長男の十嗣(とうし)(16)が母、小畑仁子(きみこ)(44)の参院選挑戦を初めて実感したのは、立候補会見を開いた4月2日の翌日だった。 日曜の朝、自宅でサッカー部の練習に行く準備をしていると、父が声を上げた。「テレビでお母さんが映っているよ」 居間のテレビをのぞき込むと、白いジャケット姿の母が、緊張した顔つきでマイクを持ってしゃべっていた。 フラッシュライトを浴びる母はまぶしそうにしていた。「すげえ。マジ? 母さんじゃん」 母が参院選に挑むことに困惑する子どもたち。友達には何と言えばいいのか、当選してほしいけど遠くに行ってほしくはない、疲れているお母さんが心配――など、様々な葛藤と向き合います。参院選宮城選挙区に立候補し、次点で落選した母、小畑仁子さん(44)との日々を8人のきょうだいの目線で追いました。 4日前の夕食時、両親は突然、母が参院選に立候補すると子どもたちに告げた。 十嗣は「俺も東京の大学に行きたいから、当選後に一緒に東京に住めるならラッキー」くらいにしか思っていなかった。テレビに映るほどの大ごととは、想像もしていなかった。 直後のサッカー部の練習は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
御嶽山噴火で進んだ水蒸気噴火の研究 防災では何をもたらしたか
戦後最悪の人的被害をもたらした2014年の御嶽山噴火。この災害によって、どんな課題が浮かび、火山の研究や防災にどんな変化をもたらしたのか。 長野・岐阜県境の御嶽山で噴火が発生したのは14年9月27日午前11時52分ごろで、紅葉シーズンの土曜の昼前。噴火口は山頂に近かった。多くの登山客らが巻き込まれ、58人が亡くなり、5人が行方不明者のままだ。 気象庁の火山噴火予知連絡会長を務める清水洋・九州大学名誉教授(火山物理学)は「水蒸気噴火の重要性が再認識され、研究が進んだ」と指摘する。 火山の噴火は、地下水が沸騰することによって起きる「水蒸気噴火」、上昇したマグマが火口から噴き出す「マグマ噴火」、水蒸気噴火とマグマ噴火の中間にある「マグマ水蒸気噴火」の三つの種類に分けられる。御嶽山の噴火は、水蒸気噴火と判断された。 御嶽山の噴火以前は、マグマ噴火が研究の中心だった。一般的に影響する範囲が広いマグマ噴火に比べると、水蒸気噴火の影響は限定的だからだ。00年に全島避難となった伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)の噴火も、マグマ噴火だった。 清水さんは「マグマ噴火に比… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「正義感ある判決」 主文2度繰り返した裁判長、拍手起こった法廷
「旧経営陣4人は東電に約13兆円を支払え」。主文を2度繰り返して述べた朝倉佳秀裁判長は、約30分かけて判決理由の朗読を終えた。傍聴席や原告側の席からは拍手がわき起こった。 判決後の会見で原告弁護団の海渡雄一弁護士は、判決の中に「過酷事故が発生すると我が国の崩壊にもつながりかねない」との表現があった点に注目。朝倉裁判長らが昨年10月、福島第一原発敷地内や原発周辺の帰還困難区域を視察したことをふまえ、「原発には厳しい安全基準が求められるということを、被害の実態に伴う非常に強い言葉で示した」と解説した。 河合弘之弁護士は「判決には津波対策をしなかった東電幹部への怒りが満ちていた」と指摘。「現場だけでなく、勝俣恒久元会長と清水正孝元社長のトップの責任も認めたことは重要で、正義感ある判決だった。他の電力事業者への警告にもなる」と強調した。(村上友里) 旧経営陣の刑事訴訟に「影響与えるはず」 「東電のえらいさんの責任が… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビル屋上の女性遺体、身元判明 事件の2カ月前にトラブルか 名古屋
名古屋市中区のビルの屋上で女性の遺体が見つかった事件で、愛知県警は13日、亡くなったのは同市港区高木町4丁目の派遣社員、浜本涙美(るみ)さん(25)と確認したと発表した。死体遺棄容疑で逮捕された男とトラブルがあったといい、県警は関連を調べる。 男は職業不詳、望月壮真容疑者(26)=同市中区栄4丁目。「浜本さんのことが好きだった」という趣旨の供述をしている。 県警によると、浜本さんは5月中旬に「知人の男」から暴行を受けた被害者として県警に事情を聴かれていた。浜本さんの交際相手を名乗る男性が通報したのだという。だが浜本さんは男の素性を詳細に知らなかったうえ、「友人を介して示談を進めている」として被害届の提出を拒んだ。 このため県警は捜査に乗り出… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
御嶽山噴火、気象庁の判断「違法」 地裁支部、遺族らの請求は棄却
死者・行方不明者計63人を出した2014年9月の御嶽山(長野・岐阜県境、標高3067メートル)の噴火災害をめぐり、遺族ら32人が国と長野県に計3億7600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が13日、長野地裁松本支部であった。山城司裁判長は、検討を尽くさないまま噴火警戒レベルを据え置いた気象庁の判断が違法だと認定した一方、レベルを引き上げていても被害を防げたとは認められないとして、原告側の請求を棄却した。 噴火は14年9月27日午前11時52分に発生。多くの登山者が巻き込まれ、58人が死亡、5人が行方不明となる戦後最悪の噴火災害となった。噴火時に火口周辺1キロ以内にいて犠牲となった遺族やけがをした人が提訴していた。 気象庁が噴火前に御嶽山の噴火警戒レベルを1(当時は「平常」)から2(火口周辺規制)に引き上げなかった判断が適切だったかが大きな争点だった。 噴火警戒レベルは2007年に導入され、山ごとに火山活動の状態に応じ、警戒が必要な範囲や、住民や登山者らに取るべき対策を5段階で知らせる。 判決はまず、噴火警戒レベルの判断には、気象庁の専門技術的判断に基づく合理的裁量が認められると指摘。その上で、御嶽山のレベルを引き上げる基準として定められていた「火山性地震の増加(1日50回以上)」「山体の膨張を示すわずかな地殻変動」などの要件をもとに検討した。 判決によると、御嶽山では噴火17日前の9月10日に52回、11日に85回の火山性地震を観測。噴火2日前の9月25日には、山体膨張を示す地殻変動と疑われるデータが気象庁内で指摘されていた。 山城裁判長は、レベル引き上げの判断基準にある「1日50回以上の火山性地震」は目安で、他の観測データも踏まえて総合的に判断するとの記載があり、「ただちにレベルを引き上げる注意義務があったとはいえない」とした。 警戒レベル引き上げの検討「漫然と先送り」 一方、噴火2日前に、山体膨… この記事は有料会員記事です。残り1941文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新型コロナ感染者、三重1068人で過去最多 愛知は6364人
東海3県では13日、計8424人が新型コロナウイルスに感染したと発表された。愛知6364人、三重1068人、岐阜992人だった。三重では「第6波」のピークだった2月3日の1013人を超え、過去最多となった。 三重県は、感染の急拡大について「オミクロン株の変異系統BA.5の影響や、暑さで換気などの感染防止対策が不十分だった可能性がある」(担当者)と指摘した。 また、愛知県の大村秀章知事は同日、新型コロナで打撃を受けた観光事業者を支援するため、旅行代金の一部を補助する「県民割」を、8月末まで延長する方針を示した。ただ、感染状況によっては期間中でも中断することはあるとしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
容疑者母が旧統一教会に「献金1億円超」 親族が証言、夫の保険金も
2022年7月13日 22時34分 安倍晋三元首相(67)が奈良市で参院選の街頭演説中に銃で撃たれて殺害された事件で、奈良県警に逮捕された無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=の親族が、山上容疑者の母親について「宗教法人に1億円を超える献金をした」と証言した。母親は法人に入会後、不動産を売却し、その後に破産していた。 山上容疑者は事件の動機についてこの宗教法人の名を挙げ、「恨みがあった」と供述しており、県警は事件の背景を調べている。 法人は「世界平和統一家庭連合」(旧・世界基督教統一神霊協会=統一教会)。朝日新聞の取材に応じた親族の男性によると、山上容疑者の母親は統一教会の会員になり、献金を重ねた。夫の生命保険金5千万円など支払った献金の総額は1億円を超えるという。 同連合は11日に記者会見し、山上容疑者の母親について、「1998年ごろに会員になった」と説明した。不動産登記簿などによると、山上容疑者の母親は98年に土地2カ所を相続し、5~8カ月後の99年に売却していた。官報によると、2002年には自身が破産。登記簿によると、代表取締役を務めていた建設会社は09年に解散していた。 世界平和統一家庭連合「10年間で5千万円が返金された」と文書回答 山上容疑者は県警の調べに旧統一教会の名を挙げ、「母親が入信し、教会への献金で生活が苦しくなり、恨んでいた」と供述。「トップを狙おうとしたが難しく、安倍元首相が統一教会と近いので殺そうと思った」という趣旨を話しているという。 捜査関係者によると、山上容疑者の自宅や実家から押収したノートには、母親や旧統一教会への恨みが書かれていたという。県警は山上容疑者の母親と旧統一教会との関わりについて調べる。 母親の献金額について、同連合は13日、「正確な献金額にはいまだにたどり着いていないが、05年からの10年間で5千万円が返金された」とする文書を朝日新聞などに出した。同連合の田中富広・日本教会会長は11日の会見で「二十数年前の記録までたどりきれていないのが現状」と話した。安倍氏との関係については「家庭連合の会員として登録されたことも顧問になったこともない」と述べた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Fukushima : les anciens dirigeants de Tepco condamnés à dédommager les actionnaires affectés par la catastrophe
La justice japonaise a condamné mercredi 13 juillet quatre anciens dirigeants de la compagnie d’électricité de Tokyo (Tepco) à dédommager des actionnaires de l’entreprise. Le tribunal de Tokyo leur reproche de ne pas avoir su empêcher la catastrophe nucléaire de Fukushima de 2011 en ne prenant pas les mesures nécessaires contre […]
漫画家「うさきこう」を逮捕 少女にひわいな画像見せた疑い
松島研人2022年7月13日 20時30分 愛知県警は13日、同県北名古屋市加島新田の自称漫画家、新井巧容疑者(36)を県迷惑行為防止条例違反(ひわいな言動)の疑いで逮捕し、発表した。県警によると、新井容疑者は「うさきこう」のペンネームで活動しているという。 発表によると、新井容疑者は6月3日午後5時35分ごろ、名古屋市西区のコンビニエンスストアで、15歳の少女に対し、男性の下半身の画像が映ったスマートフォンを2回にわたって見せつけた疑いがある。「間違いありません」と容疑を認めているという。 西署によると、新井容疑者はコンビニで商品を見ていた少女にスマホ画面を差し出し、嫌がった少女が店内を移動したところ、回り込んで再度見せつけたという。帰宅した少女が母親に報告し、母親が通報した。(松島研人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「えきねっと」クレカ情報を不正入手か 18歳大学生を逮捕
JR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」に登録された他人のクレジットカード情報を不正に入手したとして、愛知県警は13日、東京都板橋区の大学1年の少年(18)を割賦販売法違反の疑いで逮捕し、発表した。「まちがいありません」と容疑を認めているという。 サイバー犯罪対策課によると、少年は3月4日と8日、さいたま市の女性(64)など男女9人が「えきねっと」に登録していたIDやパスワード、クレジットカードの情報などを他の者からスマートフォンに送信させた疑いがある。9人はいずれもネット利用者の情報を盗み取る「フィッシング詐欺」の被害者とみられる。 県警は、少年が1件2500… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル