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朝晩冷え込むようになり、雪をかぶった富士山が望める季節になった。駿河湾を横断するフェリーなら、遮るものなく見えるはずだ。清水港(静岡市清水区)のフェリー乗り場に向かった。
清水港と西伊豆の土肥(とい)港(静岡県伊豆市)の31キロを、75分で結ぶ。
【撮影ワンポイント】夕焼けの富士山と駿河湾フェリー
初めて行く場所だったので、地図上で富士山とフェリー航路が重なる場所を探し、好天が続く日を選んだ。想像以上に富士山が大きく見えた。航路にも近く70~200ミリズームレンズで撮影。うっすらとかすみがかかっていたのは残念だったが、4便すべてを狙った。最終便と夕暮れが重なり、赤く温かい光の写真を選んだ。 (溝脇正)
1日4便のうち、乗ったのは午前10時35分清水港発の第2便。出航を告げる船内アナウンスが流れ、ゆっくり船が動き出す。しばらくすると、三保松原や清水の街並みが見え、ぐんぐん離れていく。陸地が遠ざかるにつれて、北側に富士山が近づいてくるように見える。乗客は、後方のデッキに出てスマートフォンを構え始めた。船に付けられた青い六角形の「県道223(ふじさん)」の標識前で、霊峰をバックに記念撮影が続く。
たまたま欠番だった県道「223」号を、語呂合わせで静岡県が海上県道に認定したのは2013年4月。富士山が世界文化遺産に認定されるのに合わせた。観光客を呼び込もうと伊豆半島の首長らからの要望もあった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル