田中久稔2023年8月15日 19時08分 千葉市が設置する稲毛海浜公園プール(美浜区)で、空気で膨らませる遊具の大型スライダーを滑り降りた男子小学生が終端部にぶつかり、脚を骨折するけがをした。市が15日に発表した。遊具は8日から利用を休止している。 市によると、5日午後0時50分ごろ、プールを運営する事業者が設置した大型スライダー(高さ9・6メートル、長さ28メートル、幅10メートル)を滑った男子小学生(8)が、空気を詰めた終端部の緩衝材にぶつかり、左ももの骨を折る大けがをした。 大型スライダーは今シーズンに向け新たに購入したもので、プールでの導入例は稲毛が全国唯一という。市ではスライダーに流す水量が多かったのが事故原因と判断し、運用方法を見直して再開する方針。(田中久稔) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知覧特攻平和会館に初の女性語り部「遺品に込められた思い伝えたい」
特攻隊員の遺品や遺書、関係資料を展示する知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)で、初の女性語り部が7月から講話を始めた。心を打たれた遺品のエピソードを語り、隊員たちの生と死、遺族の思いを伝えていく。 南九州市在住の松山尚子さん(49)は7月14日、宮崎県の高校生約130人を前に初めて語り部を務めた。太平洋戦争や特攻作戦について説明し、隊員の遺書を読み上げた。そして戦死した息子のへその緒を、94歳になって平和会館に寄託した母親の手紙を紹介した。 「どこかにご陳列くだされば永久に保存して頂けるものと存じ」と、託した理由が書かれていた。自分が死んだ後でも、自分が産んだ、そして息子が生きた証しを見てほしい、永久に残してほしいという母親の強い思いを伝えた。 松山さんは真剣に耳を傾ける生徒たちにゆっくりと語りかけた。30分ほどで講話を終え、「緊張しました」と明かした。 松山さんは地元の小中学校や… この記事は有料記事です。残り631文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 知る戦争 平和への思いを若い世代へ託そうと、発信を続ける人がいます。原爆や戦争をテーマにした記事を集めた特集ページです。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【詳報】台風7号、日本海に抜ける 鳥取の大雨特別警報は警報に
台風7号は15日午前、和歌山県・潮岬付近に上陸し、その後、日本海に抜けました。岡山県と鳥取県では非常に激しい雨が同じ場所で降り続く線状降水帯が発生。各地で停電や鉄道の運休が相次ぐなど、大きな影響が出ています。台風は近畿地方を北上し、気象庁は土砂災害や暴風などへの警戒を呼びかけました。 ■■■8月15日午後■■ 気象庁は15日午後11時10分、鳥取市に出されていた大雨特別警報を警報に切り替えた。 20:00 台風7号、日本海に抜ける 近畿地方を北上していた台風7号は15日午後8時までに日本海に抜けた。 19:00 鳥取市で複数の集落が孤立、八頭町では土砂崩れの情報 鳥取市によると、同市佐治町で複数の孤立集落が発生。15日午後7時現在、約500世帯約1千人が孤立しているという。鳥取県は同6時半、鳥取市に災害救助法を適用した。また八頭町で住家裏の土砂が崩れたとの情報があるという。 17:40 気象庁、大雨特別警報で会見 気象庁は15日午後5時40分、鳥取県を対象に発表した「大雨特別警報」について、国土交通省と合同で記者会見を開き、これまでに経験したことのないような大雨になっているとして最大級の警戒が必要だと呼びかけた。 午後7時時点の特別警報の対象は鳥取市。大雨は16日朝ごろまで続き、ほかの地域にも対象が広がる恐れがあり、命の危険が迫っているとして安全を確保するよう求めた。 17:00 鳥取市中心部を流れる千代(せんだい)川の用瀬(もちがせ)水位観測所では15日午後5時ごろ、氾濫(はんらん)危険水位を超えた。鳥取河川国道事務所によると、朝の降り始めから3メートル以上水位が上昇したという。観測所から北東約300メートルには、JR因美線用瀬駅がある。 市内全域には、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」が発令されており、市は「避難所への避難が危険な場合は、近隣の高い建物や今いる建物の上階への『垂直避難』を」と呼びかけている。 17:00 東海道新幹線、16日は始発から通常運行の予定 JR東海は、15日は名古屋―新大阪間で運転を取りやめるなどした東海道新幹線について、16日は始発列車から全区間で通常通り運行する予定だと発表した。台風の被害状況によっては、運転を見合わせる可能性もあるという。 16:40 鳥取・佐治川ダムで緊急放流開始 鳥取県河川課によると、台風7号による大雨の影響で、鳥取市佐治町の「佐治川ダム」が15日午後4時40分に緊急放流を始めたという。 緊急放流とは、ダムが満水に近づいた時、流れ込む雨水の量と同じ程度を放水する措置。ダム下流の佐治川では水位が急激に上昇しており、県は川に近づかないよう呼びかけている。 16:40 鳥取市が緊急安全確保を発令 鳥取市は15日午後4時40分、市内全域の8万1915世帯18万1859人に対し、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を発令した。 16:40 鳥取に大雨特別警報 気象庁は15日午後4時40分、鳥取県に「大雨特別警報」を発表した。重大な災害の起こる恐れが著しく高まっているとして、最大級の警戒を呼びかけている。 16:00 瀬戸線をのぞき、すべての列車の運転を取りやめていた名古屋鉄道は、線路の点検などで安全が確認され次第、午後6時ごろから順次運転を再開する予定と発表した。点検の結果、再開見込み時間が遅れる場合もあるという。 一方、空港線(常滑―中部国際空港間)は、引き続き運転を見合わせることにしている。 15:50 京都府福知山市は15日午後3時50分、由良川の支流・牧川が氾濫(はんらん)危険水位に達し、さらに水位が上がる恐れがあるとして、流域の1202世帯2476人に避難指示を発令した。 15:30 鳥取・八頭町、449世帯に「緊急安全確保」発令 鳥取県八頭町は15日午後3時半、町内の上私都(きさいち)地区と中私都地区の449世帯1160人に対し、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を発令した。 15:30 兵庫・香美町に「緊急安全確保」発令 兵庫県香美町は15日午後3時半、町内全域の6369世帯1万5858人に対し、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を発令した。町内を流れる矢田川が台風7号による大雨の影響で増水し、氾濫(はんらん)危険水位を超えたため。堤防の一部では、すでに氾濫が発生している箇所があるという。 15:00 三重県で約2万5千戸が停電 中部電力(名古屋市)によると、15日午後3時現在、中部電力が管轄する三重県内の地域で、約2万5090戸が停電している。内訳は、名張市約5890戸▽津市約4390戸▽伊賀市約3590戸▽尾鷲市約3400戸など。 また、愛知県内では南知多町などの地域で、約3680戸が停電している。 【動画】三重県尾鷲市で、強風で約20メートル大木が根元から折れた=溝脇正撮影 14:45 京丹後市、364世帯に避難指示 京都府京丹後市は15日午後2時45分、久美浜町地区の364世帯838人に対して、川の水が堤防を越える恐れがあるとして避難指示を発令した。 14:40 風にあおられ転倒、京都府内で3人けが […]
長崎・精霊流しの最中、目の前のマンションで火災 けが人はなし
15日午後8時55分ごろ、長崎市油屋町のマンション7階のベランダから出火し、室外機とガス給湯器が燃えた。市消防局によるとけが人はいない。この日は初盆を迎えた故人の霊を送る長崎の伝統行事「精霊(しょうろう)流し」があり、出火当時はマンションに面する道路を遺族らが練り歩いており、現場は一時騒然とした。 長崎署によると、マンションは10階建て。精霊流しの雑踏警備をしていた警察官から「炎が上がっている」と署に無線連絡があったという。市消防局によると、消防車13台が出動し、午後9時45分に鎮火した。 精霊流しでは、故人を送るために遺族らが船を模した「精霊船」を作って飾り付け、これをひいて練り歩く。その道中では魔よけの意味をもつ爆竹を鳴らし、手持ちの打ち上げ花火を発射することもある。 長崎署は「出火原因は調査中」としている。(石倉徹也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
戦争知らない世代が「体験」語り継ぐ 戦後78年、伝えるための模索
戦争を肌身で知る世代が減りゆく中で、次の世代が戦争の体験を「引き継ぐ」という取り組みが始まっている。戦後78年が経ち、戦争の記憶が風化しつつある中で、歴史をいかに語り継いでいくか。伝えていくことへの模索が続く。 7月25日、愛知県立名古屋聾(ろう)学校(名古屋市)で開かれた平和授業「戦争体験を聴く会」。講師を務めた同市の元職員、近藤世津子さん(62)は、戦後生まれの「語り継ぎ手」だ。「私も戦争を知りません。でも、体験を引き継いでいきたいんです」という近藤さんは、「ある人」の戦争体験を語り始めた。 近藤さんが触れたのは、「戦争と平和の資料館ピースあいち」のボランティアとして活動し、2020年に89歳で亡くなった斎藤孝さんの体験だ。状況説明は最小限とし、斎藤さんの映像や文章を使いながら、斎藤さんの「語り」を再現しようとした。 「語り手」減少、高まる「語り継ぎ手」への期待 防空壕(ごう)に落ちた焼夷… この記事は有料記事です。残り1086文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】台風7号、日本海に抜ける 鳥取市で500世帯1千人孤立
台風7号は15日午前、和歌山県・潮岬付近に上陸し、その後、日本海に抜けました。岡山県と鳥取県では非常に激しい雨が同じ場所で降り続く線状降水帯が発生。各地で停電や鉄道の運休が相次ぐなど、大きな影響が出ています。台風は今後も近畿地方を北上する見通しで、気象庁は土砂災害や暴風などへの警戒を呼びかけています。台風7号に関する情報を随時掲載します。 ■■■8月15日午後■■ 20:00 台風7号、日本海に抜ける 近畿地方を北上していた台風7号は15日午後8時までに日本海に抜けた。 19:00 鳥取市で複数の集落が孤立、八頭町では土砂崩れの情報 鳥取市によると、同市佐治町で複数の孤立集落が発生。15日午後7時現在、約500世帯約1千人が孤立しているという。鳥取県は同6時半、鳥取市に災害救助法を適用した。また八頭町で住家裏の土砂が崩れたとの情報があるという。 17:40 気象庁、大雨特別警報で会見 気象庁は15日午後5時40分、鳥取県を対象に発表した「大雨特別警報」について、国土交通省と合同で記者会見を開き、これまでに経験したことのないような大雨になっているとして最大級の警戒が必要だと呼びかけた。 午後7時時点の特別警報の対象は鳥取市。大雨は16日朝ごろまで続き、ほかの地域にも対象が広がる恐れがあり、命の危険が迫っているとして安全を確保するよう求めた。 17:00 鳥取市中心部を流れる千代(せんだい)川の用瀬(もちがせ)水位観測所では15日午後5時ごろ、氾濫(はんらん)危険水位を超えた。鳥取河川国道事務所によると、朝の降り始めから3メートル以上水位が上昇したという。観測所から北東約300メートルには、JR因美線用瀬駅がある。 市内全域には、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」が発令されており、市は「避難所への避難が危険な場合は、近隣の高い建物や今いる建物の上階への『垂直避難』を」と呼びかけている。 17:00 東海道新幹線、16日は始発から通常運行の予定 JR東海は、15日は名古屋―新大阪間で運転を取りやめるなどした東海道新幹線について、16日は始発列車から全区間で通常通り運行する予定だと発表した。台風の被害状況によっては、運転を見合わせる可能性もあるという。 16:40 鳥取・佐治川ダムで緊急放流開始 鳥取県河川課によると、台風7号による大雨の影響で、鳥取市佐治町の「佐治川ダム」が15日午後4時40分に緊急放流を始めたという。 緊急放流とは、ダムが満水に近づいた時、流れ込む雨水の量と同じ程度を放水する措置。ダム下流の佐治川では水位が急激に上昇しており、県は川に近づかないよう呼びかけている。 16:40 鳥取市が緊急安全確保を発令 鳥取市は15日午後4時40分、市内全域の8万1915世帯18万1859人に対し、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を発令した。 16:40 鳥取に大雨特別警報 気象庁は15日午後4時40分、鳥取県に「大雨特別警報」を発表した。重大な災害の起こる恐れが著しく高まっているとして、最大級の警戒を呼びかけている。 16:00 瀬戸線をのぞき、すべての列車の運転を取りやめていた名古屋鉄道は、線路の点検などで安全が確認され次第、午後6時ごろから順次運転を再開する予定と発表した。点検の結果、再開見込み時間が遅れる場合もあるという。 一方、空港線(常滑―中部国際空港間)は、引き続き運転を見合わせることにしている。 15:50 京都府福知山市は15日午後3時50分、由良川の支流・牧川が氾濫(はんらん)危険水位に達し、さらに水位が上がる恐れがあるとして、流域の1202世帯2476人に避難指示を発令した。 15:30 鳥取・八頭町、449世帯に「緊急安全確保」発令 鳥取県八頭町は15日午後3時半、町内の上私都(きさいち)地区と中私都地区の449世帯1160人に対し、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を発令した。 15:30 兵庫・香美町に「緊急安全確保」発令 兵庫県香美町は15日午後3時半、町内全域の6369世帯1万5858人に対し、5段階の避難情報で最も警戒レベルが高い「緊急安全確保」を発令した。町内を流れる矢田川が台風7号による大雨の影響で増水し、氾濫(はんらん)危険水位を超えたため。堤防の一部では、すでに氾濫が発生している箇所があるという。 15:00 三重県で約2万5千戸が停電 中部電力(名古屋市)によると、15日午後3時現在、中部電力が管轄する三重県内の地域で、約2万5090戸が停電している。内訳は、名張市約5890戸▽津市約4390戸▽伊賀市約3590戸▽尾鷲市約3400戸など。 また、愛知県内では南知多町などの地域で、約3680戸が停電している。 【動画】三重県尾鷲市で、強風で約20メートル大木が根元から折れた=溝脇正撮影 14:45 京丹後市、364世帯に避難指示 京都府京丹後市は15日午後2時45分、久美浜町地区の364世帯838人に対して、川の水が堤防を越える恐れがあるとして避難指示を発令した。 14:40 風にあおられ転倒、京都府内で3人けが 京都府や消防などへの取材によると、府内では風にあおられて転倒するなどし、3人が負傷した。いずれも軽傷とみられるという。城陽市では午前8時ごろ、ゴミ捨てに出た50代女性が転倒し、頭や胸にけがを負った。精華町でも同じ頃、自宅の屋根を直そうと外に出た70代男性が転倒し、頭を負傷した。このほか、京都市南区で午前8時半ごろ、自転車に乗っていた30代男性が転倒して軽いけがという。 […]
サーファーが沖に流され約27時間漂流 タンカーに発見され救助
城戸康秀2023年8月15日 21時05分 鹿児島県東串良町の海岸でサーフィンをしていた宮崎県都城市の男性会社員(41)が14日午前10時ごろに沖に流されて約27時間漂流し、近くを航行していたタンカーに救助された。第10管区海上保安本部によると、男性は脱水症状などで病院に運ばれたが、「浮いて待つ」に徹したことが幸いし、点滴を受けた程度で帰宅したという。 志布志海上保安署によると、男性は志布志湾の西にある柏原海岸でサーフィン中、沖に流された。夜になっても帰宅しないため、家族が警察に連絡。柏原海岸近くで乗っていた車が見つかり、海保と鹿児島県警が巡視艇やヘリなどで捜索していた。 男性はサーフィン経験が長く、当初は岸に戻ろうとしたこともあったが、体力の消耗を避けてサーフボードの上で救助を待ったという。近くを通る船に手を振るなどしていたところ、15日午後1時過ぎに日本籍のタンカー「第八十二英山丸」に発見され、船上に引き上げられた。柏原海岸から直線距離で約30キロ流されていた。 男性は海保の巡視艇で志布志港に運ばれ、午後3時半ごろ救急車で病院へ。脱水と横紋筋融解症と診断されたが、点滴を受けて帰宅したという。(城戸康秀) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米澤信雄さん死去 直木賞作家米澤穂信さんの父で元岐阜県高野連会長
2023年8月15日 19時00分 直木賞作家米澤穂信さんの父で、岐阜県高校野球連盟会長を務めた米澤信雄(よねざわ・のぶお)さんが亡くなった。71歳だった。葬儀は18日午前10時から岐阜市六条大溝1の2の3のアスピカホール六条で。 信雄さんは飛驒神岡高校や岐阜工業高校の校長などを歴任し、2011、12年度に県高野連会長を務めた。 穂信さんによると、信雄さんは今月、川釣りに出かけて行方不明になり、滋賀県内の河川敷で亡くなっているのが見つかった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
友から届いた人間魚雷の部品 学徒勤労動員で緊張しながら作った
3年ほど前、京都市の緒方久和子さん(94)のもとに、女学校の同級生だった山田文子さんから封筒が届いた。中には、小さな部品が二つ。直径約12ミリのボタン状のものと、つまみのようなものだった。「人間魚雷の部品 呉で動員中に水雷部で私が作ったものです」とメモが入っていた。 2人は長く文通を続けてきた。しかし、2022年に山田さんが他界。「どうして持ち出せたのか。なぜ送ってきてくれたのか。それを聞けないままになってしまいました」 2人は1944年秋、旧島根県立浜田高等女学校4年生で広島の旧海軍呉工廠(こうしょう)に学徒勤労動員され、「水雷部」に配属された。緒方さんは動員の日々を声欄の「語りつぐ戦争」に投稿。「回天の部品 必死につくった私」として6月17日に掲載された。 呉へ向かう日、緒方さんは浜… この記事は有料記事です。残り973文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
50年もつ予定が…申し込み殺到、3年で拡張 「合葬墓」なぜ人気?
多くの人の遺骨を一緒に納める「合葬墓」への関心が高まっている。先祖から伝わる墓は管理の手間がかかり、費用がかさむが、合葬墓はこうした負担が軽いためだ。背景には、墓を継ぐ人がいないケースの増加、お墓への意識の変化などがあるとみられている。市立の合葬墓に申し込みが殺到し、急きょ収容能力を拡張したという神戸市で、実情を取材した。(鈴木春香) 「墓」のかたちが変わりつつあります。少子高齢化による継承者の不在や「自分らしさ」の選択など、時代の変化を背景に、従来とは異なる弔いのスタイルが広がっています。現場を取材し、識者に聞きました。 神戸市北区の市立鵯越(ひよどりごえ)墓園。約200ヘクタールある西日本最大級の墓園で、現在7万体以上が収容されている。 園内を進むと、墓石を軽トラックで運び出す作業員がいた。「『墓じまい』ですね。よくありますよ」。案内の職員が教えてくれた。 この日訪ねた「合葬墓」は、明石海峡大橋を望む高台にあった。現在、約1万700体が共同で納められている。墓の中には入れないが、地上のモニュメントの前に献花台があり、参拝者はここで手を合わせる。 収容能力を急きょ拡張 この合葬墓、市立墓園では初めて本格的に造られたもので、2018年度の設置以来、急速に人気を集めているという。当初の収容能力は約1万体で50年かけて使う予定だったが、申し込みが3年ほどで9千体を超えたため、急きょ拡張。現在は約2万体まで収容可能となっている。 人気の主な理由は、管理の手間がかからず、永年使用できる点だ。50代以降のシニア層を中心に、「墓の継承者がいない」「子どもに負担をかけたくない」などの理由で、一般墓を墓じまいし合葬墓に移すケースなどが多いという。 価格も違う。 一般墓だと当初使用料が50… この記事は有料記事です。残り1329文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル