温泉の町として全国的に知られる群馬県草津町で16日、新井祥子町議(51)=無所属=に対する解職請求(リコール)への賛否を問う住民投票が告示される。12月6日に投開票され、有効投票の過半数が賛成すれば新井氏は失職する。
新井氏は町で唯一の女性町議。昨年、「町長から2015年に町長室で性被害に遭った」と告白し、「事実無根だ」と否定する黒岩信忠町長(73)が新井氏らを名誉毀損(きそん)の疑いで告訴。民事でも訴え、双方で争っている。
町議会は昨年12月、「言論の品位に欠ける」と新井氏を除く11議員のうち10議員の賛成で除名処分にしたが、県は自治紛争処理委員の審理を踏まえて今年8月、町議会の処分を取り消した。
その後、町議らは黒岩卓議長(71)を発起人代表にして新井氏のリコールに向けた署名集めを開始。有権者の6割の3180人分が有効と認められ、住民投票の実施が決まった。(柳沼広幸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル