福岡県宮若市の犬鳴川で川遊びをしていた小学6年の女児3人が亡くなった水難事故から一夜明けた22日、3人が通っていた市立宮若西小学校は保護者説明会を開いた。現場には22日朝から多くの住民らが訪れ、手を合わせていた。現場の河川敷につながる階段には立ち入り禁止を示すコーンが設置された。 河川敷に降りる階段 立ち入り禁止示すコーン設置 説明会には、6年生86人の保護者62人が参加した。亡くなった児童の関係者はいなかったという。黙禱(もくとう)後、日高暢裕(のぶひろ)校長(59)が事故の経緯を報告した。 また、在校生の心のケアのため、①24日から全6年生の家庭訪問②全校児童を対象に精神的なダメージを調べる「心のアンケート」の実施――について説明した。いずれも必要に応じてスクールカウンセラーが対応する。また、「危険な遊びをしている子どもには注意してほしい」と地域との連携も訴えた。 説明会はメディアには非公開だったが、保護者の間に重苦しい空気が漂い、涙を流す姿もみられたという。「子どもは昨夜、(ショックで)寝ていない」と話す保護者もいたといい、「SNSで子どもらへの誹謗(ひぼう)中傷が広がらないよう呼びかけてほしい」との声や、きめ細かな心のケアを求める声が上がったという。 同小は報道向け説明会も開き、夏休み前に全校児童に配った「夏休みの生活について」とのプリントを提供。「水の事故や交通事故に気をつけましょう」という項目では「子どもだけで川や海に行かない」と呼びかけていた。保護者にも改めて配慮するようお願いしたという。 日高校長は、亡くなった3人… この記事は有料記事です。残り469文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
介護施設送迎車に置き去り 利用者の60代女性、熱中症の疑いで搬送
伊藤智章2023年7月22日 11時45分 愛知県豊橋市新栄町の通所介護施設「しんさかえケアセンターそよ風」で18日夕、利用者の60代女性が送迎の乗用車に一時置き去りにされ、熱中症とみられる症状で救急搬送されていたことが分かった。軽症で既に回復しているという。 同市消防本部などによると、18日午後6時25分ごろ、施設の駐車場の送迎車内で、女性がぐったりしているのを職員が見つけ、119番通報した。女性は熱中症の疑いで市内の病院に搬送され、約1時間点滴を受けて回復したという。 施設によると、女性は同日午後4時40分ごろ、ほかの利用者2人とともに男性職員が運転する5人乗りの車で施設を出発。車は午後5時半過ぎに駐車場に戻ったが、その際、男性職員は後部座席に残っていた女性に気付かなかったという。運転席以外では解錠できないチャイルドロックがかけられており、女性は外へ出られない状態だった。 施設の担当者は「ありえないこと。申し訳ない」として、利用者や家族に謝罪したといい、今後は車内確認や送迎記録票の記入を徹底するとしている。 気象庁の観測データによると、18日の豊橋市の最高気温は33・4度。午後6時ごろも30度を超えていた。同日朝、県内には熱中症警戒アラートが出されていた。(伊藤智章) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「何歳ですか?」 聞いて聞かれて、年齢で輪切りにされる社会とは
有料記事 くらし報道部・科学みらい部次長 岡崎明子2023年7月22日 12時00分 記者コラム「多事奏論」 岡崎明子 2日前に誕生日を迎えた。今年は小学校高学年の娘が初めて、私の実年齢を知って祝う家族の誕生会だった。 「これまでずっと黙っていたの?」というツッコミの声が聞こえるが、言い訳をすれば、私は出産が遅く、大概のママ友に比べると年上だ。子どもは小さいころは「うちのママ、何歳なんだ」と周囲に屈託無く言う。その年齢がママ友に伝わった瞬間、敬語を使われるのが嫌だったのだ。実際に妊娠中、そういう経験をして傷ついたことがあった。 さすがにここ数年は、娘も疑問に思うようになり「ママは何歳?」と聞かれることが増えた。でも「今さら言えない」という状態が続いていた。 私たちの身の回りには、年齢を意識させられる場面があふれている。たとえば社内外でよく聞かれる「入社は何年ですか?」。あからさまに「何歳ですか」と聞かなくても年齢が推測できる便利な質問だ。 そもそも新聞記者の仕事は、年齢とは切っても切れない関係にある。新人記者はまず、取材相手の年齢だけでなく、生年月日を確認するようたたき込まれる。取材時と掲載時で年齢が異なる可能性があるからだ。事実確認の訓練という側面もある。 新聞記事に年齢があった方がいい理由はいくつもある。報道は事実を客観的に伝える役割があること、年齢がその人の背景の理解に役立つこと、「自分と同世代だ」と興味を持つきっかけとなることなどだろう。 だからずっと「年齢を確認す… この記事は有料記事です。残り938文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水戸市などで震度4 津波の心配なし M4.8、震源は茨城県沖
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3千人犠牲の空襲 焼夷弾逃れた母が双子の娘に伝えたかったこと
終戦の2週間前、3千人近くが犠牲になった富山大空襲からまもなく78年を迎える。7月初め、被災者が残した26点の絵が、富山市の市民団体「富山大空襲を語り継ぐ会」に寄せられた。戦災の実相が、絵と余白の文章で見る者に迫る。 富山市粟島町、若林ウタさん(享年81)が描いたもので、それを譲り受けた長女の玲子さん(71)が今回寄せた。 1945年8月2日未明、米軍のB29の編隊が富山市を爆撃した。ウタさんの絵と添えられた文章は、焼夷(しょうい)弾の下を生き延びた壮絶な体験を記している。 夜空を飛ぶB29編隊の絵に「尾燈(びとう)までつけている。弾が火を吹いて落ちてゆく」。敵機襲来の絵には「雷の何十倍もあるようなものすごい大きな音。体は畳からはなれ、腸も動いた。考えたこともない悲鳴が体中から絞り出た」。 富山大空襲を語り継ぐ会は、「78周年のつどい」を7月30日、富山県民会館で開き、焼夷弾の恐ろしさなどを話します。8月5日には富山県高岡市で、語り部の男性が空襲体験を話します。 布団をかぶってため池へ逃げ… この記事は有料記事です。残り1316文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教室で生徒にキス、中学教諭を懲戒免職 保護者の連絡で発覚 静岡
2023年7月22日 9時22分 浜松市教育委員会は21日、女子生徒に教室でキスをしたなどとして、市立中学に勤務する30代の男性教員を懲戒免職処分にしたと発表した。20日付。 市教委によると、教員は昨年7月、勤務校の教室で女子生徒から学習や部活動について相談を受けていた際、生徒にキスをしたり抱きしめたりした。その後今年3月まで複数回、同様の行為があったという。 4月下旬、LINEのやり取りなどから、教員と生徒の関係を心配する保護者から、学校に連絡があった。教員は市教委の調査に、「生徒に好意を抱いていた」と話し、事実関係を認めたという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
よさこい祭り、今年からライブ配信開始 運営側の負担減にも期待
【高知】8月に開催される「よさこい祭り」で、今年からインターネットでの有料のライブ配信が実施される。よさこいの魅力を県外にも広めて来年度以降の誘客につなげると共に、スタッフ不足に悩む会場運営の効率化にも役立つと期待されている。 ライブ配信するのは、運動通信社が運営するスポーツ専門のインターネットメディア「スポーツブル」(https://sportsbull.jp/)。来年8月までは録画した動画を何度でも見ることができる。料金は1100円。 撮影は、追手筋本部競演場のほか、帯屋町や菜園場など計10会場。スタートとゴール地点などに無人の定点カメラを設置し、本番の10、11日にライブ配信する。アナウンスなどチームの紹介はない。 企画したのはKDDI事業創造本部の末国照幸(すえくにてるゆき)さん(29)。大学卒業後の2016年から3年間、高知支店で勤務。「auよさこいチーム」の運営などにも携わり、よさこいの魅力にはまったという。 「決まったルールの中で演舞し、審査員が順位を付けるという仕組みはスポーツ競技に通じるところがあり、スポーツブルの利用者にも親和性が高い」 ネット配信の狙いのもう一つが、運営スタッフの負担軽減だ。これまでは各会場に配置したアルバイトがチームの入退場を確認して「どこいこサービス」(https://dokoiko.tosanonatsu.com/)に入力。その情報を見て、関係者は各会場の運営やチームの動きを把握していた。 ライブ配信が軌道に乗れば、配信動画を見ながら1カ所で「どこいこ」の入力が可能になる。よさこい祭振興会の岡林成海統括は「スタッフ不足に悩む競演場や演舞場の運営にも利点は大きい」と指摘する。 末国さんは「隊列が踊りながら前進してくる迫力は圧巻。映像を見てよさこいに興味を持ってもらい、次は実際に高知へ行きたいと思ってもらえるきっかけにしたい」と話している。(羽賀和紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
6歳児死亡、殺人の疑いで母親らきょうだい4人を再逮捕へ 兵庫県警
神戸市西区の草むらからスーツケースに入った穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件で、修君を暴行して殺害した疑いが強まったとして、兵庫県警は23日にも、母で無職の穂坂沙喜容疑者(34)=神戸市西区玉津町居住(いすみ)=ら4人を殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 修君の死因は外傷性ショックの疑いで、背中を中心に多数の打撲の痕が見つかっている。 県警は、傷痕から推測される暴行の激しさに加え、病院搬送などの措置をせずに修君を遺棄した可能性が高い点を重視。殺意があったか、あるいは死んでも構わないとの「未必の故意」があったとみて、殺人容疑での立件が相当と判断したとみられる。 捜査関係者によると、他に再逮捕されるのは、いずれも無職で、修君の叔父の大地(32)、叔母の朝美(30)と朝華(30)の3容疑者。一家は修君の祖母(57)と修君を加えた6人暮らしで、4容疑者はきょうだい。 4人は6月19日、自宅で修… この記事は有料記事です。残り157文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
揺らぐツイッターの公共性、買収で一転 複数の市役所アカウント凍結
有料記事 小早川遥平、田渕紫織、村井七緒子2023年7月22日 5時00分 自治体や公的機関のツイッター公式アカウントが、相次いで凍結されて使えなくなった。具体的な理由の説明はないが、昨年、イーロン・マスク氏が運営会社を買収して以降、仕様変更や大規模障害が相次いでおり、影響したとみられる。いずれも数日で解除されたが、災害時の広報手段と位置づけてきた自治体も多く、活用には課題が残る。 「プラットフォームの悪用とスパム(迷惑)を禁止するルールに違反している」 岩手県花巻市には17日、ツイッター側からメールが届き、公式アカウントが凍結された。すぐに先方に問い合わせたが、解除されたのは21日午前0時過ぎ。具体的な理由の説明はなかった。 この間も市内では大雨が続き、洪水警報が出たが、使えなかった。担当者は、「災害時はツイッターを見る市民も多いので、困った」と話す。 記事後半では、凍結の理由と責任について、2人の専門家の見方をお伝えします。 担当者は「直前に同じ文面の… この記事は有料記事です。残り1113文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
水俣病の教訓伝える百間排水口の樋門、現地で保存へ 交換には異論も
老朽化のため撤去の方針が示されていた熊本県水俣市の百間(ひゃっけん)排水口の樋門(ひもん)について、県と市は、取り換えた上で現地で保存することを提案した。市単独の管理から県との共同管理にすることも示された。水俣病の教訓を伝える遺構として保存を求める市民側に対し21日夜、対応を協議してきた県と市が説明した。 市民側は、現地保存に方針転換されたことに理解を示しつつも、「文化財としての保存を進めるためには取り換えの判断は拙速」と異論が出た。市と県だけでなく、市民や専門家も含めた協議の場を求める意見も出たため、今後検討する。取り外しによって文化財の価値を損なうかどうか早急に検討するという。 撤去の方針だったのは木製の… この記事は有料記事です。残り551文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル