小松隆次郎2023年7月2日 20時00分 アイドルグループAKB48に加入した新メンバー8人が2日、東京・秋葉原の専用劇場で公演デビューした。夜の公演に先立って通し稽古が報道陣に公開され、家族らも見守る中、元気いっぱいに歌とダンスを披露した。 8人は東京都出身の2人を含め、北海道や長崎県など全国から集まった14~19歳。新メンバーの加入は約1年ぶりで、2005年に結成されたAKB48としては「18期生」になる。オーディションで選ばれ、今年4月にお披露目された。 通し稽古後の取材で、都内出身の新井彩永(さえ)さん(17)は「この劇場で公演を見たことがきっかけで、オーディションを受けようと思いました。先輩たちがつないできた伝統を受け継ぎ、新たな輝きを見せられるようがんばります」。同じく都内出身の八木愛月(あづき)さん(18)も「何より踊ったり、歌ったりすることが大好き。曲によって表情を変えて踊るところに注目してほしいです」とアピールしていた。(小松隆次郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京都の「ルフィ」は千葉の「ミツハシ」、同じ電話番号使用 広域強盗
有料記事 増山祐史 遠藤美波 長妻昭明2023年7月2日 20時00分 京都市で昨年5月に起きた強盗事件で、「ルフィ」と名乗って指示するメッセージを送ってきたSNSアカウントと、千葉県で今年1月12日に起きた強盗致傷事件を「ミツハシ」と名乗って指示したアカウントが、同一の電話番号にひも付いていたことが捜査関係者への取材でわかった。 東京都狛江市で1月19日に女性(当時90)が死亡した強盗致死事件では、「ミツハシ」を名乗る人物が容疑者の1人にレンタカーの手配を指示していたことも判明。警視庁は、京都の事件で逮捕された特殊詐欺グループ幹部の今村磨人(きよと)容疑者(39)が、これらの事件に関わったとみている。 千葉の事件は大網白里市のリサイクルショップで起き、男3人が強盗致傷容疑などで逮捕された。捜査関係者によると、男らのスマートフォンの解析で、「ミツハシ」を名乗る人物から秘匿性の高い通話アプリ「テレグラム」で指示されていたと判明。「ルフィ」や「刃牙(ばき)」と名乗って京都の事件を指示していたアカウントと同じ電話番号にひも付いており、フィリピンの国番号「63」から始まるものだったという。今村容疑者は事件当時、同国の収容所にいた。 東京都稲城市で昨年10月に起きた強盗致傷事件では、容疑者の1人のスマホ解析で、ルフィと称する人物が「自分はミツハシ」という趣旨を伝えていたことがわかった。 千葉の事件に関わったとして… この記事は有料記事です。残り575文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
さよなら中野サンプラザ、50年の歴史に幕 最終日に訪れた人は
中井なつみ2023年7月2日 23時22分 コンサートホールやボウリング場、ホテルなどが集まった複合施設「中野サンプラザ」(東京都中野区)が2日、閉館した。地元のランドマークとして50年にわたって親しまれてきた。別れを惜しみ、多くの人が駆けつけた。 「仕事で疲れているときも、この建物を見ると『帰ってきた』という思いになれた」 高校卒業後に上京してから中野駅近くに住んでいるという男性(45)は、長女(8)とともに記念撮影に訪れ、感慨にふけっていた。「目の前にあるのが当たり前だったので、実感がわかない」 1973年の開館以来、コンサートホールでは、国内外のアーティストが公演を開き、「音楽の聖地」とも呼ばれてきた。5月からは、集大成のイベントとして「さよなら中野サンプラザ音楽祭」を開催。五木ひろしさんや奥田民生さん、「モーニング娘。’23」など、ゆかりのあるアーティストが連日出演した。 最終日のこの日、ステージに立ったのは、数多くの公演を開いてきた山下達郎さん。開場前から大勢のファンが訪れた。 千葉県から来たという50代の夫婦は「ホールが大きすぎず、山下さんの歌声との一体感が味わえるのがとても良かった。最後となるのは寂しい」と話した。 中野サンプラザは、取り壊されることが決まっている。その跡地を含むJR中野駅北口一帯の再開発が予定され、28年度に新たな施設が完成する予定だ。(中井なつみ) 〈中野サンプラザ〉 1973年、旧労働省の要請で特殊法人の雇用促進事業団が建設。「全国勤労青少年会館」としてオープンし、愛称が「SUNPLAZA」に。2004年に「株式会社中野サンプラザ」として民営化された。老朽化などのため取り壊しが決まり、中野サンプラザを含むJR中野駅北口一帯が再開発される。跡地には、新しい複合施設が28年度にオープンする予定。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR美祢線に複数の被害、再開の見通し立たず 3日も九州で大雨か
記録的な大雨となった山口県や大分県で2日、行方が分かっていない2人の捜索が続いた。山口県内で線路の一部が流されるなど、交通網にも大きな影響が出ている。九州を中心に3日も激しい雨となる可能性があり、気象庁は注意を呼びかけている。 6月末から1日にかけて西日本の広い範囲で大雨となり、これまでに山口市で、用水路に沈んだ車から見つかった男性の死亡が確認されている。 山口県美祢市では厚狭(あさ)川沿いの県道が冠水し、軽乗用車を運転していた1人が行方不明になっている。水に流された可能性があるとみて、県警は2日、約120人態勢で川の下流域を捜索した。 大分県由布市湯布院町でも住宅が土砂に流され、住民の1人と連絡がとれていない。警察と消防の約90人態勢で朝から捜索したが、現場は大量の土砂が堆積(たいせき)。いずれも2日夕の時点で発見にはいたっていない。 気象庁のまとめによると、山口県をはじめ、愛媛、石川、広島県などで家屋の浸水が確認されているという。 山口県山陽小野田市と長門市を結ぶJR美祢線は、美祢市内の厚狭川にかかる約80メートルの線路が崩落。ほかにも複数箇所で線路の盛り土が流されており、全線で運転を見合わせている。運転再開のめどは立たない状況で、JR西日本は代替の輸送手段としてバスの運行などを検討している。 美祢線は2010年7月の大雨でも厚狭川にかかる線路が流され、復旧までに1年2カ月を要した。利用客の落ち込みも目立っており、地元の自治体からは「今回の被害が廃線の議論のきっかけにならなければいいが」との声も出ている。 JR久大線の日田(大分県日田市)―庄内(同県由布市)駅間も現地の安全確認や補修に時間がかかっているとして、終日運転を見合わせた。 雨はいったんやんだものの、気象庁によると降り始めから2日午後3時までの総雨量は大分県日田市で531・5ミリ、熊本県湯前町で505・5ミリ、福岡県添田町で465・5ミリに達している。 気象庁によると、梅雨前線は九州付近に停滞し、3日も局地的に非常に激しい雨や突風が発生するおそれがある。3日午後6時までの24時間雨量は、長崎、熊本、鹿児島の多いところで200ミリに達すると予想。これまでの雨で地盤が緩んでいるところがあり、気象庁は土砂災害に警戒するよう呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
老舗しょうゆ醸造所で火災、江戸末期の国登録有形文化財などが全焼
富永鈴香 河合博司2023年7月2日 20時31分 2日午前0時20分ごろ、茨城県桜川市真壁町古城の鈴木醸造(鈴木正徳社長)から出火し、木造と鉄骨の醸造所など計4棟・約1416平方メートルが全焼した。このうち1棟は江戸時代末期に建てられた国登録有形文化財の「主屋(しゅおく)」。桜川署などが出火原因を調べている。 署の発表によると、消失したのは、醸造所のほか、木造の倉庫2棟、木造2階建ての住宅兼事務所。近隣住民が119番通報し、約11時間後に鎮火した。けが人はいなかった。 鈴木醸造は1925年創業で、しょうゆなどを製造する。桜川市などによると、木造2階建ての住宅は主屋として1854(嘉永7)年に建てられた。入り母屋造りの玄関を張り出した江戸時代末期の大規模な農家住宅で、上層農家として格式の高さを表す。明治時代初期に建築された長屋門(ながやもん)と合わせて、2000年に国の有形文化財に登録された。長屋門は被災を免れたという。(富永鈴香) 桜川市内には、江戸後期から明治期に造られた土蔵や、昭和初期以前の民家や商店、洋風建築の郵便局などが多数集まる「重要伝統的建造物群保存地区」がある。市が景観を保護する「真壁の町並み」とも呼ばれ、鈴木醸造はその一角にある。 2日午後2時過ぎ、市内の寺の住職(70)と親戚の男性(70)が鈴木醸造に見舞いに訪れた。寺に時々、鈴木正徳社長(58)の家族が座禅に訪れていたという。鈴木社長が住職らに応対していた。 隣接する民家の女性(78)は取材に「午前0時過ぎ、異様に外が明るくて火事に気づいた。火の勢いがすごかった」と話した。(河合博司) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鉄道各社が進める「実質再エネ」背景は 証書購入や排出量取引も活用
有料記事 小川崇 岩沢志気2023年7月2日 21時00分 電気の大口利用者である鉄道会社が、列車の運行に使う電力の「脱炭素化」を進めている。東急電鉄は昨年、全路線の電力を再生可能エネルギーに替えた。JR東日本も2030年度までに、東北エリアの10路線をすべて再エネに置き換える。各社が様々な手法を使って「脱炭素」を進める背景には、自前の再エネだけでは達成が難しいという事情もあるようだ。 東急は昨年4月、「日本初」として全8路線で再エネ由来の電力による運行を始めた。二酸化炭素(CO2)排出量が実質的にゼロとなり、年間で16万5千トン削減できるという。一般家庭約5万6千世帯の年間排出量に相当する。坂本雅彦・電気計画課長補佐は「鉄道事業におけるモデルで再エネ100%をめざしていくことで、事業者が本気で脱炭素に取り組んでいる姿勢を見せ、社会全体に広げていきたい」と意気込む。 仕組みはこうだ。東急が普段電力を購入している東京電力エナジーパートナーなどから、太陽光や水力発電といった再エネ発電由来を示す「非化石証書」を電力とセットで購入する。実際に使う電力が火力発電由来であっても、証書と一緒に購入することで電気を再エネ由来とし、実質的にCO2を出していないとみなすという。 再エネ発電の普及を進める経… この記事は有料記事です。残り1609文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「鎌倉殿」効果? 非売品の源範頼マンガに「読みたい」と問い合わせ
鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟、源範頼。昨年のNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも話題となった悲運の武将を描いた歴史マンガの冊子を、ゆかりの地がある埼玉県吉見町が4月に発行した。題して「範頼ここにあり」。町内の小中学生に配る予定で市販はしていないものの、ドラマの効果で思わぬ反響を呼んでいる。 町には、範頼が住んだとされる寺院の「息障院」や「安楽寺」がある。 今回は、町施行50周年記念事業の一環として、町ゆかりの範頼の生涯を紹介する子ども向けのマンガを漫画家北川玲子さん=蕨市在住=に描いてもらった。 狙いは、子どもたちに郷土の… この記事は有料記事です。残り446文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
救急車が脱輪し搬送6分遅れ 心肺停止状態の8カ月女児が死亡 大阪
2023年7月2日 18時09分 大阪府岸和田市消防本部は2日、心肺停止状態の生後8カ月の女児を搬送中だった救急車が側溝に脱輪し、病院への搬送が約6分遅れたと発表した。女児は現場にいた消防車に乗せ替えて搬送されたが、病院で死亡が確認されたという。同本部は、搬送の遅れの影響について調べている。 同本部によると、2日午前0時10分ごろ、市内の男性から「娘が呼吸をしていない」と119番通報があった。10分後に救急車と消防車が現場に到着。救急車は女児を乗せて出発したが、1分後に幅約30センチの側溝に右後輪が脱輪し、走行できなくなったという。 心肺停止が疑われるケースでは、消防車が同時に出動しているため、女児は消防車に乗せ替えて搬送され、同0時半に病院に到着した。乗せ替える間も、心電図モニターは接続したままで、心臓マッサージや酸素投与は続けていたとしている。 同本部で会見した雪本貴司消防長は「脱輪によって病院の到着が遅れるというあってはならない事態となり、心よりおわび申し上げます」と述べた。 救急車には隊員3人が乗車し、車線変更しようとして脱輪したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「五感で魅力知って」 人気ユーチューバーの「爬虫類館」が人気
生き物の魅力を発信してきた人気ユーチューバーが、視聴者の希望に応えてオープンさせた爬虫(はちゅう)類館が人気だ。売りは、希少な赤色のイグアナに触れたり、ヘビや大型淡水魚のピラルクに餌をやれたりする「触れ合い」。動物のストレスに配慮しながら、来館者に五感で魅力を知ってもらう。動物は100種だが、まだ増やしていくという。 爬虫類が中心で、特に人気なのは、本来緑色なのに赤色のイグアナと、最大で2・5メートルくらいになる小型のワニ「メガネカイマン」、体長1・2メートルほどのトカゲ「レッドテグー」など。ほかにも、甲長40センチほどの「ケヅメリクガメ」や成長すると100キロを超える「ワニガメ」、ハムスターなどもいる。6月には飛べない大型鳥「エミュー」のヒナも仲間入りした。 館長は、生き物の魅力を発信する、登録者86万人超の人気ユーチューバーのちゃんねる鰐(わに)さん(32)。 物心ついた時から生き物が好… この記事は有料記事です。残り1097文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5年で半分が更地になった団地で 亡き孫のため「死ぬるまでここに」
静かな団地の半分が更地になっていた。 広島市のはずれ、山林を造成してできたその団地には約40棟の住宅が建つ。 団地の中央に走る道路を挟んで北側はほとんど更地で、住宅は南側に集中している。 6月下旬。記者は5年ぶりにこの地を訪れた。 かつて見た光景がよみがえる。 道路に横たわっていた木。団地のど真ん中に転がっていた高さ2メートルほどの巨大な岩。鼻の奥を刺す泥のにおい――。そのどれもが、今はもうない。 一帯はすっかり様変わりしていた。 一人の男性が自宅前の木の手入れをしていた。 「みんないなくなってしまったなあ。独りぼっちになった気分じゃ」 「人も奪っていったんじゃ」 40年ほど前から暮らす坪井正さん(88)。そうつぶやき、肩を落とした。 妻は4年前に病気で他界し… この記事は有料記事です。残り1761文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル