良永うめか 浅倉拓也2023年2月23日 20時30分 2年前に廃案になり、政府が今国会で成立をめざす入管難民法改正案に反対する市民や弁護士らが23日、東京、名古屋、大阪など各地で集会やデモを行った。名古屋・栄には約80人(主催者発表)が集まり、「仮放免者に在留資格を」などと書かれたプラカードを手に改正案の廃案を訴えた。 入管法改正案は、在留資格を失っても退去強制を拒む外国人を送還しやすくすることなどを目的に、2021年にも国会に提出された。だが、難民申請中でも送還が可能になることなどが問題とされた。同年3月には名古屋入管で収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題もあり、政府・与党が成立を断念し、廃案になった。 今回の法案も旧法案の骨格を維持している。デモ行進に参加した支援団体「START」副代表の篠﨑洸希さん(25)は、「外国人労働者や難民の個別の事情は考慮されず、無理やり帰らせるために一方的に入管の権限が強化されている」と指摘。「ウィシュマさんの件を総括しないままに権限強化の法案を作っている」とも述べ、真相究明と再発防止を求めた。(良永うめか、浅倉拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本のお気に入りは「憲法、温泉、コットンの服」 ウクライナ避難民
有料記事 土井良典 三宅梨紗子2023年2月23日 21時00分 戦火を逃れ、ウクライナから日本へやってきた人々は長引く避難生活を振り返り、平和な母国へ一日でも早く帰りたいと願っている。 「不安、心配、無力感……。言葉がまだ足りない」 名古屋市の公営住宅で暮らすスビトラーナ・ビレツカさん(60)は今の心境をこう表現した。室内は、家具がまだまばらだ。 ウクライナ西部テルノーピリで暮らしていた。相次ぐ空爆と名古屋市に住む一人娘から懇願され、昨年3月、日本へ。毎晩、深夜まで現地の家族や知人と連絡を取り合うため、睡眠は2~4時間ほどだった。 避難民を支援する有名洋菓子店「シェ・シバタ」の名古屋市の店舗で働く。勤務初日が「還暦」を迎えた誕生日の昨年5月7日。母国では不動産業のデスクワークが専門だった。「白い調理服姿なんて想像もできなかった」。皿や鍋を洗うことから始め、今では菓子の飾り付けを手伝う。 昨年末、心配だった元夫のテオドジイさん(67)を呼び寄せた。従軍する代わりに、戦地に行く車両を爆撃を受けないよう保護色の緑に塗る作業などをしていた。テオドジイさんは先日、白内障の手術を受けた。記憶力も鈍り、難解な日本語を学ぶのも大変だ。 日本で気に入ったところは何… この記事は有料記事です。残り823文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
« Au Japon, un printemps des salaires historique »
Koji Sato, futur patron de Toyota, lors d’une conférence de presse, à Tokyo, le 13 février 2023. YUICHI YAMAZAKI / AFP Voilà un rêve qui pourrait apaiser les nuits de Laurent Berger ou de Philippe Martinez, les patrons de la CFDT et de la CGT, s’ils peinent à s’endormir à cause des […]
合わない数字「でたらめすぎる」 アサリ偽装、徹底調査で迫った実態
「国産」として販売していたアサリの産地は、実は違ったのではないか――。 ある生協が昨年、調査に乗り出した。販売元の業者に伝票をすべて出させ、データを分析し、現場にも訪れて実態を確かめた。疑惑はすぐに確信へと近づいた。 ところが、肝心の業者の社長と連絡がとれなくなり……。 きっかけは昨年1月下旬、テレビの報道番組で、熊本県でアサリの産地が偽装されているとの疑いが報じられたことだった。 さらに農林水産省が昨年2月1日、アサリをめぐる調査結果を発表した。 熊本県の年間漁獲量の数十倍以上となる量のアサリが、「熊本県産」として販売されている――。 そんな衝撃的な実態が伝わると、全国の小売店から一時、「熊本県産」のアサリが姿を消す事態となった。 産地にこだわり、約43万人の組合員がいるグリーンコープ生活協同組合連合会(福岡市)も対応に追われた。 商品カタログの中に「国産(稚貝:中国産、蓄養:天草)」と表示された冷凍アサリ(80グラム)があった。取り扱いを始めた2015年から、計約23万パックが出荷されていた。 この冷凍アサリを仕入れていた東京の水産会社に「アサリが本当に熊本県産か、流通経路をさかのぼって調べさせてほしい」と求めた。 聞くと、アサリの販売元は「カナメ水産」という佐賀市の業者だった。 カナメ水産→横浜市の卸問屋→東京の水産会社→グリーンコープという流通経路をたどっていたアサリ。本当に「国産」なのか、生協は徹底的に調べました。そこで、驚くべき「でたらめ」に直面します。 アパートの一室、対応したのは上下ジャージー姿の男性 そのアサリが横浜市の卸問屋… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風からの復興願った河津桜 大分県・四浦半島で5千本咲き誇る
倉富竜太2023年2月23日 16時30分 大分県津久見市の四浦(ようら)半島で、5千本以上の河津桜が咲き誇り、見ごろを迎えている。23日には、多くの観光客らが訪れてにぎわっていた。3月上旬まで楽しむことができるという。 河津桜は2004年の台風23号の被害からの復興を願い、翌年から住民らが植樹。四浦半島に5千本以上が並ぶ。 眼下に湾を望む四浦展望台近くでは、十数羽のメジロが桜を楽しむように飛び交っていた。飛び交うメジロをスマートフォンで撮影していた竹田市の主婦(54)は、「娘が帰省したので、真っ先に訪れた。メジロがかわいすぎて夢中です」と笑顔を見せていた。 3月5日まで「第11回豊後水道 河津桜まつり」が開催されている。「うみたま体験パーク つくみイルカ島」の駐車場には、臨時駐車場「さくらサービスエリア」が設置され、出店も並ぶ。問い合わせは津久見市観光協会(0972・82・9521)へ。(倉富竜太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「わたしたちは、忘れません」 知床事故、追悼式の仮称に込めた思い
長谷川潤2023年2月23日 17時00分 「わたしたちは、忘れません」。公表された追悼式の仮称には、そんな言葉が添えられていた。知床半島沖で観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、発生から1年となる4月23日、事故が起きた北海道斜里町で追悼式が開かれる。その仮称に込めた町職員たちの思いとは。 式の仮称は「令和4年4月23日知床遊覧船事故被害者追悼式~わたしたちは、忘れません」。町のほか、地元漁協、観光協会などでつくる追悼式実行委員会が主催する。費用は、事故後に全国から寄せられた寄付金の一部を充てる。 「わたしたちは、忘れません」という文言は、式を構想していく過程で、自分たちの気持ちを確認するために付け加えたという。 そうした趣旨に合わせて、式は2部で構成。1部で事故の犠牲者を追悼し、2部で再発防止に向けて安全を考える場にする予定だ。事故1年を単なる節目ではなく、風化を防ぎ、原因究明や再発防止を徹底する契機にしたいという。(長谷川潤) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新宿の交差点で事故、原付きの男性死亡 相手の乗用車の男から酒気
大山稜2023年2月23日 13時31分 23日午前9時50分ごろ、東京都新宿区新宿4丁目の交差点で乗用車と原付きバイクが衝突し、原付きの50代男性が死亡する事故があった。警視庁は乗用車を運転していた20代の男を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕。男の呼気から基準を超えるアルコールが検出されたため、容疑を危険運転致死に切り替えて調べる方針。 四谷署によると、乗用車が交差点を右折中、直進してきた対向の原付きと衝突した。乗用車には運転手の男と女性が乗っていたという。現場はJR新宿駅から東に約300メートルに位置し、国道と都道が交わる「新宿四丁目交差点」。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道新幹線延伸で車両基地建設 札幌―苗穂間に高架式 鉄道機構
新田哲史2023年2月23日 15時00分 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は23日、北海道新幹線札幌延伸に伴い、JR札幌駅と苗穂駅の間に総延長約1・3キロメートルの車両基地をつくると明らかにした。6月に着工し、開業予定の30年度末までの完成をめざす。 周辺住民向けの説明会で概要を示した。札幌駅東側に新幹線駅ができ、車両基地はその東側に在来線に沿って作られる。高架式で、高さは地上約22メートル、幅は13・2~30メートル。車両を雪から守るため、屋根や壁で覆う。最大4編成を置ける。 高架のため周辺道路はなくならないが、工事中は一部が通行止めとなる可能性がある。一部の工事は列車が走っていない深夜に行う。 約40人が参加した説明会では騒音や日照への影響を懸念する声が出た。機構の担当者は「もし影響が出た場合は補償などの対応をする」とし、着工前に詳細を説明するとした。(新田哲史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
災害死した職人の技、ギリギリで継承された 各地の伝統行事の支えに
境内の古い平屋で2月上旬、年配の男性6人が茶色の繊維と格闘していた。 手にするのはシュロの皮。ほぐしたものを数十本ずつ束ね、ひねりながら編んでいく。 シュロは硬い。指先がこすれ、血がにじむこともある。でも「キュッと音がするまで締めんといかんと、井上先生は言うとった」。 福岡県朝倉市、美奈宜(みなぎ)神社おくんち保存会の荻野善美さん(78)が言う。 各地の伝統行事支える 美奈宜神社のおくんちで奉納される「蜷城(ひなしろ)の獅子舞」は、県の無形民俗文化財だ。獅子役は唐草模様の布ではなく、毛皮のようなシュロの蓑(みの)をかぶる。10年ほどで傷むと、氏子が地元のシュロで作りかえてきた。 だがシュロも、技をもつ人も、時代とともに減った。2001年に作りかえる時、宮司の内藤主税(ちから)さん(69)が我流でシュロの皮を縫いあわせてみたが、すぐ壊れた。 シュロでほうきを作る職人に相談に行った時、飾られた獅子蓑に魅せられた。表面は豪快なのに、裏面には繊細な編み目が並ぶ。「これが本物や」。直感した。 作者だという人の自宅を訪ねた。周辺地域の獅子蓑のほか、太宰府天満宮の「御田植祭」の蓑も手がける名人だという。 それが、朝倉市・松末(ますえ)に住む井上輝雄さんだった。 各地の伝統行事に欠かせない「シュロ蓑」。その製作技術を持つ人は今、ほとんどいません。地域のきずなを支えてきた、ある名人の技は、どのように引き継がれたのでしょうか。 蓑を作りかえてもらったのを… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
海上に黒い帯がずらり 播磨灘で養殖ノリの刈り取り本格化
2023年2月23日 11時30分 兵庫県明石市沖の播磨灘で、養殖ノリの収穫が本格化している。 等間隔に並んだ養殖網の長さは20・5メートル。網の下に「潜り船」と呼ばれるノリ漁船が潜り込み、育ったノリを刈り取っていた。 兵庫県漁業協同組合連合会によると、今シーズンはノリの生育に必要な窒素やリンといった栄養塩が維持されており、品質の良いノリが採れているという。 収穫は4月末まで続く。兵庫県では、県内37ある漁協のうち、28漁協がノリ養殖に取り組んでいる。昨年は有明海を囲む佐賀県や福岡県に次いで、年間12億枚と全国3位の生産量だった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル