編集委員・大村美香2023年2月20日 16時00分 今月も食品の値上げラッシュが続いています。毎日の献立も悩ましいですが、野菜の中には安値のものがあります。いま、平年価格を下回っている白菜とキャベツを使ったレシピを紹介します。 農林水産省が全国の小売店470店を対象に週1回行っている食品価格動向調査(今月6~8日実施分)によると、白菜は平年より10%安く1キロあたり161円、キャベツは平年より14%安い179円となっています。 二つをたっぷり使う料理を、プロによるレシピをこれまで1万件以上紹介してきたコラム「料理メモ」から選んでみました。どうぞお役立てください。 白菜は今が旬。加熱して食べることが多いと思いますが、生も美味。サラダにしてみましょう。 淡泊な味の白菜は洋風のアレンジも可能。ケチャップ味とも合います。 定番のクリーム煮です。フライパン一つ、調理時間約15分でできます。 キャベツは冷蔵庫にあるとうれしいお助け野菜。そのキャベツが主役になっている大阪名物・キャベツ焼きです。 ぴりりとした辛みそをゆでたキャベツにかけます。 あと1品に悩んだ時にはスープはいかがでしょう。調理時間約15分、さっと作れて、温まります。 他にも白菜、キャベツのレシピは色々あります。(編集委員・大村美香) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みんなが保育に通える社会、いくらで実現? 「出生率上昇」効果も
岸田文雄首相の「異次元の少子化対策」が注目されるなか、保育所や幼稚園を利用していない子どもたちへの支援が課題になっています。そうした子どもたちが保育を利用できるようにすれば、虐待予防や発達支援だけではなく、出生率上昇といった「副次的」な効果もあるそうです。児童手当の拡充など他の子育て施策と組み合わせた場合の予算規模を試算した京都大の柴田悠(はるか)准教授(社会学)に聞きました。 しばた・はるか 1978年、東京生まれ。専門は社会変動論、政策社会学、社会保障論。著書に「子育て支援と経済成長」、「子育て支援が日本を救う――政策効果の統計分析」など。 「異次元」の中身は ――試算はどのような内容でしょうか。 現行の保育所などの定員や、今後の定員拡大と出生数減少を踏まえ、2025年の1~2歳児の約30万人が、保育所や認定こども園などに通っていないと仮定しました。これらの子どもに保育定員を提供するには、保育の質改善も含めて、年約2・1兆円の追加予算が必要との試算結果が得られました。 さらに、現行の児童手当に、現在支給されていない高所得世帯も含めて一律月3万円を上乗せし、高等教育の学費軽減を組み合わせると、年約9・7兆円の予算規模となりました。 なお、児童手当の上乗せ額について、所得上位50%の世帯には傾斜をつけて月1万~3万円にすると、予算規模は年計8・8兆円になります。 ――試算では、保育の質や環境の改善に関する支出を考慮していますね。 単に保育定員を拡大するだけでなく、保育士の給与や配置基準を改善することを前提にしました。 保育士の給与水準を「全産業平均」の489万円(2021年)に引き上げた場合を想定しました。配置基準については、1歳児を現行の「6:1」から「5:1」、4、5歳児の「30:1」を先進国並みの「15:1」に引き上げるという条件にしました。 ――試算結果の「8・8兆円」「9・7兆円」という額をどう受け止めたらいいのでしょうか。 保育・幼児教育をはじめとした現物給付や児童手当、育児休業手当など、さまざまな子育て支援に使われている金額を示す「家族関係社会支出」(20年度)は、10・7兆円です。 もしこれを「倍増」させるのであれば、不可能な数字ではないと考えられます。 ただし、最近の報道では、国… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
aikoさんファンクラブ運営会社の元役員逮捕 仕入れで水増し容疑
歌手のaikoさんの関連グッズを不当に高く仕入れて自社に損害を与えたとして、警視庁は、aikoさんの個人事務所でファンクラブ運営会社でもある「buddy go」(東京都渋谷区)の役員だった千葉篤史容疑者(56)=東京都品川区=を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕し、20日発表した。 渋谷署によると、千葉容疑者は2016年9月~19年1月、aikoさんのツアーなどで販売されるTシャツやタオルなどのグッズの仕入れ価格を水増しして「buddy go」に仕入れさせ、同社に約1億円の損害を与えた疑いがある。 取引には知人男性(56)が代表を務める芸能マネジメント会社をかませていた。仕入れ価格にはこの会社の利益分が上乗せされていたが、上乗せ分のうち9割は千葉容疑者が、残り1割は知人男性が受け取る契約になっていたことから、同署はこのマネジメント会社との取引に実態はなかったと判断。不正に利益を得る目的で自社に損害を与えたとみている。この知人男性についても同じ容疑で20日に書類送検した。 調べに対し、千葉容疑者は「会社法違反という行為をしていたつもりはない」と供述、知人男性は容疑を認めているという。 21年12月に「buddy go」から刑事告訴を受け、署が捜査していた。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
明石市長に「辞めないと殺す」と脅迫か 男逮捕へ 別事件で浮上
2023年2月20日 12時17分 兵庫県明石市の泉房穂市長を脅迫する内容をネットに書き込んだとして、兵庫県警は、別の事件で逮捕された男を20日にも職務強要の疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、再逮捕するのは横浜市青葉区の無職の男(22)。 昨年夏ごろ、兵庫県外の自治体のウェブサイトにある問い合わせフォームに、泉市長に対し「市長を辞めないと殺害する」などの内容を書き込み、辞職するよう脅した疑いがある。 この男は、東京都のメールフォームに「無人ポンプ場の設備を爆発させる」などと投稿した威力業務妨害容疑で昨年11月に警視庁に逮捕された。 その後、東京都足立区のウェブサイトに「幼稚園児および女子学生334人を誘拐する」などと投稿した同容疑でも再逮捕された。一連の捜査の過程で、泉市長への脅迫事件に関わった疑いが浮上したという。 泉市長をめぐっては昨年7月ごろから「自作の銃を作った」「高性能なピストルで殺害する」などと脅迫するメールが複数あった。同月の会見で泉市長は「安倍(晋三)元首相の事件の後なので非常にリアリティーを感じる」と述べていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北朝鮮弾道ミサイル、3発→2発と修正 防衛省 落下はEEZ外か
2023年2月20日 7時36分 防衛省は20日、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと同日午前7時すぎに発表した。さらに海上保安庁が防衛省の情報として、同7時12分と同13分、新たに北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。当初は計3発とされたが、防衛省は午前8時7分、実際は2発で、いずれも北朝鮮が東方向に向けて発射した弾道ミサイルだったと修正した。 2発はいずれも落下しており、落下場所は朝鮮半島東側の日本海で、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側と推定されるとした。 同省によると、1発目は同6時59分ごろ発射され、最高高度約100キロ程度で、約400キロ程度飛翔(ひしょう)。2発目は同7時10分ごろ発射し、最高高度約50キロ程度で、約350キロ程度飛翔した、としている。 政府は付近を航行する航空機や船舶に情報を提供したところ、現時点で被害報告などは確認されていないとしている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
涙が腹毛に染みていく… わざわざ書きとめなくてもよかったけれど
ストーブの前で犬が寝ている。 体を丸めたそのクッションに自分も顔をうずめ、犬の腹にぴったりくっつくようにしていると心臓の音と生きている体のあたたかさにつられあくびが出て。顔を上げると、目からこぼれ出た涙が犬の腹に染みて光っていた。 ああ、涙が腹毛(はらげ)に染みていく…… と感じた一瞬は、今私が書き記しておかないと(犬は何かを記録することなんてしないから)記憶から地球からなくなってしまうけれど、それを記録したからといって誰かの役に立つわけでもなく、私の体験は他者にとっては何の意味もない。やはり犬の腹をぬらした涙はわざわざ書きとめなくてもよかったものだ。 生きていくことそのものが… この記事は有料記事です。残り561文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ワクチン打つな」神真都Qにのめり込んだ父 事件後に発した言葉は
父親の異変を最初に感じたのは2020年11月。米国大統領選前に受けとったメッセージだった。 「もしトランプ大統領が落選したらやがて米国は中国共産党にのみ込まれてしまうでしょう」「日本のメディアは(大統領選について)百八十度偏向している」――。 そんな長文が突然、LINEで届いた。その後も週1回ほど送られてきたが気味が悪く、返信できなかった。 もともと優しい性格で、交友関係も広かった父親。「英語が堪能で、幼い頃はハワイ旅行にも連れて行ってくれた」と20代の男性は振り返る。 昨年12月、反ワクチン団体「神真都Q会」のメンバー8人が逮捕される事件がありました。その一人の家族が取材に応じ、苦しい胸の内を語りました。 YouTubeで米大統領選を調べるうちに… だが、コロナ禍で父親は次第… この記事は有料記事です。残り1407文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「孤育て」から救われた、専業主婦も使える保育園 モデル事業実施へ
共働きでないなど「保育の必要性」が認められないとして、保育園を定期的に利用できなかった家庭の子どもを預かる取り組みが始まっている。保育園や幼稚園に通っていない「未就園児」「無園児」と呼ばれる子どもへの支援が課題となるなか、国も2023年度からモデル事業を始める。 保育園を定期的に利用するには、保護者の「就労」や「介護」といった「保育の必要性」の認定が条件となっていることが一般的で、共働き家庭が優先されることが少なくない。預け先のない保護者が、育児の悩みを抱え、周囲から孤立することもある。 NPO法人「フローレンス」(東京)が運営する、仙台市の企業主導型保育施設「おうち保育園かしわぎ」(定員19人)は、こうした保護者を支援するため22年4月から、空いた定員の枠を活用し、保育園や幼稚園に通わず自宅で過ごす子どもの定期預かりを始めた。 0~2歳児を対象に、午前9時~午後4時、保護者が希望する曜日に預けることができる。散歩や室内遊びをしたり、給食を食べたりして在園児と一緒に一日を過ごす。費用は1日あたり3千円の保育料のほか、昼食代などの実費。園によると、現在は8世帯が利用登録しており、それぞれ週1~4日程度の頻度で定期的に通園しているという(昨年12月時点)。 昨年12月、同園を訪れると… この記事は有料記事です。残り676文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ここで踊れてうれしかった」 300年続く浪江町請戸の「田植踊」
井手さゆり2023年2月20日 6時30分 【動画】福島県浪江町で安波祭が行われた=井手さゆり撮影 東日本大震災による津波と原発事故で大きな被害を受けた福島県浪江町の●(くさかんむりに召、読みは「くさ」)野(くさの)神社で19日、豊漁と豊作を祈る「安波祭(あんばまつり)」が開かれた。震災後、神社がある請戸地区の多くが災害危険区域に指定され人が住めなくなったが、この日はゆかりの人たちが集い、神事や伝統芸能の「田植踊(たうえおどり)」などを奉納した。 震災での地区の死者・行方不明者は154人。原発事故で避難を強いられ、祭りは仮設住宅で継承された。2017年3月に町の一部で避難指示が解除され、津波で社殿が流された神社での祭りが翌年復活した。 町などによると安波祭は300年以上の歴史があるという。田植踊は地元の小学生が担っていたが、震災後は年齢や地域の縛りを緩めて伝統をつないでいる。 21、22年はコロナ禍のため神事のみだった。震災前から踊っている請戸地区出身の横山和佳奈さん(24)は「この場所で踊れてすごくうれしかった」。 今年は震災後初の村まわりが行われ、地区のかつての中心部や町内の災害公営住宅でも踊った。請戸芸能保存会の佐々木繁子会長(72)は「昔は家々を回って踊っていたので、一つずつ復興していけたら。請戸は亡くなった人も多く、供養の意味も込めました」と話した。 社殿は今年中にも再建を目指しているという。(井手さゆり) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「こどもかいぎ」が社会を変える 豪田トモ氏が信じる子どもの可能性
子どもたちの話し合いが社会を変える? ドキュメンタリー映画「こどもかいぎ」(2022年、豪田トモ監督)の自主上映会が全国各地で開かれている。16日には、日本保育協会青年部が福岡市で開き、上映後には、豪田監督がこどもかいぎとは何かや意義、映画に込めた思いなどについて語った。 「今からこどもかいぎを始めたいと思います」 進行役の先生が、5、6人の園児と一緒に輪になり、号令をかける。 「よろしくお願いします」。おじぎをして、さあ会議開始。 映画の一場面だ。こどもかいぎのテーマは様々。自由に話していい。先生は、子どもたちが話しやすいようにする進行役に徹する。 先生を諭すようにチャキチャキ話す子がいると思えば、じっと座っていられずダラダラ寝転ぶ子の姿も。ほかにも、友達に話をさえぎられて怒る子、自分の思いをかたくなに口にしない子もいる。 これは会議なのか? 大人なら思わずにはいられない。 この映画は、東京近郊のとある保育園での「こどもかいぎ」の取り組みを、2018年春から1年かけて撮影。対話を通して成長する子どもたちの姿をとらえた。 豪田監督は上映会後の講演会で、全国から集まった保育士らを前に、こどもかいぎをすることで、想像力や語彙(ごい)力が高まるだけではなく、他人の意見や多様性を尊重するようになり、虐待や自殺など社会問題の解決にもつながると説明。こどもかいぎを試してみたいかと尋ねると、多くの参加者から手が挙がった。 一方で、豪田監督は「(撮影開始から)1カ月たっても、3カ月たっても、夏になってもいっこうに対話活動は行われない。絶対映画にならないと思っていた」と撮影の苦労話を明かした。「やっぱり子どもは話せないよね。聞けないよね。じっとしてらんないよね」とあきらめかけたという。 だが、「ここであきらめたら… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル