吉本美奈子2023年9月12日 21時00分 博多どんたく、博多祇園山笠と並び博多三大祭りの一つとされる、筥崎宮(福岡市東区)の「放生会(ほうじょうや)」が12日、始まった。 「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」祭り。参道には名物の新しょうがや射的、ヨーヨー釣りなど約500軒の露店がひしめき、多くの人が行き交った。 18日までの期間中、延べ100万人の人出を見込んでいる。(吉本美奈子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
発生8カ月、指示役逮捕 広域強盗で唯一死者が出た狛江強盗殺人事件
2023年9月12日 21時00分 全国で相次いだ強盗事件のうち、東京都狛江市の住宅で今年1月に女性が死亡した事件を指示したとして、警視庁は12日、特殊詐欺グループ幹部の渡辺優樹(39)、今村磨人(きよと、39)両容疑者ら4人を強盗殺人などの疑いで再逮捕した。 広域強盗事件が社会問題化したのは、一連の事件で唯一の死者が出た東京都狛江市の事件がきっかけだった。 狛江事件後の警察当局の捜査で、「闇バイト」で実行役を集め、「ルフィ」などと名乗って匿名性の高い通信アプリで指示するなど、全国の強盗事件の共通性が判明。逮捕した実行役の供述などから、指示役としてフィリピンを拠点とする特殊詐欺グループが浮かんだ。 狛江事件の約3週間後の2月、渡辺優樹容疑者らグループ幹部4人が強制送還された。グループによる特殊詐欺被害は60億円超といい、警視庁は特殊詐欺の窃盗容疑で4人を複数回ずつ逮捕した。 警視庁は広域強盗の捜査も進めて6月、京都市の時計店で昨年5月に起きた強盗を指示したとして、幹部4人のうち今村磨人(きよと)容疑者を逮捕した。千葉県の強盗致傷、東京都足立区の強盗予備の両事件でも幹部らを立件。今回、狛江の強盗殺人容疑での逮捕に至った。 警視庁は他に四つの強盗事件でも幹部らが指示したとみており、容疑が固まり次第、立件する方針だ。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スマホに待ち時間表示、順番はLINE通知 IT企業がシステム開発
松永佳伸2023年9月12日 21時00分 もう店の前で行列に並ぶ必要はありません――。岐阜市加納本石町のIT企業「リゾルブ」が、順番待ち管理システム「ピタリ!」を開発した。待ち時間を見える化し、入店の順番が来るとスマートフォンのLINEで知らせてくれる。別の用件を済ませたり、車で待機したりできることから、熱中症や感染症の対策にもつながるという。 「ピタリ!」は、店舗などに並ぶことが苦手な人の声を受けて開発に着手した。タブレット端末内のシステムとLINEを連携。スマホに待ち時間を表示し、適切なタイミングで呼び出すことにより、店舗前で客を無駄に待たせずに済む。 使い方は、店に設置されたタブレットに人数と名前を入力すると、発券機からQRコードが発行される。スマホで読み取ると「○番目」と順番が表示され、その場から離れても最新の情報が分かる。自分の順番が来ると、店側からLINEで知らせが届く。 店にとっては、混雑の緩和につながり、呼び出しに掛かる人手がいらなくなる。不要となった待合場所を広告スペースとして活用できるなど、業務の効率化と集客アップを図ることができる。人の密集を避けることで感染症のリスクも減らせる。 客は、店の外で待っている間の暑さや寒さを避けることができ、雨の日でも車の中で待機できる。待ち時間を活用して、別の用事を済ませることもできる。 同社は、飲食店のほか病院や美容院などでの導入も視野に入れている。システムリーダーの三浦菜那子さんは「今後は待ち時間の間にメニューやサービスを確認できる機能の充実も進めたい。順番待ちの楽しみを広げていきたい」と話す。 導入には、発券機の購入費を含む初期費用が10万円と、月額8千円の利用料金が必要。問い合わせは、リゾルブ(058・476・3153)へ。(松永佳伸) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
SLやまぐち号復活へデゴイチ疾走 修理終え試運転、後ろ向き走行も
故障のため修理が続いていたJR山口線の観光列車「SLやまぐち号」の蒸気機関車「D51」(愛称デゴイチ)が8月末から今月にかけて試運転を行った。約1年4カ月ぶりとなる姿を見ようと、鉄道ファンや沿線の住民らが駆け付けた。復活への期待が高まっている。 試運転で1年半ぶりの雄姿 7日午前11時40分ごろ、島根県津和野町の名賀(なよし)付近。「ポーーーーー」と汽笛を大きく鳴らし、黒煙を噴き上げ、D51が地福駅(山口市)に向けて疾走した。客車とディーゼル機関車を力強く引く雄姿を、集まった20人ほどのファンがカメラに収めていた。近くに住む板垣福末さん(85)は「ここで子どもの頃からSLを見てきた。自分はデゴイチとほぼ同じ年なので、頑張っている姿を見ると励みになる」と話した。 試運転をしたのは「D51形200号機」。全長20メートル、重さ125トン。1938年、旧国鉄浜松工場(浜松市)で製造された。「SLやまぐち号」として、「貴婦人」と称されたC57とともに観光列車を長年牽引(けんいん)してきた。だが、2022年5月3日、石炭や水を積む炭水車に亀裂が見つかり、京都の梅小路運転区で修理が続いてきた。 JR西日本中国統括本部によると、蒸気機関車に詳しい技術者が社内におらず、修復の方法や材料を慎重に検討し、時間がかかっていたという。 修理を終えたD51は8月17日、電気機関車に引かれて新山口駅に帰還。31日から今月8日までの計5日、新山口―津和野間で試運転をした。炭水車の状態を点検したり、客車を安全に牽引できているかを確かめたりした。 後ろ向きSL 珍しい光景 6~8日は津和野―地福間を… この記事は有料記事です。残り712文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
函館バスの労組、会社を刑事告発へ 「協定なく時間外や休日労働」
野田一郎2023年9月12日 21時30分 北海道南部の函館市など2市15町で路線バスを一手に運行する「函館バス」が、労使協定を結ばずに時間外や休日に労働させたのは違法だとして、労働組合・私鉄総連函館バス支部は13日、労働基準法違反の疑いで、森健二社長と常務、法人としての同社を函館労働基準監督署に刑事告発する。 同支部は同社が不当に組合員を懲戒解雇しているなどとして、訴訟や労働委員会への不当労働行為救済申し立てを相次いで起こしており、労使紛争が激化している。 労働基準法では、使用者は労働者の過半数で組織する労働組合と協定(36〈サブロク〉協定)を結べば、上限付きで時間外や休日に労働させることを認めている。 同支部は告発状で、同社が2021年4月以降、同支部と36協定を結ばないまま、組合員に時間外や休日に労働させたと主張している。両者の36協定は同年3月末で期限が切れた。同支部は再三にわたって協定を結ぶよう求めたが、同社側は協議を拒み続けているという。 同社によると、現在、労働者の過半数からなる別の労組ができており、昨年末に36協定を結んだという。担当者は「違法性はないと考えている」としている。(野田一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
吉祥寺プラザ、来年1月閉館へ 都内で愛された老舗映画館に惜しむ声
塩入彩2023年9月12日 20時15分 東京都武蔵野市にある老舗映画館「吉祥寺プラザ」が来年1月末で閉館する。運営会社が12日に発表した。館内設備が老朽化し、大規模改修にあてる収益の確保が見込めなかったためという。 全216席、1スクリーンの同館は、五日市街道沿いにあり、前身を含め50年以上にわたって営業を続けてきた。地域だけでなく映画ファンにも愛されてきた「昔ながらの劇場」だ。 運営する東興映画の友寄憲二社長は「近年は設備の行き届かない部分も多く、それでも当館のご利用を楽しみにして下さるお客様に支えられて幸せな〈映画館としての〉晩年を走り抜かせていただきました」とコメント。1月末まで通常通り上映は続けるといい、「かつては東京中に存在した1スクリーン単独館で見る新作映画をぜひお楽しみ下さい」と呼びかけた。 SNS上では「つらい。吉祥寺プラザは街のシンボルでした」「この街に人に文化を運びつづけてくださり、ありがとうございました」など、感謝や惜しむ声が寄せられている。(塩入彩) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
謝罪は「自衛隊からの指示」 五ノ井さん性被害事件で被告2人が証言
滝口信之2023年9月12日 20時26分 陸上自衛隊郡山駐屯地に勤務していた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)への強制わいせつ罪に問われた元自衛官3人=懲戒免職=の公判は12日、渋谷修太郎被告(30)と関根亮斗被告(29)の被告人質問が福島地裁であった。両被告は、昨年10月に五ノ井さんと面会して謝罪したが「(事件を)認めていなかったが、自衛隊から謝罪に行くように指示された」などとし、自らの意思による謝罪ではないと供述した。 陸自トップの吉田圭秀陸上幕僚長(当時)は昨年9月に五ノ井さんに謝罪。両被告らは翌10月、防衛省の仲介で五ノ井さんと面会して謝罪した。 この謝罪について、両被告は被告人質問で「(五ノ井さんに)不快な思いをさせたとして謝罪した」などと説明。関根被告は「行きたくないと断ったが、自衛隊のトップが頭を下げているのだから、謝りに行くよう上司から言われた」、渋谷被告は「土下座してくれと言われた」などとし、面会に備えた想定問答集があったとも述べた。 五ノ井さん「誠意ある謝罪と受け止めていたが……」 2021年8月に北海道の陸自演習場建物内で五ノ井さんを押し倒し、何度も腰を動かして接触させるなどしたとする起訴内容について、渋谷被告は、腰を振ったことは認めたが、陰部への接触は「ありませんでした」と説明。関根被告は「(腰を振ったことは)ありません」と述べた。 閉廷後、五ノ井さんは取材に対し「(面会時には)誠意ある謝罪と受け止めていたので、ショックが大きい」と話した。(滝口信之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
悲願目前の阪神、飛び交う言葉は「アレ」ばかり……いったいなぜ?
18年ぶりのプロ野球セ・リーグ制覇へ、阪神タイガースの勢いが止まらない。8月中旬に優勝マジックが点灯して以降、虎党の盛り上がりも高まるばかり。関西のメディアやSNSには「アレ間近」「今年こそアレして」といった言葉が並ぶ。あれ? ちょっと待って。優勝と言わずに「アレ」を使うのはなぜ? 記者(38)は今年5月、東京から大阪に転勤でやってきた。関西の生活は初めてで、驚いたのが阪神の「アレ」文化だった。 「優勝」と言ったら口止め SNSを通じて読者とつながる「#ニュース4U」にも同じような感想が寄せられた。兵庫県尼崎市に住む女性(62)は、テレビ中継で阪神が勝ったのを見て、「これでもう優勝やん」と口にしたところ、阪神ファンの夫(59)から「みんな言ってへんやろ。言ったらあかんねん。まだ『アレ』や」と注意されたという。 「優勝への思いは分かるけど、『アレって何?』って思っちゃいます」 家族のだんらんにまで影響が及んでいた「アレ」。そもそもは、昨秋に就任した岡田彰布監督が使い始めた言葉だ。選手たちが優勝を意識しすぎないように言い始め、今季のスローガンも「A.R.E.(エーアールイー)」になった。 日刊スポーツ大阪本社の押谷謙爾(けんじ)報道部長(50)は、岡田氏がオリックス・バファローズの監督だった2010年、すでに「アレ」を使っていたのを覚えている。 関西のメディアが「アレ」を使う理由とは。ABCテレビの名物アナウンサーにも聞きました。言葉のプロの視点も紹介します。 「交流戦中、優勝と言うのを… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
丘の町くるくる回る電動カート 高齢化進む住民の足、カギは運営体制
大阪府河内長野市の丘陵地帯にある人口約6800人の南花(なんか)台地区は、まち開きから約40年がたったニュータウンだ。ここをまさしくくるくる回って住民を運ぶ電動カート「クルクル」が走っている。運行開始から4年、コロナ禍を乗り越え、買い物や通院など住民の足として根付いてきた。 8月のある日。地区のスーパーマーケット「コノミヤ」から柳瀬カヨ子さん(87)が買い物袋を持って乗り込んだ。30度を超える暑い日だったが、車内を吹き抜ける風が心地よい。 柳瀬さんの家はバス停から少し離れていて、坂道もある。「杖をついているので、歩くと20分以上かかります」。クルクルの運行が始まるまではタクシーを使うなどしていた。クルクルには買い物や通院で週1回程度乗っていて、「大助かり。これからも利用します」と話す。自宅前にカートが止まると、運転と添乗のスタッフと声を交わし、家の中に入っていった。 大学が認めた運行の「効果」 クルクルは7人乗れる。月曜と木曜は予約を受けて、土曜は自動運転の実証実験として4ルートで運行。月曜と木曜は100円、土曜は無料だ。 車は市が購入し、保険代や修… この記事は有料記事です。残り1170文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「困ったら殴れ」 強盗殺人容疑者の指示、フィリピン元同房者が証言
有料記事 遠藤美波 長妻昭明 福冨旅史2023年9月12日 17時00分 全国で相次いだ強盗事件のうち、東京都狛江市で1月に住人の女性が死亡した事件で、警視庁は12日、フィリピンの収容所から事件を指示したとして、特殊詐欺グループ幹部の今村磨人(39)、渡辺優樹(39)の両容疑者ら4人を強盗殺人容疑で逮捕した。 特殊詐欺グループは、どのように強盗事件に関わるようになったのか。フィリピンのビクタン収容所で、容疑者4人と同時期に収容されていた男性2人が取材に応じた。今村磨人(きよと)容疑者(39)らが2020年夏以降、特殊詐欺と並行して強盗も指示するようになったと証言した。 韓国籍で40代の元収容者の男性は、7月に取材に応じた。今村容疑者と20年夏ごろまでの数カ月間、収容所の同じ部屋で過ごしたという。男性は日本語が使える。 男性によると、別の部屋の日本人の収容者らが、今村容疑者を訪ねてくることがあった。出入りは可能だったという。 詐欺に加え、窃盗や強盗も 今村容疑者が日本人らに、スマートフォンで電話をかけさせている様子を見たのは20年8月ごろ。日本人らは電話口で「あなたは詐欺にあった可能性があります」などと告げていた。金融機関の口座番号などを聞き出していたという。 今村容疑者は日本人たちに、「空き巣に入ってもいい」「困ったら無理やり殴ってもいい」とも指示していた。日本人らは、その指示を電話先の誰かに伝えていた。特殊詐欺に加え、窃盗や強盗も指示していたように男性は受け止めたという。 日本人らが今村容疑者に、「… この記事は有料記事です。残り690文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル