2023年6月25日 7時00分 神戸市西区の草むらから、穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件で、修君の母親の沙喜容疑者(34)が、「修君の遺体が入ったスーツケースを、きょうだい4人で運んだ」という趣旨の供述をしていることが24日、捜査関係者への取材でわかった。 県警は24日午前、修君の祖母の女性(57)に対する監禁と傷害容疑で、女性の長女の沙喜、次男の大地(32)、次女の朝美(30)と三女の朝華(30)の4容疑者を神戸地検に送検した。 捜査関係者によると、修君の遺体は22日午後、草むらに置かれたスーツケースから見つかった。 朝日新聞は、沙喜容疑者らの自宅近くで、4人の人物がスーツケースを引いて歩く姿が映った防犯カメラの映像を確認した。 映像には、19日午後5時前ごろ、厚手の長袖に帽子をかぶった4人の人物が、大型のスーツケースを運ぶ様子が記録されていた。 県警もこの映像を入手しており、事件との関連を調べている。捜査幹部は「(映っている4人が)4容疑者かどうかは、きちんと捜査しなければわからない」と話している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「本物のストロー」は伊那谷の麦畑育ち プラごみ削減めざし農福連携
海洋プラスチックごみによる環境汚染が社会問題化するなか、長野県伊那市や地元JAなど26団体でつくる市農業振興センターが、プラスチックを使わない「本物のストロー」の普及に取り組んでいる。 ストローはもともと英語で「麦わら」。地元の畑で育てた麦を加工して、市社会福祉協議会が運営する事業所で働く障害者らがストローに仕上げている。 6月8日昼過ぎ、中央道小黒川サービスエリアに近い同市西町の10アールの麦畑に、市職員や多機能型事業所「輪っこはうす・コスモスの家」などで働く障害者ら約20人が集まった。 120センチほどに育った「ライ小麦」を市職員が刈り取り、障害者らは軽トラックに運び込む。 収穫した麦は茎の部分を3、4等分し、煮沸消毒した後に1カ月ほど乾燥させ、内径3~4ミリ、長さ18センチと20センチの2種類のストローに加工する。この畑の麦だけで、2万4千本分のストローを作ることができる。 ストローは分解されやすい「生分解性プラスチック」の袋に3本ずつ入れて、市内の道の駅「南アルプスむら長谷」や「はびろ農業公園みはらしファーム」などに出荷され、1袋100円(税込み)で売られている。市内外で開かれるイベントなどにも提供し、注文があった市内の飲食店へのばら売りも行っている。 障害者が働く場所の確保に 市農業振興センターの事務局… この記事は有料記事です。残り602文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昭和の「常識」を変えた革命的な出来事 在宅勤務は壮大な社会実験
この3年間、コロナ下で在宅勤務が推奨され、子どもたちも休校期間中はステイホームとなりました。同居家族と長い時間、一緒に過ごした人は多いでしょう。離れて暮らす家族や親類と長期間会えなかったという人も。家族の関係は変わったのでしょうか。 お父さん、次はいつ来るの? 残業が当たり前で、家事や育児にはほとんど関わらない。それが日本の男性勤め人の典型だった。昭和の終わりから平成初めにかけて、テレビコマーシャルでは、こんなフレーズが流れていた。 「24時間戦えますか」 「亭主元気で留守がいい」 自分自身、夜中まで働くのはごく当たり前だと思っていた。 「珍しく早く帰って子どもと… この記事は有料記事です。残り2672文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
離乳食無料のわけ、社長が明かす スープストック「反響は想定外」
食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」が4月、離乳食を全店で、無料で提供すると発表したところ、ネット上で賛否の議論になった。松尾真継(さねつぐ)社長(46)は「これほどの反響は想定外だった」と振り返る。 離乳食の無料提供は、6店舗で2020年から始めた。好評だったため今年4月18日、「25日から全店で提供する」と発表した。ツイッター上で「素晴らしい取り組み」という肯定的な声の一方、「おひとり様を大事にしないのか」など否定的な声もあがり、一時はトレンド入りするほどの議論が起きた。 同社は25日、予定どおり離乳食の提供を始め、翌26日に公式サイトに声明文を発表。「私たちは、お客様を年齢や性別、お子さま連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありません。私たちは、私たちのスープやサービスに価値を見出していただけるすべての方々の体温をあげていきたいと心から願っています」などと記した。 すると、公式サイトには1日で170万アクセスがあった。サーバーが一時ダウンするほどだったという。「安易な謝罪をせず、理念を貫いた」などの声もあがった。 離乳食を無料で提供するのは悪いことなのか? 誰かを傷つけることなのか? そうではないだろう――。騒動後に殺到した取材依頼を断り、今回の取り組みへの思いは自分たちの言葉で伝えたかった、と松尾さんは振り返る。 声明文に記載したように、赤ちゃんや親子連れをとくに重視したわけではないという。 「スープは誰にとっても食べやすい、優しい食べ物」と松尾さん。赤ちゃんの離乳食もお年寄りの介護食や流動食も、どちらもスープに近い、と考えているという。 「同じ食卓をみんなで囲めるようにしたい。食のバリアフリーを進め、宗教上食べられないものがある人、アレルギーのある人、病気の人も、それぞれに合ったスープで、同じ食卓につけるようにすることをめざしています」 今後は、介護食や減塩食などの研究・開発も手がけたいという。(大坪実佳子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宇宙船? 未来的なデザインの400系 大阪メトロで25日から運行
宇宙船のようなフォルムと八角形の斬新な「顔」が特徴の大阪メトロの新型車両「400系」の出発式が24日、中央線の森ノ宮駅であった。2025年の大阪・関西万博を見据えて開発された車両で、25日から中央線で運行を始める。 中央線は24年度中に万博会場の夢洲まで延伸する予定。400系は今年4月の運行開始を目指してきたが、車両の試験の過程で機器の調整に時間がかかり、6月25日からの運行となった。 森ノ宮駅のホームで開かれた出発式では、大阪メトロの河井英明社長が「多くの方々に乗っていただき、もうすぐ万博が来ることを実感していただきたい」などとあいさつした。テープカットの後、400系は出発した。 車両は、前面をガラス張りの… この記事は有料記事です。残り377文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
防止法施行から10年、いじめ増加傾向続く コロナ中も過去最多更新
学校におけるいじめ対策を初めて法制化した「いじめ防止対策推進法」が成立して、21日で10年。学校におけるいじめの認知件数は現在も増加傾向にある。 同法は2011年に大津市で起きた中学2年の男子生徒の自殺事件を機に成立。いじめを「対象の子が心身の苦痛を感じているもの」と定義し、インターネット上での行為も含めた。 文部科学省によると、いじめの認知件数は調査開始の2013年度には18万5803件だったが、21年度には約3倍の61万5351件に上り、過去最多を更新した。 また、子どもの生命や心身などに重大な被害が生じたり、長期間欠席となったりしたケースを「重大事態」と位置付け、調査することを求めているが、この件数も年々増加。13年度に179件だったのが、19年度には723件に。コロナ禍などで翌年は減少したが、21年度には再び増加して、705件となっている。 特に、いじめを原因とする自殺事件では、調査主体や報告書の内容などをめぐって遺族と学校側が対立することも多いという。(中山直樹) ◆悩みの相談先 【#いのちSOS】 0120・061・338 (月、火、金曜は24時間、その他の曜日は午前6時~翌日午前0時) 【いのちの電話】 0120・783・556 (毎日午後4~9時) 【チャイルドライン】 電話 0120・99・7777 チャット https://childline.or.jp/chat 【24時間子供SOSダイヤル】 0120・0・78310 (毎日24時間) 【生きづらびっと】 LINEの友だち追加 ID検索「@yorisoi-chat」 【こころのほっとチャット】 LINEの友だち追加 ID検索「@kokorohotchat」 【あなたのいばしょ】 オンラインのチャット相談 https://talkme.jp/ Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
群馬県庁と前橋市役所に不審な段ボール 県警が一時、周辺を封鎖
吉村駿2023年6月24日 19時30分 群馬県警によると、24日午前、前橋市大手町の前橋市役所の敷地内で、中身のわからない不審な段ボールが見つかり、午後には県庁でも別の不審な段ボールが見つかった。警察官が確認したところ、いずれも危険物ではなく、午後までに撤去が終わった。けが人の情報も入っていないという。 県庁では、1階にある県民ホールに隣接する屋外に、紙が張られた段ボールが一つ置かれていた。午後1時ごろから警察官が県民ホール周辺を封鎖。警察官が段ボールを調べるなどし、午後1時50分ごろ、封鎖が解除された。 イベント準備のため、この日朝から県庁に隣接する県民ホールに来ていた前橋市の男性によると、午前9時ごろにはすでに段ボールが置かれていたという。警察からは「前橋市内で複数の不審物が発見され、順次、爆発物処理班が調べている。処理が終わるまで立ち入らないように」と説明があったという。 午後2時からのイベントは予定通り行われたが「こんなことが起きるなんて驚いた。とにかく何事もなくてほっとした」と話した。(吉村駿) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大型トレーラーが斜面に転落、男性が意識不明に 奈良・天理
2023年6月24日 19時50分 24日午後2時半ごろ、奈良県天理市岩屋町の名阪国道天理東インターチェンジ(IC)下り線で、本線から降り口に向かうカーブを走っていた大型トレーラーが、ガードレールを突き破って斜面に転落した。 県警などによると、運転手とみられる20代の男性が病院に運ばれたが、意識不明の重体という。この事故で天理東IC下り線の出入り口が通行止めになった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
6歳男児の体に多数の打撲痕、虐待か 「外傷性ショックの疑い」とは
2023年6月24日 22時31分 神戸市西区の草むらから、近くに住む穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件で、修君の遺体に背中を中心に多数の打撲の痕があったことが、捜査関係者への取材でわかった。4月には通園先の保育園も複数のあざを確認しており、兵庫県警は、修君が虐待を受けていた可能性があるとみて調べている。 県警によると、司法解剖の結果、修君が死亡したのは6月19日ごろで、死因は外傷性ショックの疑いがあると判明した。捜査関係者によると、背中などに殴られたような皮下出血が多数あったという。 神戸市によると、修君は0歳から保育園に通っていたが、今年2月ごろから休みがちになった。 4月20日に保育園に登園した際、肩と尻にあざが見つかり、24日、園が西区役所に連絡した。だが、5月1日に区職員が自宅を訪ねた時には肩のあざは見当たらず、市は大きな問題があるとの判断には至らなかったとしている。 修君は4月21日を最後に保育園に登園しなくなった。 近隣住民は、容疑者宅から怒鳴り声や子どもの泣く声を耳にしていた。 近くの会社で働く20代の男性は5月ごろ、容疑者宅の2階ベランダで、男児が泣きながら「助けて」「家入られへん」と叫ぶ様子を見たという。 修君の死因となった疑いがある外傷性ショックについて、司法解剖に詳しい元岩手医科大教授の出羽厚二さん(法医学)は「内臓が損傷するような致命傷はないものの、体に複数の傷や打撲痕があるような場合に判断されることの多い死因」と説明する。 暴行が繰り返され、積み重なると体がショック状態となって血圧が低下し、死に至るという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヒグマによる牛被害、今夏も始まる 北海道東部の酪農地帯
古源盛一2023年6月24日 20時30分 夏の夜に北海道東部の酪農地帯で放牧された乳牛を襲い続けている1頭のヒグマが、今年も動き出したのかもしれない。 24日午前9時20分ごろ、標茶町上茶安別の牧場で、放牧中の乳牛1頭が死んでいるのが見つかった。周辺ではヒグマの足跡(幅16~17センチ)や体毛が残っていた。北海道釧路総合振興局は、2019年から標茶町と東隣の厚岸町の酪農地帯で計65頭を死傷させた「OSO(オソ)18」と名付けられたオスのヒグマによる被害の可能性があるとみている。地元猟友会などが捕獲を試みている。 振興局などによると、OSOは例年6月下旬から9月にかけて放牧中の牛を狙う。牛の死骸は背中から内臓を食べられていることが多いという。今回の被害がOSOによるものだとすれば今年初めて。 振興局は現場周辺で採取されたヒグマの体毛をDNA鑑定して特定する。(古源盛一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル