「銀河鉄道999」などで知られる漫画家の松本零士氏(81)が15日(日本時間16日)、滞在先のイタリア・トリノで倒れたとイタリアのメディアが報じた。原因は脳卒中とされているが、トリノに本社を置く有力紙ラ・スタンパ電子版は「集中治療室(ICU)に入った。24時間は状態を見なければいけないだろう」と報じた。 【写真】伊メディアで「非常に深刻な状態」と報じられた松本零士氏 松本さんの容体について関係者は同日「容体は落ち着いている」と説明。「回復を待って退院、帰国する見通し」としている。 松本さんは代表作の1つ「宇宙海賊キャプテンハーロック」の、イタリアでのアニメ放送40周年記念イベントに招待され、14日にトリノ入りし、幾つかのイベントに出席。15日は学生との会合に出席後、「銀河鉄道999」の上映が行われるマッシモ映画館を訪れたが、息苦しさを感じるなど体調を崩し、ホテルに戻った後、レ・モリネッテ病院に救急搬送された。日本の関係者に入った連絡によると「病院で頭部の検査などを受けた。重篤な症状は見られなかった」という。 イタリアの公式ファンクラブ「松本零士文化協会」は16日フェイスブックで「先生の容体を明確にするための検査が進行中です」と報告した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
重大事故の遺留物、一般公開するかどうか 対応分かれる(産経新聞)
JR西日本が社員の安全教育に活用し、一般公開はしないとの素案を示した福知山線脱線事故の車両。事故の遺留物をめぐっては、当時の状況を直接的に伝えるものとして、社員の安全教育などに活用される場合が多い。ただ、一般公開するかどうかは、事故によって対応が分かれている。 昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故では、機体の一部や乗客の遺品などが東京都大田区にある「安全啓発センター」で一般公開されている。運輸業や製造業といった幅広い業界で社員の安全教育に利用されており、平成18年の開館から、今年10月までに25万人あまりが訪れた。 一方、12年の営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線脱線事故では、実況見分後に事故車両の大部分を解体して処分。事故現場にあった鉄道設備の一部は保管して社員の安全教育に使われているが、一般公開はしていない。東京メトロの担当者は「遺族の心情に配慮した」と説明する。 関西大社会安全学部の安部誠治教授(交通政策論)は「事故の遺留物そのものを見ることはインパクトがあり、安全啓発として意義のあることだ。遺族の心情に配慮することが第一だが、事故の教訓や安全は社会で共有すべきであり基本的に遺留物を一般公開することがのぞましい」と話している。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
歴史資料館で展示物盗難、三重 航空隊の手袋やゴーグル(共同通信)
津市は16日、香良洲歴史資料館3階の三重海軍航空隊展示室にあったマネキンが着けていた飛行手袋とゴーグルが盗まれたと発表した。市が館内を確認したところ、3階の倉庫に保管していた軍服や飛行服など計42点がなくなっていたことも判明。市は手袋とゴーグルの被害届を提出、津南署が窃盗事件として調べている。 市によると、臨時職員の女性が15日午前、手袋がなくなっているのに気付いた。この職員が最後に手袋とゴーグルを確認したのは6日朝だったという。 同館は1998年に開館。無料で受け付けせずに入場できる。倉庫も鍵はなく、誰でも入ることができた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
JR福知山脱線事故 車両保存のあり方、遺族に説明(産経新聞)
乗客106人が死亡し、562人が重軽傷を負った平成17年のJR福知山線脱線事故をめぐり、JR西日本は16日、遺族や負傷者らを対象にした説明会を兵庫県伊丹市で開き、社員研修施設に事故車両7両を保存し、社員の安全教育に活用する案を伝えた。当面は一般公開しない予定だが、出席者からは「風化防止のため一般公開してほしい」との声も上がった。 説明会は非公開で行われ、約120人が出席。JR西は大阪府吹田市の研修施設「鉄道安全考動館」を拡張して車両全てを保存する案を伝えた。将来的には兵庫県尼崎市の事故現場にある追悼施設「祈りの杜(もり)」などへ移転することも遺族や負傷者の意向を踏まえて検討するという。 事故で重傷を負った女性は「事故を風化させず、次の世代に受け継ぐために希望があれば誰でも見学できるようにしてほしい」と車両の一般公開を希望。さらに現場での保存を求め、「より事故の悲惨さが伝わり今後の事故の抑止力になると思う」と話した。 来島(きじま)達夫社長は説明会後記者会見を開き、「鉄道安全考動館で一体的に安全教育をすることは非常に効果があり、保存場所として一番適していると考えた」と述べた。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
オラトリオ「ヤマトタケル」、大阪で満員の聴衆を魅了(産経新聞)
古事記に描かれた倭建命(やまとたけるのみこと)の英雄伝説を合唱と独唱で歌い上げるオラトリオ「ヤマトタケル」が16日、大阪市のザ・シンフォニーホールで上演された。約1700人の聴衆が日本神話の英雄叙事詩に魅了された。 「ヤマトタケル」は「日本人の合唱曲を作ろう」と作曲家の三枝成彰氏が作曲し、作家のなかにし礼氏が作詩を担当。平成元年に東京で初演された。 今回は新元号「令和」にちなんで約20年ぶりにフルオーケストラで開催。重厚なサウンドと雅楽の音色、ソリストの独唱とヤマトタケル伝説ゆかりの大阪府羽曳野市(はびきのし)の羽曳野少年少女合唱団などの歌声が融合。2時間以上にわたり、古事記の壮大な世界が、力強く再現された。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
これを食べれば年収アップ!? AIが「年収が上がる食事」を提案してくれるサービスが登場(AbemaTIMES)
シグナルトークがAIで「年収がアップする食事」をアドバイスするサービス「Work Up」のテスト版を20日までの期間限定で公開している。 【動画】年収UPは食事次第!? “世界初”の斬新なサービスをうたう「Work Up」は、2020年に提供開始予定の有料サービスで、約3500人の食生活と年収に関するデータをディープ・ラーニングしたAIが、仕事のパフォーマンス向上に効果的な食事をPCやスマホで提案してくれるという。 最初に「身体(健康状態)」、「食生活」、「仕事」、「ストレス」などに関する約130問の質問に答えると、収入UPのレシピやメニューの提案や、余命のほか健康に労働できる年数、生涯年収などを数値化してくれるという。 数値化されたデータや年収UPメニューはグラフなどでわかりやすく表示される。継続してサービスを利用していけば収入も健康労働年数も伸び、表示された生涯年収も増えていくと説明している。 シグナルトークの担当者は「40代以上の男性の興味が『健康』で、ヘルスケア市場は有望な成長産業だった」と開発のきっかけを説明しており、今後の展望については「ゆくゆくは“個人”から“企業”に拡大したい」とコメントしている。 また、担当者はデータの算出方法について「(年収アップ率は)たとえば『青魚を食べている人はどのくらいの年収なのか?』など、3500人の食生活と年収に関するデータを活用して算出しています」と答えている。(AbemaTV/『けやきヒルズ』より) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「身の丈」から抜けられない教育格差を放置してはいけない/松岡亮二氏(早稲田大学留学センター准教授)(ビデオニュース・ドットコム)
(C) ビデオニュース・ドットコム (↑画像をクリックすると動画が再生されます。) 萩生田光一文部科学相が10月24日、2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される英語の民間試験について、テレビ番組で「(英語民間試験は)自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえば」と発言したことが、大きな波紋を呼んだ。その後、2020年度からの実施が予定されていた英語の民間試験の導入の見送りが発表されるなど、今も混乱が続いている。 おそらく、萩生田大臣のこの「身の丈」発言を多くの人が問題視した理由は、これが日本の文部行政の最高責任者が出身地や家庭の経済状況によって受けられる教育に格差が生まれる「教育格差」を是認したものと受け止められたからだろう。 理想的な平等社会の実現などいつの世にも不可能かもしれないが、志を持った者が努力すれば目標を実現できる社会ではありたいと誰もが願うのではないか。そして、それを実現するために教育機会の均等が重要な意味を持つことは論を俟たない。 また、日本は人種的にも同一性が高い上、皇族などの例外を除けば目に見える身分制度もなく、また義務教育も徹底されていることなどから、少なくとも人種差別や階級制度の名残が根強く残る欧米社会などと比べると、ある程度教育機会の均等は確保できていると思っている人が多いのでは ないだろうか。 ところが、早稲田大学留学センター准教授で教育社会学者の松岡亮二氏は数々のデータを元に、日本には親の学歴、家庭の経済状況、そして住む地域によって厳然たる教育格差が存在し、それは幼年期から始まり一生ついて回るものになっていると指摘する。また、日本の教育格差は先進国としては、大きすぎも小さすぎもしない、平均的なものだとも語る。 松岡氏は萩生田発言は格差を容認した発言というよりも、多少の格差はあってもそれを乗り越えるように頑張って欲しいという激励の 意味で言ったものではないかと、これを好意的に解釈し、萩生田氏自身も後にそう釈明している。しかし、もしそうだとすると、この発言は二重の意味で罪深いことになる。なぜならば、現在の日本に厳然と存在する教育格差は、萩生田氏の言う程度の努力や覚悟で簡単に乗り越えられるような甘いものではないことが、松岡氏の分析で明らかになっているからだ。 松岡氏によると、親の学歴や地域による教育格差は幼少時の家の蔵書数や躾けの仕方、お稽古事の開始時期やその数などいから広がり始め、それが小学校、中学校、高校と上がるにつれて固定化したり、広がることはあっても、ほとんど縮小されることはないという。つまり、生まれながらにして生じている格差を、今の日本の教育は縮小したり是正したりすることができていないというのだ。 これはほんの一例に過ぎないし、大学に行くことが教育の最終目的ではないが、例えば1986年から95年生まれの男性について見ると、父親が大卒の子が大卒者となる割合は80%であるのに対し、父親が大卒ではない子の大卒者の割合は35%にとどまる。また、同じグループで見た時、大都市出身だと大卒者は63%なのに対し、郡部(大都市圏以外)出身では大卒者は39%にとどまる。一般的に出自と呼ばれるような出身階層や親の学歴、出身地域などの帰属的特性をSES(社会経済的地位)という言葉で表すが、日本ではSES格差がほぼそのまま教育格差に反映されているのが実情なのだ。端的に言えば、親が大卒で経済的に裕福で大都市で生まれた子供の方が、そうでない子どもに比べて、明らかに教育機会に恵まれており、現在の日 本の教育制度はこれを是正する機能を発揮できていないということだ。 とは言え、萩生田発言はこれまで必ずしも十分に認識されてこなかった日本の教育格差の実態に目を向ける契機を与えてくれたという意味では、非常に重要な意味を持っていた。問題はそれを契機にわれわれがどのような社会を志向しているのかをあらためて問い直した上で、そのためには現在の教育格差をどうするべきかをしっかりと議論し考え、行動に移す必要がある。 日本には義務教育があるが、単に機会を与えるたけでは、格差は縮小しないと松岡氏は言う。義務教育課程でも学校間格差や地域間格差が顕著なため、これだけでは格差の縮小には寄与しないのだ。既に固定化してしまった格差を解消するためには、よりアファーマティブなアクション(積極的な是正措置)が必要となる。 天然資源を持たない日本にとって人材は唯一の資源だと言っても過言ではない。その意味で教育は国家百年の計に関わる最重要課題だ。今回の問題発言によって露わになった日本の教育格差の現状を、単なる大学入学共通テスト問題や政局問題にすり替えず、われわれ大人たちは、自分たちが子供の時にもっとこういう教育制度があればよかったとか、もっとこういう機会が欲しかったというような、自分たち目線に置き換えて議論することが必要ではないか。 様々なデータを元に日本の教育制度の現状に鋭く切り込む松岡氏と、日本の教育格差の現状と処方箋について、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。 萩生田光一文部科学相が10月24日、2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される英語の民間試験について、テレビ番組で「(英語民間試験は)自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえば」と発言したことが、大きな波紋を呼んだ。その後、2020年度からの実施が予定されていた英語の民間試験の導入の見送りが発表されるなど、今も混乱が続いている。 おそらく、萩生田大臣のこの「身の丈」発言を多くの人が問題視した理由は、これが日本の文部行政の最高責任者が出身地や家庭の経済状況によって受けられる教育に格差が生まれる「教育格差」を是認したものと受け止められたからだろう。 理想的な平等社会の実現などいつの世にも不可能かもしれないが、志を持った者が努力すれば目標を実現できる社会ではありたいと誰もが願うのではないか。そして、それを実現するために教育機会の均等が重要な意味を持つことは論を俟たない。 また、日本は人種的にも同一性が高い上、皇族などの例外を除けば目に見える身分制度もなく、また義務教育も徹底されていることなどから、少なくとも人種差別や階級制度の名残が根強く残る欧米社会などと比べると、ある程度教育機会の均等は確保できていると思っている人が多いのでは ないだろうか。 ところが、早稲田大学留学センター准教授で教育社会学者の松岡亮二氏は数々のデータを元に、日本には親の学歴、家庭の経済状況、そして住む地域によって厳然たる教育格差が存在し、それは幼年期から始まり一生ついて回るものになっていると指摘する。また、日本の教育格差は先進国としては、大きすぎも小さすぎもしない、平均的なものだとも語る。 松岡氏は萩生田発言は格差を容認した発言というよりも、多少の格差はあってもそれを乗り越えるように頑張って欲しいという激励の 意味で言ったものではないかと、これを好意的に解釈し、萩生田氏自身も後にそう釈明している。しかし、もしそうだとすると、この発言は二重の意味で罪深いことになる。なぜならば、現在の日本に厳然と存在する教育格差は、萩生田氏の言う程度の努力や覚悟で簡単に乗り越えられるような甘いものではないことが、松岡氏の分析で明らかになっているからだ。 松岡氏によると、親の学歴や地域による教育格差は幼少時の家の蔵書数や躾けの仕方、お稽古事の開始時期やその数などから広がり始め、それが小学校、中学校、高校と上がるにつれて固定化したり、広がることはあっても、ほとんど縮小されることはないという。つまり、生まれながらにして生じている格差を、今の日本の教育は縮小したり是正したりすることができていないというのだ。 これはほんの一例に過ぎないし、大学に行くことが教育の最終目的ではないが、例えば1986年から95年生まれの男性について見ると、父親が大卒の子が大卒者となる割合は80%であるのに対し、父親が大卒ではない子の大卒者の割合は35%にとどまる。また、同じグループで見た時、大都市出身だと大卒者は63%なのに対し、郡部(大都市圏以外)出身では大卒者は39%にとどまる。一般的に出自と呼ばれるような出身階層や親の学歴、出身地域などの帰属的特性をSES(社会経済的地位)という言葉で表すが、日本ではSES格差がほぼそのまま教育格差に反映されているのが実情なのだ。端的に言えば、親が大卒で経済的に裕福で大都市で生まれた子どもの方が、そうでない子どもに比べて、明らかに教育機会に恵まれており、現在の日本の教育制度はこれを是正する機能を発揮できていないということだ。 とは言え、萩生田発言はこれまで必ずしも十分に認識されてこなかった日本の教育格差の実態に目を向ける契機を与えてくれたという意味では、非常に重要な意味を持っていた。問題はそれを契機にわれわれがどのような社会を志向しているのかをあらためて問い直した上で、そのためには現在の教育格差をどうするべきかをしっかりと議論し考え、行動に移す必要がある。 日本には義務教育があるが、単に機会を与えるたけでは、格差は縮小しないと松岡氏は言う。義務教育課程でも学校間格差や地域間格差が顕著なため、これだけでは格差の縮小には寄与しないのだ。既に固定化してしまった格差を解消するためには、よりアファーマティブなアクション(積極的な是正措置)が必要となる。 天然資源を持たない日本にとって人材は唯一の資源だと言っても過言ではない。その意味で教育は国家百年の計に関わる最重要課題だ。今回の問題発言によって露わになった日本の教育格差の現状を、単なる大学入学共通テスト問題や政局問題にすり替えず、われわれ大人たちは、自分たちが子どもの時にもっとこういう教育制度があればよかったとか、もっとこういう機会が欲しかったというような、自分たち目線に置き換えて議論することが必要ではないか。 様々なデータを元に日本の教育制度の現状に鋭く切り込む松岡氏と、日本の教育格差の現状と処方箋について、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。 —–松岡 亮二(まつおか りょうじ)早稲田大学留学センター准教授、教育社会学者ハワイ州立大学マノア校教育学部博士課程修了。博士(教育学)。東北大学大学院COEフェロー、統計数理研究所特任研究員、早稲田大学助教を経て現職。著書に『教育格差』。—– (本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
91歳母あやめて焼身自殺 介護に疲れた60歳男性が直面した現実(産経新聞)
「10連休」で沸く今年のゴールデンウイーク、秋田県で60歳男性が焼身自殺し、自宅では91歳の母親が首を絞められ亡くなっていた。認知症の母親の介護を苦にした男性が母親を手にかけて自殺した事件とみられているが、そう単純でもなかった。 ■認知症、施設なじめず 5月4日昼、海に近い道路わきに止まった軽乗用車内から、灯油をかぶり焼身自殺した男性の遺体が見つかった。車で数分の自宅では、母親がベッドで首を腰ひもで絞められ亡くなっていた。布団が掛けられ、顔にもきちんと面布がかぶせられていた。 警察は3カ月にわたる捜査の結果、男性を被疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検。検察は不起訴処分とした。 男性は母親と2人暮らしだった。母親は一昨年から認知症の兆候が出て、買い物の支払い計算ができなくなった。通っていた老人施設が廃業し、別の施設はなじめずに通わなくなった。そして夏の猛暑で熱中症になり入院した。 近所の商店主は「秋に果物を配達すると、母親がソファで横になり、耳も遠くなっていた」と振り返る。男性は母親のために玄関や廊下の段差にスロープを作り、手すりを設置。母親の好きな庭の花壇や菜園を手入れした。 昨年秋、母親の世話に追われ出勤できない男性を、勤め先の担当者が訪ねた。ほどなく男性は会社を辞めた。 このころから、男性は朝早く自宅裏で使い捨ておむつを燃やすようになる。排泄物(はいせつぶつ)は尿だけではないようで異臭がすることもあった。「みっともないからごみには出せない」と話していたという。 それでも男性は今春、神社の氏子総会に役員として出席。庭に茂る桜の脇にログハウス風の小さな小屋を自分で建て「花見をするんだ」と話していたという。 離れて暮らす男性の姉は「母は尿漏れに備えパンツ型おむつを着けていたが着脱は自分ででき、連休前にひ孫を連れて行ったときも自力で立って歩いていた」と振り返り、「事件のとき、自宅の食卓には夕食の準備が整えられていた。弟がしたのでしょう。それがなぜ…」といぶかる。 ■真面目過ぎて… 介護問題に詳しい拘束廃止研究所長の田中とも江さんは「認知症でもたまに会う人には、しっかりしているように見せる。排泄の世話は特に母親と息子だと難しい面がある。男性は認知症や介護を理解するより『何でこんなことに』と思い、それを“親の恥”として隠し、周囲に助けを求めない傾向がある。認知症患者も介護を急に拒絶することがある。切羽詰まった中でそうなると、思い余ってということがよくある。介護保険制度がうまく活用されていない日本の問題です」と話す。 当時の民生委員は、介護保険を利用しなかった男性を「真面目過ぎて自分で抱え込んだのだろう。利用を強く勧めればよかった」と悔やむ。 母親に「もう死にたい」と懇願された可能性も否定しない田中さんは「どちらにしても、死んでおわびするほどつらかったのでしょう」と、男性の苦悩を代弁する。 ◇ 東日本各県の現場を記者が掘り下げたリポートを毎週日曜日に掲載します。 ■介護保険と介護事件 介護保険は高齢化に対応して40歳以上が加入する制度で、昨年4月時点の65歳以上加入者は約3500万人。一方、厚生労働省の平成28年度調査では、在宅介護での高齢者虐待は1万6770人に上った。男性と母親のように介護保険制度が活用されていない実態も浮かび、うち28%は要介護認定申請すらしておらず、認定されていても約14%はサービスを受けていなかった。 【記者のひとりごと】 私も男性と同い年で、2人暮らしの母を6年前に亡くした。介護する間もなかったが、もし下の世話をすればどうだったかと、今も考える。子とはいえ男の私が母の下を清拭(せいしき=病人などの体をふいて清潔にすること)するのは母にも苦痛だったろう。 それに、大変な苦痛を伴うとされる焼身自殺を、なぜ男性は選んだのか、心が痛み続け、2人への供養の思いで取材した。盆明けに自宅を訪ねると、庭に白い彼岸花が2人を弔うかのように咲いていた。きちんと手入れされた母屋や庭の様子、親類や知人の話から、男性の人となりが少し分かった気がした。 「2人のためにも介護問題の難しさを知らしめて」という親類に教えてもらった墓には、真新しい塔婆が2本並んでいた。眼下に輝く日本海を眺めながら、再び親子で穏やかに過ごしているであろうこと、そして姉が見た男性の死顔が「すすけていても苦しんだようには見えなかった」ことに、救われた気がした。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
MDMAを自宅で所持容疑、沢尻エリカ容疑者逮捕「私の物に間違いない」(産経新聞)
合成麻薬「MDMA」を自宅で所持したとして、警視庁組織犯罪対策5課は16日、麻薬取締法違反の疑いで、女優の沢尻エリカ容疑者(33)=東京都目黒区碑文谷(ひもんや)=を逮捕した。「私の物に間違いない」と容疑を認めており、同課は使用した疑いもあるとみて調べるとともに、入手先を捜査する。 逮捕容疑は16日午前8時45分ごろ、自宅で粉末状のMDMAを入れたカプセル1錠(0・09グラム)を所持したとしている。自室入り口付近の棚上部に置いてあったアクセサリーを収めた箱の中から、ポリ袋に入ったカプセル2錠が見つかり、うち1錠が鑑定でMDMAと判明した。同課は残り1錠も鑑定する。 同課は沢尻容疑者に関する情報提供を受けて内偵捜査を進め、この日午前8時過ぎ、沢尻容疑者が母親と暮らす自宅マンションを家宅捜索。箱は開いた状態でポリ袋は無造作に置かれていたという。カプセル1錠が1回分の使用量とみられ、同課は沢尻容疑者の尿検査を実施した。 沢尻容疑者は東京都生まれ。平成17年の映画「パッチギ!」のヒロイン役で新人賞を総なめにし、テレビドラマ「1リットルの涙」も話題を集めた。歌手としても活動する一方、19年には主演映画の舞台あいさつで「別に…」を繰り返し、バッシング騒動に発展した。24年の映画「ヘルタースケルター」では、日本アカデミー賞優秀主演女優賞に輝いた。 来年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」では、主役の戦国武将、明智光秀の姻戚で、織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役で出演が予定されていた。 私生活では、21年に映像作家の高城剛氏と結婚したが、25年に離婚した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
沢尻エリカ容疑者、尿による簡易鑑定は「陰性」 本鑑定で使用有無を確認へ(AbemaTIMES)
16日、合成麻薬MDMAを自宅で所持していたとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕された沢尻エリカ容疑者について、警視庁が尿検査による簡易鑑定は「陰性」であったことを明らかにした。今後、本鑑定を進め、使用の有無について調べていく方針だ。 【映像】東京湾岸署に移送される沢尻エリカ容疑者 沢尻容疑者については風邪薬のカプセルに入っている白っぽい粉末のMDMAが2錠、東京目黒区の自宅にあるアクセサリーケースから見つかっており、そのうち1錠を所持していた容疑が持たれている。なお沢尻容疑者は「私のものに間違いありません」と容疑を認め、取り調べに素直に応じている。(AbemaTV/AbemaNEWS) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース