学習院大学で天皇陛下の2年後輩の白石都志雄さん(62)はコロナ下の2021年9月、陛下から伝えられた。 「いずれいつか演奏が出来れば」 白石さんは「梓室内管弦楽団」のメンバーの一人。陛下の音楽仲間が1987年に作った楽団で、ビオラを弾く陛下とともに当時の東宮御所で演奏を楽しんできた。 陛下によると、皇居への引っ… この記事は有料記事です。残り509文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土産選びは仕事?首相は断言したけれど 起源は江戸時代、変わる慣習
出張や休暇で遠くへ行ったとき、同僚を気遣い、お土産を買って帰る――。そんな慣習がある職場は少なくない。でも、そもそも土産選びは仕事なのだろうか。 週末の東京駅。岩手県の建築会社で営業職として働く女性(43)は、お土産がつまった袋をかかえ、新幹線の乗り場近くの柱にもたれかかった。 「はー、疲れた」 職場で配りやすいよう、個包装されたお菓子が30個入ったものを2箱、上司に渡すための少し高級なパウンドケーキを2箱、家族のためのどら焼きを1箱。 久しぶりの東京出張だった。友人と会う時間を減らしてまで土産を買う。1時間かかり、1万円を費やした。 「職場にお土産なんて持っていきたくない」と女性は打ち明ける。「自分のお金と時間を使って、サービス残業みたいなもの。なのに、だれも仕事とは思っていません」 土産を買ってこなかった同僚が、「ケチね」と陰口をたたかれていたのを見たことがある。定番より少し高め。直近で誰かが買ってきていないもの。話題の店であれば行列ができていても並ぶ。そんなに気遣って購入しているのに、1カ月たっても、机の上に、何個か余っていることがある。 「あれこれ考えると、結構お金も使っているし、神経を使う。仕事と断定できる政府はいいですよね」 岸田文雄首相は1月の訪英をめぐり、政務秘書官を務める長男の翔太郎氏(32)が公用車を使って土産を買い、観光地を訪れたことを「公務」と国会で明言した。土産は閣僚に向けたもので、ポケットマネーで買ったという。中身は高級ブランドのネクタイとみられている。 職場へお土産を買うのは、仕事のようで仕事ではない、という女性。一方で、「公務」と明快に言い切った岸田首相。その差はどこから来ているのでしょう。モヤモヤを解消すべく、記者は土産の起源から探りました。 なぜ、土産選びが「仕事」と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
市役所の職場改革、後押ししたのは職員からの不満の声 その中身とは
市役所の職場環境の改善に向けたプロジェクトに、東京都日野市が取り組んでいる。背景にあるのは、元幹部の逮捕などをきっかけに実施したアンケートで分かった、職場への不満の数々。さて、その中身とは――。 アンケートは昨夏、無記名で実施。全職員が見られるネット上の掲示板で募集すると、173人が回答した。設問は四つあり、うち3問で現在の職場のあり方などに対する否定的な回答の割合が、肯定的な答えを上回った。自由記述では「有給休暇や夏休みは非常にとりやすい」「自身で仕事の進め方やスケジュールを管理できる幅が大きい」などの一方、「将来への展望が見えてこない」「人員が足りず、量をこなすので精いっぱい」などの意見も。その後の聞き取りでは、窓口担当職員から「昼食を食べられる快適なスペースがなく、車の中や公園で食べている」などの声も出た。 きっかけは市の助成金を詐取したとして、元副市長=詐欺罪で有罪判決が確定=が逮捕された事件だった。在職中の存在感は大きく、「おかしいと思っても意見を言える人が少なく、退職後も庁内にものをいいづらい雰囲気を残した」(市幹部)。そこで改善に向けた現状分析として、アンケートをしたという。 同僚なのに「お世話になっております」 市は改革を始めた。「『想い… この記事は有料記事です。残り1706文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鮮やかな「花のパッチワーク」広がる 黒潮が影響 千葉・南房総市
岩下毅2023年2月23日 9時00分 【動画】鮮やかな「花のパッチワーク」が見頃を迎えている=平野真大撮影 千葉県南房総市の太平洋沿いにある花畑が見頃を迎え、上空から見ると「花のパッチワーク」のような景色が広がっていた。 この一帯は黒潮の影響で真冬でも霜が降りないため、切り花の露地栽培が盛ん。菜の花やストック、キンセンカ、ポピーなどが育てられている。 観賞以外にも、自ら選んで切り取る「花摘み」も可能。3月中旬ごろまで楽しめるという。問い合わせは同市観光協会千倉観光案内所(0470・44・3581)まで。(岩下毅) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「日本での暮らしは地獄」外務省担当者は告げた 難民認定の裏側で
日本のために尽くしてきたつもりだ。それなのに、アフガニスタンから日本へ命からがら逃れた彼らは、日本政府に失望していた。 昨年8月、アフガニスタンの日本大使館で働いていた現地職員とその家族の98人が難民認定された。 日本でこれだけの数が一斉に、しかも申請から20日と経たずに認定されたのは異例のことだった。 「難民鎖国」と言われてきた日本での変化の兆しなのか。経緯をたどると、決してそうではなさそうだった。 「国に残した家族を呼び寄せたいので、外務省ににらまれたくない」 アフガニスタン難民の一人は昨年秋、朝日新聞の取材に警戒を示しつつ、外務省への不満を少しずつこぼした。 「大使館近くの爆発で死にかけても、私たちは日本のために働き続けた。日本政府はもう少し私たちを助けてくれてもいいのではないか」 「外務省に殺される」帰国の職員も 難民支援の弁護士は非難 アフガニスタンでは一昨年8… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「まさに黄色いじゅうたん」 福岡県糸島で菜の花満開
藤脇正真2023年2月22日 19時30分 福岡県糸島市の物産直売所「福ふくの里」で、約4万株の菜の花が満開を迎えている。 訪れた買い物客たちは、一面に広がる花景色と、JR筑肥線を走行する電車とのコラボレーションを写真におさめていた。 福岡市から訪れた夫婦は「まさに黄色いじゅうたん。見事ですね」と話し、菜の花摘みを楽しんでいた。3月いっぱいは楽しめるという。(藤脇正真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
故郷へ「いってきます」 12年ぶりに大熊町に戻る学校で感謝の集い
東京電力福島第一原発が立地する福島県大熊町から同県会津若松市に避難した子どもたちが通う義務教育学校「町立学び舎(や) ゆめの森」(同市)で22日、市民らに感謝を伝える集いがあった。子どもたちは「お世話になったことは決して忘れません」などの言葉を贈った。学校は4月、12年ぶりに町内に帰還する。 震災前、大熊町には町立の小中学校計3校があり、役場機能の一部が移った同市内で震災翌月に再開。昨年4月に3校を集約した新たな義務教育学校が開校した。現在は成人の聴講生1人を含む8人が学ぶ。学校は4月に町内に戻るが、資材不足などの影響で校舎の完成が遅れているため、町内の既存施設で再開し、2学期から新校舎で授業を始める予定だ。 この日は義務教育学校の児童生徒のほか幼稚園児、教職員らが子どもたちの成長や旅立ちを描いたオリジナルの演劇を披露した。昨年6月から準備を進め、脚本は演出家の木村準さんが担った。 劇中では「いってきます」「… この記事は有料記事です。残り302文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
春の園遊会は5月11日 令和初の開催、招待客は半分程度に
多田晃子2023年2月22日 21時00分 宮内庁は22日、春の園遊会を5月11日に東京・元赤坂の赤坂御苑で開催すると発表した。毎年春と秋の恒例となっていた園遊会は、代替わり行事や新型コロナの影響で2018年11月を最後に開催されておらず、令和初の開催となる。 同庁によると、コロナ対策として、例年約2500人招いていた客数を半分程度に絞る予定。 園遊会は、天皇、皇后両陛下が、内閣総理大臣ら三権の長をはじめ、産業や文化、芸術、社会事業など様々な分野で功績のあった人やその配偶者らを赤坂御苑に招いて交流するもの。(多田晃子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
心に刻む平和の大切さ 弱い立場の人々にも心寄せ 天皇陛下63歳に
有料記事 多田晃子 小松隆次郎2023年2月23日 0時00分 【動画】63歳の誕生日を前に記者会見に臨む天皇陛下=宮内庁提供 天皇陛下は23日、63歳の誕生日を迎え、これに先立ち皇居・宮殿で記者会見に臨んだ。昨年10月、本土復帰50年の年に沖縄県を訪問して平和の大切さを心に刻んだといい、世界各地で起きている戦争や紛争などに思いを向け、「いずれの国も自国のことのみを考えるのではなく、ほかの国々とも互いの違いを乗り越えるべく対話を重ね、協力しながら問題を解決していくことの大切さを強く感じます」と語った。 陛下は、国連難民高等弁務官などを務めた故・緒方貞子氏が、日本社会が前進するためには「世界の多様な文化や価値観などから学びとること、多様性を涵養(かんよう)していくことが不可欠」などと説いていたことを紹介。陛下は「今後の平和な世界を築いていく上でも大切な示唆」と述べた。 沖縄訪問では、沖縄戦の遺族から話を聞き、戦いの悲惨さや人々の苦難の歴史に思いを巡らせたという。今後も沖縄がたどってきた道のりを見つめ直し、「沖縄の地と沖縄の皆さんに心を寄せていきたい」とし、「日本、そして世界の平和を祈る気持ちを大切にしていきたい」と述べた。 皇室の情報発信についても言… この続きは朝日新聞デジタル会員限定です。残り461文字 1カ月間無料の「お試し体験」で記事の続きを読んでみませんか? Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会への解散命令請求、判断は4月以降に 近く4回目質問権
文部科学省は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への4回目の「報告徴収・質問権」行使に向けて、来週にも宗教法人審議会を開く方針を固めた。教団からの回答の締め切りは3月中下旬に設定されるとみられ、提出された資料の分析に一定の時間を要する見通し。文科省は3月下旬の審議会開催も検討しており、解散命令請求の可否について結論を出す時期は4月以降になる方向だ。 宗教法人法は、裁判所が解散命令を出せる要件として「法令に違反して著しく公共の福祉を害する」行為があった場合などを挙げる。文科省はこうした行為があると判断すれば裁判所に解散命令を請求する方針で、その証拠集めのために同法に基づく報告徴収・質問権を昨年11月22日に初めて行使。これまで計3回にわたって、教団の組織や財産▽教団をめぐる組織的不法行為や使用者責任を認めた民事裁判▽献金や海外との送受金――などに関する事項について尋ねてきた。 政府関係者によると、教団の組織体制などについては十分な回答が得られていない。解散命令請求の可否の判断には、これまでの報告徴収・質問権行使などを通じて集まった大量の資料を分析するとともに、教団が提出した資料と、過去の裁判記録など他の資料との整合性を確認する必要がある。中には裁判所に記録が残っていないケースもあり、資料の分析・精査には今後も一定の時間がかかることが見込まれるという。 実態解明のため、文科省はさ… この記事は有料記事です。残り322文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル