2023年8月18日 17時13分 自宅で大麻を所持したとして大麻取締法違反(所持)の罪に問われた音楽グループ「変態紳士クラブ」のメンバー北浦翔暉(しょうき)被告(25)に対し、名古屋地裁(遠藤圭一郎裁判官)は18日、懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。 判決は、被告が大麻について「海外などで繰り返し使っていた」という趣旨の供述をしたことなどを踏まえ、「大麻に対する親和性、依存性も明らかだ」と指摘。一方、所属事務所が更生に助力する意向を示していることなどを考慮し、猶予付き判決が相当だと結論づけた。 判決によると、被告は4月13日、自宅で大麻を含む植物片約100・715グラムを所持していた。判決後に取材に応じ、「胸の内は楽曲で伝えたい」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まずは自分が面接」 売春仲介とうそ、17歳少女と淫行した疑い
大山稜2023年8月18日 12時20分 売春の仲介を装って誘い出した少女とみだらな行為をしたとして、警視庁は、東京都青梅市の職業不詳の男(29)を児童福祉法違反(淫行)の疑いで逮捕し、18日発表した。調べに「少女が高校生と知っていた」などと供述し、容疑を認めているという。 少年育成課によると、男は「パパ活」の相手を募集していた関東地方の高校3年生の少女(当時17)に、性行為の見返りに20万~30万円の高額報酬を支払う「社長」を紹介するとチャットアプリで持ちかけた。その後の4月23日、「どんな感じの子か伝えるためにまずは自分が面接する」などと言い、東京都立川市のホテルで少女とみだらな行為をしたという。この4月23日の行為が逮捕容疑になった。 男はこの日、少女に東京駅で「社長」を待つように指示。少女は数時間待った後にだまされたと気づき、同庁に相談していた。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
終戦間際に完成した飛行場 動員された住民らの苦労の跡、今は道路に
炎天のもと、しらこばと水上公園(埼玉県越谷市)に向かった。プールの入り口に向かう人たちが、急ぎ足で、公園東側を南北に貫く直線道路を渡っていくのが見えた。 この道が、終戦間際に造られた陸軍飛行場の滑走路の跡であることを知る人は、どれだけいるだろう。 同市と旧岩槻市(さいたま市岩槻区)の市史や郷土史家らの調査によると、公園付近から国道463号バイパス手前までの南北1・5キロが滑走路で、幅員は60メートルあったという。 今は、沿道に板金や自動車整備の工場や住宅が立ち並び、道幅は6~10メートルほどになっている。 このあたりは、戦時中は荻島村(現越谷市)と新和(にいわ)村(現さいたま市岩槻区)にまたがり、シラコバトが飛び交うのどかな田園地帯だった。それが、終戦前年の1944年に一変した。 「本土決戦」に備え突貫工事 本土への空襲が本格的に始まった時期。飛行場や軍需工場が地方に分散され、「本土決戦」に向けた防空力増強のため、飛行場の建設が急きょ決まった。 住民は、工事を手伝うよう求められた。国策に協力する「翼賛壮年団」の人たちから、こう檄(げき)を飛ばされたという。 「事態ハ極メテ重大デアル、サイパンノ全将兵戦死、又(また)大宮島(グアム)ニ敵上陸、誠ニ重大事中ノ重大事態ナリ、一旦緩急アラバ義勇公ニ奉ズベシノ詔命(しょくめい)ヲ畏(かしこ)ミテ、今ゾ我等(われら)神州男子ノ本面目ヲ発揮シ、敢闘ニ死スベキ秋(とき)ダ」 付近の農家13軒が強制的に立ち退かされ、44年7月に工事が始まった。完成予定は同年9月20日。2カ月余で終える予定だった。 しかし、ぬかるみの多い湿地… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
SNSで見る夫 漁師の妻は…「大変な仕事。優しくせなあかんなと」
漁師は家でどんな顔を見せているのだろう。毎朝一番早く浜に来る50代半ばの漁師の妻(53)に聞いた。 「がんばったぶんクジラや魚がとれて…」 25年まえに結婚しました。そのころ夫は新宮(和歌山県新宮市)で別の仕事をしていて、追い込みをやっている父親のあとを継ぐというので、夫婦で太地へ越してきました。 太地は店が少なくて不便だけど、人数が少ないぶん、子どもたちはみんな仲がいい。お母さん方も役場の人もみんな顔と名前がわかる。子育てするにはいいところです。 夫は漁師になってから朝の真っ暗な時間に出ていくから、最初は「こんな時間に?」って。そのころは私もいっしょに起きていたけど、子どもができてからは夫だけ先に起きています。 結婚まえ、夫は生ものが好きじゃなかった。回転ずしでは肉のすしばかり。私が「自分がとったものなんやから、供養と思って食べなあかん」と言ってクジラや魚の刺し身を食卓に出したら、おいしかったみたいで食べるようになりました。 夫から聞く仕事の話といえば、クジラを追い込んだ日に「(群れを)見つけたのは俺や」とか「今日はトンボ(ビンチョウマグロ)を7本釣った」とか。私が「すごいね」と言うとうれしそうにしています。 町で反対運動が激しかったときは「朝行ったら外国人がいっぱいいて、パシャパシャ撮られて気分悪い」と言っていました。 反対派が自宅まで来た漁師さんもいて、怖いなって。夫も「インターホンが鳴っても出るな」って。 最近は日本の人が撮影して、SNSにあがってる。1回投稿を見たら、自動的にあがってくるようになりました。 そこに夫が映ってる。力仕事… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
竹中直人さんらが直々に…プロが学生に、映画制作のノウハウを伝授
大学生がプロの監督や俳優の指導を受けながら、映画制作に関わる取り組みが秋田市で進んでいる。俳優の竹中直人さんと漫画家の大橋裕之さんが監督を務める短編映画の撮影に、市内の学生が助監督補助として参加。経験を生かして学生だけでの作品作りにも挑戦する。 秋田市内で17日、竹中さんや大橋さんが記者会見し、秋田での制作にかける思いを語った。俳優や映画関係者らが立ち上げた短編映画制作プロジェクト「ミラーライアーフィルムズ」と、若者の流出を防ぎたい秋田市が連携することで実現した。秋田公立美術大や国際教養大など市内5大学から学生34人が参加。竹中さんと大橋さんを監督に迎えた作品と、学生が脚本から携わる3作品をつくる。 竹中さんの映画にはお笑いコンビ・スクールゾーンの橋本稜(りょう)さんや俵山峻さんらが出演。大橋さんの作品には又吉直樹さんや山田孝之さんらが出演し、17日までに市内での撮影を終えた。学生はその撮影現場で映画作りのノウハウを肌で学んだ。 今後はワークショップを開き、プロの指導の下で学生らで脚本の作成や撮影、編集などを担い、秋田市を舞台とした作品を手がける。完成後、竹中さん、大橋さんの作品とともに来年3月に市内で公開される予定だ。4月以降、全国でも上映されるという。 17日の記者会見では、竹中さんが「大雨(の被害)で撮影できないのではと思ったが、秋田の人たちのパワーで実現できた。きれいな空や空気、人びとのエネルギーに触れられ、夢のような時間だった」とあいさつ。大橋さんも「秋田のまちが、どこもかしこも魅力的だった」と語った。 市は企業版ふるさと納税で集めた約4500万円をこの取り組みに充てた。映画制作を通じて秋田の魅力を知ってもらい、学生に秋田に残って活躍する道を考えてもらう狙いがある。 秋田公立美術大3年の田島陽(ひなた)さん(21)は「貴重な体験ができた。映像業界に進みたいので、この経験を生かしたい」と話していた。(井上潜) ◇ 〈ミラーライアーフィルムズ〉映画プロデューサーの伊藤主税さんや、俳優の阿部進之介さん、山田孝之さんらが2020年に立ち上げた短編映画制作プロジェクト。年齢や性別、職業、若手・ベテランといった垣根を越えた映画作りを掲げる。制作された短編映画は21年の「シーズン1」を皮切りに、22年の「シーズン4」まで公開された。地域と連携した参加型プロジェクトも目指している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国人学生の一言にハッと 満州から引き上げた曽祖父の過去知る責任
未来のために、過去を知る責任がある。 前橋市の公民館で毎月1回のペースで開かれている学習会がある。日本が中国東北部につくった傀儡(かいらい)国家、旧満州国(1932~45年)の歴史や日本からの農業移民などを学ぶ「群馬満蒙開拓歴史研究会」だ。 元満州移民やその子や孫たち、研究者らに交じって、京都市から参加する大学生がいる。立命館大学国際関係学部3年生の下田千倖(ちゆき)さん(21)。大学では東アジア、特に中国について学んでいる。少数民族や現代の移民などに関心があるという。 前橋の学習会に参加するきっかけは、1年生の冬、日中友好について両国の学生たちが議論するイベントに参加したことだった。「日本の若者は自国の歴史や政治に無関心で無責任。だから日本人と仲良くしたくない人もいる」。中国人学生の発言に、ハッと気づかされた。 「未来だけをみていた。過去があるから今があり、未来につながるのに」。日本はかつて中国を侵略し、満州国をつくった。日中戦争では中国大陸で多くの犠牲者を出した。「戦後世代に戦争の責任があるかどうかは分からない。ただ、過去を知る責任はある」 下田さんは長野市の出身。長野県は満州に開拓団を積極的に送り出し、農業移民の人数は全国最多だった。下田さんが生まれたときにはもう亡くなっていた曽祖父母は、満州からの引き揚げ者だと、家族から聞いていた。 曽祖父は旧信里(のぶさと)… この記事は有料記事です。残り820文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
倉敷帆布の通販サイト、4万人分の個人情報流出か 不正アクセス被害
上山崎雅泰2023年8月18日 11時30分 帆布製のかばんや雑貨を製造・販売する倉敷帆布(岡山県倉敷市曽原)は17日、通販サイト「倉敷帆布オンラインストア」を利用した客の個人情報4万869件が外部に流出した可能性があると発表した。第三者による不正アクセスを受けたためで、一部のクレジットカード情報が不正利用された可能性もあるという。 同社によると、5月2日にクレジットカードの決済関連会社から、情報漏出の可能性があるとの連絡があり、調査を開始。その結果、2021年3月24日~23年4月17日にオンラインストアでカード決済した8655人のカード名義や番号、有効期限、セキュリティーコードなどが漏出している可能性があることが確認できたという。23年4月17日以前にサイトを利用した4万869人の名前や電話番号、生年月日や購入履歴なども漏出した可能性がある。 同社は「お客様をはじめ、関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけし心より深くおわび申し上げる。事態を厳粛に受け止め、再発防止対策を講じる」としている。対象者には、身に覚えのない請求がないか、確認するよう求めている。 問い合わせはフリーダイヤル(0120・022・920)かメール(soudan@kurashikihampu.com)。(上山崎雅泰) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飛び込みで水泳部員が首骨折 顧問教員は近くにおらず 横浜の中学校
【神奈川】横浜市教育委員会は17日、市立中学校のプールで4年前、水泳部員の生徒が飛び込み練習中に頸椎(けいつい)を損傷し、後遺症が残る事故があったと公表した。同日の教育委員会臨時会で調査報告書と再発防止策を報告した。 市教委によると、2019年9月、水泳部の練習中に当時1年生の男子生徒がプールに飛び込んだ際に、泳ぎ出さずに浮き上がってきた。異変に気づいた他の生徒が顧問教員らを呼び、救急搬送されたという。 男子生徒は直後に「頭が痛い」と話し、頸椎を骨折したと診断されたことから、プールの底に頭を打ったとみられる。当日のプールの水深は1・16メートルで、文部科学省や日本水泳連盟の基準に照らして「不適切ではなかった」という。 学習指導要領では小中学校の水泳の授業では「水中からのスタートを指導する」としている。スポーツ庁は、部活動では指導者らが直接指導するなどの安全対策を講じた上で飛び込み指導をすることは可能としているが、男子生徒が飛び込んだ際は、顧問教員は2人ともプールの反対側にいて、そばで見ていなかったという。 医師や弁護士らで構成する市教委の学校安全部会は調査報告書で、顧問教員が付近にいない状態で生徒が飛び込みをしていたことから、「事故が生じる潜在的な危険があった。少なくとも1人の顧問教員はその様子をそばで見て指導をする必要があった」と指摘。「生徒に飛び込みでは重大な事故が多発していることを事前に指導するべきだ」と提言した。 市教委は水泳指導に関わる学校に注意喚起の通知を出したり、水泳部の顧問らに研修を実施したりして再発防止に取り組むという。(小林直子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
731部隊の「人体実験」証言、展示されず 市の施設、検討続く
長野県飯田市の市平和祈念館で、旧日本軍の細菌戦部隊「731部隊」のパネル展示の見送りが続いている。運営する市教育委員会は、部隊をめぐる研究は途上で、様々な意見が存在しているためなどとしている。市教委は今年、幅広い意見を聴こうと、教育関係者らでつくる「展示・活用検討委員会」を立ち上げて議論を続けている。 731部隊は正式名称「関東軍防疫給水部」。戦時中、旧満州で細菌兵器の開発を目的に、様々な人体実験を行った。細菌兵器を実戦で使う「細菌戦」にも関わった。 初会合は今年2月に開催された。市教委の担当者は、展示内容の考え方について「学術研究の成果に依拠し、歴史史料として根拠、出典が明確」「戦争の歴史を多角的に学ぶことができる」「遺族が責められることがない」などと説明した。 祈念館では昨年5月の開館以降、部隊の元隊員が持ち帰った医療器具や医学書などが展示されているが、元隊員らの証言を含む説明用のパネルは掲げられていない。 初会合で、委員からはパネルの展示を求める声が相次いだ。一方、ある委員は「残虐なものを展示するだけで、事実をちゃんと受け止められるか。加害の残虐な歴史を受け止めるのは大変難しい」と述べた。 こうした意見を受け、市教委は3月にあった2回目の会合で、裁判で認定された部隊の説明を引用したパネルの素案を提示。7月の第3回会合では、修正案を示した。「731部隊は社会的にも様々な意見が存在しています」「裁判で事実として認められた内容を部隊を理解する入り口として紹介します」といった文言を加えた。 市教委は現在、部隊の説明用パネルを展示する準備を進めている。元隊員の証言パネルについては、今後も議論を続けるとしている。 熊谷邦千加教育長は取材に、パネルの内容について「教科書や裁判で公的に認められている表現がいいのではないか」との認識を示し、「様々な思想・信条の方がいらっしゃる。客観的で、必要最小限のものをできるだけ早く展示したい」と話した。(三井新) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
学校の蛇口に浄水器、水源地に活性炭 各務原市がPFAS対策で
高木文子2023年8月18日 8時00分 岐阜県各務原市の水道の水源地で健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))が国の暫定目標値を上回って検出された問題で、市は17日、水源地に活性炭を使った除去システムを導入すると発表した。11月末までに目標値以下の水質をめざす。周辺の小中高校などの蛇口には、夏休み明けまでに浄水器を付けるとした。 目標値を上回っているのは、市民の半数にあたる約7万2千人が利用する三井(みい)水源地。国の目標値の1リットルあたり50ナノグラムに対し、昨年11月には2・6倍の130ナノグラムを検出するなど、昨年4月以降に実施した検査ではすべての月で上回った。現在は水源地へ水を供給している井戸13カ所のうち、濃度の高い4カ所で取水を止めている。 市の対策では、水源地で水を空気に触れさせる槽に、新たに活性炭層を設けてPFASを除去する。市によると、こうした手法による除去の試みは全国初。槽内に四つある池に順次導入し、11月末までに目標値以下の水質をめざす。また、水源地に新たな浄水施設の建設も進める。年内に設計に着手し、2~4年ほどで完成させる見通し。今後の地下水量の変化にも対応できる仕様にし、10億円規模の工事を見込んでいる。 さらに、水源地の水を給水する小中学校や特別支援学校、県立高校計18校と、保育所や幼稚園の計30園などに、市と県で浄水器を約700個設置する。 PFASをめぐっては、2020年11月の調査で目標値を上回る値が検出されていたが、市は今年7月28日まで公表してこなかった。公表後は今月16日までに約600件の問い合わせが市に寄せられた。浅野健司市長は17日の記者会見で「昨年4月に報告を受けたが認識が甘かった。原因究明はしっかりやっていかないといけない」と述べた。 原因究明について、市消防本部はPFASを含む泡消火剤は保管しておらず、市内にある航空自衛隊岐阜基地からは「調査に全面協力する」との回答を得ているという。(高木文子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル