記事は有料記事です。残り507文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海外で「爆売れ」の原木乾シイタケ 山の問屋が見つけた新たな需要
水で戻すとプリッとした食感、かむとジューシーなうまみ――。シイタケの中でも、原木で栽培する乾(ほし)シイタケの風味は格別だ。山地の収入源でもあるが、国内市場は縮小。そこで、九州の山間部にある卸問屋は新たな市場に売り込みをかけ、「爆売れ」を実現させた。 シイタケは全国的に、温湿度を管理した工場で、おがくずに菌と肥料を入れた菌床での栽培がいまは主流になっている。約3カ月で出荷でき、生シイタケでの流通が多い。 一方、原木シイタケは、クヌギなどを切った原木に菌を仕込み、林の中などで管理。収穫できるまで2年ほどかかる。 乾燥させた原木乾シイタケの生産量は、全国の8割近くを大分や宮崎、熊本、鹿児島などの九州が占める。山間部で暮らす人たちが主にその生産を担う。 天孫降臨の伝説もある宮崎県高千穂町にある社員26人の「杉本商店」は1954年の創業以来、地域の原木乾シイタケを仕入れて販売してきた。 「変わらないのは強み」 社長の杉本和英さん(49)は2020年3月に就任。大学卒業後、東京でサーフィンブランドのアパレルや女性用の靴メーカーの営業をした後、東日本大震災の起きた11年、家業を継ぐために戻ってきた。 店には生産者約600人が自家で乾燥させた原木シイタケを持ち込み、それを現金で買い取る。子どもの頃と同じ光景だが、生産者の多くは高齢になっていた。 杉本さんは「世の中が変わっても変わらないのは逆に強みだ。この人たちを守りたい」と思ったという。 国内の人口減少や食生活の変化で乾シイタケの消費が減る中、菌床栽培のキノコ類に対抗していくには価格を下げるしかない。それでは割に合わず農家がさらにやめていく。 価格を落とさずに買ってもらえるように、人口が増え続ける海外市場を探った。 だが、市場調査の段階から難… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
小泉法相が就任会見 在留資格ない子への特別許可、方針「引き継ぐ」
久保田一道2023年9月14日 8時30分 内閣改造で法相に就いた小泉龍司衆院議員が13日夜、法務省で記者会見をした。日本で生まれ育ちながら強制退去処分となり、在留資格がない外国籍の子どもらに法相の裁量で「在留特別許可」を与えるという斎藤健・前法相の方針について「良いアイデアだ。考え方を引き継ぎ、実態を見ながら、より多くの子どもたちを救えるように取り組みたい」と述べた。 法制審議会(法相の諮問機関)の部会で、離婚した父母の双方が親権を持つ「共同親権」の導入を視野に検討されていることについては「もちろん反対論も消極論もある。ぶつかり合いながら議論が高まっていくのは良いことだ。子どもの利益を確保する観点から、実効性の高い議論を期待したい」と語った。 また、死刑制度について問われると、「慎重に検討すべきだ」としつつ、世論調査の結果も踏まえ「廃止することは、現時点では適当ではないと考えている」とした。(久保田一道) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル