才本淳子2023年7月10日 14時00分 京都で長年ファンを楽しませてきた映画館「京都みなみ会館」(京都市南区)が10日、今年9月30日で閉館すると発表した。 同館は1963年に邦画の新作を上映する封切館としてオープン。80年代後半にはアート系ミニシアターに方向転換し、個性的な作品の上映でファンの支持を集めた。 2018年3月に建物の老朽化でいったん閉館したものの、翌年8月に3スクリーンに拡充して移転・再開館した。だが、20年からの新型コロナウイルス禍の影響もあり、客足が伸びなかった。 同会館を経営する巖本金属(京都市)は「厳しい経営状況が続き収益の見込みも立たないことから、閉館することとなりました。誠に不本意ながらこの状況を真摯に受け止め、皆様にご報告する次第でございます」とコメントした。(才本淳子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
暴力でなく言説で争う「フェア」な社会へ 法哲学者からの三つの提案
有料記事 聞き手・真野啓太2023年7月10日 14時01分 安倍元首相銃撃事件から1年 法哲学者・井上達夫さんに聞く(後編) 不公平や理不尽をどうにかしたい。だが個人の力ではもちろん、政治によって変革することも無理だ――。そんな諦めや絶望を民主国家で広げないためには、「政権交代」が欠かせないと法哲学者の井上達夫・東京大学名誉教授は指摘します。全2回のインタビュー記事の後編では、日本で政権交代が起きにくい三つの原因と、その打開策を論じます。 ――「失われた30年」とも言われる日本の社会経済の停滞について、自民党の責任を問う思いは国民に鬱積(うっせき)している。井上さんはそう指摘されました。それなのに日本で政権交代が貧しいのはなぜでしょうか。 日本で政権交代が起きにくいのは、野党がだらしないからだとよく指摘されます。これも重要な論点ですが、ここではいまの日本の政治的競争のルールが不公正であり、本来持つべき機能とは逆に、政権交代の阻害要因となっていることを指摘したいと思います。色々ありますが、特に以下の三つが重要な欠陥だと私は考えています。 一つ目は政党助成制度。金権… この記事は有料記事です。残り3949文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】福岡県久留米市で土砂崩れ 7棟巻き込み、要救助者が複数
【動画】福岡県で河川の氾濫(はんらん)相次ぐ=住民ら提供、西田慎介撮影 大雨の影響で10日、九州北部各地で大雨特別警報が発表されました。福岡、大分、佐賀には「線状降水帯」が発生し、河川の氾濫(はんらん)や土砂災害が相次いでいます。福岡県で1人が死亡し、佐賀県で3人と連絡が取れていない状況です。西日本から東日本の日本海側を中心に11日にかけて激しい雨が予想されており、気象庁が警戒を呼びかけています。 13:30 福岡県の大雨特別警報のうち浸水害は注意報に 福岡管区気象台は10日午後1時半、福岡県内の各地に出していた大雨特別警報のうち浸水害については注意報へ切り替えた。ただし土砂災害についての特別警報は継続し、久留米市、うきは市、朝倉市、八女市、添田町、東峰村の6市町村に最大級の警戒を呼びかけている。 13:00 大分県日田市、道路寸断で市内4地区の一部が孤立 大分県日田市は10日午後1時に災害対策本部会議を開いた。同日正午時点で人的被害は確認されていない。道路が寸断している同市鶴城町、鈴連町、殿町、源栄町の4地区の一部が孤立。この地域は携帯電話の電波状況が悪いため、連絡が取れない世帯もあるという。 また、市内では同市中津江村合瀬の国道442号や同市夜明の国道386号でのり面が崩壊するなど、22カ所で道路が全面通行止めとなっている。住宅被害では床下浸水が5件発生しているという。 12:00 大分県中津市で1人行方不明か 大分県中津市消防本部によると、10日午前、「山国川が氾濫(はんらん)し、車に水が入ってきている」と女性から通報があった。救助隊が午前11時20分、中津市耶馬渓町柿坂付近で車を発見したが、中に人はいなかった。周辺を捜索しているという。 中津市からも県に対し、「車に乗っていた女性が川に流されたのではないか、との通報を受けた」という報告があった。県によると、市に通報したのは親族の女性。市と県は事実を確認中という。 12:00 山口県防府市の向島 約50世帯約100人が孤立 10日午前9時ごろ、山口県防府市の向島で、のり面の土砂が崩れて県道に流入し、通行ができなくなった。このため、小田地区の住民約50世帯の約100人が孤立状態となっている。防府市によると、けが人はいないという。 11:30 福岡県久留米市で土砂崩れ、7棟巻き込まれる 複数人が救助必要 福岡県久留米市は午前11時半、久留米市田主丸町竹野の三明寺地区で午前9時半ごろから「土砂崩れが起きている」などと相次いで通報があった、と発表した。7棟が土砂に巻き込まれているという。近くの竹野小学校には、正午現在で5世帯12人が避難している。 うきは署などによると、土砂に巻き込まれた高齢男性が救助され、20代女性を救助中という。消防によると、救助が必要な人が複数人いるという。 11:20 官房長官「早め早めに自らの命を守る行動を」 松野博一官房長官は記者会見で、「被害状況の把握に全力で当たるとともに、人命第一の方針のもと、関係省庁が一体となって対応に当たっている」と説明。11日にかけて西日本から東日本の日本海側を中心に大雨の可能性があるとして、「最新の情報に十分注意し、少しでも危険を感じればちゅうちょせず、早め早めに自らの命を守る行動をとってほしい」と呼びかけた。松野氏は、首相官邸の危機管理センターが午前6時40分、大雨に関する情報連絡室を官邸連絡室に格上げしたと発表した。 11:20 佐賀、唐津、伊万里の3市に災害救助法を適用、佐賀県 大雨による被害をうけ、佐賀県は10日、佐賀市、唐津市、伊万里市に災害救助法を適用したと発表した。 11:00 大分県の中津、日田の2市に災害救助法適用 大分県は10日、大雨特別警報が出ている中津と日田の両市について、国や県の財政支援が受けられる災害救助法の適用を国に申請し、認められたと発表した。両市が設置している避難所などの運営支援もできる。 また、中津市について、県は同市からの要請を受けて自衛隊派遣による救助を求めた。日田市については、市が要請するかどうかを検討中だという。 10:45 筑後川の上流、中流に氾濫危険情報、堤防決壊などの恐れ 国土交通省が、福岡県を流れる筑後川の上・中流部に氾濫(はんらん)危険情報を発表。同県うきは市や久留米市の水位観測所で「氾濫危険水位」付近の水位が続く見込みで、堤防決壊などによる氾濫のおそれがあるとしている。久留米市、うきは市、朝倉市、三井郡大刀洗町では浸水のおそれがあるという。警戒レベル4に相当する情報で、避難指示発令の目安となる。 10:30 大分県日田市で211世帯が孤立 大分県日田市によると、市北部を流れる小野川が越水し、鈴連(すずれ)町、殿(との)町、源栄(もとえ)町の3地区の計211世帯473人が孤立。市内を流れる花月川の一部が氾濫(はんらん)したという。人的被害や住宅被害は確認されていないという。 10:10 高速道路、九州の各地で通行止め 西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社によると、高速道路上への土砂の流出により、午前10時10分時点で九州道と東九州道のそれぞれ3カ所、大分道の2カ所、長崎道の1カ所で上下線とも通行止めとなっている。 また国土交通省九州地方整備局によると、国道210号は午前10時現在、冠水や土砂流出の影響で、福岡県久留米市の中央公園北交差点から福岡・大分県境のうきは市三春の約32・5キロにかけて、全面通行止めとなっている。 10:00 福岡県内、多くの学校が臨時休校に 福岡県教育委員会によると、県内では午前10時時点で公立の小・中学校と義務教育学校計623校(福岡市・北九州市を除く)のうち439校、午前10時半時点で県立高校90校のうち69校で臨時休校が決まった。福岡市教委によると、市立の小・中・高校と特別支援学校計228校がすべて臨時休校になった。 【動画】大雨特別警報が出された福岡県=日吉健吾、吉本美奈子撮影 北九州市教育委員会は、10日朝、市内のすべての市立学校・幼稚園202校・園で登校時間を午前10時すぎに遅らせたものの、市内で警戒レベル4の「避難指示」が発令されているため、児童生徒の登下校の安全が確認できないとして、一転、一斉休校を決めた。 すでに登校した児童・生徒については、給食を提供後、小学生は保護者に迎えに来てもらい、中学生については、安全が確認でき次第下校させる。何人が登校しているかは調査中という。 10:00 JR西日本によると、山陽新幹線は博多区の雨量計が規制値に達したため、広島―博多駅間で10日午前6時40分から同9時までの間、上下線で運転を見合わせた。九州新幹線も博多―熊本駅間で運転を見合わせていたが、午前8時40分から本数を減らして運転を再開している。 JR九州は、午前10時時点で特急列車「ゆふいんの森」「かささぎ」「リレーかもめ」「みどり」「ハウステンボス」の終日運休を決定。鹿児島線の門司港―大牟田駅間などで運転を見合わせている。西日本鉄道も天神大牟田線など鉄道全線で始発から運転を見合わせている。 福岡空港では同日午前9時半時点で、同空港を発着する計12便が欠航しているという。 […]
「救急車逼迫アラート」 東京消防庁が初めて発出 猛暑日の予想で
遠藤美波2023年7月10日 12時02分 気温の上昇で熱中症の搬送者が急増する恐れがあるとして、東京消防庁は10日午前8時半、「救急車逼迫(ひっぱく)アラート」を出した。アラートの運用は今年7月1日から始まり、実際に出されるのは初めて。 気象庁は10日の最高気温について、猛暑日となる35度と予想。東京消防庁によると、熱中症による同庁管内の搬送者数は、9日の31人を大幅に上回る可能性がある。 救急車逼迫アラートは、23区内か多摩地区の救急隊の出動率が80%を超えたり、その状態が続いたりすることが予想される時に出される。同庁はウェブサイトやSNSで周知して、救急車の適正な利用を呼びかける。 同庁の担当者は「必要な人のもとに救急車が早期に到着できるよう、救急車の適時・適切な利用にご協力をお願いします」と話している。(遠藤美波) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
要トイレ介助者に「お金を出せ、高いぜ」 特養施設で虐待17件認定
上山崎雅泰2023年7月10日 12時15分 岡山県赤磐市は10日、特別養護老人ホーム「まごころの里 赤磐」(同市西軽部)で、複数の職員による入所者への身体的・精神的虐待が確認されたと発表した。市は介護保険法に基づき、運営する社会福祉法人「まごころ」(難波秀之理事長)に対し、8月1日からの半年間、入所者の新規受け入れを停止する行政処分をした。 4月に市に通報があり、立ち入り調査していた。市によると、昨年12月ごろ、職員が車いすでうとうとしていた入所者に声かけをせず、通常より速いスピードで車いすを押して段差でつまずき、入所者を転落させた。また、トイレ介助が必要な入所者に「自分で行けるじゃろ」「お金を出せ、高いぜ」と言う心理的虐待や、ガーゼ交換を1週間怠った結果、患部が悪化するネグレクト(介護放棄)があった。 こうした虐待は数年前から今年4月まで、職員4人が入所者8人に対し計17件確認できたという。市は行政処分するとともに、8月9日までに改善報告を求めた。ただ、積極的な加害行為は確認できなかったとして警察への告発はしていないという。 友実武則市長は「弱い立場にある入所者に対する虐待は決して許されるものではなく、誠に遺憾。他の事業所も含め、適切な運営がなされるよう厳重に指導していく」とのコメントを出した。(上山崎雅泰) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】九州北部各地に大雨特別警報 河川の氾濫など被害相次ぐ
【動画】福岡県で河川の氾濫(はんらん)相次ぐ=住民ら提供、西田慎介撮影 大雨の影響で10日、九州北部各地で大雨特別警報が発表されました。福岡、大分、佐賀には「線状降水帯」が発生し、河川の氾濫(はんらん)や土砂災害が相次いでいます。西日本から東日本の日本海側を中心に11日にかけて激しい雨が予想されており、気象庁が警戒を呼びかけています。 11:20 大雨による被害をうけ、佐賀県は10日、佐賀市、唐津市、伊万里市に災害救助法を適用したと発表した。 10:45 筑後川の上流、中流に氾濫危険情報、堤防決壊などの恐れ 国土交通省が、福岡県を流れる筑後川の上・中流部に氾濫(はんらん)危険情報を発表。同県うきは市や久留米市の水位観測所で「氾濫危険水位」付近の水位が続く見込みで、堤防決壊などによる氾濫のおそれがあるとしている。久留米市、うきは市、朝倉市、三井郡大刀洗町では浸水のおそれがあるという。警戒レベル4に相当する情報で、避難指示発令の目安となる。 10:30 大分県日田市によると、市北部を流れる小野川が越水し、鈴連(すずれ)町、殿(との)町、源栄(もとえ)町の3地区の計211世帯473人が孤立。市内を流れる花月川の一部が氾濫(はんらん)したという。人的被害や住宅被害は確認されていないという。 10:10 高速道路、九州の各地で通行止め 西日本高速道路(NEXCO西日本)九州支社によると、高速道路上への土砂の流出により、午前10時10分時点で九州道と東九州道のそれぞれ3カ所、大分道の2カ所、長崎道の1カ所で上下線とも通行止めとなっている。 また国土交通省九州地方整備局によると、国道210号は午前10時現在、冠水や土砂流出の影響で、福岡県久留米市の中央公園北交差点から福岡・大分県境のうきは市三春の約32・5キロにかけて、全面通行止めとなっている。 10:00 福岡県内、多くの学校が臨時休校に 福岡県教育委員会によると、県内では午前10時時点で公立の小・中学校と義務教育学校計623校(福岡市・北九州市を除く)のうち439校、午前10時半時点で県立高校90校のうち69校で臨時休校が決まった。福岡市教委によると、市立の小・中・高校と特別支援学校計228校がすべて臨時休校になった。 【動画】大雨特別警報が出された福岡県=日吉健吾、吉本美奈子撮影 北九州市教育委員会は、10日朝、市内のすべての市立学校・幼稚園202校・園で登校時間を午前10時すぎに遅らせたものの、市内で警戒レベル4の「避難指示」が発令されているため、児童生徒の登下校の安全が確認できないとして、一転、一斉休校を決めた。 すでに登校した児童・生徒については、給食を提供後、小学生は保護者に迎えに来てもらい、中学生については、安全が確認でき次第下校させる。何人が登校しているかは調査中という。 10:00 JR西日本によると、山陽新幹線は博多区の雨量計が規制値に達したため、広島―博多駅間で10日午前6時40分から同9時までの間、上下線で運転を見合わせた。九州新幹線も博多―熊本駅間で運転を見合わせていたが、午前8時40分から本数を減らして運転を再開している。 JR九州は、午前10時時点で特急列車「ゆふいんの森」「かささぎ」「リレーかもめ」「みどり」「ハウステンボス」の終日運休を決定。鹿児島線の門司港―大牟田駅間などで運転を見合わせている。西日本鉄道も天神大牟田線など鉄道全線で始発から運転を見合わせている。 福岡空港では同日午前9時半時点で、同空港を発着する計12便が欠航しているという。 09:50 福岡県添田町で観測史上1位の大雨 福岡県添田町の英彦山で、24時間降水量が423ミリと、同地点で観測史上1位の大雨を記録した。同県久留米市の耳納山(みのうさん)でも、午前9時半までの24時間に402・5ミリ、午前9時15分までの1時間に91・5ミリ、大分県豊後高田市で午前9時25分までの1時間に61・5ミリと、いずれも観測史上1位の雨量となった。 09:50 筑後川水系の寺内ダムで緊急放流を開始、注意呼びかけ 独立行政法人水資源機構は午前9時50分、筑後川水系の寺内ダム(福岡県朝倉市)で緊急放流を始めた。同市の小石原川ダムでも午前11時40分から緊急放流を予定する。また、福岡県も県内の陣屋ダムや牛頸ダム、北谷ダムで緊急放流を検討。「下流の河川では水位の上昇に注意を」と呼びかけた。 同機構は午前11時半、予定していた小石原川ダムの緊急放流を回避した、と発表した。 09:30 九州北部の河川で氾濫相次ぐ 10日午前9時半現在、大雨の影響で、九州北部の河川の氾濫(はんらん)が相次いでいる。 国土交通省によると、筑後川水系の小石原(こいしわら)川(福岡県大刀洗町など)と巨瀬(こせ)川(同県久留米市田主丸町など)、花月(かげつ)川(大分県日田市など)で氾濫発生情報が発表されている。詳細は調査中としている。 大分県中津市を流れる山国川でも氾濫発生情報を発表。中津市本耶馬渓町多志田地区の右岸と、同市耶馬渓町柿坂の右岸で氾濫が発生したという。市内では午前7時現在で29世帯48人が避難している。 09:20 福岡県の53市町村、佐賀県の15市町、大分県の8市町村、山口県の7市町に土砂災害警戒情報が発令されている。 09:20 大分県中津市、1万2509人に「緊急安全確保」 山国川上流部の氾濫(はんらん)のため、大分県中津市は市内の6056世帯1万2509人に対し、緊急安全確保の避難情報を出した。午前6時20分以降、大雨や浸水発生のため、福岡県の8市町村でも相次いで緊急安全確保の避難情報。久留米市の約14万7千世帯、31万6千人を含め、計約19万世帯、41万5千人が対象。 09:00 福岡県知事「全く予断を許さない状況」 福岡県は災害対策本部会議を開き、県内の災害状況を確認した。服部誠太郎知事は「全く予断を許さない状況」と話し、「被害状況をしっかり確認し、県民の皆様の救命救助に全力を尽くしてほしい」と職員に呼びかけた。 09:00 福岡県久留米市の田主丸中央病院が浸水、停電 福岡県などによると、巨瀬川が氾濫(はんらん)した影響で、久留米市の田主丸中央病院の1階部分が浸水、停電しているという。 8:00 福岡県内6市町村の計40万人に「緊急安全確保」 大雨特別警報が出ている福岡県内では午前8時現在、6市町村の計40万8410人に対して、避難情報で最高のレベル5にあたる「緊急安全確保」が発令されている。 久留米市では、浸水の恐れがあるとして、市内の14万7千世帯・31万6千人を対象に緊急安全確保を発表。朝倉市も2万2千世帯・約5万1千人に発令している。那珂川、うきはの2市と、添田町、東峰村では全域を対象に緊急安全確保が出された。 […]
福岡県と大分県に大雨特別警報を発表、気象庁 経験ない大雨
2023年7月10日 8時16分 気象庁は10日午前6時45分に福岡県に、午前8時に大分県に、それぞれ大雨特別警報を発表した。これまでに経験したことがないような大雨となっており、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高いという。 発表に伴い、福岡県内では朝倉、那珂川、久留米、うきはの4市と東峰村、添田町に、大分県では日田市に、5段階の避難情報で最高のレベル5にあたる「緊急安全確保」が発令された。 避難所へ向かうことにはこだわらず、川や崖から少しでも離れた近くの頑丈な建物の上層階などへの避難が求められる。外へ出ることも危険な場合は、崖から離れた2階以上の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性の高い行動をとることが求められる。 気象庁は大雨特別警報の発表に先立ち、10日未明に福岡、佐賀、大分の3県に「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表した。 気象庁によると、10日午前6時現在の1時間あたりの降水量の最大値は、福岡県太宰府市85・0ミリ▽同県朝倉市72・5ミリ▽佐賀市72・0ミリだった。 11日にかけて引き続き、西日本から東日本の日本海側を中心に激しい雨が予想されている。九州北部を中心に、これまでの大雨で地盤が緩んだ所があり、注意が必要となっている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「男性が川に突き落とされたかも」と通報 死亡確認、大阪府警が捜査
甲斐江里子 原田達矢2023年7月10日 8時30分 10日午前1時5分ごろ、大阪市淀川区西三国4丁目の三国橋付近で、「男性が橋の上から川に突き落とされたかもしれない」と通行人の男性から110番通報があった。大阪府警などによると、市消防局の救助隊員が約2時間後に神崎川の水中で男性を発見したが、まもなく死亡が確認された。府警が事件とみて捜査している。 淀川署によると、三国橋は車も人も渡れる橋で、南端に歩道がある。通報した男性が歩道を通行中、北端にある車道横の欄干付近にいる男性2人の姿を目撃した。1人は高さ約1・2メートルの欄干に腰掛け、もう1人は向き合うように立っていた。その後、欄干の男性が川に転落し、別の男性は近くに停車していた青色系の乗用車で南東方向に走り去ったという。 川の捜索にあたった大阪市消防局と同署は午前3時20分ごろ、橋から約20メートル離れた水中で男性を発見。同3時半に死亡を確認した。男性は黒色のTシャツに灰色の半ズボン姿で、靴と靴下は着用していなかった。司法解剖して詳しい死因を調べる。 現場はJR新大阪駅の北西約1・6キロで、周辺には住宅などがある。(甲斐江里子、原田達矢) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州北部で河川の氾濫相次ぐ 福岡・筑後川水系の2河川、大分でも
大雨の影響で10日午前、九州北部の河川で氾濫(はんらん)が相次いでいる。 国土交通省によると、筑後川… この記事は有料記事です。残り164文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
関東大震災がいま起きたら? 研究者が指摘する現代都市の強さと弱さ
有料記事 聞き手・増田勇介2023年7月9日 10時00分 関東大震災から間もなく100年。神奈川県は2015年に地震の被害想定調査をまとめ、様々な想定地震のなかで関東大震災と同様の「大正型関東地震」の被害が最も大きいと試算した。いま起きたら、どのような被害が起きるのか――。調査委員会の委員長を務めた吉井博明・東京経済大名誉教授(災害情報論)に聞いた。 想定は100年前と同じ死者3万人以上 ――関東大震災の特徴は 「8、9割は火災による死者です。建物被害も大半が延焼で、火災がなければ被害は一桁少なかったでしょう。ただ、神奈川県は震源地そのものだから、揺れも相当激しかった。列車が落ちた根府川地区(小田原市)の土石流の災害もあった。昼間の被災だったので、津波の犠牲者は意外と少なかったのかなという印象です」 ――県内は行方不明も含めて約3万3千人が犠牲になりました。被害想定も死者3万1550人です。100年たって都市化や耐震化は進みました。どういった被害を想定していますか 「建物被害による犠牲者は1万5110人という想定です。耐震化が進み、全壊住宅は減ります。火災による死者は昼間だと500人ぐらい。関東大震災の出火原因はかまどの火種などでしたが、今は電気やガスが火元なので消えやすいです」 「木造住宅が密集し延焼の危険性が高い地域も東京よりは少ないが、神奈川県内にも茅ケ崎市の南などに大規模な延焼危険地域があります」 津波被害が多い想定の理由は 「関東大震災で犠牲者が増え… この記事は有料記事です。残り1382文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル